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ボンクラ360魂クロスカルチャーゲームブログ 

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【バーンヤード~主役はオレ、牛】今年の干支ゲー

   ↑  2021/01/01 (金)  カテゴリー: Wii
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あけましておめでとうございます。
鄙びた町の場末のスナックみたいなこのブログも、いよいよ15年目に突入してしまいました。
これを始めた頃は個人ブログが全盛で、それ以前の主流だった個人テキストサイトがシャッター商店街になっていた時代だったんですけど、今やもうその個人ブログがシャッターどころか商店街を取り壊して再開発されているような状態。
そんな中で長くお付き合いいただいている皆様には感謝の言葉もありません。
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干支にちなんだゲームの話題も2周目に入りましたが、前回13年前にチョイスしたのが3DOの『ザ・ホード』
丑ゲーとしてのみならず名作な一本ですが、今回取り上げるのはそこまで名作じゃないけれど丑ゲーとしての主張は『ザ・ホード』をはるかに凌ぐゲームです。
Wiiで2007年にリリースされた、その名も『バーンヤード~主役はオレ、牛』。
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このゲームについて触れる前に、スティーブ・オーデカークという映画人についてちょっと説明しなければなりません。
監督、脚本、時には役者とマルチにこなす、分かりやすく言うとジェームズ・ガンみたいなタイプなんですが、もっと分かりやすく言うと、そのジェームズ・ガンに致死量のバカになる薬を打っちゃったような人物です。
代表作は親指一本でスターウォーズやタイタニックをトレースした『親指シリーズ』や香港製カンフー映画の一部を自分や牛に差し替えてバカ喜劇に改変してしまった『クン・パオ! 燃えよ鉄拳』など。
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そのオーデカークがニコロデオンを騙してと組んで放った長編アニメが『バーンヤード/モーモー牧場は大騒ぎ!?』。
片田舎の牧場を舞台に、言葉も喋れれば二足歩行もできる(ただし人間にはその事実を隠している)家畜たちが素っ頓狂な騒ぎを巻き起こすコメディです。
しかしピクサーやディズニー作品のように一般受けする見込みなんかまるでないもんだから、日本では当然のように劇場公開は無し。
そんな日本市場には相手にされなかった映画のゲーム化作品が、なぜか日本でもしっかり発売されたという誰得な展開に。
案の定、ただでさえ人気作以外は値崩れの激しいWii市場にあって、早々と投げ売りされまくっていました。
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プレイヤーが動かすのは、そのバーンヤード牧場に新たにやって来たオリジナルキャラクターの牛。
バーンヤードとその周辺の一帯をアバウトに巡って、オーティスやピッグ、ベンら牧場の面々の依頼に応えたり、ミニゲームや収集品にトライするなど、この時期のキャラクターものゲームによくあった小型版GTAみたいな内容です。
Wiiリモコン&ヌンチャクに依存した操作スタイルはプレイアビリティがあんまり良くはないんですが(Kinectなんかと比較しても、Wiiリモコン入力って実はそれほど直截的ではない)、やはりリモコン操作が肝のミニゲームのうちのいくつかには、案外の拾い物がちらほら。
中でも牧場周辺を巡る時に頼りになる自転車は、周囲の牧歌的な風景も相まって結構楽しかったりします。
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車をかっぱらっての深夜の大暴走など原作アニメ準拠のイベントも盛りだくさんなんですが、肝心の原作が日本ではちっとも知られていないため、これをうっかり手に入れてしまった人たちのほとんどにとっては何が何やらかもしれません。
それを悟ってかこの日本版ゲームも、アニメ原作のゲームであることの説明をハナっから放棄。
結果的になんだか得体の知れない動物のキャラゲーという存在になってしまいましたとさ。

この記事に含まれるtag : シネマゲーム 干支ゲー 

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2021/01/01 | Comment (0) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |

【Toro】TORO ‐牛との戦い‐

   ↑  2021/01/04 (月)  カテゴリー: XBOX ONE
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「牛が出てくるゲームは良ゲー」なんてフレーズを随分前から見かけるようになって、それがまた丑年なもんだからあちこちで再燃しているが、もちろんそうと限ったわけはなくて、中には「お前、これを遊んでからそのセリフをもう一回言ってみろ!」なんてゲームも当然あったりする。
オレは基本的に「クソゲー」「神ゲー」みたいな言葉を使うのが好きではないんだけど、この自称闘牛シミュレーター『Toro』は、「このクソゲーを作ったやつ、ただちにオレに5ドル返せ!」と、脊髄反射のセリフを吐かせた一作だ。
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牛と人が対峙するスペイン伝統の闘牛も、最近ではかなり肩身の狭い存在になっていて、実際に禁止される地方も相次いでいるようだが、まあぶっちゃけあまり趣味の良い見世物ではないことだけは間違いない。
そんな伝統と倫理の間で揺れる闘牛士が、今のプレイヤーの仮りそめの姿だ。
どんな競技にも階級というものはある。闘牛士といえば刺繍で彩られた美しい衣装が思い浮かぶが、キャリアモードを歩み始めたばかりのプレイヤーはまだ質素な姿。牛と向かい合うフィールドも石垣で囲われただけの練習場みたいな場所だ。
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しかし場所に関わらず対峙する相手が気の荒い牛である事実に変わりはない。
そんな危険な動物を前に布切れ一枚手にあくまで優雅に立つ闘牛士。ナイフのように鋭利な角と共に突進してくる500キロ超の巨体。
これをひらりと躱すのはタイミング良いボタン入力だ。適当な間合いでコマンド表通り左トリガー+Xボタン×2。
しかしボタンを押したにも関わらずオレの闘牛士はぴくりとも反応しない。
そこに容赦なく突っ込む牛。大変だ、血生臭い大惨事だ!
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……なんてことは一切なく、牛に突っかけられた闘牛士はラグドール挙動でぐにゃりと崩れ落ちたあとは、しばらくしてまた何ごともなかったように無気力に立ち上がるのであった。
さらに突っ込む牛。ぴくりとも反応しないボタン入力。ぐにゃり。さらに突っ込む牛。ぴくりとも反応しないボタン入力。ぐにゃり。さらに突っ込む牛。ぴくりとも反応しないボタン入力。ぐにゃり。×6。
せめて闘牛士に体力ゲージみたいなものがあって、それがなくなればゲームオーバーになる仕様であったら、オレもこの不毛な繰り返しにケリをつけることができるのだが、それさえ望めないとは闘牛とはなんと無慈悲な競技なのだろうか。
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なにしろ入力指示の表示はおろか、モーションや予備動作の類が一切無いのだから、牛を躱す技の入力タイミングを掴むことが一苦労どころの騒ぎではない。
こうして危険と隣り合わせの緊張感なんかカケラもない、諸行無常すら感じさせるカポーテを無駄に繰り返した後は、派手な銛を打ち込んで牛を弱らすパート、そしてクライマックスとなる牛に剣でトドメを差すテルシオ・デ・ムエルテと、一応闘牛のルーチンはなぞってはいるのだが、やることと言えばただの作業と化したQTE。
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各々の動作やクライマックスでさえも、特別のアクションや演出の類はこれっぽっちも用意されておらず、一通りのイベントを終えたあとの無力感といったらハンパではない。
先のステージに進むたびに華美な衣装やより大きな会場がアンロックされるのだが、その程度の進捗では焼け石に水もいいとこである。
プレイしているうちに自分がどんどん無表情になっていくのが鏡を見ずとも手にとるように分かる、まるで動物愛護団体が闘牛の無益さを訴えるために作ったかのようなゲームだ。
幸いなことにXboxの国内ストアでは未発売だが、Playstation storeでは『TORO ‐牛との戦い‐』というやる気のない邦題でダウンロード版が販売中である。

この記事に含まれるtag : スポーツゲーム 

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2021/01/04 | Comment (0) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |

【Quantum Break】クォンタムブレイク

   ↑  2021/01/06 (水)  カテゴリー: XBOX ONE
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続編ビジネスというのは、いまやゲーム業界ではなくてはならないものとなっている。
シリーズタイトルが強固なブランド化する傾向のが強いとあっては、ヒット作やちょっと話題になった作品は続編を出さない選択が基本的にありえないのだろう。
だから『Alan Wake』の分かりやすい続編をあえて出さなかったマイクロソフトの選択は、周りにはとても奇妙な判断と映ったに違いない。
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このモダンホラーをモチーフにしたアクションアドベンチャーは、ユーザーや批評家界隈から高い評価を受けて、Xbox 360を代表するオリジナルタイトルの一つとなった
当然続編が期待され、開発元のRemedyもその方向で動いていたにも関わらず、スピンオフ作品を例外として、遅筆なうえに書いた原稿をすぐ失くす傍迷惑な作家の次なる物語は、結局のところ実現に至らなかった。
代わりに登場したのが、本作『Quantum Break』だ。
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しかし登場人物や舞台設定が引き継がれた明快な続編ではないにせよ、『Quantum Break』が『Alan Wake』の歴然たる後継作であることは間違いない。
本作は『Alan Wake 2』のために用意された基本プロットをベースに作られたなんて話も聞いたことがあるが、最終的に遅筆の小説家はショーン・アシュモア演じるドアを体当たりで壊すことに長けた男に入れ替わった。
そして『Alan Wake』から大きく変わった点となるのが、ゲームパートと長尺の実写ドラマパートが交互に入る独特の構成だ。
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一つのエピソードが30分程度のドラマパートは、ゲームのパートが終了すると同時にストリーミングによって再生される。
それはゲームのストーリーを補完する内容……、と言っては正しくない。
このただでさえ錯綜する複雑な物語は、ゲームパートとドラマパートが一体になることで、初めて全容の一端を現す。
世界から時間が終わる時が来る。
この確定事項に向かって登場人物たちが様々な思惑で蠢く中、主人公ジャック・ジョイスとその代理人たるプレイヤーに当初与えられた情報は極めて限定的だ。
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あらゆる主要人物が謎めいていて、その行動と目的が不明瞭な中、東南アジアから帰国したばかりのジャック・ジョイスは、なんの予備知識もないままいきなりこの混沌の渦に放り込まれる。
シチュエーションをさらにややこしくするのは錯綜する時間軸だ。
ジャックを呼び寄せた友人ポールは、開始早々タイムマシンの中に姿を消してしまう。
時間を行き来し、多くの出来事を見聞きしてきたポールに対して、ジャックはとことん限られたヴィジョンと情報のみで彼と対峙しなければならない。
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そしてゲームプレイとその間に手に入る情報コンテンツ、さらにドラマパートを経て、ジャックとプレイヤーに事実や状況や時間軸の連なりが少しずつ開けてゆく過程は、極上のストーリーテリングの力も相まってとてつもなくスリリングだ。
"タイムリープもののゲームは良ゲー"なんてのは、これまた雑な言説だが、それが通るとするのならば、『Quantum Break』はその正しさを証明するような一作と言えるだろう。
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『Quantum Break』に欠点があるとすれば、それはやはり『Alan Wake』準拠のものとなる。
悪夢をさまよう作家の道中でところどころに挿入された、闇の者を打ち払うサードパーソンシューティングのパートは、『Alan Wake』の物語にゲーム的なフックをもたらす存在だったが、しかしあれにどうも収まりの悪いギクシャクさを感じた人は多かったはずだ。少なくともあれはベターではあっても決してベストな要素ではなかった。
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『Quantum Break』は『Alan Wake』のそのシューティングパートを、凡庸なところや収まりの悪さまで含めてほぼそのままに受け継いでしまっている。
時を止めたりジャンプしたりと、時間を操作するギミックが味付けとして加えられてはいるが、それらは決して目新しいものではない(シューティング+時間操作では2007年作の『TimeShift』の方が遥かに面白かった)。
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しかしそれは『Quantum Break』の濃厚で目が離せない圧倒的なストーリーテリングの前では些細な傷でしかない。
そして良くできたタイムリープものの常として、本作も時間軸をある程度把握できてからの2周目プレイが、1周目とまた違った視点を持って楽しめる。
そして崩壊する時間と思惑に翻弄される魅力的な登場人物たち。
中でもジャック・ジョイスとプレイヤーの強力な導き手となる"時間の煉獄に囚われた信念の人"ベス・ワイルダー(演じるはRemedyの次作『Control』でもヒロインを務めることになるコートニー・ホープ)は強烈な印象を残す存在だ。
ストーリーを進めて彼女の豹変ぶりを目の当たりにしたとき、ジャック・ジョイスならずとも「未来を変える」という不可能と分かりきっている決意を改めて胸に刻みたくなるだろう。

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2021/01/06 | Comment (0) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |

【Yes, Your Grace】憂鬱の玉座

   ↑  2021/01/08 (金)  カテゴリー: XBOX Series X|S
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なってみたい地位、というとVIP的な立場が思い浮かぶが、冷静に考えればあれはマトモに努めようとすればとんでもない責任がついて回るから、おいそれと就きたいものではない。
王様になりたいってのは漠然とした夢としては充分ありだが、そこからさらに突き詰めていくと、安定した大国で、側近たちによる政治体制がきちんと整っていて、国に大きな問題がなく、ついでに後宮で側室いっぱい囲えるなどと、条件を二重にも三重にも付けることになってしまう。
それ以前も問題として国王ってのは基本的に世襲のものだから、国によっては引かされることが必至な貧乏くじみたいなもんかもしれない。
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中世風の設定の小国ダヴァーンの国王も、そんな貧乏くじの一つだ。
財政のやり繰りもままならない貧しい国。そして常に外敵の驚異に晒されている。
脳天気な王様ものであれば華やかであるはずの城も、どこか重苦しいムードに包まれている。
そして国王となったプレイヤーがいきなり案内されるのは、捕まった逃亡兵のもと。
本来なら「逃げ出したくなる気持ち、すっげえよく分かるわ。人間として当たり前の感情だよ!」と心を寄せたいところだが、そんな呑気なことは言ってられない。迫られるのは牢獄にぶち込むか処断するかの選択。
見せしめ(嫌な言葉だ)のために国王自ら剣で血祭りに。こうまでして引き締めていかないと、こんな国すぐに吹っ飛んじゃうし!
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そんな国王も家庭人だ。愛する王妃と三人の娘がいる。
全員娘! しかも一番上は年頃も年頃。男親にとってはただでさえ、どう接してもどう距離を置いても失敗する難しい時期。ぶっちゃけ国家の運営以上の難題だ。
普通の家庭の娘ですらそうなのに、彼女たちのさらなる立場はプリンセス。ぶっちゃけると政略結婚の弾である。
そして長女はその立場を充分に認識し悲観している。そんな娘との関係、そもそもうまくいくわけがない。
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誰もが憧れているはずの玉座は、実のところマイルドな電気椅子みたいなものだ。
ここに腰を下ろしている限り、いろんな立場の人間が入れ代わり立ち代わり様々な陳情を投げかけてくる。
しかしいちいちマトモに受け取っていては大変なことになる。なにせ国の財政は城の雨漏りを直す費用すら工面できなくらい逼迫しているのだ。
横に控える宰相は常に冷静で相談役としては実に頼りになる男だ。
だけど彼が考えるのはあくまでこの国のかたちのことだけ。一人の人間としての国王の支えにはまるでなってくれない。
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体の良い無心を繰り返す陳情をどうにか捌いて玉座から腰を上げれば、今度は家庭の問題が待っている。
って言ったってうちはただの家じゃない。王家。
愛する娘に対して「力のある近国の庇護を受けたいから、ちょっとあのあんぽんたんのとこに嫁いでくんない?」なんて申し渡さなきゃなんない。
そりゃオレだって娘が好きな男を連れてきたらそれと一緒にさせてあげたいよ!(ただし堅い職業限定)
だけどな、パパは父親である以前に国王なんだよ!
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心を閉ざす長女、逼迫する国の財政、蛮族の脅威、陰謀まみれの外交。玉座に就いている限り、問題はひっきりなしに訪れてくる。
誰もが皆「Your Grace(陛下)」と一応は敬ってはくれるが、その本心は揃って怪しいものだ。
簡素なドットビジュアルをバックに、タイトな会話とそれに対する選択で進行する貧乏小国運営ゲーム。
常に気の重い選択を強いられるゲームなのだけど、それでも惹きつけられるのは、王位と一人の人間として自分との間で板挟みになる国王の憂鬱がハンパではなく身に沁みるからだろう。
Xbox Series最適化ソフト。Xbox国内ストアで販売中だが、現在のところ日本語には未対応。

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2021/01/08 | Comment (2) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |

【王様げーむ】悦楽の玉座

   ↑  2021/01/11 (月)  カテゴリー: セガサターン
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王様、それは本来なら重い責任を背負い込んだ針のむしろのような地位。
しかしそんな責任から解き放たれ、権力の好き勝手な行使だけを思うがまま振るえる王様だって、飲み会や合コンの席に確かに存在する。
「王様だ~れだ!?」
その言葉はこの世でもっとも綺羅びやかな王冠に匹敵する。
そして選ばれしものであるセガサターンユーザーに向けて、「王様き~みだ!」と太っ腹なアプローチを寄越してくれたのは、サターンユーザーにはお馴染みソシエッタ代官山だ。
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ソシエッタ代官山。"サターンを支えたサードパーティー"みたいなトピックでは黙殺されることがほとんどだが、『THE野球拳スペシャル ~今夜は12回戦~』や『アルバム倶楽部 胸キュン セントポーリア女学院』など、主に実写のX指定~18歳以上推奨ソフトを出していた、ある意味セガサターンでもっとも自由奔放に振る舞っていたメーカーである。
そのソシエッタ代官山が総力を上げて(?)放った大作が『王様げーむ』だ。
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「王様ぼーくだ!」
このソフトを手に入れたあなたは、堂々と魅惑の一言を宣言することができる。
仮設後宮とも言うべきセガサターンに侍らすのは、吉田里深、奈良沙緒理、松田純、飯島みゆき、稲田奈穂、三枝実央、千東茉由、渡辺道子、当時の新進グラビア系アイドル8人。
ネームバリュー的にも、過去のソシエッタ代官山作品のキャストを凌ぐ豪華なラインナップだ。
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だがこのメンツを相手に王様の権力を行使するまでの道のりは簡単ではない。
野球拳ではインチキなじゃんけん、セントポーリアでは勝負がなかなかつかないあっち向いてホイと、ソシエッタ代官山のソフトには、最低限のゲームという建前を通すための苦行が常について回ってきたが、本作ではそれが頼みもしないのにグレードアップ。
毎度おなじみの"アッチむいてホイ"に、やはりじゃんけんとピコピコハンマーとヘルメットを駆使する"ぴこぴこポン"、そして落ちてくる爆弾を避けながらA、Cボタンボタン連打で木を登る"するするドッカーン"。
いずれもなんでこんなことをさせられなきゃなんないんだと世を呪いたくなるような3つのミニゲームがルーレットでチョイスされる。
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バランスもゲーム性もあったもんじゃないこれらのミニゲーム(するするドッカーンは実質無理ゲーと言っていい)をなんとかクリアすれば、喉から手が出るほど欲しかったあの権利がついに手に入る。
「王様おーれだ!」
罰ゲームの名目でグラドルたちに強いるのは、脳みその皺がアイロンがけされてしまいそうな微エロミニゲームの数々。
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ホースでスケスケ、ホッペにチュッ!、体操しようぜ!、コチョコチョ攻撃、セーラー服でGO!GO!、ビュンビュン水鉄砲、レッツゴーなわとび、ボクはぬいぐるみ、ハネハネ攻撃、スケスケジャンプ!などなど、タイトルを書き出しているだけで偏差値が10ぐらい下がりそうなムービー&ミニゲームの数々。
内容はまあ想像がつくだろうが、サターンパッド片手にこれに付き合えば、自分の中にわずかに残った知性と教養が、下半身の方からダラダラと漏れ出す様子がありありと感じられてくるだろう。
もちろん我々がソシエッタ代官山に期待している、まさにどストライクな内容であることは間違いない。
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悶絶したり、身をくねらせたり、しょうもないことを言わされたり、疑似騎乗位やらなんやらさせられたりと、グラドルさんたちのプロフェッショナル精神だけを頼りに構成されたメインコンテンツは、もう完全に平成期深夜のお色気バラエティ番組のノリ。
当時のWindows PC界隈では、この手のテレビ番組風バラエティソフトは、それほど珍しいものではなかったが、それが家庭用ゲーム機向けとなると、やはり話は別だ。
日本のゲームカルチャーからの影響をこれっぽっちも受けていない特異な作風は、ソシエッタ代官山の全作品に共通したものであるが、中でも本作はタレントからスケールまで、その集大成とも言えるゲームだろう。

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