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ボンクラ360魂クロスカルチャーゲームブログ 

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【Bramble: The Mountain King】ブランブル: ザ・マウンテンキング

   ↑  2023/12/01 (金)  カテゴリー: XBOX
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むかしむかしのお話。北欧のとある国にとても仲の良い姉弟がおりました。
ある夜のこと、いつも弟を庇う活発な姉が寝床を抜け出して夜の森へ冒険に出かけてしまいます。
姉の姿がないことに気づいてその後を追う弟はプラチナブロンドの髪をしたとてもかわいいかわいい少年。
夜の森はとても幻想的で美しい世界。姉弟を最初に出迎えてくれたのは人懐っこいノームたちです。
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しかし暗い森は次第にそのあやかしの本性を見せ始めます。
よしゃあいいのにとっとことっとこ先を急いだ姉ちゃんは、人食いトロルに連れ去られてしまいました。
さあ大変。食われちゃう前に姉ちゃんを助け出さなければ。
だけど世界の美しさと酷薄さは背中合わせ。さっきまで仲良くしていたノームがぽこぽこ殺される。
弱肉強食の非情な実態を露わにした森の魑魅魍魎たちは、かわいい弟にも容赦なく牙を剥くのでした。姉ちゃんを救うどころの騒ぎじゃない!
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『Bramble: The Mountain King』はスカンジナビアの様々な伝承をベースにしたアクションアドベンチャー。
プレイヤーが手助けするのは非力で年端も行かない少年。その道中は自然と妖怪どもの目を逃れるステルスアクションが基本となる。
このゲームプレイの根幹部分は非常に手堅く基本に忠実に造られていて、北欧の森という肌寒いシチュエーションも相まって、プレイヤーは常に息苦しいまでの緊張感を得ることができるだろう。
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少年にとっては過酷極まりないけど、でもこの森はあまりにも美しすぎる。
プレイ中、ここまでスクショボタンを頻繁に押したくなる衝動に駆られたゲームもそう他にはない。
そしてさっきも言ったように美しさは残酷と紙一重。ハッと息を呑むような光景のすぐ次には、あまりにも無常でブルータルな景色が続いている。
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かつて業の深い映画マニアたちはダリオ・アルジェント監督作品の眩い美術と酷い目に遭わされる美少女の組み合わせに胸をときめかせていたが、物語が進むに連れ泥まみれ血まみれゲロまみれの散々な姿になっていく少年には、おそらくショタコン属性の人なんかは同じようなときめきを覚えるのではないだろうか。
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しかし無垢な少年をこれでもかと酷い目に遭わせてはいるが、あやかしの世界にだってそれはそれで秩序と道理が存在する。
その秩序に反しているのは明らかに森に無邪気に入り込んだ姉弟の方だ。
そして物語のベースとなっているあまりにも哀しくて救いのない寓話の数々。北欧伝承に詳しければなおのことお話が身につまされるのかもしれないが、そうでなくともこの心を凍りつかせるほどまでに美しく無慈悲なビジュアルは、プレイヤーの心に深く刻まれるほどのインパクトを与えてくれるだろう。

この記事に含まれるtag : ホラー 

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2023/12/01 | Comment (0) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |

【Starfield】セーブデータの危機

   ↑  2023/12/07 (木)  カテゴリー: XBOX
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『Starfield』に関しての話題にちょと間が空いてしまいましたけど、実はまぁ色々と大変なことがありまして。
私の主人公は一周目のストーリーをクリアして無事スターボーンに成就し、二周目のキャンペーンに突入していました。
この二周目からは拠点建設や物流ミッション、宇宙船のカスタマイズなど様々な要素に貪欲に手をつけたんですけど、その中でも凝りまくっていたのが拠点や家にあちこちから拾ってきたアイテムをごてごて飾り付けて、それっぽく見せるプレイです。
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『Fallout』や『Skyrim』なんかでも私はこの遊びにさんざんの時間を費やしていたんですけど、『Starfield』はベセスダの過去作に比べても飛び切りこのアイテム飾り付けが捗ります。
寝室、オフィス、食堂、医務室、会議室、ショールームなどなど、自分で役割を設定したブロックに物を置いていくだけで時間がどんどん溶けていくじゃありませんか。
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だけどこのプレイ、ゲームが重たくなるリスクを孕んでいて、案の定飾り付けを施した拠点の数が増えていくと同時に、オートセーブ周りの挙動が次第に怪しくなってきました。
それでも中毒と化していたこの遊びを止められるわけもなく、多少の不安を覚えながらもアイテムの搬入をがんがん重ねていったら、やがてセーブできる領域がどんどん減っていることに気づきました。
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やがて出現したのは「セーブデータの作成に失敗しました。容量が不足しているため進行状況を保存できません。既存のセーブデータを削除してください」のメッセージ。
仕方無しに古いセーブデータから順次削除していったんですけど、それも何回も続けばもう消すデータなんか無いっすよ。
セーブ可能箇所が6、5、4、3、2、1と次第に減っていく始末。
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そしてある日、その最後に残った最新のセーブデータが影も形もなく、ロードデータに並んでいるのは『Starfiled』をプレイし始めた頃の、とっくに消したはずなレベル一桁台データばかり。
え、え、え、セーブデータが巻き戻るなんてことあるの!?
これを目にしたときは思わず「なんじゃこりゃああ!!」と、松田優作ものまねコンテストに出れば上位を狙えそうな叫びが漏れ出てしまいました。
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とにもかくもレベル100の手前まで行くほどやり込んでいたキャラがスタート直後に幼児退行。
しばし呆然としましたけど、でも『Starfield』ってゲームはこんな理不尽な事態を跳ね返すくらい面白いことは間違いないです。
「また一から楽しめるからいいじゃん!」と割り切って、キャラを新しく作り直し、今度がアイテム飾り付けも慎重にプレイしていたんですけど、程なくしてまた例のセーブできませんメッセージが。
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これはベセスダゲーム特有のセーブデータ肥大化が原因なのかと最初は考えていたんですけど、どうやらそれは違うと気づいたのは同時に遊んでいた『Dead Space Remake』でも同様の症状が出現したから。
これはどうやらXbox本体に記録されている私のプロフィールデータそのものに不具合が生じているのではないだろうか。
そう推測して本体からアカウントを一旦削除。そして再ログインでクラウドから各ゲームのユーザーデータをゼロから拾い直す。
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この処置がどうやら正しかったようで、それから『Starfiled』でセーブ周りの不具合は出なくなりました。今のところは。
もし同じ症状に悩まされている方がいたら、プロフィールデータ削除からの再ログインおすすめします。
こうなると心置きなくアイテム飾り付けに邁進できるってもんで、もう前回以上のペースで雑具を拾い集めてきては拠点に持ち込むを繰り返しているんですけど、なんかここんとこオートセーブ時に妙に時間がかかったりフリーズしたりすることが次第に増えてきて、やっぱりスカベンジャー的なプレイはリスクと背中合わせだなあって事実を改めてじわじわ感じてきています。

この記事に含まれるtag : スターフィールド 

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2023/12/07 | Comment (0) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |

【Starfield】太陽系は我らがふるさと

   ↑  2023/12/11 (月)  カテゴリー: XBOX
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月面基地や火星への植民。
オレがガキの頃から語られてきたが、いまだに実現は遠い夢物語だ。
夜空のすぐそこにあるようで、まだまだ月は遥か遠い。ましてや外惑星の外側のやつなんかは形を思い浮かべるのさえも難しい。
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しかしそんな認識もスターボーンになればがらりと変わる。
メインストーリーの序盤で火星を訪れたときの実家のご近所感。
天の川銀河はあまりに広い。一寸先(一グラヴドライブ先)は自分にとっては辺境。そっから先になるともう星系の名前すら覚えるのも困難だ。
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その広大な宇宙にあって勝手知ったる太陽系の安心感。
月面、火星の大地、土星(着陸できないけど)、「あ、ここ知ってる!」な風景のオンパレード。
基地や植民はまだ叶わぬとはいえ、火星にバイキングが着陸してからもう48年、月面着陸に至っては半世紀以上の月日が経っているのだ。
その間に月の地表も火星の大地も画像や映像を通じてたっぷりと刷り込まれている。
月の石だってどこだかで観た! 感想は「ああ、石だな……」だけだったけど。
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だけど宇宙にあふれる星のほとんどは石しか転がってないってのは、銀河をくまなく巡ったスターボーンなら分かっているはずだ。
要はその石に価値があるかどうか。そういった意味では太陽系にはろくな鉱石が埋まっておらず、人々から辺境扱いされるのもむべなるかだが。
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かつての人類の故郷。そして今ではなんもない田舎扱いの太陽系。
その中で往年と大きく姿を違えているのは我らの地球だったりする。
地球が人の住めない環境になって宇宙に活路を求めていった。『Starfield』の基本設定だが、本作に限らず最近はこの居住に適さなくなった地球を捨てて逃れる設定のゲームが増えているような気がする。
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異常気象があまりにも度を越し自分の身にわかりやすく迫るようになったからか、ここ最近の気象変動に多くの人がほのかな危機感を覚えるようになってきているのが、その背景にあるんじゃないかと思う。
地球が『Starfield』内のそれみたいに、廃村となったかつての実家みたいな姿になってしまうのかどうか。ここからの10年がその大きなターニングポイントになってくるかもしれない。

この記事に含まれるtag : スターフィールド 

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2023/12/11 | Comment (0) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |

【Golf Club Nostalgia】ゴルフクラブ・ノスタルジア

   ↑  2023/12/14 (木)  カテゴリー: XBOX
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休日にはゴルフクラブを磨いていてもちっともおかしくない歳になったが、いまだにこのスポーツだけはまったく食指が動かないでいる。
オレのゴルフ観がいささか古いのかもしれないが、このレジャーにまつわるソーシャル的な諸々に対して、どうしても忌避感を拭えずにいる。
まあ早い話がオレが接したことのある上の世代で、ゴルフをやる人に苦手なタイプが多かったってのが原因なのだが。
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だが同行するプレイヤーはおろか、キャディーやギャラリーすら一切いない社会性を削ぎ落とした不毛の大地であれば、ひとり黙念と小さなボールをかっ飛ばすのは、メランコリックながらもとても魅力的な行いなのかもしれない。
『Golf Club Nostalgia』(またの名を『Golf Club Wasteland』)は、最近とみに目につく「崩壊した地球を捨てて人類が宇宙に逃れた」設定のゲーム。
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地球人が求めた新天地は火星。
だがそこに逃れることができたのは、ごく一部の恵まれて幸運な人々だけ。ほとんどの人たちは置き去りにされ放射能に覆われた地球と運命を共にしてしまった。
そして不自由ながらも火星での暮らしが軌道に乗ったいま、人類の故郷は限られた富裕層がゴルフを楽しむ場所として利用されている。
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荒廃した地球に降り立ったゴルフプレイヤーがまたひとり。
防護服に身を包んだ彼は同行パーティーもキャディーもいない中、黙々とストイックにボールを打ち続ける。
そんな彼の伴侶となるのはラジオ放送。
不特定多数の人々に向かってパーソナルに語りかけるラジオは、これまたストイックで憂いを帯びたメディアだ。
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火星から音楽を挟んで送られるパーソナリティの語る内容は、地球に住んでいた頃の思い出話の数々。ノスタルジックとは聞こえがいいが、後ろ向きでとてもせつないトークである。
かつての綺羅びやかさをそこかしこに残す空虚な世界を背景に、物憂いなラジオ放送に耳を傾けたり傾けなかったりしながら、ただ黙々とクラブを振るう。
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そんなシチュエーションだけでぐいぐい引っ張ってくれるゲームだが、いかんせんパズル的なゴルフのゲーム部分がバランスが劣悪かつ単調なので、この点で評価が大きく分かれるかもしれない。
そしてすべてのコースを回りきってアンロックされるのは、この孤独なゴルファーにまつわるやりきれない絵物語。
この憂いに満ちた奇妙なゴルフゲームの、あまりにも切ないエンディングである。

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2023/12/14 | Comment (0) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |

【Thirsty Suitors】サースティ・スーターズ

   ↑  2023/12/17 (日)  カテゴリー: XBOX
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奔放に生きるのは簡単なことではない。
人の気持ちをないがしろにして好き放題やってきた後には、必ずうしろめたさと悔悟の気持ちが残っている。
ジャラはインド系の移民二世。姉の結婚式に出席するために逐電同様に去っていった東海岸の故郷の町に帰ってきた。
彼女を待ち構えているのは、さんざん振り回した元カレ元カノたちに連絡すら拒むようになった実姉。
そして何よりも顔を合わせづらいのは、大学入学を反故にして去った経緯が尾を引いている両親だ。
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いや、スリランカ出身の優しく思慮深いお父さんはまだいい。
問題は母親。厳格な元教育者。そして何よりインドの母親は強い。
しかしジャラはもう逃げる訳にはいかない。これを機会にしがらみを拭い去ってみんなと和解しなければ。
その手段はRPG風ターン制バトル!(なんで!?)
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そう、唐突な舞台転換や変身、大袈裟なムービーが挿入される召喚攻撃などJRPGのパロディをふんだんに盛り込んだターン制バトルは、双方がわだかまりや思いの丈をぶつけ合う舌戦。
いずれも一筋縄ではいかない元カレ元カノたちは、中ボス的存在としてジャラの前に立ちはだかる。
インドに住むお祖母ちゃんが送り込んでくる婚約者たちもザコ敵として登場するが、こいつらの存在は無視しても話はさくさく進む。
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同様にスケートボードアクションも場合によってはスキップ可能な緩いフィーチャーだ。
ただしジャラには過去との対峙の他に廃公園にキッズを集めて良からぬことを企むスケートカルトとの対決も待っているので、スケートクイーンのジャラとしては任意とは言え要所要所でこれをピシッと決めなければカッコがつかないであろう。
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様々なゲームジャンルがふわっとハイブリッドされた『Thirty Suitors』だが、避けて通れないのはQTEで進行する料理アクション。
故国から遠く離れた移民にとって民族料理は大切なアイデンティティ。それはアメリカで生まれ育ったジャラたち二世にとっても同様だ。
ターン制バトルでの回復はここで作られたインドやスリランカの料理が頼りだし、何よりもこのパートは両親との顔を突き合わせた対話の役割も兼ねている。
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南アジア系を中心に登場する人々はそのほとんどが民族的マイノリティ。
それだけでも『Thirty Suitors』はかなりチャレンジャブルなゲームだが、その中に自己同一性の喪失と回復や、インドの伝統的家族観や文化とアメリカ的価値観との擦り合わせ、LGBTやユースカルチャー、そして恋愛や友情における人間関係の難しさと理解し合うことの素晴らしさなどのテーマを混ざりあった多彩なスパイスのように内包している。
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良くできたコミカルな連続ファミリードラマのようなベーシックストーリーを、いくつものゲームジャンルで綺羅びやかに彩った、個人的には2023年度のGOTY候補のアドベンチャーゲーム。
そして様々な人間関係における困難に向き合い前進してきたジャラの前に、母親さえ恐れ慄く最強のラスボスが遠くインドからやって来る。ジャラの最後にして最難関の試練だ!

この記事に含まれるtag : アドベンチャーゲーム 

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2023/12/17 | Comment (0) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |