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【ミスティックアーク】孤独の世界

   ↑  2012/12/29 (土)  カテゴリー: SFC&N64
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「キャプテン・スカーレットと海賊の秘宝」の、干上がった海に残る海賊船と、そこに巣くう海賊たちという設定に、どこか既視感を覚えたんですが、それがスーパーファミコンで出たエニックスのRPG、『ミスティックアーク』の中の、"砂の世界"であることに気づきました。
"砂の世界"は、砂漠の海にポツンと残る二艘の海賊船を巡って、猫海賊たちが争う世界。
『ミスティックアーク』は、元々和製RPGとはあんまり相性のよろしくない私が、珍しく気に入って最後まで遊んだ、数少ない作品の一つ。
始まりの舞台となる、風と打ち付ける孤島に、ひとりぼっちで佇む主人公が、最初に触れる外界が、この"砂の世界"です。
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"砂の世界"に限らず、このゲームで巡ることになる様々な異世界は、どれもおとぎ話じみた奇矯なものばかり。
人々が巨大な果物の中に住む"果物の世界"、大人の居ない街で子供たちが好き勝手に暮らす"子供の世界"、色や音が失われた"緑の世界"など、そのどれもが、まるで夢の中を彷徨っているかのような、現実感がかけらもない世界。
それぞれの世界での主人公の立場は、まったくの異邦人。住人たちの悩みを聞いたり時には助けたりして、彼らの信頼を得て行く主人公ですが、いくら住人から慕われ親密になろうと、その世界に主人公の居場所はないという感覚は、最後まで拭えません。
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その中で唯一現実感があるのが、始まりの舞台となり、主人公が各世界を巡る起点となる孤島。
しかし、ここは無人の神殿があるばかりで、他には人っ子一人居ない、あまりにも孤独な世界。
この神殿で手に入れたフィギュアに魂を宿すことで、二人までの同伴者を得ることができますが、彼らは基本的に人格をまったく持たない立場。単調なコマンド式戦闘にアクセントを付けるだけの存在でしかありません。
ストレンジャーである主人公の道程は、孤独さを強烈に感じさせるものとなるのです。
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RPGとしての単調さも、適度に挟み込まれるパズルやアドベンチャーパートといった変化球により、さほど気になるものではなりません。
オムニバス風に織り込まれた異世界たちは、例えどんなコミカルな世界であっても、得も言われぬ物寂しさが同居しており、淡い色調のビジュアルや音楽が、その空気を後押しします。
そんな一種独特の雰囲気が深いインパクトを残す、和製RPGにとって、もっとも幸福なプラットフォームであったスーパファミコンが、その末期に放った、とても印象深いRPGです。

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2012/12/29 | Comment (0) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |

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