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【全日本GT選手権 MAX Rev.】カネコの無謀な挑戦

   ↑  2012/03/10 (土)  カテゴリー: PS1
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一昨夜の「蘇る! 20世紀の名レース」は、1997年の全日本GT選手権(JGTC)。伊達公子の旦那として知られるミハエル・クルムが、鈴木亜久里をラスト1周で大逆転したレースでした。
93年まで行われていた全日本ツーリングカー選手権に取って代わって始まったJGTCは、現在ではSUPER GTと名前を変えておりますが、90年代にはとにかく絶大な人気を誇った、日本を代表するレースカテゴリだったのです。
もっとも多くゲーム化された日本のレースカテゴリも、このJGTC。
プレイステーションの『ストレートビクトリー 星野一義への挑戦』や、ニンテンドウ64の『CITY TOUR GRANDPRIX 全日本GT選手権』(これは実在サーキットの許諾が取れなかったためか、JGTCのマシンで市街地の中をレースさせるという苦肉の策に走っています)などは、いずれもこのJGTCのゲーム化なのですが、そんなJGTCゲームの中で、スーファミからプレステにまたがってシリーズ化されたのが、カネコの『全日本GT選手権』シリーズです。
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このカネコのシリーズは、各チーム、サーキットからの許諾を受けた、JGTCのオフィシャルゲーム。
しかし、カネコと言えば、『大江戸ファイト』を筆頭に、『決死の探検サバイバル ゆけゆけ!山口君』だの、『侍日本一』だの、『火激』だの、『さるかにハムぞう』だのと、妙ちきりんなアーケードゲームばっか作っていたメーカー。
そんなカネコの『グレート1000マイルズラリー』という、見下ろし型のアーケードラリーゲームが、『全日本GT選手権』のベースとなった作品です。
スーパーファミコンで登場したシリーズ1作目『全日本GT選手権』から、プレイステーションの『全日本GT選手権 改』まで、このシリーズのスタイルは、このラジコンチックな独特の見下ろし型スタイルでした。
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このスタイルは、それなりに独特の面白さがあったのですが、さすがに『リッジレーサー』や『グランツーリスモ』で3Dレースゲームが全盛となった時代に、いつまでもそんな前時代的なスタイルを続けていたら、オフィシャルゲームの沽券に関わると思ったのでしょうか。
このプレステでは通算3作目にしてシリーズ最終作となった、『全日本GT選手権 MAX Rev.』は、3Dタイプのゲームに変貌を遂げていました。
メインとなるチャンピオンシップモードは、JGTC実在21チームのどれかに所属し、練習走行、予選、本戦レースをこつこつと繰り返しながら、選手権全6戦を戦い抜くモード。
海外では良くある、一つのレースカテゴリを忠実に再現した、オーソドックスなレースシムです。
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マシンのセッティングは、それほど煩雑なものではなく、どの項目も5段階程度に簡略化されています。
さらにはチームの同僚ドライバーが的確なアドバイス(チーム国光に所属すれば、高橋国光さんか直々に)をくれるので、セッティング周りで悩むことは、そうそうないでしょう。
と、ここまでなら、非常に質実剛健なレースシムに思えるのですが、ああ、カネコはやはりカネコでした。
いざサーキットに出てみれば、ちっとも安定していないフレームレートに、ガクガクしておかしな挙動を繰り返す自車。
ライバルカーの様子も、コマ落とし映像みたいになっていて、まるで日本の反対側の住人と、劣悪な回線でネット対戦をやっているかのような有様。
おとなしく見下ろし型のスタイルを続けていれば、こんなボロは出なかったのに。そうカネコを気遣っても、今さら手遅れです。
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この『全日本GT選手権 MAX Rev.』はディスク2枚組。
ゲーム本編ではないほうの、もう一枚のディスクは、オフィシャルの強みを活かしたJGTCのデータディスク。
96年度JGTCの参加チームやマシン、ドライバーのデータ。さらにはサーキットや過去の大会結果、レースクイーンの情報までもが、ムービー満載で詰め込まれています。
ここで目を惹くのは、JGTC参加チームやレーサーのバラエティが実に豊かなところ。
これはプライベートチームの参加が容易だったハードルの低いGT300クラスの存在によるところが大きいでしょう。
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高橋国光、星野一義、鈴木亜久里、長谷見昌弘、関谷正徳、鈴木利夫、土屋圭一、ペドロ・デ・ラ・ロサといった大物レーサーに混じって、近藤真彦や三原じゅん子、さらにはV12気筒のスーパーカーを持ち込む大人げないマンガ家さん(池沢さとし&ランボルギーニ・イオタ)まで。
ここら辺の面子は、ゲーム本編にもしっかりと登場します。あなたもマッチや池沢先生のチームメイトとなることができるのです。
特にバーディークラブに所属して、三原じゅん子さんと、元夫の松永雅博さんの後輩ドライバーになるのは、非常に貴重な経験となるでしょうか。居心地はあんまり良くなさそうだなぁ、このチーム……。

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