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2013/02/12 (火) カテゴリー: PS1

雪崩のように突き進む高齢化社会の中で、認知症はもはや大きな社会問題の一つです。
これは何も高齢者だけに降りかかる症例ではありません。若年性認知症という言葉もあるとおり、我々もいつ「PS4がもうすぐ出るみたいだけど、肝心のPS3はいつ出るんだい?」などと、真顔で言い出すかもしれないのです。
「ゲームはボケ防止にいい」などという説も、ちらほら見かけますが、私を含むゲームマニアたちが、現実では自分の頭の上のハエも追えないようなボンクラ揃いであるところを見ると、それもかなり疑わしいと言わざるを得ません。

だからこういうことは、早めに手を打って予防するに越したことはないでしょう。
その診断を榎本加奈子に委ねるというのは、いささか不安を覚えますが、しかし、もし私やあなたが急に腹痛を起こしたとして、50過ぎのおっさん医者と榎本加奈子と、どちらの元に駆け込むかとなれば、それは榎本さんのところに赴き、「ぽんぽんが痛いよう」と甘えたくなるのが人情と言うものではありませんか。

『榎本加奈子のボケ診断ゲーム』(以下『エノゲー』)のパケ裏に書かれた効能書きは以下の通り。
「自分の判断に自信が持てない、物事に集中できない、反射神経が鈍い、リズム感がなく記憶力も悪い、持久力がない、誰も遊んでくれないしゲームも得意じゃない、榎本加奈子と遊びたい。エノゲーはこれらのお悩みをお持ちの方に最適です」
いずれの症状もそれなりに自覚がありますが、特に最後の榎本さんと(後腐れ無く)遊びたいというのは、大いに心当たりのあるところです。ただし「大魔神が出てこない」という但し書き付きですが。

この『エノゲー』で遊べるのは、ボケ診断という建前の五つのミニゲーム。
「ボクが榎本さんと遊びたいのは、決してそういう内容ではありません」と、クレームをつけたい気持ちは分かりますが、しかし、この各セクションごとのミニゲームをプレイすれば、榎本先生があなたの反射神経、判断力、持久力、音感、集中力を診断し、それを養ってくれるのです。なんて有意義なゲームなんでしょう。
先生の下す診断内容が、「すごいのねー」、「がんばったがんばった」などと、極めてアバウトな感想レベルなのも仕様です。そこは寛容な態度で接しましょう。

それぞれのレベルをクリアしていくと、お待ちかねご褒美映像の登場です。
不毛なボタン連打やゴキブリ潰し、そして何故かこれだけ異様に難度が高いリズムゲームなどに耐えて、おのれがボケていないことを証明したプレイヤーを癒してくれるのは、榎本先生の脱力俳句や、脱力ラップ、脱力即興歌に脱力ポエム朗読。
それらに身を委ねていると、何やら脳みそが弛緩してきて、このゲームが謳う集中力や判断力の鍛錬とは、およそ対極の方向に行ってしまいそうになりますけどね。
(記事編集) https://bonkura360.blog.fc2.com/blog-entry-1759.html
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