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ボンクラ360魂クロスカルチャーゲームブログ 

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【Sumatra: Fate of Yandi】スマトラ フェイト・オブ・ヤンディ

   ↑  2021/04/02 (金)  カテゴリー: XBOX Series X|S
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ヤンディはインドネシアの林業会社に勤める作業員。ルーズだけど気のいい男だ。
だけどお人好しで怠惰な人間なんて社会的には潰しの利かない存在。
少なくともボスはそんなヤンディを苦々しく思っている。
そんなボスに雨の中無理やり行かされた山の中。
巨大な地滑りに見舞われたヤンディは川を押し流され、同行していた無二の友人にして同僚のラムダンともはぐれてしまう。
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気がつけばジャングルの奥深く。
ヤンディは新婚ホヤホヤだ。家では可愛い新妻が待っている。
その仲を取り持ってくれたラムダンのことも心配だ。
手元に残ったのはバッテリーが切れたトランシーバーのみ。さあ、密林からのヤンディの脱出行が幕を開ける。
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この『Sumatra: Fate of Yandi』を開発したCloak and Dagger Gamesは、『A Date in the Park』やXboxでも配信されている『Football Game』など、オールドスクールなポイント&クリック式アドベンチャーゲームを主としているディベロッパー。
様式は非常にオーソドックスだけど、そのストーリーや語り口はどこかひねくれていて、ほのかな奇妙さを纏っているのが特徴だ。
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この『Sumatra』もシステム自体は何の変哲もない2Dタイプのポイント&クリックADV。
しかしこの昔ながらの様式はシンプルな分、造り手の特性が如実に表れやすかったりする。
ジャングルで遭難したのっぴきならない事態にも関わらず、カットバックを多用した構成は、どことなく現実離れしてふわふわとした感覚が常に漂っている。
この夢見心地の奇妙なテイストは、Cloak and Dagger Gamesの作品の多くに共通したものだ。
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それでいて必要最低限で簡素ながらも、きちんと作り込まれたビジュアルと、やはりミニマルだけど効果的なサウンドは、スマトラの密林の臨場感をしっかりと与えてくれる。
そんな生々しさと浮遊感が奇妙に同居した道筋の中では、言葉の通じない少数民族や見慣れない植物、マレーグマやゾウ、トラといった様々な動物たちとの出会いが待っている。
そしてぼやきつつも楽天的なヤンディのキャラクターは、この八方塞がりな遭難劇をもコミカルな味わいに変えてくれるだろう。
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これまたポイント&クリックADVでは伝統の、時には突飛で斜め上の発想力を要求するアイテムのやり繰りも程よい難度。
クリアまでは3時間強とタイトだが、これも短編小説を読んだような余韻を残す気の利いたボリュームだ。
限定的なフォーマットの中に豊かな表現力や巧みなストーリーテリングを盛り込んだ良作ADV。
現状日本語には未対応だがテキスト数もそれほど多くはないので、ぜひヤンディを愛する人の元へ導いてやって欲しい。

<日本語未対応>

(記事編集) https://bonkura360.blog.fc2.com/blog-entry-2999.html

2021/04/02 | Comment (0) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |

【A Date In The Park】リスボンの静かな公園で

   ↑  2021/04/05 (月)  カテゴリー: PCゲーム
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ポルトガルの穴場観光地ネセシダーデス公園。
16世紀の宮殿を改修したこののどかな地に呑気な男が一人。
彼の名前はルー。
仕事でリスボンを訪れ、赴いたバーでカタリナという名の現地の若い女性と知り合い、デートの約束に漕ぎ着けたおめでたい野郎だ。
デート当日、のこのこと約束の場所であるこの公園にやって来た彼だが、そう簡単に出会えたら話は終わってしまう。
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のどかな小鳥のさえずりだけが鳴り響く中、カタリナの姿を求めて公園を散策するルー。
人影もほとんどない公園。待っている出会いはアヒルやハトなど、これまたのどか極まりない。
それにしてもポピュラーな観光地ではないだけあって、実に静かで穏やかな場所だ。
大都市リスボンの中にぽつんとある広々とした静謐の地。遠い土地から訪れた異邦人ならば、この美しくも平穏な雰囲気に奇妙さすら感じてしまうのかもしれない。
そう、過度な静謐はどことなく不安すら掻き立ててしまうことがある。
そしてデートに浮かれるルーの呑気な公園行脚も、いつしか不穏なムードが押し寄せてくるのであった。
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『A Date in the Park』はアドベンチャーゲームを専門とする小規模インディーメーカーCloak and Dagger Gamesの作品。
『Sumatra: Fate of Yandi』や『Football Game』など、オールドスクールなアドベンチャーゲームの様式と、作品それぞれにクセがある個性的なアートワークとストーリーが、その共通した作風だ。
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実在する公園の写真をベースにした背景(メンバーの一人がこの地を観光で訪れたことから、この作品の発想が始まったらしい)に実写取り込みキャラクターのビジュアルがストレンジな雰囲気により拍車をかけている、不条理な掌編小説を読んでいるかのような1時間程度の小品。
Steamなどで無料配信されているので、Cloak and Dagger Gamesの独特な作風を体験するには手頃な一編である。

この記事に含まれるtag : Steam 

(記事編集) https://bonkura360.blog.fc2.com/blog-entry-3000.html

2021/04/05 | Comment (0) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |

【アイドル雀士スーチーパイⅡ】スーチーパイの日

   ↑  2021/04/07 (水)  カテゴリー: セガサターン
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唐突だけど、本日4月7日はなんの記念日だかご存知ですか?
世界保健デー? 確かに国際的な記念日ではあるが、ここでテドロスの話ししたってしょうがないだろ!?
農林水産省創立記念日? ファッキン霞が関の記念日なんか知ったこっちゃないってんだよ!
4月7日はスーチーパイ記念日。大事なことなのでもう一度言います。スーチーパイ記念日。
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ジャレコが制定した由緒正しい記念日です。
ジャレコなんてとっくに存在してないだろって? ファイヤーせっかん! たとえジャレコが潰れていようと、スーチーパイとぶたさんとミシシッピー殺人事件のワケのわかんない探偵は永遠なんだよ!
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紆余曲折あったジャレコを稼ぎ頭として最後まで支えたスーチーパイだが、やはりその黄金期は90年代。
スーファミに始まりアーケードを経てサターン、PS、3DOの次世代CD-ROM機を主戦場としていた頃だ。
バリバリの脱衣麻雀の始まりがスーファミであったことは、今となっては軽い驚きだが、やはりあれはプロトタイプみたいなもん。
その本領を発揮しだしたのは、タイトルが美少女雀士からアイドル雀士に変わってからのこと。
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そして頂点を極めたのがシリーズ通算3作目となる『アイドル雀士スーチーパイⅡ』。
スーチーパイの最大の魅力といえば、他の脱衣麻雀ものから一歩やニ歩どころか千歩くらい突き抜けた飛び道具みたいなキャラクターたちだが、そのメインラインナップが確定したのが、他ならぬ本作だからだ。
言わずとしれたメインキャラクターながら、実のところその役割は好き勝手しまくる他のキャラクターたちの収拾をつける謹厳な進行役スーチーパイ(かないみか)。
前作から続いての登板だが、このⅡから実質的なもう一方のヒロインに昇格したスーチーユキ(高橋美紀)。
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このツートップに加えて本作から加わったキャラ、宇宙うさぎのミルキーパイが、CV担当西原久美子のアクセルベタ踏みノンストップボイスを武器に、もう事実上のスリートップとしてトロイカ体制で全編を引っ張りまくり、前作でさえ過剰なまでにハイテンションだったのが、もう当社比5倍10倍状態。
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本編は毎度おなじみスーチースタイル。
スーチースタイルってなんぞやって話だが、要するに麻雀は元より脱衣すら、アッパーな美少女キャラ漫才の繋ぎと割り切った、幕間の主従が逆転してしまった様式のことだ。
あまりにもふんだんに盛り込まれすぎた掛け合い漫才ボイスのおかげで、この手のアーケード麻雀移植物によくあるフリー対戦モードが、おまけディスクの方に追いやられている始末。
おまけディスクは、もちろん恒例の声優ムービーもたっぷり収録し、こちらもCD-ROMの容量パンパンだ。
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もはや麻雀とかギャルゲーなんて範疇を飛び越えたスーチーパイというジャンル。
キャラや楽曲、声優(アイドル声優ビジネス確立前の、当時の実力派中堅をずらりと取り揃えたところが、初期スーチーパイの大きなポイントじゃないかと思う)と、スーチーにまつわるあれやこれやをこれでもかとばかりに2枚のCD-ROMに詰め込んで、おまけになんとX指定。
あらゆるスーチーパイシリーズの中でも、これこそベスト中のベストと断言できる一本。
何かとプレステに煮え湯を飲まされることの多かったサターンユーザーであったが、スーチーパイの女神と呼ぶにはちょっと憚られるイカサマ女たちは、サターンの民にしっかりと微笑んでくれたのであった。

この記事に含まれるtag : 麻雀 ギャルゲー おとなの時間 

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2021/04/07 | Comment (0) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |

【FUSER】音楽ゲームの進化系

   ↑  2021/04/09 (金)  カテゴリー: XBOX Series X|S
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その昔、エレキギターはユースカルチャーのシンボルであった。
しかし特にこの10年の間の世の中が移り変わるスピードは余りにも早く、ギターもその地位から外れて久しくなった。
今でも書店の音楽雑誌コーナーに行けば、ギター系の雑誌はまだまだ健在なのだが、裏を返せば紙媒体が元気ということは、それだけジャンルが高齢化している証だったりもする。
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その移り変わりをゲーム界で体現しているメーカーがHarmonixだ。
あの『Guitar Hero』を世に送り出し、そして『The Rock Band』シリーズで空前のヒットを記録するなど、音楽ゲームを牽引し一大ブームを創り上げた開発会社である。
しかし熱病のようなギターゲームのブームはあっという間に過ぎ去った。
バブルのように膨れ上がったHarmonixは業界のビジネスに翻弄されてしまうが、それでも『Dance Central』シリーズや『Fantasia: Music Evolved』などで音楽ゲームの第一線に踏み留まった。
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そのHarmonixが満を持して送り出した新時代の音楽ゲームが『FUSER』。
数多のロックヒーローをテーマとしていたのは過去の話。それに替わって『FUSER』でプレイヤーが成りきるのは、現代のユースカルチャーの憧れ的存在、DJである。
『beatmaniax』や『DJ Hero』など、DJを題材にしたゲームはそれほど目新しい存在ではないが、それらは基本的に流れるノートに合わせてボタンを押さえるギターゲームのシステムを、そのままDJ風にお色直ししただけのもの。
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『FUSER』はそういった衣を替えただけのDJ"風"ゲームとは一線を画した革新的な作品だ。
ベースとなるのはターンテーブルにダイレクトに対応した4つのボタン。
Xboxコントローラの場合だと、Xはリズムトラック、Yはベーストラック、Aはギター系、そしてBはヴォーカルトラック。
画面上部に用意した曲から、それらをワンボタンで入れ替えて自在にMIXを作成するのが『FUSER』のメインとなるシステムだ。
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もちろんその4つのトラック構成に拘ることはない。リズムトラックを複数構成にしたり、ヴォーカルを抜いたり、そのやり繰りはすべてプレイヤーの自由裁量に任されている。
任意のトラックをフェードイン・フェードアウトさせたり、BPMを変化させたり、エフェクトを掛けたりと、様々なアレンジも可能だ。
これらの細かいアレンジは、キャリアモードで少しずつ学んでゆくことになるだろう。
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過去の音楽ゲームの殆どはリズムアクション系かその亜種であったが、それらと比較して『FUSER』は真の意味での音楽ゲームである。
『FUSER』のMIX作業は絶妙なまでに簡略化されながらも、異なる楽曲を組み合わせて自分なりの音楽を生み出す楽しさがたっぷりと詰まっている。
クエストやスコアの概念はもちろんあるのだけれど、それらをうっちゃってサンドボックスモードで延々とミキシングをしているだけで時間を忘れてしまうほどだ。
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素材となる楽曲はすべて既存アーティストの有名曲。
The Clash、50 Cent、Rage Against The Machine、A-Ha、Donna Summer、Ace of Base、Amy Winehouse、Brad Paisley、Lady GaGa、Megadeth、Maroon 5などなど、時代やジャンルが絶妙にバラけたセレクション。
これらはゲーム内で獲得したポイントで新たにアンロックできるものあれば、音楽ゲームでは恒例、ストアで追加購入しなければならないものもある。
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この楽曲群からサンプリングした各トラックは実に入念に作られており、これなどは初代『Guitar Hero』から連綿と積み上げてきた技術とノウハウの賜物であろう。
何よりMIXという作業をカジュアルに分かりやすくゲームに落とし込んだ明快なシステムは、とにかく素晴らしいの一言に尽きる。
『Guitar Hero』から10数年、音楽ゲームはかつての楽器演奏を模したボタン押しゲームから、音楽自体を自由にいじくり回す楽しさを追求するものに進化した。
Harmonixがいまだ音楽ゲームのトップランナーであることを、改めて知らしめてくれる最高の一作だ。

<国内ストア未発売 / 日本語未対応>

この記事に含まれるtag : 音楽ゲーム 

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2021/04/09 | Comment (0) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |

【AVICII Invector】アヴィーチーのメモリアル

   ↑  2021/04/11 (日)  カテゴリー: XBOX Series X|S
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スターの早逝はロック史の負の遺産だが、図らずもそれは現代のミュージックシーンにも受け継がれてしまった。
スウェーデン出身のカリスマ的DJアヴィーチーが28才の若さでこの世のを去ってしまったのは2018年のこと。
ダンスミュージックにおけるアイコニックシンボルのあまりに突然の死は世界を驚かせた。
死後に多くの追悼企画やイベントが催され、最近では伝記本の出版や記念碑の建立が持ち上がっているようだが、この『Avicii Invector』はゲーム発のアヴィーチーメモリアルな作品だ。
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ノートがコース状となったフィールドを、軸移動可能なスペースシップで駆け抜ける『Audio Surf』ライクなスタイル。
音符代わりのボタンガイドをタイミングよくヒットするのは、この手のゲームの定番のシステムで、これと言って目新しいものではないが、LBボタン(Xboxの場合)がバスドラ的な役割に固定されているのが特徴だろうか。
難易度を上げているのは移動のたびにコースが数十度回転してしまう軸移動で、コースの先が視認しづらくなったり、ミスをすると自分の位置の把握に一拍手間取ってリカバリーに苦労したりする。
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ただこの軸移動を含め、歪んで曲がりくねったコースがビジュアルとの相乗効果や、グルーヴィーなドライブ感を生み出していることもまた確かだ。
そしてさすがにアヴィーチーのメモリアルを謳っているだけあって、楽曲とノートのシンクロナイゼーションは丁寧に仕上げられているし音質も上々だ。
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全体にオーソドックスで革新性には欠けるけど、しっかりと楽しめる堅実な造りになっており、アヴィーチーのファンは勿論のこと、彼の音楽を知らない人たちにも曲体験を含めてオススメできる一本。
なにより大都市の上空や氷河地帯などを孤高に貫くビジュアルは、アヴィーチーのサウンドに共通するどことなく寂寥とした一面を改めて気づかせてくれるのが興味深いところである。
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大ヒット曲の"Levels"や"Wake Me Up"、"Hey Brother"を始め、デフォルトで収録されているのは全15曲15レベル。
加えてそれぞれ5曲ずつ収録の別売りソングパックが2編。そして追加パックをすべて加えたスペシャルエディションも発売中だ。

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