- 【Pinball FX3】Williams Pinball: Volume1 [2018/10/12]
- 【Forza Horizon 4】田舎に泊まろう! [2018/10/20]
- 【Forza Horizon 4】共同作業のススメ [2018/10/28]
- 【Crysis】クローク起動 [2018/10/30]

クライマックスシリーズ進出を決めたところはともかくとして、それ以外のチームのファンはFAやドラフトなどストーブリーグの方が気になってくるシーズンだ。
そしてFAという言葉とは無縁そうなビデオゲーム界隈にも大型移籍はある。
ピンボールビデオゲームの二大巨頭『Pinball FX』と『Pinball Arcade』。
方や版権キャラクターをモチーフにしたオリジナル台で勝負、方や実在したピンボール機のシミュレータと、方向性は明確に異なり棲み分けもできていたのだが、そのバランスがついに崩れるときがきた。
Williamsは数多の名機や人気台を擁したピンボール界のかつてのトップブランド。

ピンボール三大メーカーの一つであったBallyのタイトルも内包した版権は、『Pinball Arcade』の看板となっていたのだが、今年の6月に契約期間満了に伴い『Pinball Arcade』上で販売終了。
そしてWilliams=Bally版権の新たな契約先となったのが、今まで実在ピンボール機とはまったく無縁だった『Pinball FX3』。
その第1弾となるアドオン『Williams Pinball: Volume1』が、先日ついに配信開始となった。
内訳は『Medieval Madness』『The Getaway: High Speed Ⅱ』『Junkyard』の三台。
これとは別に、やはりヒット台の『Fish Tales』が無料配信されており、『Pinball FX3』のコンポーネント上で入手できるようになっている。

いずれも名作台。パッケージの値段は税込み1150円。『Pinball Arcade』と比べると単体あたりの価格が若干安くなっているが、まぁこの辺は『Pinball FX3』のオリジナル台との価格設定の兼ね合いなのだろう。
それに対していただけないのが、実機のヒストリーや解説、当時のフライヤーの収録など『Pinball Arcade』にあった項目が大幅に貧弱になっていること。

元々が実在ピンボール台のデジタルアンソロジーとして企画された『Pinball Arcade』に対して、既存のUI(それに『FX3』のUIは、そもそもあんまり気の利いたデキじゃない)にピンボールシムの要素を無理やりはめ込んだ故のチグハグさなのだろうが、ピンボールマニアからも一定の支持を受けていた『Pinball Arcade』から版権を奪ってきたのなら、この部分はもちょっと頑張って充実させて欲しいのが正直なところだ。
*関連記事
【Pinball Arcade】The Getaway: High Speed Ⅱ
【Pinball Arcade】Fish Tales
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2018/10/12 | Comment (0) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |
一面の野原と畑。申し訳程度にある集落。
スタバもねえ。ネカフェもねえ。Wi-Fiおそらく飛んでねえ。駅前に鳥貴族すらねえ。そもそも駅らしい駅がねえ。
娯楽らしい娯楽が一切存在しないド田舎。
オレはあいにくと草原のど真ん中で深呼吸をして、「うーん、澄み切った空気」と顔を綻ばせる性分ではない。こんなとこに住めと言われたら、「ラウンドワンもないとこなんてとてもムリです!」と泣きを入れるだろう。

この地にあるのは四季の移ろいとスッカスカでとにかく走りやすい道路だけ。あっ、そうそう、交通法規をどれだけシカトしてもお咎めない鷹揚さもある。
……前言撤回。ここにめくるめく名車の数々が加われば、天国みたいな場所に変わることだろう。
コロラド、南欧、オーストラリアに続く魅惑のクルマ祭り、ホライゾンフェスティバルの新しい開催地は英国の片田舎。
辺鄙さでは第1回開催地のコロラドとタメを張るだろう。
しかし山道峠道が多かったコロラドと違って、ここはほぼ全面なだらかな丘陵地帯。そこを貫くのは緩やかなカーブが適度に入った見通しのいい舗装路。
ブレーキトリガーに指をかける機会なんて滅多にめぐってこない。アクセル踏みっぱで気持ちよく走り通すことのできる最高の道路だ。

碁盤目状の道路に交通渋滞。都会でのホライゾンフェスティバル開催なんて、想像するだけでもゾッとしない話。
やはりホライゾンは田舎に限る。運転免許を持っていない人間は淘汰必須の田舎だが、少なくともここはライセンスは不要だ。
免許不所持者も遠慮することなく、ランボルギーニ・アヴェンタドールからトコトコ走るイセッタまで、気に入ったクルマをオンロードからオフロードまで好きなように乗り回すといい。

