- 【Burnout Paradise Remastered】バーンアウト パラダイス リマスター [2021/02/01]
- 【Guitar Hero 3: Legends of Rock】ギターヒーロー3 レジェンド オブ ロック [2021/02/03]
- 【Green Day: Rock Band】グリーン・デイ ロックバンド [2021/02/05]
- 【Let's Sing Queen】 レッツ・シング・クイーン [2021/02/08]
- 【NINJA GAIDEN 2】ニンジャガイデン2 [2021/02/11]
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タイトル画面やなんやかんやをかっ飛ばしてセーブポイントも関係なしに、自分がゲームを中断したその瞬間から即座にプレイを再開できる。Xbox Seriesに備わっているレジューム機能は、時にこちらが戸惑ってしまうほど便利な機能だ。
しかし、その恩恵を利用せず毎回タイトル画面から始めるべきものもある。
ディープ・パープルの"Highway Star"をいちいち途中から聞く馬鹿はいない。それと同じようなゲームだってあるってことだ。

EAとCriterionのロゴに続くのは、あのあまりにも印象的なギターアルペジオの響き。
そしてアクセル・ローズが遠く離れたパラダイスシティへの郷愁を歌い上げる。
二度目のWon't you please take me homeのタイミングで、エンジンスイッチをかけるようにスタートボタンを押せば、しばしのサーバーへのアクセスタイムの後、曲のイントロが終了する辺りでちょうど見慣れたあの街へ訪れることができるだろう。純度100%のアドレナリンだけで構成された街、パラダイスシティへ。

正直ガンズ・アンド・ローゼズはそれほど好きなバンドってわけじゃない。でもこの"Paradaise City"って曲だけは別格だ。
文句なしの名曲。これが無ければ『Burnout Paradise』は始まらない。
自車がジャンクヤードから姿を現したら、まずは右トリガー軽くひと吹かしでエンジンを始動。
次は深く押し込んでバーンアウトと共に車をけたたましく走らせる。
ガンズの"Paradise City"が徐々にピッチを上げるのに共鳴するかように、自分の中のアドレナリンゲージもあっという間に充填されてゆく。
後はもう事故ろうがジャンプしようが最高速度を極めようが、もう何ものにも囚われずにパラダイスシティを縦横無尽に駆け回るだけだ。

『Burnout Paradise』はエバーグリーンなロックの名曲みたいなゲームだ。
だからその現行機種へのお色直し版である、この『Burnout Paradise Remastered』は、その名の通りロックアルバムのリマスターCDみたいな存在。
余計な改変や作り直しは一切なしに、今から13年前に発売されたオリジナルの本来の姿を保っている。

驚かされるのは、ゲームのリイシューで常にネックとなるアーティストの既存曲も、ほぼそのまま収録されていることだ(日本版のみのボーナスだったB'zの"Friction"までも!)。
LCDサウンドシステム、ツイステッド・シスター、デペッシュ・モード、サウンドガーデン、アダム・アンド・ジ・アンツ、ジェーンズ・アディクション。
ジャンルも時代も程よく散らばったこの豪華なラジオトラックは、とことんアナーキーなパラダイスシティの巡航と切っても切り離せない関係であった。

そしてラジオDJ。無邪気な扇動者。
この手の存在がローカライズされて日本語ボイスに置き換えられたりすると、たいていは聞くに耐えないDJもどきになるのが常なんだけど、本作のMC RYUに限ってはそんなことはない。
『バーンアウト3 テイクダウン』に続いての登場となる彼は、あのどことなく飄々とした雰囲気をはらんだ調子で、パラダイスシティのドライバーに重大な交通違反や治安の紊乱を促してくるだろう。それも極めて無責任に。

パラダイスシティ。それは今となってはとてもささやかなスケールのオープンワールドだ。
街の外周をアクセル踏みっぱなしでぐるっと一周すれば、それこそあっという間。
だけどその小さな範囲に詰め込まれた世界はとても濃密だ。
市街地、海岸通り、ダム湖、山間の峠道、ハイウェイ。それらは絶妙なまでに複雑に入り組んで、ドライバーをちっとも飽きさせはしない。

そしてこの街にはプレイヤーを縛り付ける鼻白むような走り屋ストーリーとも無縁だ。
点在するレースやスタントも、気が向いたらやればいいし、やり過ごそうが一切構わない。なんだったらドライバーのライセンスランキングを上げるかどうかだって自由だ。
パラダイスシティは、あらゆる無粋から解き放たれたとことんフリーダムな街。
思うがままに10分、20分走り回って、いつ訪れるも離れるもこれまた自由。
しばらくしてまた気が向いたら、"Paradise City"のあのアルペジオと共に、再びいつまでも変わらぬままのこの街に戻ってくればいいだけだよ。
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2021/02/01 | Comment (0) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |
『Burnout Paradise』を久々にプレイして、著名アーティスト曲が満載な2010年前後のゲーム内ラジオトラックの贅沢さを再確認していたときに、連想的に思い出したのが同時代に狂い咲いたギターゲームの数々だ。
北米を中心にゲームシーンを凄まじい勢いで席巻しながらも風船がしぼむようにたちまち終息し、レガシーとして後世に受け継がれることもほとんど無かったバブルの極みのようなブームである。

さきがけとなったのはギター型のコントローラを使うコナミの音ゲー『ギターフリークス』。
しかしゲーム用に作曲されたオリジナルトラックがほとんどを占める同作には決定的に欠けているものがあった。
それは誰もが知る、そして思わずギターを掻き鳴らしたくなるような著名曲。例えばディープ・パープルの"Smoke on the Water"やブラック・サバスの"Iron Man"。
それらに加えてモータヘッド、ブルー・オイスター・カルト、クイーン、ラモーンズ、メガデス等々、錚々たるロック名曲にギブソン型ギターコントローラと共に2005年に登場したのが初代『Guitar Hero』。

続く『Gutar Hero 2』共々スマッシュヒットを記録し、そしてXbox360やPS3の発売でコンソールシーンが盛り上がる中、満を持してリリースされたのが2008年の『Guitar Hero 3: Legends of Rock』だ。
発売早々ミリオンを記録したこのゲームは、ブームの頂点を極める一作となった。
ついには待望の日本国内版も各ハードにお目見え。もちろんその主軸となったのは、レスポール型のギターコントローラが同梱されたパッケージである。

基本的にはシリーズ前作をほぼ踏襲した内容だが、注目すべきはその収録曲。中でも一番のサプライズはセックス・ピストルズの参加だ。
まあ元々が「ふっかけることができるのならやるぜ」みたいなスタンスの人たちだからして、そこまでの驚きはないが、とにもかくにも納得できるだけのライセンス料を手にしたからか、"Anarchy in the U.K."をわざわざ新録するサービスっぷりだ
きっとスティーヴ・ジョーンズはしばらくの間、高い酒をしこたま飲めたことだろう。

もちろんオレも馴染み深い曲の恩恵を大いに受けたことは言うまでもない。
それになんたってオレにとってロック界で最高のレスポール使いはスティーヴ・ジョーンズその人である。
レスポール型コントローラを手に、頭にはハンカチ巻いて、Kinect以前の"立ってプレイすることがデフォ"なゲームが、我が家のお茶の間をしばしの間お騒がせすることとなった。

だがこれがシリーズの絶頂の瞬間であった。
本作の直前に強力なライバルとなる『Rock Band』シリーズの第1作目が登場し(開発したのは皮肉なことに『Guitar Hero』の生みの親であるHarmonixだ)、その急追に晒されたせいもあるが、一番の問題はもっと根本的なところにあった。
それは収録曲にかかる莫大な版権料である。
『Rock Band』とのタマの取り合いもあって高騰する一方のライセンスは、アホみたいにソフトは売れるけどそれに比例した儲けが出ない事態を招いてしまった。

この3以降は『Guitar Hero: Aerosmith』『Guitar Hero: Metallica』『Guitar Hero: Van Halen』と大物バンド特化路線に走るものの、こんなただでさえ巨額の版権料がかかるビッグネームに偏ったら、自分で自分の首をさらに絞めているようなもの。
ブームの下り坂と共に低下する売り上げでは、この歪な構図を支えきれるわけもなく、まもなくシリーズはActivisionから終了宣告を下されてしまう。

楽曲版権やデバイスの問題もあって互換による継承も望めず、今やうちも含めて多くの家で、レスポール型コントローラが納戸や押し入れの奥深くに眠っていることだろう。
(2015年には久々のシリーズ復活作『Guitar Hero Live』が発売されるも、そのセールスは往時と比べてあまりにも寂しい結果に終わった)。
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2021/02/03 | Comment (0) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |
ゼロ年代末の北米音楽ゲームブームを担った二大巨頭の一つ『Rock Band』。
後発ながらも『Guitar Hero』をたちまちのうちに追い抜き、ギターゲームの(束の間の)覇者となったシリーズだ。
元を正せばこの二つのシリーズは根っこが同じ。初代『Guitar Hero』を制作したHarmonixがMTV Gamesの傘下となって立ち上げたのが『Rock Band』。
まあどこの世界にもよくある本家と元祖の争いの典型例みたいなもんである。

