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ボンクラ360魂クロスカルチャーゲームブログ 

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【Call of Juarez: The Cartel】コール・オブ・ファレス ザ・カルテル

   ↑  2020/11/04 (水)  カテゴリー: XBOX 360
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もしフジテレビが、「長い間、鬼平犯科帳をご覧いただきありがとうございました。来週から東京の凶悪な犯罪に捜査一課長の長谷川平蔵が挑む新シリーズ、鬼平捜査ノートがスタートします。ご期待下さい!」などとワケの分からないことを言い出したら、「ふざけるなバカヤロウ!」と怒るのが普通の反応だろう(誰だ! そこで「ちょっと観てみたいかも……」なんて言ってる奴は!)。
西部劇FPS『コール・オブ・ファレス』は、意外に熱心なファンの居るシリーズだが、しかしそのファンであっても、西部劇としての雰囲気作りの良さや、ストーリー語りの巧みさと引き替えに、前時代的で粗雑な造りのシューター部分に、仕方なく目をつぶっていた人は少なくないだろう。
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『コール・オブ・ファレス』と『コール・オブ・ファレス 血の絆』で、マッコール兄弟相剋の物語を完結させたTechlandが、仕切り直しとばかりに放ったシリーズ第3作目『Call of Juarez: The Cartel (コール・オブ・ファレス ザ・カルテル)』は、オンラインCo-opプレイを前提に構成されたキャンペーンモードがそのメイン。
シングルキャンペーンにこそ、その魅力があった『ファレス』のこのシフトチェンジは、ファンにとってはおよそ迷惑極まりない方針転換であったが、Techlandの勘違いはこれだけに留まらなかった。
舞台は2011年のロサンジェルス。西部劇から現代ポリスアクションへの新装開店。常連の多かった手打ち蕎麦屋が、ある日突然つけ麺屋になってしまうようなもんである。
『ファレス』から西部劇を取っ払ったら、単なるしょっぱいシューターでしかないんじゃないだろうか。みんなが抱いたこの危惧だけは、Techlandはしっかりと裏切ることはなかったのだった。いや、そこは裏切れよ!
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主役を務めるのは3人のはみ出し公僕。その中の1人、ベン・マッコールはLAPDの刑事。首には十字架、聖書の一節を読み上げながらの早撃ちモード。顔も含めて前作、前々作の主人公、レイ・マッコールの生き写しみたいな男。もしかしたらレイの子孫とか、そんな設定があるのかもしれないが、Techlandの日頃の行いを考慮すると、単なるキャラクターモデリングの流用にしか思えないから困ったもんである。
他のメンバー、ラテン系のエディ・ゲーラは麻薬取締局の、黒人のキム・エバンズはFBIの捜査官。
それぞれに立場が違うから、隙があればどいつもこいつも、スマホで上司や見知らぬ誰かとこそこそ内緒話をしてやがる。
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お互い信用ならない曲者同士が、共通目的を前に仕方なく臨む束の間の共闘。そんなプロットも、いざキャンペーン挑んでみたら早々と崩壊状態。
シングルプレイだと、他の2人は信用ならないけど頼りになる相棒なんてポジションを完全に放棄して、単に後ろで棒立ちしてるだけの案山子みたいな存在。
Co-opプレイならその設定が機能するかもしれないが、このゲームが発売された直後ですらオンラインには人っ子ひとりいなかったので、それを確かめる術はない。
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西部劇時代の『ファレス』にも、決闘モードやアスレチックモードなど、プレイする側からしたら、苦痛を伴う義務以外のなにものでもない強制モードがあったが、肝心の所は継承しないクセに、この『カルテル』は、そういったとこだけは抜かりなく引き継いでいる。
特に仲間の気まぐれな援護射撃をバックに、遮蔽物から遮蔽物へともそもそ移動するチームカバーシステムは、「なんでオレこんなことやらされてんだろ?」気分もひとしおだ。
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3人の主人公でキャンペーンをそれぞれ一通りクリアすることによって、事件の全容が初めて明らかになるという建前すらも、誰か1人をプレイさえすれば、おおかたの裏が読めてしまう現実の前には虚しいばかりだ。
映画でもゲームでもシリーズの3作目というのは、鬼門になるパターンが多いが、この『カルテル』はシリーズの命脈すらも危うくした、筋金入りの「やっちまった3作目」。
これに懲りたTechlandは、慌てて西部劇に回帰した傑作『Call of Juarez: Gunslinger』をリリースし、ファレスの伝説は辛うじて保たれたのだった。

<Xbox Series X|S, Xbox One 互換>

*関連記事
【Call of Juarez: Gunslinger】もう一つの開拓時代紳士録
【Call of Juarez】レイ・マッコール最後の贖罪

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2020/11/04 | Comment (1) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |

【Carto】不思議な製図の旅

   ↑  2020/11/06 (金)  カテゴリー: XBOX ONE
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当たり前に北が上になっている地図も横にしたり逆さにして眺めてみると、今まで思いもしなかった地勢や町の連なりが見えてくることがある。
ましてやカートは伝説のカートグラファーの孫娘。天性の製図家の血を受け継いだ女の子だ。
彼女が地図を右に左に縦に横に動かせば、世界は驚くほどにその姿を変えてゆく。
台湾のディベロッパーSunhead Gamesが送り出した『Carto』は、そんな不思議な能力を持つカートグラファーの少女を主人公に据えたパズルアドベンチャーだ。
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祖母の飛行船からはぐれて地上に舞い落ちたカート。
悪いことに辺り一帯の地図も落下のどさくさで四散してしまった。
手元に残ったわずかな地図の断片から始まるカートの祖母との再開を目指す旅。
カートはまだ経験不足な製図家の卵。しかし必要な経験はこれからの冒険で少しずつ積み重ねてゆけばいい。それができるかどうかはカートに成り代わるプレイヤーの閃き次第だ。
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地図は基本的に正方形の断片となって世界のあちこちに散らばっている。
それを右に横にひっくり返し断片ごとを繋げれば、カートが行くことのできる世界はどんどん広がっていく。
このタイル状の地図を連結させてゆく手応えは、ビデオゲーム化も為されているアナログボードゲームの傑作『カルカソンヌ』にそっくりだ。
しかし固定の地図を作り上げる『カルカソンヌ』と違って、『Carto』の地図連結作業はもっと自由自在だ。
一度繋げたマップをバラして再び新しい形で繋げ直すパターンが常に登場する。
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時には新しい断片がどこにも見当たらないケースも出てくる。
だが案ずることはない。カートは不思議な製図能力の持ち主。
次の目的地は曲がりくねった道の先にある。NPCのそんなヒントを頼りに道が曲線を描く断片をくねくねと繋げてみれば、その先に忽然と出現する新たな断片。
最初は戸惑うかもしれないが、一度飲み込んでしまえば後はその応用系を突き詰めるだけだ。
森で囲まれた中に何かがある。OK、森林を含んだ断片を四方にぽんぽんぽーん。その真ん中に姿を現す目的地。やったね!
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スタートの小島に始まり、迷いの森に砂漠、活火山に極北と、どんどん広がる不思議な地図の世界。
それに応じて製図パズルの法則も次第に発展してゆく。上下連結型、地上地下二層型、テトリスのブロック型。
それと同時に世界のあちこちに住まう人々の文化や生態も様々。ただし共通しているのはどの人々もみんな心優しく暖かいということだ。
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そんな優しさに満ち溢れた世界は、それに相応しい水彩画風のどこか心落ち着くビジュアル。
森の民に海の民、砂漠の民、暖かい住人たちと触れ合う旅の中でかけがえのない友もできた。
アクシデントで始まったカートの旅も、エンディングに至る頃には一生に残る思い出ばかりとなるだろう。
地図の断片と絶妙な難度上昇曲線が織りなすハートウォーミングな冒険。この世界に製図家に不可能なことは何一つないのだ。

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2020/11/06 | Comment (0) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |

【Carcassonne】カルカソンヌ

   ↑  2020/11/09 (月)  カテゴリー: XBOX 360
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Xbox Series X|Sの発売を目前にして、アメリカの小売り大手ウォルマートが初代XboxからSeries X|Sまでを繋げたプロモーションムービーを公開している。
初代Xboxからもう20年近く。Xbox 360の登場も今や14年も前の出来事だ。
Xboxに限らずゲームハードの代替わりは革新→保守→革新のサイクルを取るパターンが多い印象があるが、初代から360への交代時に一番大きな変化となったのはネットワーク接続の普及であろうか。
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コンソール機のオンライン化に先鞭をつけたのはドリームキャストだが、それが広く拡がって一般的なものとなったのは、Xbox 360と足並みを合わせてのことであった。
ハードルが大きく下がったネットワーク対戦。360初期にその中心となったのは、やはり『HALO 3』や『Gears of War』『ロストプラネット』などのシューター系であったが、その一方でもう一つの大きな柱となっていたのが『UNO』や『カタン』といった、アナログゲームをベースとしたカジュアルな多人数対戦ゲームであった。
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この『Carcassonne』もそんな360初期を彩ったボートゲーム系タイトルの一つ。
ベースとなったアナログ版のカルカソンヌについては、もう今さら説明なんか不要かもしれないが、プレイヤーが交互に地図タイルを引いてはそれを連結し、地形の領有ポイントを争うゲームだ。
今でこそビデオゲーム版のカルカソンヌは珍しいものではなくなっているが、このXbox Liveアーケード版が出た2007年当時は、とても目新しい存在だった。
付け加えるなら、現在ではかなり一般に普及している海外産のアナログボードゲームも、この頃はまだ一部好事家だけの間に留まっていた。
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そんな環境だから『Carcassonne』に集まったプレイヤーたちも、このXBLA版によってカルカソンヌの存在やルールを初めて知ったプレイヤーが多かった。
だから部屋によっては点数計算もおぼつかない人ばっかなんてこともあったけど、逆にだからこそマッチ終了後にゲーム側が親切にスコアを読んでくれるときは、まるで新体操やフィギュアスケートの審査発表のときみたいにドキドキしてそれを見守り、そして一人ひとりのスコアが出るたびに派手に一喜一憂した。実際のマッチ中以上にその瞬間がとにかく楽しかった。
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もちろん野良だから、そんなハムスターのおつむみたいなレベルのメンバーに熟練のカルカソンヌプレイヤーが交じることもあったが、それでもバランスがとれてしまうのがカルカソンヌというゲームの絶妙なところで、この点はカタンよりも遥かに優れていたポイントだと思う。
そんなオンライン対戦がまだまだ特別な存在であった頃を彩っていたタイトルも、360からXbox Oneを経て間近に迫ったXbox Series X|S時代に於いても未だに現役を主張。
さすがに野良マッチが成立することはなかなか難しくなってはいるが、所持率はかなり高いだろうし、360から間を置いてXboxに復帰するユーザーを交えて久しぶりにマルチプレイなんてのも悪くないんじゃない?

<Xbox Series X|S Xbox One 互換タイトル>

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2020/11/09 | Comment (0) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |

【Concept Destruction】ダンボール ミニカーズ

   ↑  2020/11/13 (金)  カテゴリー: XBOX Series X|S
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いよいよ発売されたXboxの新世代機Series X|S。
当初はみんなどう呼ぶか困っていたけど、一般的な呼び方はどうやらシンプルにXboxで落ち着きそうな気配である。
そんな固有の機種名へのこだわりの薄さも含めて、この新世代機はコンソールゲーム機の在り方の転換点となりそうだ。
それを象徴するのが、いわゆるX|S専用ソフトという概念の希薄さ。だいたいがWindowsPCとマルチみたいなもんだし、現在ライブラリにずらりと並んだゲームのサムネイルを眺めてみても、どっからどこまでがX|S用ソフトと定義していいものか、ちょっぴり困ってしまう。
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まあ基本的に最適化が施されたものをX|S用ソフトと呼ぶのが間違いないんだろうけど、改めてそのOptimized for Xbox Series X|Sのソフト群のリストを見てみると、『Assassin's Creed Valhalla』や『Watch Dogs: Legion』なんていかにもなタイトルに混じって、こんな思わず「ホントかよ!?」と言いたくなるようなゲームもあったりする。
『Concept Destruction』。元々Xbox Oneで出ていたタイトルで『ダンボールミニカーズ』の邦題でSwitch版もリリースされている。MSストアでの現在価格500円の小品だ。
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バトルロイヤル形式で車をぶつけ合うデモリッションダービーは、実際にアメリカで行われている競技でゲーム化も過去に何度も為されてきた。
そしてミニチュアのトイカーを室内でレースさせるタイプのゲーム。これも枚挙に暇がないくらいたくさんのソフトがリリースされてきたジャンルだ。
しかしデモリッションダービーとトイカーゲームの折衷となると、ありがちに見えて実はなかなか思い浮かばなかったりする。
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本作に登場するミニチュアカーはダンボール製。
車をぶつけ合う競技にはいささか心許ない気もするが、なあに、ああ見えて案外頑丈だし、壊れるときはすっきり潔いくらいで後腐れもない。
動力はモーターと電池。シンプルな構造だからモーター部分にさえ深刻なダメージを喰らわなければ、どんなに車体がひしゃげてもとりあえずは走っていられる。
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そして闘いの場となるフィールドも床はカッティングマット。それ以外は基本全てダンボール製。
定規などで橋が作られているステージもあったりするが、固定されているわけではないので車がぶつかれば外れたりたりもする。
ゲームモードはシンプルにデモリッションダービー一択。レースなんて女々しいものは入っていない。
実際のデモリッションダービーよりも体感的に広いフィールドで、50台もの車があっちでこっちでしっちゃかめっちゃかのぶつかり合いを繰り広げる光景は、もうとにかくカオスでそれだけで楽しい。
さらにNPCカーのAIはどいつもこいつも揃ってアグレッシブ。まぁこの血の気の多い奴らの潰しっこを適当にやり過ごしながら自車の被ダメージを極力抑え続けて、漁夫の利を狙うのがセオリーであることは言うまでもないだろう(ただし一定時間他車との接触がないとペナルティで失格となる)。
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大量の車がダマになったところでも、ひとつひとつのダンボールのエッジがくっきりと表れていて、こんなところは曲がりなりにも次世代機のゲームであることを、それなりに感じさせてくれるだろう。
操作性は車をまっすぐ走らせるのも手こずるくらいピーキー気味なんだけど(この辺、PS1の『デストラクション・ダービー』をデジャブした)、それがまたこのゲームの肝であるわやくちゃ感に対してきちんとスパイスとなっている。
深みには欠けるけれど、その分デモリッションダービーのカオスとダンボールテイストをきっちり煮詰めた、もっとも手頃なOptimized for Xbox Series X|Sゲームだ。

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2020/11/13 | Comment (0) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |

【Destruction Derby】デストラクション・ダービー

   ↑  2020/11/15 (日)  カテゴリー: PS1
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新世代機が揃って登場した2020年。もはやPSサターン世代なんかは間違いなくゲーマー老人会入りしているようなもんである。
それだけ年月を重ねていると、経験した常識や価値観の変遷もかなりの数に上っていたりするわけで、特にこの10年は移り変わりのスピードがどんどん上昇していってる傾向がある。そのアップデートに追いつけずこぼれ落ちていくゲーム老人も、そりゃぼろぼろ出てくるというものだ。
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洋ゲーという言葉もかつての響きから大きくその意味を変えた。と言うよりはもはや死語の部類に入ってきてるのかもしれない。
この言葉が使われ始めた経緯については諸説あるが、やはりソニー・コンピュータエンターテイメントが初代プレイステーションの初期に行った"洋ゲーやろうぜ"キャンペーンが、広まる大きなきっかけになったことは間違いないだろう。
当時のSCEはゲームが持つ旧来のイメージを変えるような試みを色々と行っていたが、"洋ゲーやろうぜ"のスローガンのもとに海外産のゲームをSCEが窓口となって送り出したのもその一環だ。
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その第一弾となったのが本作『デストラクション・ダービー』。
後に『Driver』シリーズを送り出すReflections Interactiveの手による、車をぶつけ合うデモリッションダービーやバンガーレースをテーマにしたゲームだ。
そんなニッチなジャンルを扱ったゲームがテレビスポットCMまで打たれて大々的に売り出されたのだから、SCEの洋ゲー定着にかけた意気込みが伺えるだろう。
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映画の「バニシング in TURBO」や「ラスト・アメリカン・ヒーロー」などで、そういう乱暴な競技が実際にあることだけは知っていたが、それがついにインタラクティブなものとして手元にやって来たのである。
オーバルレース、フィギュア8、そしてデモリッションダービー。今となってはマッチ箱のような見てくれの車たちだが、ポリゴン黎明期の当時としてはとても生々しい存在だった。
それらがレーススタートと同時にあちこちで破片を飛び散らせ、ひしゃげ、煙を上げて頓挫する。
そのあっけらかんとした破壊行為の一部始終は、思わず笑いが漏れてくるくらい痛快だった。
そして毎日肉を食ってる奴らは、こんなアホなことをしょっちゅうやっているのかと、ちょっぴり羨望を覚えたものであった。
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国産ゲームとはあきらかにベクトルが異なるその頃の洋ゲーには、インタラクティブの異文化体験という側面が確かにあった。
SCEもそんな側面を踏まえて、洋楽や洋画に並ぶものとして洋ゲーという造語を編み出したのであろう。
だがSCEの思惑とは裏腹に、保守的な傾向の強いゲームオタクの間にあっては、その言葉は逆にやや侮蔑的なニュアンスを含んだものとして定着してしまった。
その頃の海外産ゲームのほとんどが、大味な造りでバランスや繊細さを欠いていたのが大きな理由の一つであるが、このイメージは洋ゲーがそういった欠点をすっかり補っていった2000年代に至っても、なかなか払拭することはできなかった。
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そういった国内ゲーム事情と海外産ゲームの差異がすっかりなくなってきたのは、いつ頃くらいからであろうか。
今ではストアを眺めてみても、そのほとんどがかつて洋ゲーと呼ばれたものたちで占められ、それが当たり前の光景となっている。
その先鞭となった形の"洋ゲーやろうぜ"プロモーションだが、この『デストラクション・ダービー』以降はどうなったかというと、これがあっさりなし崩しになってしまい、『ワイプアウト』と『ESPNストリートゲームス』が一応それに続くような形であった覚えもあるが、いずれにせよなんとなく尻すぼみになってしまったことだけは確かである。

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2020/11/15 | Comment (0) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |