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ボンクラ360魂クロスカルチャーゲームブログ 

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【エブリパーティ】ハイデフ時代の尖兵はさくらももこ

   ↑  2012/12/10 (月)  カテゴリー: XBOX 360
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過去から現在に渡って、これだけゲーム機が登場すると、クリスマス商戦のこの時期は、そりゃあ何かしらのゲームハードの誕生日にぶち当たるもんですが、さすがに今日だけは外すわけにはいきません。
7年前の12月10日は、XBOX 360が、この世に登場した日。そう本日は、360がゲームハードとして現役のまま、7年の節目を迎える記念すべき日なのです。
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XBOX 360のファーストインパクト。それは重さでした。
ゲームショップで本体の入った箱を受け取るとき、初代のそれより大幅にスリムになった外箱に安心していたら、手にかかるズシンとした重み。
「初代より小さくなってるはずなのに、なんで重量が増えてるの!?」
そう訝りながら、ひーこらひーこら家まで運び、パッケージを開けてみると、最初に目に付いたのは、何かの冗談かと思うような、どでかいアダプターに、ぶっといケーブル。この両者がセカンドインパクトです。
船の舫い綱に使えそうな極太ケーブルを手に、私は「エラいもんが我が家に来てしまった……」と、独りごちたのでした。
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ソフト面でのファーストインパクト。それは何と言ったってさくらももこです。
初代の『ねずみくす』といい、360の『エブリパーティ』といい、マイクロソフトは自社ハードの発売時に、ちっとも援護にならないビーンボールを投げるのを得意としているみたいですね。
さっぱり売れない本体、それに輪をかけてさっぱり売れない『エブリパーティ』と、まるで競泳のスタート時に、後ろにひっくり返って飛び込み台から転落してしまったかのような、XBOX 360の大ずっこけスタートを揶揄する象徴となってしまった、このゲーム。
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しかし『エブリパーティ』は、"老若男女が手軽にわいわい遊べる大人数パーティすごろくゲーム"という基本コンセプトからは、ちっともブレていません。
『エブリパーティ』の不幸は、このゲームが想定するユーザー層と、こんなハードを発売当日に買ってしまうような物好きどもが、ちっともシンクロしなかったところにあるのです。
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色眼鏡を取っ払って見てみれば、この『エブリパーティ』が、すごろくゲームとして非常にタイトにまとまった秀作であることが、よく分かるでしょう。
一番最初に、あがりのマスにぴたりと停まったプレイヤーが勝ち。そんなシンプル極まりないすごろくにアレンジを加えているのが、手札カードにあたるルーレット。
オーソドックスなもから、やたらとトリッキーなものまで、全部で40近くあるルーレットの使いどころは、基本的には運勝負であるすごろくに、ほのかな戦略性を与えてくれます。
特に、あがりマスにぴたりと停まらなければならない終盤は、特定のマス数進める確率が高くなるルーレットはもちろんのこと、あがりに近い相手のルーレットを強奪するなどの、様々な駆け引きが必要となってくることでしょう。
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ルーレットの中には、ゲーム中に入手できるコインを消費しなければ、使用できないものもあります(中にはコインを獲得することに特化したルーレットもあり)。
そして全ルーレット中、一番トリッキーな存在が、ふりだしに戻るか、あがりに進むかの二つの出目しかない"どりーむルーレット"。
一見すごろくにとってはバランスブレイカーに思えるこのルーレットですが、使用するためのコインコストがハンパじゃなく高いので、そうおいそれと気安く使えるものではありません。
しかし、トップから大きく引き離された者が、先を目指さずコインを獲得することで専念して、これに一発逆転の活路を見出すこともできるでしょう。
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ちょっと惜しいのは、『モノポリー』などのマス占有にあたる、"ちからっ子"のシステムが、イマイチその有効性が不明瞭なところ。
だからと言ってこれを軽視していると、思わぬところで足をすくわれたりするなど、運のファクターが非常に強い要素であり、そしてマップによって、これの重要性にばらつきが大きいのも、このシステムに曖昧さを感じる一因となっています。
ときおり勃発するミニゲームも、どれもシンプルながらも意外に面白く(個人的にオススメは、アイスの当たり探し)、プレイ時間もほどほどの長さ。パーティーすごろくゲームとしては優等生とも言える『エブリパーティ』でしたが、通常ゲームのキャンペーンにあたる"おはなしすごろく"モードが苦行と化しているのが、このゲームの評価を下げる要因となってしまいました。
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しかしこの"おはなしすごろく"モードは、言うなれば『人生ゲーム』をぼっちで遊んでいるようなもの。
すごろくをぼっち遊びして「つまらない」と言ったところで、「つまらないのは、友だちの居ないお前じゃ!」と突っ込まれるのがオチなので、遊び相手を求めてオンラインモードである"こうみんかん"に足を運べば、そこはいつ行ってもがらんとしている悪循環。
そんな具合に不幸に不幸が積み重なって、ついに正当な評価を得られなかった『エブリパーティ』。
もっとも、このゲームの最大の不幸は、XBOX 360という一番身の丈に合っていないハードを選んじゃったことかもしれないですけどね。

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2012/12/10 | Comment (2) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |

Comment


僕が360を予約までして発売日に買ったのは、エブリパーティがロンチの中にあったからです。

そして今でも交流戦と称して2週に1回、例会を開いています。Xbox Friendsで検索してみて下さい。僕が管理人をやっているコミュがヒットするはずです。

おせっかいですが、ゲーマータグを教えておきましょう。『Yakumo 0527』が僕のタグです。エブリのランキングですぐ見つかるはず(でも1ヶ月音沙汰が無いと消える)。

次の交流戦は12月22日です。

ヤクモ |  2012/12/11 (火) 16:37 [ 編集 ] No.348


エブリパのランキングが極端に人が少なかったのは、そんな仕様によるものだったんですか。
交流戦は大会の方で開いてるんでしょうか? ぜひチェックさせてもらいます。
空きがあるようでしたら、お邪魔させていただくかもしれないので、そのときはよろしくお願いします。

与一 |  2012/12/12 (水) 16:12 No.349

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