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2022/07/05 (火) カテゴリー: XBOX Series X|S

不動産物件の間取図を見るのが昔から大好きだ。
最近はGoogleマップやら何やらが発達しているから、間取図のみならず周辺の環境や景色なんかを調べてまっさらな地でもう一人の自分の新しい生活を妄想する。
もう人生において引っ越しをする機会などおそらく訪れない年になったのもあって、余計にこの妄想ゲームには拍車が掛かってきているかもしれない。

現実の引っ越しの検討と違って、この手のイマジネーション物件行脚は、極端にミニマムだとか、やたら縦に長いとか、取ってつけたようなペントハウスなどトリッキーな部屋についつい目がいってしまう。
この癖はプレイヤーが任意にねぐらを構えられるようなゲームにも及んでいて、『GTA Online』なんかはオレにとっては完全に不動産ゲーム(投機的な意味ではなく)になっていたし、『Fallout 4』もそうだ。B.O.S.とかインスティチュートとか知ったこっちゃねえよ。大切なのはオレの日々の暮らし!

ちょっと変な話になるがモダンホラーゲーム『Alan Wake』の中盤で発電所に住んでる婆さんが出てきたとき、その変則的な住環境がめちゃめちゃ気に入ってしまって、「闇の襲来とかもうどうでもいいですから、お婆ちゃんの家をちょっと拝見させてもらえませんか?」と、アランに渡辺篤史みたいな真似を延々とさせてしまってストーリーがちっとも進まなかった。

そんなオレだからして海の中の暮らしなんてのはそりゃもう大好物で、海洋惑星に不時着した主人公がサバイバルしながら脱出を目指す『Subnautica』は、寝食も忘れて熱中した一作だった。
海中のすみかをちまちま整えてるうちに、次第にその環境も快適になっていき、サバイバルがいつのまにかアクアリゾート生活を追求するゲームになってしまった。
惑星を抜け出すことなんかどうでもよくなった。結局エンディング見てない。すまん!

その続編『Subnautica: Below Zero』。
珊瑚が豊富だったいかにも熱帯な前作から今度は極寒地帯の海に。
主人公にはこの地で亡くなった姉の死の真相を確かめる目的があるらしいのだが、申し訳ないがそれは後回しも後回しにさせてもらえないだろうか。
とにもかくにもまず家を作んなきゃね。なんたって寒いし!

そして主人公やストーリーにとっては不幸なことに、『Below Zero』は前作に比べて早い段階でビルドに関するブループリントがある程度揃ってしまう。
快適に思える環境が作れちゃうってことは、危険を冒して酸素の欠乏やおっかない魚類がウヨウヨいる深海にわざわざ出向く必要がないわけで、海中を探索するのは家の建て増しや新しい設備に必要な素材を求めるときだけ。

え、それだとストーリーがちっとも進まないんじゃないかって?
いいんだよ進まなくて! あの恐ろしい魚類どもには前作でさんざん肝を冷やされたから、もうあいつらの面は見たくないんだよ!
オレはこの浅瀬でのどかな海を眺めながらぬくぬくと暮らす。もうそれで完結していい。
姉ちゃんごめん! どこで死んだかもわからないからお線香もあげられそうもないです!
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2022/07/27 (水) カテゴリー: XBOX Series X|S

高圧洗浄機には今でもトラウマになっている苦い思い出がある。
土埃で汚れた愛車を洗っていたときのこと。放射した角度が悪かったのかボンネットのデカールが水圧でぺろぺろぺろぺろっとめくれてしまったのだ。
あのときは思わず「うああああああああ!」と声が出た。凄まじい勢いで水を放出するノズルを手にしたまましばらく立ちすくんでいた。

そんなオレに高圧洗浄機のシミュレータ。傷口をえぐって豆板醤を塗り込むがごときゲームだ。
しかも最初のステージの対象物はデカールを施した車。この部分に高圧の水流はマズい。オレはそれを身をもって知っている。
でもゲームって素晴らしい。ここではデカールも、薄っぺらい窓ガラスも、雨樋の飛び出た部分とかも、現実に高圧かけたらヤバそうな場所も全然ダイジョーブ! 気後れせずぶちかまそう。ぷっしゅーーー!!!

『PowerWash Simulator』はその名の通り、高圧水流を放つ洗浄機を駆使して雨露で汚れた車や建物や公園を洗って洗って洗い流す、ただそれだけのシミュレータ。
ステージクリアを目指すために最後の方は目を皿にして残った汚れを見つけ出さなきゃなんないなど、人によってはクソゲーの烙印を押すかもしれない。
実際そういう感想を目にしても「ああ、そうだよね」と納得してしまう単調なゲームだ。

だがオレは黙々とこの作業を続けている。
ただでさえ体力を持っていかれる暑い夏だ。いかに室内遊戯といえど、気力をががっと消費するような気合の入ったゲームをプレイする気分ではない。
適度にボーっとしながら何かに没頭したい。こちらの気分に見事にアジャストしたゲームである。見た目も涼し気だし!

同じことを実際に自分ちでやれば家族も喜びますよという身も蓋もない指摘もあるだろうが、あの作業を現実でやろうとしたら準備だけで大変だし、何より取り回すだけで汗だくになるし傍から見るほど涼し気なわけじゃない。
第一なによりデカールがぺろぺろっぺろぺろっぺろぺろっ、うあああああああああ! まだ三ヶ月の新車なのにぃっ!

この手のお仕事シムって、あるとき突然「これだけ仕事してなんで報酬もらえないわけ?」って疑問が湧いてきて、そこでぱたっとモチベーションが途切れてしまいがちなんだけど、いまのところまだそれはない。深いこと考えず黙々と単純作業がやりたい欲求が勝っている。

そして外に出ているときでも、乗ろうとした電車の車両とか、雑居ビルの外壁とか、なによりも自分の車とかに薄汚れを見つけてしまうと、いいからオレに洗わせろという気分になってくる。
実際に洗わないぞ。暑いし、大変だし。ぺろぺろぺろっ、うあああああ!があるし。
これをゲームの中にコンバートしろ! 隅々まで残さずきれいに洗うから!
ゲームの中に限ってはオレは労力をちっとも惜しまないから! 高圧洗浄はヴァーチャルに限る!
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