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【プリたん -プリンス探偵倶楽部-】藤堂龍之介の少年助手

   ↑  2011/10/28 (金)  カテゴリー: iOS
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名探偵明智小五郎に、小林芳雄という少年助手が居れば、やはり同時代の名探偵である藤堂龍之介にも、天宮冬馬という同じく少年の助手が居る。
「そんな奴、居たっけ?」と、藤堂龍之介探偵日記シリーズをPCゲーム時代から知る者は訝るかもしれない。
このシリーズは2005年に携帯アプリとして復活し、新作が続々と登場したのだが、PCから携帯アプリという客層の大幅変化を見込んで、その内容も少しずつ女性向けにシフトして行き、そして6作目の『柘榴の天鏡~吉祥仲秋祭連続殺人事件~』から、さり気なくシリーズの常連となったショタキャラが、ハーフの金髪碧眼少年、天宮冬馬なのだ。
以降、冬馬は藤堂龍之介の助手的なポジションに収まるのだが、それだけに留まらず、この冬馬を主人公探偵に据えたスピンアウト作品まで登場するに至った。それがこの『プリたん プリンス探偵倶楽部』である。
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藤堂龍之介探偵日記シリーズと言えば、そのシックな絵柄が特徴だったが(もっとも最新のiPhoneアプリバージョンでは、その肝心の絵柄に手が加えられて、台無しになってしまっているが)、この『プリたん』は、そんな藤堂龍之介探偵日記の楔から外れて、完全にそっち方向に針を振り切ったキャラクターデザインとなっている。
藤堂龍之介は、一応出てくることは出てくるのだが、顔すら映らない扱い。
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物語は、冬馬がそんな藤堂の元を離れて、叔母であるソフィ(やはり『柘榴の天鏡』に登場)の待つ大阪を訪れることから始まる。
その地で、巷を騒がす怪盗"昴"が起こした誘拐事件に遭遇し、ソフィや攫われた少女の兄である猶巳と共に、事件に立ち向かうという流れ。
見目麗しい冬馬と初めて顔を合わせた猶巳が、思わず顔をポッと赤らめるなんて描写は、もちろん忘れはしない。
なんたって、そんな空気を匂わせるためだけのスピンアウト作品なのだから!
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正味な話この『プリたん』は、藤堂龍之介探偵日記のようなアドベンチャーゲーム的要素など殆どかなぐり捨てた、グラフィック付きライト携帯ノベルみたいな体裁だ。
なんたってメーカー自らが、この作品を"アドベンチャー型携帯小説"と、割り切ったジャンル付けをしているくらいだから。
だから推理らしい推理などは全く必要とせず、事件はなし崩し的に進展し、そしてどさくさに紛れて怪盗"昴"もいつの間にか仲間に加わり(昴に意味深にからかわれた冬馬が、思わず顔をポッと赤らめるなんて描写も、もちろん忘れはしない。そのためにわざわざスピンアウトしたのだから!)、そして事件はマッハの勢いで終息し、脱力ものの結末を迎えるのである。
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大正時代を背景にしたミステリゲームは数あれど、その頃の大阪を舞台にした作品は、かなり珍しく、それはこの『プリたん』の数少ない特徴となっている。
明治の終わりから大正の終わりにかけて、通天閣の周辺にはルナパークという遊園地が存在していて、それがクライマックスの舞台となっているのだ。
しかし、この魅惑的な舞台も、中で待ち受ける悪役連中の底抜けぶりもあって、残念ながら有効利用されているとは言い難い。
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藤堂龍之介探偵日記シリーズの面影は微塵も無い、ショタやBL方面への妄想の余地が形だけ残された、ミステリ未満の携帯ADVノベル。
お話そのものも、ほぼ登場キャラクターの形だけの紹介に留まった、ドラマのパイロット版レベルの内容。
最期は冬馬と猶巳が東京で再会し、以後のシリーズ化をぷんぷん臭わせる終わり方となったのだが、この露骨なそっち方面への擦り寄りっぷりが逆に嫌われたのか(それより普通に藤堂龍之介探偵日記を出して欲しい。そっちなら冬馬を山ほど登場させたって構わないからさぁ)、『プリたん』は、これ一作のみで、取りあえず打ち止めとなってしまったのだった。

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2011/10/28 | Comment (2) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |

Comment


なんとも潔い転身っぷり。
売り上げが気になります。

というか、ゲームの下画面のほうが気になります。
もう少し何とかならなかったのか・・・というくらい、こちらも潔いですね(苦笑

ユウキ |  2011/11/01 (火) 02:25 No.109


そうなんですよ。
これに限らず、アルティの携帯アプリ→スマホへ移植ものは、みんなこのような手抜き仕様になっちゃっているんですよね。
実際の操作性もガラケー準拠のもので、スマホだと快適性にちょっぴり欠けてます。

与一 |  2011/11/01 (火) 18:16 No.111

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