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2012/03/03 (土) カテゴリー: iOS

「主のために守らん 主の御力を得て 主の命を実行せん 川は主の下へ流れ魂はひとつにならん 父と子と聖霊の御名において 」
トロイ・ダフィーの「処刑人」は、アイルランド系の兄弟が、You Tube投稿動画レベルのイカレポンチなノリでビジランテ行為を働いていたら、そのうちに本物のキチ●イたちが、どんどん寄ってきてしまう因果応報的な映画です。
そんな本物のイカレポンチを前に、当の兄弟が「こんな筈じゃなかった。どうしよう!?」とうろたえるわけでもなく、相変わらず中身のない薄らクールな態度に終始してしまうのが、この映画の限界だったりもしますが、なんやかんやでカルト映画の称号を得た同作は、10年の時を経て、まるで蛇足という言葉のサンプルみたいな続編まで登場する運びとなりました。

その「処刑人」をゲーム化しようとする動きが、つい先日、伝え聞かれてきましたが、「処刑人」のゲーム化は、これが初めての試みではありません。
iPhoneアプリとして登場した初の「処刑人」ゲーム、『The Boondock Saints Mobile Game』は。1作目ではなく、蛇足となった「処刑人Ⅱ」をベースにした作品。
コナーとマーフィー、兄弟のいずれかを操作して、街に巣くう悪党どもの元にかちこみをかけるシューティングゲーム。
幕間には、ガチキチ●イ2号ことイル・ドゥーチェや、1作目でおっ死んだロッコ、そしてⅡにおいてロッコの後釜的ポジションに座ったロミオ(「皆殺し定食を注文したのはどいつだ!?」)などが、本人そのまんまのイラストキャラで登場します。

左下のバーチャルホイールで兄弟を移動させ、右下のバーチャルホイールで360度に弾を撃ち分ける、オーソドックスな全方位型STGですが、まぁタッチセンサーによる疑似入力デバイスですから、操作性はあんまり宜しいもんじゃありません。
ホイールの上で指をぐるぐるさせれば、映画のような360度大回転射撃も可能ですが、映画と違ってこちらはさっぱり弾が当たりません。
さらに兄弟の移動速度も、やたらとスローモーで、その上に頻繁に処理落ちを起こしますから、これまた映画のようなスタイリッシュな銃撃戦とは、およそ程遠い有様です。

ゲーム内で稼いだコインで、映画にも出てきた例の武器密売人から、アップグレードの銃器を購入することができたり、ステージセレクト画面がタトゥーショップになっていて、ゲームを進行させるごとに、兄弟の背中に彫られたキリストのタトゥーが、どんどん完成に近づいて行くなど、気の利いたギミックもいくつかはありますが、基本的には映画とタイアップしていることだけが取り柄の、あまり見るべきところのないゲームですね。
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