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【The Club】健全なる殺人ゲームショウ

   ↑  2013/01/31 (木)  カテゴリー: XBOX 360
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現代の殺人闘技場、The Club。そこで行われるのは、命懸けの究極エクストリーム競技。
様々な理由でここに集った参加者たちは、銃器を手に5種類のデススポーツに挑むことになる。
彼らが獲得するのは、多額の賞金か、それとも無残な死か。今、凄惨な死のゲームの幕が切って落とされようとしている!
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そんな扇情的な前振りで始まるのは、まるで関根正明とDJナイクのコンビの、「ここでシーガーは、デスロールとヘッドショットのコンボを大胆に狙ってきました」、「トップを走るフィンに追いつくためにも、彼はこの得意なスプリントで、いっきに差を詰めておきたいところですね」、「続いてスナップショット。決まりました。うーん素晴らしい」なんて、NHK-BSのXスポーツ中継吹き替え実況解説を被せても違和感のないくらい、あっけらかんとしたスポーツライクな大会。
このおどろおどろしい設定と、実際のプレイのギャップは何ごと!? それが『PGR』シリーズでお馴染み、今は亡きBizarre Creations が放ったスポーツスタイルTPS、『The Club』の真骨頂!
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アーケードライクなんて表現が使われることが多い、この『The Club』だが、むしろ目立つのはBizarre Creations が『PGR』で養ったレーシングゲームの作法。
一つのステージで複数の競技スタイルに挑み、その成績で割り振られたポイントによって総合順位を決定するトーナメントモードで手応えを掴んだら、あとはシングルステージで効率的なスコアアップを重ねて、より上の得点を目指す。
一プレイにかかる時間は、およそ数分。このシングルモードの反復は、レースゲームで一つのコースのタイムを、ひたすら縮めて行くやり込みと、まったく一緒の感覚だ。
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『The Club』は、そんな他のTPSとは一線を画した独自性を持つシューター。
しかしBizarre Creations という会社は、素材の持ち味を、なるべくそのまま提供することを重んじているような節がある。
万全な下ごしらえを施した後、それに最低限の味付けしか施さず提供するスタイルは、『PGR』シリーズのように功を奏した例もあれば、"リアル指向のマリオカート"に留まってしまった『ブラーレーサーズ』みたいに、「イケることはイケるんだけど、なんかここに醤油をばーっと一垂らししたくなるよな」なんて、実にもどかしい物足りなさを感じる例もあったりする。
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『The Club』はまさに後者。スコアを上昇させるためには、ヘッドショットやロングショット、振り向きざまのスナップショットなどのボーナスをコンボで繋げていかなければならないのだが、そのボーナスショットが、いずれも地味でけれんのないものばかり。
どうせスポーツゲーム風の味付けを施したシューターを作るのであれば、エクストリームスポーツのトリックに該当するようなアクロバチックで変則的なショット(例えば『Total Overdose』の壁蹴り三角跳びショットとかバク転ショットみたいな)を盛り込めば、ビジュアルも映えたであろうし、コンボの構築にも、よりやり込み甲斐が生じてきただろうに。
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この淡々としてクセのない内容は、レースゲームライクなタイムアタックやガントレットモード(特にタイムアタックは高難易度になるにつれ、俄然楽しくなる)では、効果的に機能するのだけど、より従来のシューターに近いシージモードあたりになると、シューティングゲームとしての作り込みの甘さが露わになると共に、展開の平坦さが目立ってしまって、物足りなさを強烈に感じてしまう。
「イケることはイケるんだけど、あー、でもここにラー油をどばーっと垂らして引っかき回して食ってみてえ!」なんて感想が思わず出てきてしまう、良くも悪くもBizarre Creations らしい一品、それが『The Club』だ。
外見は扇情的でも中身はあっさり味な、健全殺人ゲームショウへようこそ!



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