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2023/08/17 (木) カテゴリー: XBOX Series X|S

とんでもない猛暑日が続いた昨今、皆さんいかがお過ごしでしょうか?
こうも暑い日々が続くと普段あんまり好きではないレトロゲームクラスタのミームも、つい口に出ちゃったりするもんで、ホントに「アツクテシヌゼ」ですよ。いや、マジ暑いと死ぬ。
こんな陽気だといくらクーラーが効いた部屋でも生産的なことは何ひとつせずに、ただビール飲みながら寝っ転がっていたい。
ゲームのコントローラを握る気力もおきない。ああ見えてゲームを遊ぶって多少なりともポジティブな行いだったんすね。

だからせめての気力を振り絞ってプレイするゲームも、やっぱり涼しげなものがいいわけで、やって来たのはシベリア。
いまや温暖化で寒冷地といえど大変なことになっているらしいけど、それでも館林や甲府よりは間違いなく涼しいだろ。
そんな場所に季節感もわきまえずいつもの半袖一丁でやってくるバカ、もとい、ヒーローこそ我らがサム・ストーン!

『Serious Sam: Siberian Mayhem』は『Serious Sam 4』のスピンアウト的独立タイトル。
だからプレイフィールも出てくる敵も全体の構成も基本的に『Serious Sam 4』そのまんま。
でもこのシリーズを率先して遊ぶような人は、もちろんそんなこと気にしないだろう。
むしろラーメン二郎が急に味が変わったらみんな困るように、大幅な路線変更をされたらそれこそ誰もが迷惑だ。

サムと一緒にシベリアの冬景色に凍えた気分でいたのも最初のうちだけ。
毎度お馴染みの物量作戦で突進してくる大量の敵にもみくちゃにされるうちに、陽気が暑いとかどうとかもどっかにすっ飛んじゃってる。
敵の第二波あたりを捌いた頃にはクーラーがんがんかけているにもかかわらず、いつの間にやら汗だくで、ええいもう追加のビール持ってこい! シラフでこんなゲームやれるか!

ロケーション以外の多少なりともの変化は武器周り。
特に今までインベントリの肥やしにしかならなかったスナイパーライフルに替わって登場するクロスボウは、使っていてなかなか楽しい気の利いた一品だ。
外伝ものということでボリュームが控えめになったのも、中弛みがなくなって最後までテンションを落とさず一気呵成に遊べるプラス効果を及ぼしている。

そしてサムシリーズらしからぬ哀愁漂う旅情は、中盤で差し挟まれるシベリア鉄道の一幕。
さらばシベリア鉄道。オレもまさかシリアスサムと大瀧詠一がリンクする日が来ようとは思わなかった(カスタムサントラでぜひ流してみてください)。
ラスボス手前のトゥーマッチにも程がある大波状攻撃には、揉まれながらただもう笑っちゃうしかない。
それでもコロナ明けの花火大会や夏祭りの度を越した人混みなんかよりは遥かに気が利いているって!
<未日本語化>
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2023/08/24 (木) カテゴリー: XBOX Series X|S

タングルタワーは奇妙な色をした湖の畔に建つ曰く有りげな屋敷。
二つの塔から真ん中を分けて親戚同士の二家族が住んでいるそのシチュエーションは、ロジャー・スカーレットの「エンジェル家の殺人」をどことなく想起させる。
我が国においては江戸川乱歩が「三角館の恐怖」のタイトルで翻案したミステリの古典だ。

そんなシチュエーションだからして案の定起こる殺人。
捜査のためにやって来たのはどっかで見覚えのある二人組探偵コンビ。
むさ苦しいグリモアとその相棒の皮肉屋サリー。ミステリADVの佳作『Detective Grimoire』に登場したコンビだ。

『Tangle Tower』は『Detective Grimoire』から5年を経て登場した正規の続編タイトル。
その根幹となるシステムも前作のそれをそのまま継承。舞台となる館を調査して証拠品や当事者たちの証言を集め、要所要所の推理パートでは疑問点を整理して、そこから生じた矛盾を追求して新たな証言を得ていく。
ロジックの積み重ねを巧みに昇華させたシステムが光る本格的推理ADVとして申し分のない一作である。

そしてこのシリーズのもうひとつの魅力となっているのが、その個性的なアートワークと登場人物の軽妙でありながらも本格ミステリの風格も備えたセリフのやり取り。
特にビジュアル関連は前作から大幅に洗練されたものとなっている。グリモアも多少は小綺麗な外見となり、サリーに至ってはもうほぼ別人みたいな変わりようだ。

PCとモバイルだけに留まった前作は英語版のみだったが、Apple AracadeからSwitchにまでまたがる多機種展開となった本作はめでたく日本語化も成された。
すっかりミステリADV界となったグリモアとサリーのコンビ。制作のSFB Gamesは早くもさらなる続編の登場を示唆している。
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