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ボンクラ360魂クロスカルチャーゲームブログ 

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【Tropico 6】トロピコ6

   ↑  2022/06/01 (水)  カテゴリー: XBOX
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トロピコ、そこはカリブ海に浮かぶ常夏の島国!
輝く太陽に広い空。青く美しい海に陽気なカリプソミュージック。
これがもし無責任な観光客(予算をケチったホテルでぼったくられてるおめでたい連中だ)の立場ならば、ビーチのデッキチェアに寝っ転がってトロピカルドリンクをちゅうちゅうしながら、贅沢な陽の光をとことん満喫していることだろう。
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しかし今のオレは重大な責任のある立場だ。この小さな島国に降りかかる様々な事案を一人で解決していかなければならない。
人はオレをこう呼ぶ。プレジデンテ!
なかなかいい響きだが独裁者と言うにはちょっとばかり心許ない。選挙結果次第ではすべてが泡と化す不安定なポジション。
それにピノチェトにアサド、ムガベといった実際の連中に比べればオレなんて仏みたいなもんだ。現実世界ってマジやべえな!
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産業の振興、インフラの整備、大国との外交、貿易の促進、安全保障、失業問題。国家の運営は次々と湧いてくるタスクを片っ端から解決する連続だ。
ぶっちゃけ失業者なんてこっちの目に入らない限り後回しにしておきたいところだが、あいつら放っておくと宮殿の前に嫌がらせのようにバラック小屋建てたりするのでそうもいかない。
そんなマネ普通自由主義諸国だってできねえぞ!
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利益を求めて群がってくる人間こそ多いが、為政者に真の友人はいない。
そんなオレの無聊を慰めてくれる唯一の存在が右腕であるペヌルティーモだ。
ああ、ペヌルティーモ。民衆の支持率がダダ下がりしたときも、共産主義者や軍国主義者どもがそっぽ向いたときも、貴様だけがただ一人オレに忠実な存在であった。お前こそがこの孤独なオレのたった一人の友といえる存在かもしれん。
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そんなペヌルティーモとの付き合いも初代トロピコから数えてもう20年を超す長さとなった。
それにしても20年も続くのに、このトロピコほど初代から変化のないシリーズというのも他にはないだろう。
シリーズのファンが革新をまったく望んでいないのもあるかもしれんが、その上で新規を着実に取り込んで大きくなっているのは、初代のシステムがあまりにもよくできていた証明かもしれんな。
唯一の例外は『Tropico2 ~海賊の島~』だが、その鬼っ子的な海賊要素も、この『Tropico6』では数少ない新要素としてしっかり回収されていたりするぞ。
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その海賊国家シナリオも含むミッションモードは、オレがまだ理想に燃えていてクソ忌々しい宗主国からの独立を目指す話で幕を開ける。
そしてそれは愛すべきペヌルティーモとの出会いの物語でもあるのだ。
もっともそのミッションモードも、やがてはチャーリーのチョコレート工場にケンカを売ったりルールも知らないのに野球世界一を目指したりと訳の分からない方向に転がってゆくが、まことトロピコの歴史は波乱万丈だな!
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国というのは生き物だ。どれだけ発展させたところで、やがてはどん詰まりが来る。
他の共同体運営シム、例えばあの凍てつくなんて言葉すら薄ら生温く聞こえてくる極寒の『Frostpunk』なんかでは、そのどん詰まり状態は陰鬱な気分になってくるのだが、しかし太陽と青い海、そしてペヌルティーモは偉大だ。
陽気なサルサやカリプソに耳を委ねていると、どんなにっちもさっちもいかない状態も「ま、いいか!」と受け流してしまえる。
統治者の座を追われようが、国を追われようが、傍らには常にペヌルティーモがいる。
貴様とオレで二人三脚。7が出るそのときまで、プレジデンテの歩む道は何度も何度もリロードされるのだ。

*関連記事
【Tropico 4】憂鬱な選挙
【Tropico 3】コタツで常夏の島三昧
【トロピコ プラス ~パラダイスアイランド~】

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2022/06/01 | Comment (0) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |

【FAR: Loan Sails】鈍色の世界

   ↑  2022/06/04 (土)  カテゴリー: XBOX
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一面どんよりとした曇り空を表すのに鈍色の空という言葉がある。
『FAR Loan Sails』の世界を覆うのはまさにこの鈍色の空。
どこまで行ってもどこまで進んでも、この気の乗らないどんよりとした空の色は途切れることはない。
空だけではない。
この生命の気配がまったく消え去った不毛の荒野を包む色はすべてが灰。
かつては青い空と尽きるはずもなかった水をたたえ、無限の生命を育んでいた広大な海の成れの果てだ。
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その一面鈍色の世界で唯一の生命を感じさせる色は赤。
不毛の大地にただ一人残された主人公を覆う服と帽子の色だ。
そしてもう一つは主人公が動かすこととなる陸上蒸気帆船。
巨大な船体内部のところどころを染める鮮烈な赤は、無機質な人造物を生命のあるものにたらしめんとする血液を思わせる。
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この巨獣のような陸上蒸気船を駆って主人公はひたすら目指す。荒涼とした大地が終わる世界の果てを。
突っ走るのはその昔は海だった場所。
港、ドック、造船工場、運河、風力発電機、座礁したタンカー。かつて海運を司っていた何もかもが今ではすっかり荒れ果てて見る影もない。
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だけどすべてが朽ちているわけではない。スイッチを入れる者さえいれば、そこにある機械はつかの間の生命を取り戻す。
クレーン、ウインチ、タラップ、それらを動かして蒸気船の進路を確保するのが、『FAR Loan Sails』のほのかなパズル的要素である。
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それを除けば蒸気船の道中はイベントさえもオミットされた極めて静寂な旅路。
その物語的な盛り上がりの欠如(もちろんそれは意図されたものだろう)は、『FAR Loan Sails』の評価を分ける大きなポイントになるだろうが、少なくともオレは船の駆動音や風の音、程よく挿入されるBGMなど数少ない五感への刺激に装飾された寂寥感ある旅に、最初から最後まで心地よく没入できた。
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表面的な刺激の少ないゲームながらも散漫にならないのは、蒸気船をただ右に向かって走らせる操作に適度な忙しさがあるから。
燃料の補給、蒸気弁の定期的な開放、帆の折りたたみ、修理、火災の消火。
それらの作業は少々煩雑ではありながらも、手持ち無沙汰を防ぎつつ移ろう風景を眺められる適度な余裕がある。
そしてその寂しいけれどエモーショナルな鈍色の風景のそこかしこから何を感じ取るかはプレイする各人次第だ。

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2022/06/04 | Comment (0) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |

【湯川元専務のお宝さがし】ドリームパスポートで1万円

   ↑  2022/06/07 (火)  カテゴリー: ドリームキャスト
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ドリームキャスト時代のセガを牽引した湯川専務の訃報へのかなり広い層からの反響に、改めて氏が起用されたドリームキャストのプロモーションが世に与えた影響が伺えます。
早々とネタ的に専務から降格し、元専務という肩書きでの露出となった一連のプロモーションでしたが、自虐とも表現されたインパクト優先の内容は賛否両論となり、特にコアなセガマニアほどウケが悪かった印象があります。
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しかしこうした一般向けの宣伝は黙っててもハードを買ってくれるマニアではなく、セガのこともあんまりよく知らないマスに届いてナンボ。
そういった意味では私なんかはこのプロモーションはかなり成功したのではないかと思ってます。まあ一般層に届いたあとのそれからはセガ次第ってことで。
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故大川功会長の「これからはインターネットや!」の掛け声も勇ましく、ドリームキャストはモデムを標準搭載した当時としてはかなり豪儀なハードだったのですが、それを載っけたからにはみんなにドリームパスポートを通じてネットに繋いでもらわなければ意味は無いわけで、ドリキャス立ち上げの初期にはこんなキャンペーンも行われ、そこに引っ張り出されたのはまたしても湯川元専務なのでした。
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この『湯川元専務のお宝さがし』は1999年の3月末から行われたキャンペーンに沿って配布されたソフト。
内容自体はランダムに穴を掘って画像の断片を集めそれを完成させるというゲームと呼ぶにもおこがましいものでしたが、しかしその結果をドリキャス経由でネットから応募すれば1万名に1万円、総額1億円が当たる、これまた豪儀な懸賞付き。
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約20日間に当選者1万人ってのがなかなか振るっていて、そのわずかな期間中にドリームキャストを購入し、さらにネットに接続する人となるとかなり数が限られてくるわけで、当選確率はかなり高かったなんて話があります。
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自虐をネタにするくらい当時のセガはハードホルダーの中でも負け組の印象が強かったのですが、こうした一通りのドリキャスの派手なプロモーションを振り返ってみると、なんだかんだで国内ゲーム業界もまだまだこの頃は景気がそれなりに良かっただなあと思わされますね。

*関連記事
【What's シェンムー ~湯川(元)専務をさがせ~】

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2022/06/07 | Comment (0) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |

【Rockstar Games presents Table Tennis】ロックスターテーブルテニス

   ↑  2022/06/20 (月)  カテゴリー: XBOX 360
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卓球は国内外のスター選手が認知され、メディアのニュースにも頻繁に取り上げられる人気スポーツとなっている。
しかしそれも近年からのこと。その昔となるとタモリからは「暗い」とディスられまくり、卓球部などは体育会系ではないような扱いを受けていた。
その風向きが変わってきたのはいつ頃であったろうか。
松本大洋のコミック「ピンポン」が登場した90年代末辺りがひとつの転機であったのは確かだろう。
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ではゲームにおける卓球の扱いはどうだろうか。
ビデオゲームの始祖のひとつである『PONG』のモチーフとなったのは間違いなく卓球であるが、それ以降となるとMSXの『コナミのピンポン』なんて秀作があったりはしたが、野球やサッカーのようなスポーツゲームの定番的な地位には至らなかった。
一応Simple1500に卓球もあったが、あのシリーズは取り上げられていないジャンルを探す方が大変だし、PS2期に至っては代表的な卓球ゲームはイロモノの『いくぜ!温泉卓球!!』である。
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そんな中で最初期Xbox360のオリジナルタイトルとして卓球ゲームの名がリストに上がってきたときは驚かされた。
しかも送り出すのがあの『Grand Theft Auto』のロックスター社。
ラケットで通行人をボコリ倒して路上強盗するゲームを想像する人がいたとしてもおかしくはない。
だが『Rockstar Games presents Table Tennis』というド直球なタイトルと共に登場したのは、これまたドが10個くらい付くようなストイック極まりない卓球ゲームであったから驚きも二乗三乗であった。
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ハイデフを謳う新世代機と足並みを合わせて多くのゲームが華美なビジュアルを売りにする中にあって、『Rockstar Games presents Table Tennis』はとことん装飾を削ぎ落とした表現で異彩を放っていた。
薄暗い会場に卓球台の上だけに灯された質素な照明。事務的に徹する場内アナウンス。
出てくる選手たちには一切の美化が施されず、派手な入場やパフォーマンスも皆無だ。
試合中のBGMも基本的にない。聞こえるのは選手の息遣いと控えめな観客や審判の声。そしてラケットの快音とボールが弾む音。
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そんな質素に質素を煮詰めたような環境だからこそ、4つのボタンでシンプルにスピンを打ち分ける攻防への没入感がハンパではない。
そしてラリーが続くとゾーン突入。まるで世界にはボールを打ち合う二人しかいなくなったかのような演出が入る。
このときのラリーに早くケリをつけたいような、それでいてこの瞬間が永遠に続いて欲しいような矛盾した感情は、ストイックにストイックを極めた『Rockstar Games presents Table Tennis』ならではのものだろう。
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WiiやSwitch、KinectにARといったデバイスの普及によって、現在では卓球のゲームはまたその数を増してきている。
しかしそれらにおける扱われ方は基本的に温泉卓球の延長のような、体感ゲームのお手軽な素材として重宝されているもの。
ストイックなスポーツゲームとしての側面をとことんまで追及した『Rockstar Games presents Table Tennis』の後継は、まだ当分出てくる気配もなさそうである。

<Xbox後方互換タイトル>

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2022/06/20 | Comment (0) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |

【Balls of Fury】燃えよ!ピンポン

   ↑  2022/06/23 (木)  カテゴリー: ニンテンドーDS
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「卓球はクール」
『Rockstar Games Presents Table Tennis』がそんなメッセージを打ち出したその翌年に一本の卓球映画が公開された。
日本で卓球映画というと窪塚洋介や中村獅童なんてキャストが即座に思い浮かぶが、こちらの主演はダン・フォグラー。
「卓球はクール」の呼びかけにちっとも呼応していないキャスティングであることは間違いない。
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「燃えよ!ピンポン」はその名の通り、名作「燃えよドラゴン」のフォーマットをカンフーから卓球に置き換えてパロディ化した作品。
元オリンピック選手がFBIの要請を受けて暗黒組織が開催する死の卓球トーナメントに潜入する筋書きだが、もちろんダン・フォグラー主演だからして、シリアスさなど欠片もないことは言うまでもない。
まあ一言で言うなら無邪気で肩肘の張らないコメディ映画だ。
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ちなみに「燃えドラ」ではハンにあたる暗黒組織のボスをバカ丸出しの衣装で演じているのはクリストファー・ウォーケン。
「ディアハンター」から30余年。オスカーを手にしたこともある名優は、いつの間にか出オチの人になってしまいました。
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映画を原作としたいわゆるシネマゲームは、近年では数が激減してしまったが(その理由と考察についてはいずれ)、ニンテンドーDS期は同種のお手軽な作品が乱発された最期の狂い咲きとも言える時代であった。
そしてこんな程々の興収に終わったコメディ映画もシネマゲーム化。
機種はニンテンドーDSとWii。もちろん映画自体がろくにヒットしなかった日本での国内版発売はスルー。
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しかしこの『Balls of Fury』、そんな安直な出自とは裏腹に意外と悪くない。
タッチペンで自分のラケットをコントロールしてダイレクトに球を打ち返す準体感ゲーム的な造り。
タッチの強弱がそのままショットの強弱となるために、緩急付けたラリーの攻防が生々しく再現されている。
特にスマッシュを放つときはタッチペンを動かすその指先にも思わず力が入る。
そして思わず力を込めた一球が、大抵は勢い余ってあっさりアウトになったりするのは現実の卓球そのまんまだ。
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こぢんまりと良くできた卓球ゲームとは言え、DSiウェアあたりで配信すれば500円くらいで済んじゃうようなタイトルに、「燃えよ!ピンポン」の版権を被せて無理矢理フルプライスにしていると言えなくもないけどね。

<日本国内版未発売>

この記事に含まれるtag : スポーツゲーム シネマゲーム 

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2022/06/23 | Comment (0) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |