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ボンクラ360魂クロスカルチャーゲームブログ 

【とびだせ!ぱにボン】VB史上もっともどうでもいいゲーム

   ↑  2012/01/18 (水)  カテゴリー: その他ハード
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ハドソン消滅の報を聞いて真っ先に思い出したのが、いにしえのシャープ製マイコン、MZ-700に添付されていたHu-Basicです。
肝心のシャープ製S-Basicが、ちっとも使い勝手のよろしくないシロモノだったので、幼かった頃の私は、もっぱらこのHu-Basicのお世話になっていたのですが、当時はこれがハドソンの作ったものだということは、全く知らなかったですね。
かなり後になってこの事実を知り、「ああ、ハドソンだからHuだったのか」と、ようやく合点がいったものでした。

それ以降となると、正直ハドソンって、個人的にはあんまり縁のないメーカーでした。
シューティングゲームとかを遊ぶわけじゃないし、桃鉄などは自分から一番遠いとこにあるようなゲームだし、3DOには参入してくれなかったし、初代XBOXでも、確か義理で1本くらいしか出さなかったんじゃないでしょうか。
XBOX360では、意外にそこそこの数を発売しているようですけど、これまた『桃太郎電鉄16 GOLD』とか、『天外魔境ZIRIA ~遥かなるジパング~』とか、『Bomberman Act: Zero』とか、「それを出されても、ちょっと反応に困るんですけど」と言いたくなるようなゲームばっかりです。
よくよく考えてみれば、天外、桃鉄、ボンバーマンと、いずれもハドソンのトップ看板と言えるラインナップなんですけど、それがあんまりありがたみを感じさせないのは、パッケージから漂う「義理で出した」臭の強さが原因なのでしょうか。
自社の看板を、義理のお歳暮みたいなものにまで使い回してしまうのは、いかにもハドソンらしいと言えるのかもしれません。

ハドソンがバーチャルボーイのロンチタイトルとしてリリースした、この『とびだせ!ぱにボン』などは、そんな看板を引っ張り出した義理の商品の見本みたいな作品です。
ベースとなったのは、スーパーファミコンで出ていた『ボンバーマン ぱにっくボンバー』という落ちものパズルゲーム。
これ自体が、ボンバーマンを無理矢理絡めて落ちものパズルブームに便乗した、あんまり志の高くないゲームでしたが、これはそのシステムをそのまんま何のひねりもなく継承。
立体を意識したシステムや演出などは微塵もなく、そもそも3Dにする必然性が皆無なこのソフトが、何故ハドソンのバーチャルボーイ参入ソフトに選ばれたのかは、「比較的簡単にでっちあげられたから」という理由以外が思い浮かびません。

「とりあえず任天堂さんに義理は果たしました!」
この『とびだせ!ぱにボン』のパッケージからは、そんなセリフと共にハドソン満面の営業顔が浮かんでくるかのようではありませんか。
もっとも、そんな義理のソフトはユーザーからも早々と足下を見透かされるようで、たちまち軒並み値崩れしたVBソフトの中でも、『とびだせ!ぱにボン』は真っ先に市場価格が急落し、発売から1ヶ月も経たないうちに、100円ショップ並みのワイルドな値段をつけられていました。

一時は「ワゴンのほうからこのゲームを避けて通る」という都市伝説まであった、バーチャルボーイ史上もっともどうでもいいゲーム、『とびだせ!ぱにボン』。
ハドソンを偲ぶ記事にするつもりが、当のハドソンすらも忘れたいようなソフトの話になってしまって、本当に申し訳ないのですが、ハドソンと言われてパッと思い浮かんだ、遊んだことのあるゲームが、これと『北へ。 White Illumination』しかなかったんだから、仕方ないじゃないですか。

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2012/01/18 | Comment (3) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |

Comment


ハドソンは何故衰退したのか、を端的に表した1
本だと思います。
大量にワゴン行き、という意味で結果は同じでしたが、Vテトリスの方はまだなんとか3Dを活かさないと!という意気込みは感じます。完全3Dのテトリスはゲームとして成立しない→じゃあフィールド二面にするか、という壮大な妥協の末、全くバーチャルボーイに見合わないタイトルになったのは同じですけど。

WAT |  2012/01/18 (水) 18:18 No.165


ハドソンは超名作フュージョンフレンジー2をローカライズしてくれたので、あまり茶化す気にはなりません。それだけは本当に感謝してます。

『北へ。』と言えば、PS2の続編の主演声優がなんか、まあ、いろいろあったり。

ヤクモ |  2012/01/19 (木) 16:24 No.166


>WATさん
Vテトリスは、面白さにまで昇華しているかどうかは別にして、けっこう興味深いアイデアでしたよね。
通常モードの、赤黒世界で繰り広げられる普通のテトリスも、なんか妙な味わいがありました。

>ヤクモさん

あ、そういえばFF2(略称、別に間違ってないっすよね?)もハドソンだでしたか!
……なんちゅうか、360初期のハドソンって、何とも不思議な戦略をとっていたんだなぁ。

与一 |  2012/01/19 (木) 17:44 No.167

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