だがそれ故に争いは熾烈を極めた。
後追いの『Rock Band』が『Guitar Hero』との差異化のためにまずアピールしたのはその編成。
ギブソン型コントローラを使ってギター、あるいはベースのみを担当させる『Guitar Hero』に対して、『Rock Band』はギターコントローラに加えてドラムセット型のコントローラを投入。
これにマイクを合わせて4ピースまでのバンドセッションプレイ可能をアピールしたのだ。
さらに打倒『Guitar Hero』の手を緩めない『Rock Band』陣営は、収録曲の質や量でもライバルを圧倒する勢い。ついにはシェアの逆転を果たしたのである。

抜かれた『Guitar Hero』がエアロスミスやヴァン・ヘイレンなど大物バンドの特化路線に走ると、ここでもそれに対抗。
まずは挨拶代わりに『Rock Band』本編の拡張ディスク形式で『AC/DC Live: Rock Band Track Pack』をリリース。
そしてみんなのド肝を抜いたのが2009年に登場した『The Beatles: Rock Band』だ。
『Guitar Hero』にぐうの音も言わせない最強ポップアイコンの起用。
そしてビートルズに続いて放ったのが、パンクを超えてアメリカのトップバンドとしての地位を確立していたグリーン・デイをフィーチャーしたこの『Green Day: Rock Band』だ。

このゲームが出た当時のグリーン・デイと言えば、8枚目のアルバム"21世紀のブレイクダウン"が前作"アメリカン・イディオット"に続いて全米1位を記録していた時期。
『Green Day: Rock Band』にも、その出たてほやほやのアルバムから12曲の大盤振る舞いだ。
ユーザーにとっては嬉しいが、Harmonixの会計担当者にとってみれば頭を抱えたくなるような話である。

そう、市場を制覇した栄華のその陰で、ライバルとの凄絶な権利獲得合戦とそれに伴うライセンス料の高騰によって、『Rock Band』陣営の台所は既に火の車となっていたのだった。
元々が基本的なゲーム内容には何の変化もないまま、収録曲やアーティストの差異によって濫造を続けてきたシリーズ。『Guitar Hero』同様こちらも飽きられるのが早かった。
そして目の玉の飛び出るような巨額な版権料を必要とするビートルズは、それにとどめを刺したようなもんである。

そんなギターゲームブームに陰りが差す中での発売となった『Green Day: Rock Band』。
収録曲のほとんどを占めるのは"21世紀のブレイクダウン"に加えて、やはりメガヒットを記録した"アメリカン・イディオット"、"ドゥーキー"からのナンバー。
それ以外のアルバムからは申し訳程度の収録(インディー時代の1st、2ndからは無し)と、コアなファンにとってはイマイチ物足りない内容。
個人的に一番大好きなアルバム"インソムニアック"の軽く扱われっぷりには、当時めちゃくちゃ憤った覚えがあったりする。

それぞれのアルバムへの思い入れや評価は別にしても、このグリーン・デイの歴史や音楽的変遷を辿ることのできない偏った選曲は、いかにビジネス面におけるフックが優先されたとはいえ、ちょっと勿体ないところがある。
ビートルズはまだデジタル化されたメンバーが動くことにそれなりの意味があったが、現在進行系のバンドであるグリーン・デイにはそこまでの必要性もなし。
メンバーのルックスやステージなどのバリエーションも貧弱で、これでは単体でゲーム化されたことへの意味があまりにも乏しいのではないだろうか。
単なるヒットナンバーの羅列であるのならば、AC/DCと同様に拡張トラックバックにすればいいだけの話だ。

結局セールスも想定を下回る結果に終わり、やがて下り坂のシリーズはライバル『Guitr Hero』と同様に親会社に見放される形で一時の休眠を迎える。
そしてこれまた奇しくも同じ2015年、ライバルと轡を並べるように復活作『Rock Band 4』が登場するも、こちらもやはり往時の勢いを取り戻すことはできなかった。
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2021/02/05 | Comment (0) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |
わずか数年の間に栄枯盛衰を極めたギターゲームに対して、ブームとは無縁ながらも根強く続いている音楽ゲームジャンルもある。
主に欧州圏で人気の高いカラオケゲームだ。
Xboxでは『LIPS』、PSでは『Sing Star』シリーズ、そしてマルチで展開したディズニーの『Sing It』。

Xbox OneやPS4の時代になって、ハードに国内外のカラオケサービスがアプリとして付随するようになってからは、これらのゲームソフトとして展開するカラオケゲームは存在意義を失ってしまったように思えたが、どうしてどうしてまだ元気なシリーズもある。
既存のフランチャイズと入れ替わるように、2016年に初登場したVoxlerの『Let's Sing』がそれだ。
これらの海外カラオケゲームは今まで日本国内でリリースされる機会に恵まれず、オレもその性質上、日本にもっとも縁遠いジャンルだと思っていたのだが、しかしこの度、クイーンの楽曲に特化したシリーズ作の『Let's Sing Queen』が、まさかの国内版発売となった。

しかしXboxに限って言えば、国内系ではカラオケDAM、海外系ではKaraoke Oneと豊富な曲数を売りにする汎用カラオケサービスがしっかり存在する中でアピールするには、やはりカラオケ"ゲーム"であることを押し出す必要がある。
デュエットでの相性診断や複数人でプレイするバラエティ番組風の対戦、そしてオンライン対戦と、パーティーゲームとしての需要に応えたモードが一通り揃っている。

気になる収録曲は、雌伏の時代と言える1st、2ndからは選ばれておらず、もっとも古いのは1974年の出世作「シアー・ハート・アタック 」から、

*Killer Queen
*Now I'm Here(誘惑のロックンロール)
の2曲。

そして初めてチャート1位を記録した1975年の名盤「オペラ座の夜」より
*Bohemian Rhapsody
*You're My Best Friend
クイーンを代表する名曲ボヘミアン・ラプソディは、本作収録曲中屈指の難曲でもある。

翌1976年の「華麗なるレース」からは、
*Tie Your Mother Dow
*Somebody To Love(愛にすべてを)
*Good Old Fashioned Lover Boy(懐かしのラヴァー・ボーイ)
ドラマチックに歌い上げたいのなら愛にすべてを。
パンクムーブメントに尻を押されるようにして出来上がったタイ・ユア・マザー・ダウンは、クイーンの中でも飛び切りハードロック度が高い一曲だ。

そしてアメリカで大成功を収めた1977年作「世界に捧ぐ」より
*We Will Rock You
*We Are The Champion
クイーンでもっともポピュラーな曲かもしれないウィー・ウィル・ロック・ユーは、本作中もっとも平坦な構成で、プラチナスコアを狙うならまずはこれだろう。

ビッグセールスを記録した前作に押し潰されず、肩の力が抜けてバラエティに富んだ一作となった1978年の「ジャズ」からは、
*Fat Bottomed Girls
*Bicycle Race
*Don't Stop Me Now
いずれも軽快な曲調で、「ジャズ」というアルバムの特性を改めて認識させてくれる。

世がニューウェーヴの時代に突入した中、明らかにその影響を受けた1980年の「ザ・ゲーム」。
*Play The Game
*Another One Bites The Dust(地獄へ道づれ)
*Crazy Little Thing Called Love(愛という名の欲望)
*Save Me
いかにもクイーンらしい曲と異色作が同居する、これまた「ザ・ゲーム」の内容を特徴づける選曲。

そしてファンからは総スカンを食った1982年の問題作「ホットスペース」からは、
*Under Pressure
のわずか一曲のみ。デヴィッド・ボウイが参加した同曲は実質独立したシングル曲なので、「ホットスペース」からのチョイスはゼロと言えるかもしれない。つくづく不遇のアルバムである。
ハイトーンのフレディパートと低音のボウイパートが同居するこの曲は、ソロで歌うにはなかなか手ごわかったりする。

「ホットスペース」の失敗を経て、レコード会社を移籍して作られた1984年作「ザ・ワークス」、
*RADIO GA GA
*I Want to Break Free
*It's A Hard Life(永遠の誓い)
後期クイーンの始まりを象徴する、いずれもクオリティの高いナンバー。

そして伝説のライブエイドを経て人気が再沸騰する中での1986年作「カインド・オブ・マジック」からは、
*One Vision
*Who Wants to Live Forever
*Princes of the Universe
*A Kind Of 'A Kind Of Magic

だが直後のツアーで疲弊したバンドはしばらく活動を停止。そして各自の活動を経て3年ぶりに再集結した1989年の「ザ・ミラクル」からは、
*Breakthru
*The Invisible Man
*I Want It All
フレディとロジャー・テイラーの曲を繋ぎ合わせたブレイク・スルーは、疾走感抜群でカラオケ向きの一曲だ。

そしてフレディが自らの死期を悟る中で作られた涙の最終作「イニュエンドウ」より、
*Innuendo
*The Show Must Go On
*Headlong
フレディのフィナーレとも言えるショウ・マスト・ゴー・オンはもちろんだが、個人的にはバンドでプレイできる喜びに溢れた軽快なロックンロールナンバーであるヘッドロングが、お茶目なフレディが満載のPVも相まってとても大好きな一曲である。

そんなこんなでクイーンの歴史を辿る全30曲。
もちろんただ聴くだけじゃない。スマホやヘッドセットでも代用可能だが、できればマイクデバイスを用意して、何だったらフレディのトレードマークだったボトムレスのマイクスタンドも調達して、周囲に迷惑さえかからなければ思う存分にフレディ・マーキュリーなりきり三昧だ。
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2021/02/08 | Comment (0) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |
忍者という一つのロールも、媒体ごとにそれぞれ理想とされるポジションが違ってくる。
小説では風変わりな名前で奇天烈な術を使う連中であって欲しいし、映画だと白人が「オリガエテマシデシタァ!」なんてインチキ日本語を駆使しながら手裏剣をデタラメに放り投げる奴らだ。
これがVシネマになると、ちっとも忍んでいない派手な忍者服を纏い、時々半裸、または全裸になるくノ一たちになる。

そしてゲーム。人によってはアクワイアの『天誅』シリーズの忍んで忍んで必殺な忍者たちに、その範を求めるかもしれないが、オレにとってはやっぱりゲームの中の忍者は常人離れした体技を駆使してステージを駆け抜け、様々な武具で敵をばっさばっさと斬り刻む存在。
古くは『影の伝説』や『忍者龍剣伝』。最近ではその『龍剣伝』の流れを汲む『NINJA GAIDEN』がズバリな存在だ。

初代『NINJA GAIDEN』の登場は2004年。すでに国産のビッグタイトルが頭打ちになっていた初代Xboxにおいて、国内メーカーが送り出す自信作とあって、月刊誌の「ファミ通XBOX」は体験版ソフトを同梱したスペシャル増刊号を出すなど、界隈は久々の盛り上がりを見せた。
ただその一方で当時のXboxは『O・TO・GI ~御伽~』や『魔牙霊 -magatama-』といった和風の剣戟アクションが飽和状態だったのも事実だ。

しかしその中で登場してきた『NINJA GAIDEN』は、そんな飽和なムードも軽々と跳ね返す力作だった。
圧倒的なスピード感と一瞬たりとも気の抜けない緊張感。格闘ゲームのエッセンスを程よく取り込んだハイスパートアクションは、沈滞気味であった初代Xboxの存在感を久しぶりに高めてくれた。
『DEAD OR ALIVE』共々、この頃のテクモには足を向けて寝られないと思わせてくれたもんである。

そしてXbox 360の時代に入って、龍の一族の忍者リュウ・ハヤブサは、再びマイクロソフトハードに還ってきた。
あまりに歯ごたえのありすぎたハードコアなゲームバランスを調整して間口を広くして、そして四肢がぽんぽん欠損するブルータルな表現も含め、けれんも当社比200%でたっぷりになって。

だがいくら難易度が調整されたといっても、そこは中本のタンメンが北極から辛さ一段階下がった程度のもの。
近年のおもてなし志向の強いゲームに慣れた腕では、とことんハードであることには変わりはない。
しかしニンジャガには、その難易度をねじ伏せ集中力を振り絞って敵を斬り倒すことで得られる充実と快感がたっぷりと詰まっている。

『Dead Space』に先んじた、アクションに直接リンクする四肢欠損描写は、今から見るとやりすぎでむしろコミカルな感じすら漂ってくるが、イービル都庁や安土城もどきなどけれんを増した設定共々、完成されていた前作をさらにとことん充実させているTeam Ninjaの意気込みを感じるべきなのだろう。

本作のリリース後になんやかんやがあって、残念なことにこのシリーズは次作『NINJA GAIDEN 3』を最後に打ち止めとなってしまったが、その舞台裏のごたごたとは関係なしに、未だにこうして後方互換を経て現役のゲームとして手の届く存在になっている。
パズルやアスレチックの要素を極力排除した、一瞬たりとも気の抜けない白刃地獄のバトルアクションは、Xbox Series X|Sの時代になっても色褪せない。
いや、むしろマシンパワーを借り忍者服もつやつやテカテカになって、このけれんとストイックが奇跡のように同居した名作アクションは、より一層の輝きを鮮明にしているだろう。
<Xbox Series X|S、Xbox One 互換対応ソフト>
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