【Battlefield: Bad Company 2】トミーガン主義

世の中には食べ物屋のメニューに飽くなき探求を続けるチャレンジャーに対して、この店はコレと決めたら、もうそればっか注文しちゃう横着者がいたりします。
私はもう典型的な後者で、吉野家に行けばお新香セット、ミスドに行けばエンゼルフレンチとカフェオレ、リンガーハットに行けば野菜たっぷり皿うどんと、判で押したように毎回同じものを頼んでは、新鮮味などかけらもない食事を、もそもそと腹の中に流し込んでいます。
これを一途とか誠実だなんて言葉で評価していただけると、こちらとしても大変ありがたいのですが、おおかたくだされる結論は不精とか横着なんて類いでして、そのたびにこちらは「だって面倒くさいじゃん、いちいち考えるの！」などと、涙目になって反論するハメになります。

マルチ対戦シューターなんかでも、最近はクラスや武器、装備のバリエーションが充実してきて、色んな武器の手応えを試してみたり、自分に合った最適な武器を追い求めたりするのは、この手のゲームの楽しみの一つともなってますが、そんな分野においても私の横着ぶりはいかんなく発揮されてます。もうこの兵科、この装備と決めたらずっとそれ。
どんなシチュエーションでも、だいたいある程度は対処できる汎用的な装備があったら、もうそこからテコでも変えない。
これはシューターに限った話ではなく、よくよく考えてみれば、私は『ギレンの野望』でもザクしか作らなかったような記憶があります。だってザクシリーズ以外必要ねえじゃん、あれって！

『Battlefield1942』や『同1943』みたいな、兵科に装備が固定されてるようなゲームだと、考える手間すら省けるからなおのことありがたいもんで、『1942』では衛生兵、『1943』では歩兵ばかりを、もうバカの一つ覚えみたいにチョイスしていたのは、そりゃあなんたってトミーガンという、どんなシチュエーションにも対応できる使い回しのいい武器がデフォルト装備だからです。
接近遭遇戦はもちろんのこと、バーストで撃てば中距離でもそこそこ効果的で、音も良くて何より見た目がカッコいい。なんたって映画なんかで馴染みのあるギャング御用達の武器だもん。
そして『1943』に続くBFシリーズ、『Battlefield: Bad Company 2』でも、ありがたいことに『1943』プレイヤーへの特典という形で、トミーガンが引き続き登場してくれたではありませんか。
あー、もうオレ、それで充分です。。元々プレイフィールが共通したゲームだから、慣れたモノが一番だしさあ。他の要りません。並牛のお新香セットとトミーガンちょうだい！

さらに嬉しいことに、『BFBC2』におけるトミーガンは、全兵科が共通して装備することのできる武器。
『BFBC2』のマップは機動戦向けの大規模なものから建物が入り組んだ中小規模と、マップのバリエーションも幅広いですから、さすがに兵科までをも固定させるわけにはいかないので、工兵でも偵察兵でも一様に備えさせられるトミーガンは、ホント便利です。ショックパドルにトミーガン。戦車のお供にトミーガン。
中でも素敵なのは偵察兵とトミーガンの組み合わせ。
偵察兵のモーションセンサーとC4爆弾は、むしろ前線で暴れまわるに重宝する装備なのですが、主武器のスナイパーライフルの存在がネックです。

しかしスナイパーライフルをトミーガンに替えれば、それもあっさり解消。ギリースーツにカモフラージュされながら前線を神出鬼没に駆けまわり、モーションセンサーを激戦地にぽんぽん放り込んで味方をアシストするアクティブ偵察兵のできあがり。特にラッシュモードでは攻守にわたって活躍が見込めるキャラです。
それもこれもトミーガンのおかげ。ギリースーツとトミーガンの組み合わせは、傍から見れば大変間抜けな姿かもしれませんが、どうせ自分で自分の姿は見えないんですから、なあに、気にすることはありませんて。
私が『Battlefield 3』に今ひとつノレなかったのは、度を越したアンロック制以上に、トミーガンの不在がその一番の理由であったのかもしれません。