- 【Forza Horizon 3】トランザム7000vs激突パトカー軍団 [2018/09/09]
- 【Assassin's Creed Rogue Remastered】アサシンクリード ローグ リマスター [2018/09/27]
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2018/09/09 (日) カテゴリー: XBOX ONE

スタローン、シュワルツネッガー以前の銀幕マッチョガイには色気と愛嬌と豊かな口ひげにもじゃもじゃの胸毛があった。
そして彼はボディビルダーのようなムキムキの筋肉など必要としなかった。
70年代~80年代前半を代表するムービースター、バート・レイノルズが亡くなった。
キャリア終盤では「ブギーナイツ」での好演などで渋いバイプレイヤーとしての評価を獲得。
またゲームのボイスアクターとしても、『Grand Theft Auto: Vice City』や『Saints Row: The Third』にも登場。
『バイスシティ』の悪徳不動産屋エイブリーなどは、ゲームの中でも際立って裏仕事の生々しさ(不動産がらみのごたごたは、実社会でもっとも身近なグレーゾーンだ)を感じさせるミッションと相まって、強烈な印象を残してくれた。

しかしバート・レイノルズといえば、やはり数多の映画で主役を張ってきたその黄金期。中でも盟友と言っていいハル・ニーダムとコンビを組んだ一連の作品だ。
「グレートスタントマン」「キャノンボール」「ストローカーエース」。レイノルズ=ニーダム作品に共通するのは、そのほとんどがカースタントをメインに据えた映画であること。
そして最高峰とも言えるのが「トランザム7000」シリーズ。
レイノルズの訃報をうけてMicrosoft Storeでレンタルしてきたのは、その第2作目の「トランザム7000VS激突パトカー軍団」。

前作のヒットをうけて製作された、いかにもな続編だけど、安定のバート・レイノルズにジャッキー・グリーソン、人気絶頂スター映画らしい著名カントリーシンガーやフットボーラーの無理やりなカメオ出演、そして邦題そのまんまの終盤荒野のむちゃくちゃなカースタントなど、そのすべてが愛おしい映画だ。
そして硬軟取り混ぜた色気を放つバート・レイノルズに負けじと存在感を放つのが、この映画のもう一方の主役ポンティアック・トランザム。
いかついイーグルマスクが特徴の77年型タイプ。

アメリカ合衆国をダウンサイズしたマップが売りの『The Crew』で、マイアミ~ダラス間、「トランザム7000VS激突パトカー軍団」のコースをトレースしてみるのもいいが、しかしあいにくと『The Crew』にはトランザムはおろか、ポンティアック車が登場しない(「トランザム7000」はトランザム以外にも、出てくるクルマほぼポンティアックのポンティアック映画だ)。
ここはやはり安定の『Froza Horizon』。このシリーズにはトランザムの三世代がほぼ皆勤で登場する。もちろん今のところのシリーズ最新作『Forza Horizon 3』だって抜かりはない。

バート・レイノルズのごときこってりした色男でなければ不釣り合いな、とにかくアクの強いクルマだが、そこはHorizon Festival主催者の権威を借りてどうにかフォローしよう。
所はテキサスではなくオーストラリアの大地を貫く一本道。されどバンディットの志は海を渡ろうが変わりはしない。
スタローンにステイサム、しかめっ面のアクションスターたちを、その軽妙なアティチュードで煙に巻け。
追悼バート・レイノルズ、最後のアメリカンムービースター。喪服代わりのブラックボディに、ちょっと派手目なゴールドラインを載せて、トランザムとゆく目的地のないロードトリップだ。
*関連記事
【Forza Horizon 2】トランザム7000
(記事編集) https://bonkura360.blog.fc2.com/blog-entry-2778.html
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2018/09/27 (木) カテゴリー: XBOX ONE

