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【名探偵スチールウッド】アイディアファクトリーの知られざる原点

   ↑  2011/04/07 (木)  カテゴリー: DVD-PG
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本日も『Are you Alice?』という新作タイトルが発売されましたが、ここ最近のオトメイトは、ほぼ隔週のペースでPSPから乙女ゲームをリリースしてますよね。
そのオトメイトレーベルを擁するのがアイディアファクトリー(以下IF)。
乙女ゲームの他に、一見さんお断りのファンタジーSRPGを看板に抱え、日本のゲーム界に於いて、一種独特の存在感を放っている会社です。
ほぼエロマンガに近い内容の『子羊捕獲ケーカク!』を、大胆にも家庭用機向けにゲーム化して、BLゲームの分野に踏み出したりもしましたが、この路線は『紫の焔』以降、ちょっと音沙汰がなくなってしまいました。
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萌えとA列車の悪魔合体である『リサと一緒に大陸横断 A列車で行こう』に、ワゴンの帝王『SAMURAI 7』。マジで空から飛び降りるだけだった『スカイサーファー』に、存在意義が全く不明なPS2用印刷ソフト、『まみむめもがちょのプリントアワー』。
さらにそのルーツを辿れば、PSで出た『厄 友情談疑』や、その続編の『厄痛 呪いのゲーム』など、なんとも香ばしいタイトルばかりがぼろぼろ出てくる同社のゲームですが、「他と同じことはやらない」というフロンティア精神だけは、何となく酌み取れなくもありません。
それもその筈。他のメーカーでは思いも付かないようなジャンルに打って出るIFのスピリットは、創業以来からの筋金入りのものだったのです。
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創業間もない頃のIFが参入したジャンル。それはフォトCDポートフォリオのゲームという他に類を見ないものでした。
フォトCDとは、1990年代半ばに一瞬だけ普及したデジタル写真集システム。再生プレイヤーさえあれば、高解像度の写真を音楽などと組み合わせてスライドショー表示できるCDソフトで、3DOやPC-FXなどは、デフォルトでこのフォトCDの再生環境を擁していました。
風景写真集やアイドルのグラビア写真集、そしてアダルト系のエロ写真集など、それなりの数の市販フォトCDソフトが発売されましたが、結局この規格は根付くことなくフェードアウトして行きます(今でも細々と残ってることは残っている)
まぁ要するに、ビデオCDと並んでマルチメディア幻想の徒花みたいな規格なんですが、しかし、こんな徒花規格に参入して、なおもそれを無理矢理ゲームにするなんて無茶をやらかしたのは、後にも先にもIFただ一社だけです。
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『マルスブレイド』、『炎の女麻雀師京子』 、『犬王 地球を救う』なんてあたりが、IFがリリースしたフォトCDゲームの主なタイトルですが(炎の女麻雀師京子は、麻雀の”何を切る?”問題集みたいなものなので、厳密にはゲームじゃないけど)、その中でも最も異色でゲーム度の高い作品が、この『名探偵スチールウッド』です。
現在オトメイトから発売されているPSPソフト、『原宿探偵学園スチールウッド』の名前の由来は、この『名探偵スチールウッド』にあったのですね。もっとも共通しているのは名前と探偵であることだけで、中身は全く関連性が無いですけれど。
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静止画像を連続表示することしかできないフォトCDでゲームを作るのは、結構無茶な話です。
そこでIFが目を付けたのが、ランダムドット。一見ノイズだらけの画面を、目の焦点をうまくぼかして見つめていると、そこに普通では見えない立体画像が浮かび上がってくる、ステレオグラム画像の一種です。
このランダムドット・ステレオグラム画像の中にヒントを隠し、これを現場写真や容疑者たちの行動を描いた静止画と連続して再生することによって、推理アドベンチャーゲームとしての体裁を整えようという、”アイディア工場”の名に恥じない独創的なシステムを盛り込んできました。
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まあ、詰まるところ、ランダムドット映像を、顔をしかめながらひたすら眺めているだけなので、それがゲームとして面白いかと言われると、ちょっと答えに窮するのですが、そんなアイデア一発勝負で、参入障壁の極端に低いフォトCDというフィールドを最大限に利用してやろうとする、新興ベンチャーの心意気だけは、大いに評価したいではありませんか。
この一連のIF製フォトCDゲーム、「3DOでそのまま遊べます」という売り文句で、なんかもの凄く妙な販路で売られていたことを憶えています。
ただ、あまりにもその存在がニッチであった為か、このアイディアファクトリーの原点とも言うべき作品群は、世間に全くと言っていいほど知られていません。
スティールウッドや犬王、マルスブレイドなどは、後のIF作品のキャラクター名などに流用されているので、IF側としては、全く無かったことにしたい過去というわけではなさそうですけどね。

<フォトCDソフト / 3DO、PC-FX、CD-i、Windows、Mac等で動作します>

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2011/04/07 | Comment (0) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |

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