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【Forza Horizon】夕陽よ沈むな

   ↑  2013/06/21 (金)  カテゴリー: XBOX 360
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クルマゲーム(特にストリート系)は、ゲームの側からプレイヤーを露骨に持ち上げる傾向が顕著だが、『Forza Horizon』も、「私は新しいスターの誕生を目の当たりにしてるのかもしれないわ!」などと、事あるごとにまるで古今亭志ん駒師匠のヨイショみたいな美辞麗句を並べ立てるコーディネーターのお姉さんを筆頭に、その点はしっかり抜かりがない。
プレイヤーをさんざん挑発してくるライバルレーサーたちも、いざ1対1のレースでこれを下すと、「お前は本当に凄い奴だな」などと、ころっと態度を豹変させてプレイヤーを持ち上げるもんだから、事実上接待されてるようなこちらはホントいい気なもんだ。
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しかし、そんなライバルたちの中にあって、ホライゾンを長きに渡って制してきた帝王ダリウス・フリントはひと味違う。
「お前みたいな成り上がりを叩き潰すのが生きがいなんだ」と、常日頃からプレイヤーに上から目線で接する、ラスボスの役割をわきまえたダリウスだが、1対1で下した後のトーンダウンっぷりも、他のライバルの比ではなかったりする。
そのあまりに落ち込んだ様子には、「早まったことを考えないでください」、「クルマだけが人生じゃありませんよ」、「なんならこのフェラーリ、お返ししましょうか? ボク、同じの持ってますし」、「キャバクラ奢るから元気出してください」と、むしろこちらの方が気を遣ってしまうほどだ。
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そのダリウスとの一騎打ち、コロラドクルマ祭りの最後を飾るレースの前半は、だだっ広いハイウェイの上を、地平線に沈みかけた夕陽に向かって、まるで吸い込まれるかのように走り続けるシチュエーション。
それは『Forza Horizon』という飛びきりイカしたクルマゲームを象徴するかのような、その一瞬を切り取っていつまでも保存しておきたいほどの、素敵な素敵な情景だ。
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かすむ地平線にフロントガラスに跳ね返る夕陽。時速メーターが300キロを差した瞬間、もうそのまま永遠に時間を止めておきたい衝動に駆られる。
そんなクルマというガジェットの存在価値すら否定してしまうような衝動。クルマゲームがエクスタシーを迎えるときというのは、まさにこういう一瞬なんじゃないだろうか。

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