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セントバレンタインデー。キリスト教の故事に由来してるのかどうかは知らないが、ギャングが抗争相手に鉛弾をプレゼントする習慣が根付いているこの日に、一組のカップルの仲を取り持ってやろうというのだから、我らがモクシーもなかなかに物好きだ。
しかしそのカップルが、キャピュレットとモンタギューみたいに、長きにわたっていがみ合ってる家にそれぞれ属していると聞けば、悪い予感しか出てこない。
そう、「我らザフォードファミリーと!」「オレたちホドング一家だよ!」

モクシーとその子供たちはもちろんのこと、我らがVaultハンターにとっても何かと関わりが深い連中だ。
「用心棒」の桑畑三十郎みたいに立ちまわって、家ごと焼き殺したり、葬式の会場にびょんびょん跳ね回るグレネードを放り込んだりと、オレンジ武器目当てに何度も念入りに殺したりと、かなり一方的に酷いことばっかしていたような覚えがある。
だがそろそろそんな血の連環を断ち切る時が来たようだ。若いカップルの恋を成就させることが、それの良いきっかけになってくれるだろう。
当人たちの様子を傍から見てみると、それが宮川大助花子や正司敏江玲児の仲を取り持つような不毛の行為に思えてきてしまうのが玉に瑕だが……。

しかしモクシーとエリーの口車に乗ってしまうのは、結局以前と同じことの繰り返しとなることを意味する。
惚れ薬を作るというベタベタなミッションのために、営利誘拐に幼児虐待、挙句の果てには百式(!)との戦闘までをも強いられるVaultハンター。
「モクシーとエリーに命じられるままやったんです!」なんて言い訳は効きそうもない。どうせあの二人のことだ。いざとなったら平然と知らぬ存ぜぬを決め込むことだろう。
ここにきて、ついに二度と明るいうちには表を歩けないよな所業をしでかしてしまうVaultハンターであった。

そんなおのれの名声と引き替えにした惚れ薬の果てに待っているのは、アツいアツい結婚式。
失礼のないように武器と弾薬はしっかり揃えて参列しよう。二人の愛の力はなかなかに強固だということだけは、前もって忠告しておいた方がいいかもしれない。

1月のお休みを挟んで新たに届けられた、『ボーダーランズ2』の季節ものプチイベントDLCシリーズ、ヘッドハンターズの最新章はバレンタインデーがテーマ。
モクシーの他に、ハイペリオンスローターアリーナを管理していたエロロボットも、本編から出張してホストを努めてくれているが、そのエロロボットから請け負うサイドミッションでも、「たかがサイドミッションのために、まさかあなたは友だちの恋人を壊したりしませんよね?」と、再びVaultハンターは、その人間性を問われるハメになるのであった。
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2014/02/12 | Comment (2) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |スティーブン・キング御大の「ウェディング・ギグ」という
ブラックなお話を思い出します。美男美女じゃないところも似てる。
面白そうなゲームの記事を見て、昔だったら中古でもいいから購入していたのが、今は老眼と腰痛でプレイもままならず。据え置きのハードを買うお金があったら整体に通いたい
体たらく。与一さまはどうやって寄る年波と戦っておられるのですか?
ウェディング・ギグ!
霧がメインディッシュであろうあの短篇集の中で、密かに一番好きな作品です。
まだまだ体にガタはきていないつもりだったんですが、先日の大雪の後の雪かきで全身に来て、もう無理はきかないんだと、ようやく自覚しました。
あ、でもゲーム三昧の人生を送ってきたにもかかわらず、目だけは何故かそんなに悪くなっていないんですよね。
でもそのうち、ある日突然がくっと一気に老化しそうな不安があります。
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