この世で面倒くさい人間の東の横綱が左翼から右翼に転向したやつ。そして西の横綱が右翼から左翼に転向したやつ。
こうした人たちは、かつての自分に対する近親憎悪もあってか、元いたクラスタに対して必要以上に攻撃的になりがちだ。
そういった部分を買われて転向先ではチヤホヤされたりするもんだから、面倒くさい資質にもさらに磨きがかかったりするのが、また困りもんで、えーと、もう通算何作目になるんだかもよく分からなくなってきたけど、時代的には『アサシン クリードIV ブラックフラッグ』と『アサシン クリードⅢ』の間に位置する『アサシン クリード ローグ』。
その主人公シェイ・パトリック・コーマックは、まさにそんな厄介極まりない転向者。

「えー、ジョージ・モンローさんの手引きで、今度テンプル騎士団に入ることになったシェイといいます。ども、よろしく。
以前はアサシン教団に所属していたんで、皆さんの中には快く思わない方たちもいるかもしれませんが、諸々の疑念は今後の活動ぶりで証明します。
確かに以前はアサシンにいたんすけど、えー、エデンのかけらとか、あとはネットの情報とかで真実に目覚めまして、これからは秩序と友愛の理念のために活動していこうと決意しました。
まずは行動だと思うので、アサシン狩りとか、この世界を脅かす真実を世に知らしめるとか、それから懲戒請求とかいろいろ頑張っていきたいと思います。
まず最初はですね、アサシンの連中は皆さんのことを"天ぷら"などと呼んで貶めていますから、それに対抗するような侮蔑語、例えば"バカシン"とか"パカシン"なんてのを広めるのがいいんじゃないでしょうか。
いや、こういうの案外重要です。大丈夫、ニコニコとか協力してくれるはずです」

その本来なら一大決心たる転向に至る経緯を、「先駆者の遺物を手にとったら、唐突にドリフのセット崩壊みたいな大地震が起きちゃった、どうしよう!」なんて、およそ雑な展開で処理してるもんだから、それまた困りもの。
アルタイルの昔からアサシン教団の教義にどっぷり漬かってしまっているこちらが、そんなアバウトな理由で急にテンプル騎士団の側に感情移入できるわけもなし。

またエツィオやアルノ、ジェイコブなど、陽気なプレイボーイが多かった歴代の主人公に対して、このシェイ・コーマック、険のある暗い顔立ちになにかと根に持つ性格ときているから、過去シリーズですっかりアサシン脳に染まったこちらとしては、「そうだよな、クラスで陰キャラだったようなやつが、テンプル騎士団に行ったりするんだよな」などと、歪んだ納得に至ってしまうのであった。
おいおいおい、陰キャラの恨み節に付きあわされるのかよ、勘弁してよ。
そんなこっちの心情もお構いなしに、かつての仲間であるアサシンを次々と屠るシェイ。
あのなぁ、お前が殺して回ってるその人たち、気分的にはまだオレの仲間なんだけどな。

付き合いづらい恨み節たるキャンペーンモードが、「え、ここで終わり!?」の声が思わず出てしまうくらいタイトなボリュームで終了してしまうのは、ありがたいことなのか、それとも「おい、正編のフルパッケージでこれか!」とアブスターゴとテンプル騎士団に文句をぶつけるべきとこなのか。
時代背景も魅力に乏しい上に、舞台がぶつ切り状態で、シリーズの売りたる歴史観光的な要素も希薄。
まあそれもこれもリソース使い回しの裏事情や、新世代機か既に登場していたにもかかわらず旧世代機のみでのリリース(ちなみに前作の『ブラックフラッグ』は新旧両世代機マルチでの発売。Xbox OneとPS4に対応したこの『リマスター』版は、2018年になってようやくのお目見え)など、その微妙極まりない立場からも、シリーズの鬼っ子ぶりがひしひしと伝わってくる。
そしてその鬼っ子ぶりも、シェイ・コーマックの転向者って厄介なポジションでもって、なんとなく納得させられてしまうのであった。
この記事に含まれるtag : オープンワールド アサシンクリード
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2018/09/27 | Comment (0) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |