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ボンクラ360魂クロスカルチャーゲームブログ 

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【Friday the 13th: The Game】クリスタルレイクの悲喜劇

   ↑  2019/11/22 (金)  カテゴリー: XBOX ONE
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暮れも近づくにつれて暗いニュースが多くなってきた。
こなつお姉さんの卒業、鈴木大地のロッテ退団、そしてなによりも推しのアイドル廃業。
持て余すのはそのたびに芽生える、この世のものをすべて討ち滅ぼしたい黒い情念だが、それを街なかかどこかで晴らそうとすると自分も含めて複数の人生が終わってしまうわけで、いくらガキの頃に映画「アメリカン・バイオレンス」を観て、「チャールズ・ホイットマンかっけー!」と間違った感想を抱いてしまったオレと言えど、おいそれと踏み切れるものではない。
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しかしここなら話は別だ。
クリスタルレイク、忌まわしき大量殺人があった地。そしていまだに殺人鬼が息を潜めていると噂される場所だ。
そうと知りながら興味本位でのこのこと集まってきた奴らなど、比喩じゃなしに煮ようが焼こうが世間から咎められることもないだろう。
いや、それ以前に今のオレはあのジェイソン・ボーヒーズ。他人様からの非難などハナから気にかける立場ではない。
それに世間の目なんてシリアルキラー以上に残酷なもんだ。
ロビーを通じて集まってきた軽佻浮薄な80年代から抜け出してきた見た目の連中など、どんなに惨たらしく殺したところで「ま、しょうがないよね」のひとことで済ませてくるだろう。
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いまやスラッシャー映画のレガシーとなった「13日の金曜日」シリーズ。
過去にも何度なくゲームの世界にお目見えした……、と言いたいところだけど、その実はテンプレート化したホッケーマスクの怪人ビジュアルの流用がほとんどで、オフィシャルなシネマゲームはあんまり無かったりする。
それをジェイソンばりの黒い情念をもって21世紀にオフィシャルゲームとして実らせたのが、この『Friday The 13th The Game』。
クリスタルレイクやパインハースト更生施設など原作映画でおなじみの舞台をフィールドに、若者たちとなってジェイソンの魔手から逃れるか、それともジェイソンとなって殺戮の限りを尽くすかの鬼ごっこにポイントを絞ったゲームだ。
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ママの頭頂と憎きママの仇のミイラが転がるあばら家から、オレはのっそりと行動を起こす。
ぶっ殺す! 今じゃSNS界隈ではおいそれと口にできない言葉だが、ここでは話が別だ。リア充ども全員ぶっ殺す!
ネットで爆発しろとか虚しいことを言ってガス抜きしている連中とはワケが違う。なにせオレはクリスタルレイクの伝説の殺人鬼なのだから。
お前らみんなぶっ殺す! 首を洗って待っとけ!
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おい待て、お前らちょっと待て、すいません、ちょっと待ってください。話だけでもいいから聞いてください!
どいつこもこいつもオレをバカにしやがって! オレは殺人鬼なんだぞ、お前らそこんとこちゃんとわきまえてんのか!
……ホッケーマスクを被っただけで畏怖の対象になると思っていたオレが甘かった。
恐怖の存在どころか、「ヘーイ、カマーンwww」とかおちょくられながら翻弄される始末だ。
だいたいジェイソンが高い殺人率をキープしているのって不意打ちが多いからだろ!?
それなのになんでこいつら最初から逃げる気抵抗する気満々なんだよ! 話が違うじゃねえか、お前らおとなしくセックスしてろよ!!
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そりゃジェイソンにはそれなりの特殊能力はある。
だけど高速移動のシフトは挙動がピーキーでオレには持て余し気味だし、ワープ能力であるモーフを使えば飛んだ先で東西南北がわからなくなってしばらく棒立ちになる。
結局使いこなせているのは感知能力のセンスだけだ。この家の中に隠れてるのはわかってんだぞ! 潔く殺されろ!
……家ん中が真っ暗で右も左もわからねえ! 誰だよ電気壊したバカヤロウは! …………あ、オレだ。
そりゃそうだよ。怖がらせようと思って配電盤叩き割ったはいいけど、灯りがないのは明らかに逃げる側へのアドバンテージだもん。
殺人鬼は調子にのって電気壊しちゃ困るのは自分だからダメ、一つ学習したわ。もう手遅れだけどな!
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耳元では子煩悩な母ちゃんが「ジェイソーン、いい子よ~。がんばって~」とエールを送り続けてくれるけど、考えてみりゃ今のオレは「新・13日の金曜日(PART5)」のなんちゃってジェイソンだ。
ごめん母ちゃん、オレ、あんたの実の息子じゃねえわ!
なんでこんな歴代ジェイソンの中でも飛び抜けて微妙なやつをチョイスしているのかというと、映画のシリーズ作の中で一番「カネ返せこのヤロウ!!」と激怒したくらい思い入れが深いからであって……、ってか、なんだよあのオチはよ!
ジェイソンの仮面が剥がされてからも、オレしばらく「こいつ……、誰だったっけ?」ってスクリーンの前で固まってたよ。伏線くらいきちんと張ろうな!
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月夜の下、静かな湖畔での殺人オンライン鬼ごっこ。
「13日の金曜日」をゲームの形に収めるとしては、なかなか気の利いた着地点だったかもしれない。
ただし致命的な点があるとしたら、肝心なここに集まる生贄たちの中の人が、キャンプ地に来て乱痴気騒ぎを繰り広げるリア充とは、およそ正反対の連中ばかりだってことだ。
お前らホント殺し甲斐がないんだよ! 今日もまんまと逃げられたからの負け惜しみじゃねえぞ!

この記事に含まれるtag : シネマゲーム ホラー 

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2019/11/22 | Comment (2) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |

【ペブルビーチ ゴルフリンクス スタドラーに挑戦】

   ↑  2019/11/25 (月)  カテゴリー: セガサターン
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数日前にTwitterで局地的に盛り上がったタグ、#セガサターン25周年。
25周年って言葉にまずく頭がクラクラしてくる。いまの学生さんにとっては生まれる前、ぶっちゃけもう歴史上の出来事みたいなもんである。
じゃあ1994年って他に何があっただろうと振り返ってみると、グリーン・デイの"ドゥーキー"やシャンプーの"トラブル"がリリースされたていた。カート・コバーンが死んだのもこの年だ。ワオ! これ全部いまや歴史年表の話題!
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それなのにいつまでの、やれサターンだプレステだと言ってる場合でもない気もするが、そう言えば先日書店に行ったときに、この時代の懐かしゲーム本が溢れていたのにちょっとびっくりした。
まあこれなんかは、その近くに平積みコーナーができていた高齢者運転免許認知機能チェック本と板子一枚なのであろう。ボケる前のオタクの最後の悪あがきみたいなもんだ。
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MZ-700~3DOという特殊なハード遍歴を歩んできたせいか、オレはゲーム機の覇権とか市場での勝ち負けみたいな話題にホント関心がないのだけど、それでも当時のシェア争いが、ゲームハード史上でもっとも勝敗を問われた戦いであったとは理解している。
プレステとサターン、その力と勢いはこれまでのハード市場戦争でもっとも拮抗しているように(傍からは)見えた。
それくらい発売当初のセガサターンは勢いがあった。
3DOのソフトが売ってないかと訪れる先々で店頭に並ぶ、金のデザインに統一されたサターンの本体や周辺機器の箱のまばゆさときたら!
そんな羨望のまなざしをちょっと下のソフトコーナーに向けると、そこにはどういうわけだか布川敏和やスタドラーという謎のおっさんの顔が並んでいて、「あれ? この辺3DOとたいして変わらなくね?」と、ちょっぴり安心するのであった。
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村越正海に井出洋介、坂東正明にジョン・マッデンなど、ゲーム界隈ではお馴染みな"そのジャンル限定では有名人だけど、世間ではちっとも一般的じゃない人"。
このソフトに名前を冠するクレイグ・スタドラーもゴルフの世界ではビッグネームなのだろうが、ジャンボ尾崎や岡本綾子ならまだしも、「挑戦」と言われても困惑するしかないネームバリューであることは確かだ。
サターンの初期ラインナップを飾る大切な作品に、なぜそんなスタドラーを前面に押し出したのかは謎だが(面白いことにこれの北米版は、そこまでスタドラーの存在がプッシュされてるわけではない)、実はオレにとっては『バーチャファイター』と一緒に購入した"サターンの最初のソフト"だったりする。
なんで買ったのかと言われれば、早々と値崩れしてめちゃくちゃ安かったという理由だけだが。
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発売元はセガだが、『遥かなるオーガスタ』から始まるT&Eソフトの3Dゴルフシミュレーションシリーズのラインナップ。
このシリーズ、舞台となるゴルフ場を変えながら他機種に渡って派手に展開していたので、お馴染みの人も相当多いだろう。
シリーズ過去作との大きな違いはゴルファーとキャディーが実写取り込みになっていること。
そして実は3DOのロンチタイトルだった『ペブルビーチの波濤』とほぼ同内容だったりする。違いはスタドラーのフィーチャーだ。
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そんなわけでオレのサターン発売当初のイメージは、金に統一されたパッケージデザインの強烈なイメージ、そして『バーチャ』と布川敏和とこのスタドラー。
ふっくんとスタドラーに多少の不安を覚えながらも、この段階でのセガサターンは、セガ党でない人間にも「ひょっとして今回はイケるんじゃないの!?」と錯覚させるだけの勢いがあったのだった。

この記事に含まれるtag : スポーツゲーム 

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2019/11/25 | Comment (0) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |

【GOZILLA GENERATIONS】ゴジラ・ジェネレーションズ

   ↑  2019/11/28 (木)  カテゴリー: ドリームキャスト
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サターンの周年が来たということは、すぐ数日後に漏れなくやって来るのはセガの最終決戦兵器ドリームキャストの周年。
しかし最終決戦兵器とは、言い換えれば「最後の悪あがき」。
そんなドリームキャストの船出は、誰もが反応に困った入交社長の顔デモに始まり、「品不足」、「歩留まり」、「機会損失」、「常務降格」、「タッキーの無駄遣い」、「プロジェクト・バークレイ」などと、ネガティブな言葉に彩られた非常にセガらしいものとなったのだった。
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そしてロンチタイトルも、バタバタぶりを反映していた。
セガは当初、『バーチャファイター3tb』、『セガラリー2』、『ゴジラ・ジェネレーションズ』の三タイトルを、自らロンチに送り出す予定だったが、ここから『セガラリー2』が脱落。
アーケードで名を売った二枚看板の一方を欠いた状態。自然とドリキャスのオリジナルタイトルとしては第一弾となる『ゴジラ・ジェネレーションズ』に期待が寄せられたのだったが……。
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ドリームキャスト本体発売と同時に放たれたこの『ゴジラ・ジェネレーションズ』は、プレイヤーがゴジラを操作して、蚊トンボのような自衛隊の攻撃をシカトしつつ、福岡、大阪、名古屋、横浜、東京の街を、思うがままに破壊して回るゴジラシミュレーター。
とにかく街の八割程度を破壊すればOKというアバウト極まりないルールは、巨大な獣の自由気ままな徘徊に相応しいようだが、その一方で、高スコアを狙おうとすると、どうしても隅の方から丁寧に建物を一つ漏らさず片付けて行く、怪獣の本能とはおよそかけ離れた行動を強いられてしまう。
特に取り逃がしやすいのが小さな家や街路樹の類。
小さな一軒家一つを壊し損ねたからと、わざわざUターンして戻ってきて念入りに建て売り住宅を押し潰すゴジラの姿に怪獣王の称号を与えるのは、ちょっと憚られるところだろう。
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こうなると怪獣を操作して街を壊してると言うよりは、むしろトラクターで畑を一面耕しているような気分になってくる。
ダイナミズムに満ちているようで、実は案外ちまちまセコセコしている。それがこの『ゴジラ・ジェネレーションズ』というゲームの何とも困った一面なのだ。
各都市の再現性は当時としては悪くないし、さすがに東京タワーや大阪城、福岡ドームといった巨大モニュメントを壊すときは、それなりに盛り上がる。
ホークスさーん、ちょっとドームの屋根閉めるお手伝いしに大戸島からやって来ましたぁー。バリバリバリバリ、「ぎゃあああー」(ホークスファンの悲鳴)。
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登場怪獣は、平成ゴジラ、初代ゴジラ、メカゴジラ、ミニラ、ローランド・エメリッヒ版のGODZILLA(ドリキャス発売と同年の公開だった)、そして隠しキャラとして巨大芹沢博士。
ぴょこたか走って狼藉の限りを尽くすミニラには、ショッピングモールのフードコートで野放しにされている、しつけのなってないガキの姿がダブって見えてくるかもしれない。
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『たまごっち』の出来損ないみたいなビジュアルメモリゲームとの連動も含めて、この『ゴジラ・ジェネレーションズ』は、ゲームと言うよりは、ドリームキャストのデモンストレーションソフトに限りなく近いような内容。
そう思ってしまえば、ゲームとしての薄さや、作り込みの甘さも何となく許せないこともないのだけど、少なくともこれを遊んで「ドリキャスって、ここまでできるんだ。すげー」なんてインパクトまでには至らなかった。
ロンチタイトルの作り込みの甘さ(というかハード発売日への無理やりな合わせっぷり)はセガハードの宿命みたいなものだけど、『ゴジラ・ジェネレーションズ』はその象徴みたいな作品かもしれない。

この記事に含まれるtag : シネマゲーム 

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2019/11/28 | Comment (0) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |