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ボンクラ360魂クロスカルチャーゲームブログ 

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【龍が如く 維新!極】今年の干支ゲー

   ↑  2024/01/01 (月)  カテゴリー: XBOX
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イヤー・オブ・ザ・ドラゴン、あけましておめでとうございます。
この時期ばかりは親戚一同が集まって卓を囲むことも、まだまだ多いでしょうが、その際に定番の正月テレビ番組を観ながらってのは、さすがに年々減少傾向にあるんじゃないでしょうか。
ひと昔前まではフジテレビ系列の「新春かくし芸大会」というスペシャル番組が、その手のみんなでなんとなしに観る元旦のお決まりだったのですが、その怪物番組も終了してもう干支が一回り経とうとしています。
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かくし芸の名の下にタレントたちが様々な余技を披露するこの番組。
そのプログラムの中には凝った造りの数十分程度のドラマもラインナップされていたのですが、これもまた余技の範疇ですから、本格的なドラマではなく、お馴染みの話のパロディを芸能人たちが自身のパーソナリティを全面に押し出して役を務める文士劇的な構造が基本でした。
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幕末の京を舞台にした龍が如くシリーズのスピンアウト作品『龍が如く 維新!極』の手応えは、まさにこの「新春かくし芸大会」のドラマを彷彿とさせるもの。
坂本龍馬や新選組、徳川慶喜といった幕末の大立者たちを、シリーズに登場した面々たちがスターシステムで演じるその一点に魅力が絞られたような一作です。
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「新春かくし芸大会」のドラマは誰もが知る役どころをどのタレントがどういう風に演じるかが注目でしたが本作も同様。
できることなら事前情報をなるべく入れずにおくと、幕末著名人が登場するごとに「これが佐々木只三郎か!」「おいおい、こいつが鈴木三樹三郎かよ」「河上彦斎演ってるやつ、なんとなく見覚えあるんだけど誰だったっけ?」などといちいち盛り上がれます。
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「新春かくし芸大会」内のドラマだと思えば、ヤクザファンタジーならぬ維新ファンタジー、素っ頓狂なシナリオや臭いセリフなども許容できちゃうから不思議。
もっとも放っておくとコントローラーの電源が切れてしまうほどの長芝居は、さすがに相変わらず勘弁ですけどね。
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多少残念なのはブラッシュアップ版の『極』になって一部の配役に変更があり、浜崎や近江連合の林に変わって小沢仁志や竹内力が登場しているところ。
この人たちはどう贔屓目に見ても、やっぱり小沢さんや力さんのゲスト出演以外のなにものでもなくて、久瀬や阿波野といった龍が如く内のキャラクターによるスターシステムとして完結しないんですよね。
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ボリュームの水増しを狙った繰り返しの多いサイドミッションに代表されるように、正編シリーズ作に比べるとその造り込みは明らかに甘いんですけれど、これもまたかくし芸ドラマや文士劇みたいなもんだと思えばなんとなく許容できちゃいます。
『龍が如く6』でお役御免になったと思いきや、最新作『龍が如く7外伝 名を消した男』でまた引っ張り出されて心の休まる暇もない桐生一馬が今年の干支ということで、皆様また一年よろしくお付き合い願います。

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2024/01/01 | Comment (0) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |

【Jessika】ジェシカ

   ↑  2024/01/04 (木)  カテゴリー: Switch
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革新的なスタイルは独自性を模倣するだけである程度成立してしまうがゆえに安易なクローンの追随が後を絶たない。
2015年の『Her Story』はフルモーションビデオとインタラクティブ性という、実は噛み合わせの悪い二つの要素を巧みにシンクロさせた傑作だが、そのシンプルな骨格をトレースしやすいことからか、やはり安直な追随者が湧いて出てくる。
このドイツ製FMV作品『Jessika』も、そんな一作だ。
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もしオレが死んだとき、遺されたパソコンを家族が開いてパスワードを片っ端から試し始めたら、ガッツで生き返り棺桶を蹴破って「おいやめろぉ!」と止めに入るに違いない。
それくらい個人的なデジタルデータは死んでも死にきれない代物だが、それでも遺族にとっては止むに止まれぬ思いで縋る故人の標なのだろうか。
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遺族からの依頼で故人のパーソナルデータをパソコンからサルベージする因業な仕事。それが本作でプレイヤーに与えられた役割だ。
自ら命を絶ってしまった娘、ジェシカの詳細を知りたがる父親からの切なる頼み。
それに応えるためにパソコンに遺された動画情報を辿る、PCのデスクトップ画面ですべてが構成されたアドベンチャーゲーム。
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すべての鍵となるはジェシカがセルフィーで収録したモノローグ動画の数々なのだが、これが『Her Story』などと比べると造り込みが非常に甘かったりする。
『Her Story』の取り調べ映像、『Telling Lies』のセルフィーに『Immortality』の映画メイキングなど、定評のある動画調査系のゲームは、そのムービーが収録されたシチュエーションとそれが残されたことにきちんと必然性が与えられていたが、本作のそれはゲーム側の都合により存在していることがあからさまな不自然なもの。
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少なくとも一個人がこのような形で自撮り映像を残すことはあまりにも考えられないことだろう。
この手のゲームは調査の対象となる動画のリアリティや迫真性が大きなキーポイントとなるだけに、その部分に歪さを感じさせただけでストーリーに対する興味は大きく損なわれてしまう。
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だからジェシカを取り巻く環境や陥っていく闇、そして背景となるネオファシズムなどの社会情勢との接点、そのどれもが取ってつけたような印象しか残さない。
そしてネガティブな印象はゲーム上のエフェクトなのかそれとも単なる不具合なのか判別のつかない不安定さや雑なローカライズにまで及ぶ。
逆説的に『Her Story』の緻密な構成や完成度を改めて思い知らされる、なんとも微妙なジャンル追随の一作なのであった。

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2024/01/04 | Comment (0) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |

【A Normal Lost Phone】ありふれた落とし物

   ↑  2024/01/06 (土)  カテゴリー: PCゲーム
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個人の情報を漁る。それはどんな建前があろうとも後ろめたい行為だ。
そしてその背徳性こそが、個人情報収集系ゲームをプレイする大きな原動力であったりする。
これが現実であったら、たとえ他人のPCやスマートフォンを手に入れたとしても、その中身を詮索するのはさすがに憚られる行為であろう。
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そしてここにも持ち主不明のスマホが一つ。
やはり後ろめたくもあるが、この中身を詮索しないと話が始まらないし、そもそもこのゲームを買った意味がない。
だがデフォルトではWi-fiにすら繋がっていない状態。
Wi-fiのパスワード。その手がかりはオフラインで残されているメッセージログにあるのかもしれない。
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家族、級友、そして趣味(ボードゲーム)の友だち。
それらのメッセージのやり取りから明らかになる持ち主の名前はサム。
そして開かれるスマホのトップ画面に並ぶのは、天気予報にメール、ギャラリーに計算機に出会い系SNSのアイコン。ごくありふれた携帯電話のレイアウトだ。
試行錯誤の末にログインできた出会い系にはなぜかプロフィールが複垢で並んでいた。
ここを辿ることによりサムの人柄や抱えていた悩みが次第に明らかになっていくのだった。
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明確なヒントや導線が存在せず、データの総当たりに近い精査が必要なことに取っつきの悪さを感じるかもしれないが、買ったばかりのスマホという設定なのでデータ量自体はさほど多くないのが救いだ(全体のボリュームも短編小説レベル)。
そして辿り着く、他人の個人情報を覗き見る後ろめたさにピリオドを打ってくれる結末は、とても印象的。
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そしてスマホ内に残されている音楽ファイル(友人からのメールに添付されているものもあったりする)。
ゲーム中は疑似音楽プレイヤーアプリで、これらを任意に流すのがBGM代わりとなるのだが、この見知らぬ他人のプレイリストに聴き入る行為も、ささやかだけれどとても心に残るものだった。
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個人情報を詮索する背徳が因果応報的に主人公に返ってくる例が多い同種ゲームにあって、珍しくプレイ後に爽やかな余韻すら残してくれる一作。
開発元のAccidental Queensからは、本作のコンセプトをさらにブラッシュアップした続編『Another Lost Phone: Laura's Story』もリリースされている。

<未日本語化>

*関連ゲーム
【Doctor Who: The Lonely Assassins】ドクター・フー 孤独な暗殺者
【Replica】国家のためのストーキング
【SIMULACRA】スマホを拾っただけなのに

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2024/01/06 | Comment (0) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |

【Yakuza 6: The Song of Life】龍が如く6 命の詩。

   ↑  2024/01/11 (木)  カテゴリー: XBOX
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あまりゲームの密な内容に触れる記事ではないんですけど、まあ中身はいつも通りの龍が如くです。
オレの桐生一馬が小腹が空いたようなんで神室町にある富士そばに入ったんですけどね、そこでかけそばを頼もうとして「え!? 安い!」と一瞬目が点になったんです。
『龍が如く6 命の詩。』での富士そばのかけの値段、なんと300円。
いま富士そばでかけ一杯いくらかご存知ですか? 420円ですよ。ワンコイン以下で食べられるメニューはこれともりそばだけ。
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『龍が如く6』のオリジナルが発売されたのは2016年末。
ゲーム内に反映されているのは当時の富士そばメニューの価格なんでしょうけど、この頃はメニューの大半がワンコインで食べることができた。
いま500円玉だけ持って富士そばに入ってもひもじい気分になるだけですよ!?
ここ数年の物価の高騰を、まさか龍が如くの中で改めて実感させられるとは思いもしませんでした。
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ちなみに同ゲームに登場する他の実在チェーン店のメニュー価格推移を見てみると、銀だこハイボール酒場の角ハイボールが360円(現在は420円)。
すしざんまいに至っては1貫158円だった本鮪の赤身が今はなんと437円です。マジかよ!
約7年の時の流れを割り引いても経済成長が実感できない分で相殺されて「めちゃめちゃ高くなった」感がハンパじゃない。
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逆に大変だろうなあと思ったのが、ゲーム内の時代から単価が据え置きにされている業種。
分かりやすいのがアーケードゲームやDARTSLIVEといった、システム的に細かい単位での値上げが困難な商売ですね。
そりゃいくらオレだってアウトランやファンタジーゾーンに今更1プレイ300円は出せないもん。
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7年の月日は街の景色も含めて様々なことが変わってしまうもんですけど、芸人やタレントのステイタスやイメージなんかは変動の大きい最たる例だったりします。
今までもゲーム制作中に瞬間最大風速だった芸人を登場させたりしては、数年たって「誰だよこれ?」ってなることもありましたが、この『龍が如く6』では頭からラストまで出ずっぱりの宮迫博之を前にすると、ビデオゲームという旬の長い商品に芸能人起用は色々と考えものだと改めて思っちゃいますね。

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2024/01/11 | Comment (0) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |

【モスメン 1966】Mothmen 1966

   ↑  2024/01/13 (土)  カテゴリー: Switch
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フラットウッズの怪物にホプキンスビルの宇宙人、ブラジルのSEXYエロ宇宙人に日本では介良の小型UFO捕獲事件など。
20世紀、特に1950年から70年代にかけてのエイリアンやUMAの目撃事例はファンキーで微笑ましいものが多い。
その中にあって、爛々と光る赤い目に巨大な翼の人形生物というベタな外見をしていながらも、どうにも座りの悪さを感じてしまうのが、ウエストバージニアの地方都市である一定の期間に目撃されたモスマンだ。
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数ある宇宙人遭遇譚の中でモスマンケースにだけ異質さを覚えてしまうのは、都市伝説性の強さや多くの犠牲者を出した現実の橋崩落事故とリンクされている経緯もあるが、やはりこの事件を追った「モスマンの黙示」という奇書と、それを原作とした映画「プロフェシー」の印象によるところが大きい。
リチャード・ギア主演の「プロフェシー」は、観終わった後に「……え? どういうこと?」と困惑してしまう奇怪な映画なのだが、これに限らずモスマンを題材とした映画は投げっぱなしで説明を放棄したような怪作が多いイメージがある。
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なんかもうモスマンに関するお話は整合性を無視してOKみたいな認識が、各界のクリエイターの間で共有されているんじゃないかと疑いたくもなるが、SwitchやSteamなどで配信されているこの『Mothmen 1966』をプレイすると、その疑念も一層強くなってくるのであった。
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「ピクセル・パルプ」を標榜する超自然ネタADV三部作の一つだが、そのビジュアル表現はありがちなレトロ志向ピクセルとは明らかに違う。
確かに絵作りやサウンドは80年代風ではあるものの、それが80年代ゲーム表現とはそぐわない緻密な描写や映画的なカット割りなどと混然になると、途端に時代を越えたオーパーツのごとき不気味な異型の印象を与えてくれる。
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この三部作は作品ごとにそれぞれRGB各色を強調した色使いが特徴なのだが、特にグリーン系を過剰に押し出した『Mothmen 1966』のカラー表現はより一層不気味だ。
1966年の夜、4人の男女が、モスマンを始め、しし座流星群、南北戦争の亡霊、メン・イン・ブラックといったタームを壊れたミキサーで雑然とシェイクしたようなお話に振り回される1時間強の短編アドベンチャー。
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そこにソリティアや唐突なゲームオーバー、必要性のまったくない簡易SLGパートにザ・ドアーズといった諸要素が、これまたなんの脈略もなく放り込まれプレイヤーをさらに困惑させる。
そしてモスマン系創作物の例に漏れず混沌としたストーリーは理路整然とした説明や解釈がないままぶん投げられるのであった。
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なんとも居心地の悪い、もやっとした感想がチャプターを進めるごとにどんどん段重ねになって一切フォローされないまま終わる、あまりにも釈然としない、そしてその釈然としなさにほのかな魅力を人によって感じたり感じなかったりする怪作。
映画「プロフェシー」と同じく、その曖昧模糊な話や映像表現に引き込まれつつも、結局は「……え? どういうこと?」という強烈な違和感ばかりが強く残るゲームなのであった。

この記事に含まれるtag : アドベンチャーゲーム ホラー 

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