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【藤堂龍之介探偵日記 亜鉛の匣舟 ~相馬邸連続殺人事件~】

   ↑  2011/04/06 (水)  カテゴリー: ニンテンドーDS
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私が最初に藤堂龍之介シリーズに触れたのは、今からもう十数年前に出たWindows版黄金の羅針盤です。
そのオリジナルのPC-98版やX68版となると、さらに数年時代を遡るクラシックタイトルであり、Windows版はそれらの復刻的な意味合いを持っていました。
あれから十数年。オリジナルからだと二十年以上になるんでしょうか。まさか藤堂龍之介やJ.B.ハロルドがバリバリの現役でいようとは、思いもしませんでした。
そしてリバーヒルソフトが生んだ探偵の中では、唯一過去の人となってしまったミントン警部の立場がありませんよね。
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21世紀に入ってからの藤堂龍之介は、J.B.ハロルドと同様に、携帯電話アプリをその探偵活動の舞台としていました。
既に7編が配信されている携帯アプリ版藤堂龍之介シリーズですが、その中から唯一パッケージ化されているのが、携帯アプリ版では第2作、シリーズ通算では第4作にあたる、この亜鉛の匣舟~相馬邸連続殺人事件~です。
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推理アドベンチャーゲームというのは、往々にしてロジカルな推理ゲーム的な姿を求められがちですが、コマンド選択型が主流になって以降の推理ADVは、むしろインタラクティブに読み進めるミステリノベル的な色彩を強めて行きました。
その主流とも言えるのが、リバーヒルソフトの一連のミステリシリーズです。
リバーヒルソフト亡き後、藤堂やハロルドの権利がアルティに譲渡され携帯アプリを主戦場とするようになってからは、コマンド選択式という様式美をさらに割り切るようになり、ミステリ小説の亜流としての姿をより一層濃くします。
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このコマンド選択式の様式美を割り切れるかどうかで、このゲームに対する評価は大きく変わってくるのではないでしょうか。
私はこの様式の中で展開する、大正から昭和にかけての雰囲気や、シックなビジュアル。そして何よりも、コマンド選択の積み重ねによって、事件関係者たちの深いキャラクター造形や、そのバックグラウンド。そして事件との相関が少しずつ露わにされて行く過程に、大きな魅力を感じました。
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深い霧に包まれたかのように正体を見せない、屋敷の中の人物相関図。それが一見類型的な関係者たちの、深い真の姿が露わになるにつれて、徐々に霧が晴れるようにそれらが姿を現して行く。
そして霧が全て晴れた後に待っているのは、亜鉛色のように重たくどんよりとした真実なのです。
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ただオリジナルの携帯アプリほぼそのまま(グラフィックは多少リファインされている)の内容では、DSソフト標準価格帯の値段はかなり割高に感じられるかもしれません。
パッケージソフトとしてこの値段ならば、携帯アプリ版作2本分を1つのパッケージに収録するくらいが妥当なんじゃないでしょうか。
単体で1作ずつならば、以降のシリーズ作はDSiウェアでの配信を望みたいところですが、DSで今後のシリーズ展開がありそうな気配は、今のところちょっとありませんね。
プレイヤーにロジカルな謎解きを要求する部分は一切ないので、DS版オリジナル要素のメモ機能も、前作の琥珀色の遺言~西洋骨牌連続殺人事件~同様に、落書き以外には全く役に立ちませんでした。

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