シリーズも4作目を数えて、さすがにマンネリ感が漂ってきたんじゃないかと心配するむきもあるかもしれない。
オレも定期的に更新され続けたForzathonイベントで、とんでもないボリュームに膨れ上がった前作でお腹いっぱいになって、「もうホライゾンはいいか」なんてことをチラッと考えたクチだ。
だがもちろんこの『Forza Horizon 4』は、その前作よりもさらにブラッシュアップされている。
システム面以上にそれが顕著なのが、間違いなく前作以上に気持ちいいドライビングフィール。
この英国の田舎道は、とにかく走っていて心地よい。適度なカーブ、これまた適度なアップダウン、見通しのいい景色、丘陵の向こうに見え隠れする地平線。
メイン道路を走っている限り、アクセルを緩める機会なんか滅多にない。
これに移り変わる四季の情景が加われば、多くの人が元祖"最高に心地よいドライブフィール"ゲーム、セガの『アウトラン』のレガシーを感じることだろう。

このアクセル踏みっぱの快楽をフォローするために、細かい部分にもかなり気が遣われている。
本作ではクルマの歩みを止めるような障害物が極力オミットされている。ガードレールも石垣もスピードをあげて突っ込めば、まるで発泡スチロール製の大道具セットのようにあっけなく砕け散るだろう。
障害物にゴンッとぶつかって、また1速からそろそろリスタートするような無粋を極力抑えて、もはやオレのフォード・シエラの行く手を遮るものはほとんどない。
運転ミスのアウトスキッドもホライゾン解釈ではラディカルドリフトだ。ついでにぶっ壊した石垣はディストラクションでカウント、スキルチェーン!

シーズンの導入でこれまた前作以上にやり応えを増した時限イベントのForzathonに、これまた時限のマルチプレイイベントForza Live。
時間の流れを実感できるようになった『Forza Horizon 4』は、シリーズ過去作のどれよりも、過去のあらゆる開催地よりも、生々しく息づくフェスティバルの実感を与えてくれる。
そして過去作同様に単体でもボリュームたっぷりな拡張コンテンツの導入も控えているのだ。
羊と鹿と農家と風力発電しかないド田舎。されどこの地からさっさと離れる理由が、いったいどこにあるだろうか。田舎最高!
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2018/10/20 | Comment (0) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |
集合時間のタイミリミットまであと1分。
アクセル代わりの右トリガーは、もう目いっぱいに押し込んだままなのだが、それでもかけた右人差し指に、なお一層の力がこもる。
彼女との待ち合わせだったら、まだ少々の時間の融通が利く。
だが#HorizonLiveのイベントタイムテーブルは厳格きわまりない。たとえ1秒でも遅れれば「はい、ここで締め切り!」と、有無も言わさず排除されてしまう。

しかも#HorizonLiveの告知はいつも唐突だ。
「今から*分後にここに集合!」。レースイベントに向かっているとき、あるいはマップを適当に流しているとき、こんなお知らせが突然表示されて慌てふためくことになる。
刻限に間に合うためなら、この際民家の中庭を突っ切ってのショートカットもやむなしだ。すいません、ちょっと通らせてもらいます!

待ち合わせ場所には、すでに数名のすっとこどっこい……、いや、Horizonドライバーたちが集結していた。
示威行動のようにドリフトを繰り返しているやつ、隅っこに整然と駐車してそのときを待っているやつ。クルマもドライバーの性格も様々だが、とにかく今ここにいるメンバーは力を合わせて目標を達成しなければならない。
マルチプレイレースにプレイグラウンドゲーム、ロードトリップ。『Forza Horizon』シリーズには今まで様々なオンラインプレイモードがあったが、『Forza Horizon 4』で導入された#HorizonLiveは、その中でもっとも肩ひじの張らない緩やかなイベント。
無事集合場所で刻限を迎えると、その場にいるドライバーに次の目的地が指示される。
今回の第1目標はここからほど近いところにあるスピードトラップ。みんな急げ急げ!

#HorizonLiveのキーワードは「共同作業」。
スピードトラップ、ドリフトゾーン、危険サイン、スピードゾーン。いつもは各々が各々ででアプローチしているこれらのチャレンジポイントを、Liveでは参加者全員が挑むことになる。
スピードトラップを狂ったように行ったり来たりし、ドリフトゾーンを気が触れたかのようにドリドリし、危険サインではレミングの群れのようにジャンプを繰り返す年代もスペックもデザインもまちまちな名車たち。
そして全員の累計ポイントが目標値に達成すれば、そのラウンドは無事クリアだ。さあ、次のラウンドはどこだ!? みんな急ぐぞ!

集合場所に向かうまでのドキドキ感。他のドライバーが続々集まってくるのを眺めながら待機しているときのワクワク感。そして競技がスタートしたときのフルテン状態な躁感。
ガチガチのマルチプレイレースやスコアアタックも悪くはないけれど、やっぱりオレにはこの極めてルーズな繋がりのオンラインプレイのほうがしっくりくる。
日常生活では"みんなで力を合わせる"なんてを考えたこともないような、あんぽんたんどもによる束の間の共同作業。
#HorizonLiveの告知はいつでも突然だ。それが出たときには、レストアカー探しやマップ埋めなど、みんなそれぞれの作業を止めて、おっとり刀で駆けつけろ。
人生の中でおよそ使ったことのないようなこっ恥ずかしい言葉だが、Horizonフェスティバルの中では遠慮なく言えるぜ。
「みんなで力を合わせればきっとできるさ!」
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2018/10/28 | Comment (0) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |
「クローク起動」
なんと心強い言葉だろう。この一言と共にオレの身体はたちまち周囲に溶け込み、バッテリーが持つ限り周りからその存在を気づかれることがない。
ガキの頃から常に落ち着きがなく、ホームルームで学級崩壊のA級戦犯に名指しされることが常だったオレにとって、例えゲームの中であろうと、気配を殺したステルス行動は、実にハードルの高い要求だ。
ソリッド・スネークにも、サム・フィッシャーにも、バイオレット・サマーにもなれなかった。
そりゃそうだ。敵が視界に入るや否や、「みんなここで死ぬんだあ!」とわめきちらしながら、全身を豪快にさらけ出すようなオレの性格に基づくプレイスタイルと、これらのキャラクターは根本的に相性が悪い。

コソコソと細心の注意をはらって行動できないオレに、エイリアンのテクノロジーを流用したこのナノスーツは、実に頼りになる相棒だ。
「鉛玉をたんと喰らいな、このすっとこどっこいどもがあ!」と、大見得をきった直後に、相手の丁寧なお返しを頂戴して慌てふためくはめになっても、クロークを発動させればすぐに姿をくらますことができる。
ガジェット任せのステルス三昧。大雑把な奴でも簡単にできる隠密行動。実に素晴らしい!
生い茂る木々に身を隠しながら、息を殺してターゲットに接近する。
Crytekのデビュー作、『Farcry』は、ゲームではなかなか表現するのが難しいと思われた、密林でのゲリラ戦を見事に具体化させた作品。
諸般の事情により『FarCry』ブランドはCrytekの手を放れることとなるが、代わりにCrytekは、『FarCry』をさらに洗練させたようなシューターを、全く新しいIPとバージョンアップさせたCryENGINEの下に放ったのであった。

『FarCry』では、等身大の隠密行脚を続けていた生身の人間が中盤から超人的パワーを入手し、映画のプレデター顔負けなスニーキング能力の保持者へとアップグレードされていたが、『Crysis』で冒頭から使用可能なこのスーツは、『FarCry』のプレデター級超人能力を最初から手に入れてるようなもの。
クローク機能に加えて耐久力を大幅に底上げさせるパワーアーマーモード。
これらをフルに活かしたヒット&アウェイ戦術の餌食となる北朝鮮兵たちは、神出鬼没なこちらに対し、「出てこい! 臆病者に相応しい死に方を与えてやる!」と精一杯の憎まれ口をたたくが、生憎だけど臆病者ほど長生きするのは、この世の節理なんだよ!

そんな驚異的な能力を秘めたナノスーツのバックアップを受けた、前半のポスト『FarCry』的な展開は充実している。
開放感に満ちたステージ。バラエティに富んだ地形。自由度の高いルート選択と戦術。そして何よりも、『FarCry』から格段にグレードアップした圧倒的なビジュアル。
木々をかき分け、枝葉に顔を撫でられ、濡れた砂浜を踏みしめ、絶景の中を血生臭い戦場に変えて敵を蹂躙する。
山岳から美しいビーチまで、ロケーションも豊富だし、装甲車にボート、戦車と、乗り物だってよりどりみどりだ。

だが手放した『FarCry』に替わる新しいブランドを確立させようと意気込むCrytekは、残念なことにこの『Crysis』を、以後続くシリーズ作のパイロット版的な位置づけに留めてしまうのだ。
開放感に満ちた前半から一転、話の鍵を握るエイリアンが本格的に出没し始める後半に入ると、残念なことに展開は唐突に窮屈で急ぎ足気味な状況説明ばかりに邁進する。
ナノスーツの力を背景に、前半はあれほど活き活きと躍動していた主人公ノーマッドも、慌て気味に畳まれるストーリー展開の前に、最終的にはこのプロローグ的なシリーズ第一作の捨て石にされてしまうのであった。
<Xbox One互換対応タイトル>
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