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2011/11/01 (火) カテゴリー: 映画・DVD

WOWOWの完全3チャンネル化で大胆なプログラムが組めるようになったのは、スポーツ中継だけではありません。
関連作品ぶっ続け一挙放映というのは、以前のWOWOWも得意としていたプログラムですが、しかしそれはハリー・ポッターやロード・オブ・ザ・リング、007といった大メジャーな作品に限られていましたが、WOWOWシネマという映画独立チャンネルができた今では、さらに大胆なプログラムが組めます。
WOWOW大開局祭スペシャルとして企画されたジャッキー・チェン特集は、ごく初期の作品から第1次アメリカ進出時代の作品も網羅した、こってりと濃い企画でした。
そしてつい先日には、"三池崇史 24-TWENTY FOUR-"と銘打って、三池監督の作品を24時間ぶっ続けで放映するワイルドな特集がありました。

しかし、この企画で放映された三池作品は、「DEAD OR ALIVE 犯罪者」、「ヤッターマン」、「龍が如く 劇場版」、「スキヤキ・ウエスタン ジャンゴ」、「十三人の刺客」と、比較的近作のメジャー作品ばかり。
いや、ちょっと待った。WOWOWで三池作品と言えば、松田純がヒロインを演じた「天然少女萬」という、WOWOWオリジナルのドラマがあったじゃないすか。あれ、流してくれないんですかぁ!?
他にもWOWOWオリジナルの三池作品は数本あったような気がするし、この企画を次やるときは、是非ともこれらの作品に、今じゃなかなか観ることの出来ない初期のVシネマ仕事を加えた"裏・三池崇史 24-TWENTY FOUR-"をやって頂きたいんですけど。
こんな三池崇史本人ですら苦笑いしそうな、監督デビュー作も紛れ込ませてさぁ。

今や"世界のミイケ"の、記念すべき処女作は1991年の作品。
署内の新体操部に所属する暇を持て余した婦警さんたちが、秘密捜査部を勝手に結成。
アバウトな潜入捜査や囮捜査を駆使して、最期はレオタード姿に変身して犯罪者どもを成敗するという、この時期の青年マンガにありがちな、後に全く何も残らないお色気コメディです。
お色気と言っても、浅野愛子(「漂流教室」)、中島ひろ子(「櫻の園」)、羽田圭子らの緩いレオタード姿に、署長役の高木ブーが鼻血を垂らすという、極めて呑気なもの。
これに秘密捜査部アイキャッチ・ジャンクション第4のメンバーとして加わってくるのが、立花理佐だったりしますから、呑気さもさらにひとしおです。

「櫻の園」の由布子役とは、およそ対極の、やたらとボーイッシュな柔道婦警役を演じる中島ひろ子が、意外と拾いものだったりしますが、それ以上の何かは全く無いに等しい、ひたすら緩い映画。
ただ、コミック原作ものなんかを、全くそつなく(怖ろしいくらいそつなく)映画に仕上げてしまう三池監督の、良いも悪いも含めた職人気質は、既にこの頃から確率されていたんじゃないでしょうか。
将来、三池監督が巨匠と崇め奉られるような存在になったとしても、この作品は間違いなく再ソフト化されるなんてことはないんだろうなぁ。
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(記事編集) https://bonkura360.blog.fc2.com/blog-entry-1361.html
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