fc2ブログ
 

ボンクラ360魂クロスカルチャーゲームブログ 

このページの記事目次 ( ← 2016-10- → )

total 2 pages  次のページ →  

【JACKIN】貞操を賭けたブラックジャック勝負

   ↑  2016/10/07 (金)  カテゴリー: PCゲーム
161007001.jpg
ディーラー専門学校を卒業したばかりの、眼鏡っ子の新米ディーラー。
豪華客船のカジノに努めようと面接を受けたはいいが、「悪いけどうちは表向きのカジノばかりじゃないから、君には無理だよ」とすげなく断られる。
「いや、そこを何とか!」
世の中、熱意を持ってごり押しすれば、何とかなることも多いようです。「じゃあ試用期間と言うことで」と暫定的な雇用を得ることに成功しました。
「じゃあこれ契約書」「ありがとうございます!僕頑張ります!」「ところでうちのハウスルールのことなんだけど」「はい、契約書、サインしました!」「うちは特殊チップを使った勝負で負けると、お客さんがディーラーを一晩好きにしていいルールだから」「………何すか、そりゃあ!?」「……契約書くらい、サインする前にちゃんと読めやあ!」
161007002.jpg
大変なことになりました。貞操の危機です。
ありそうで無かったギャンブルとボーイズラブの融合。カイジどころではない賭博黙示録です。カネで済むことならカネで済ませてえよ!
一晩に数回発生する特殊チップを使った「ワンナイトジャック勝負」に何とか勝利しないと、どんな目に遭わされても抗うことはできません。どうしよう!?
ワンナイトスタンドは疑似ブラックジャック。
こんなひりひりした感覚でカードをめくるのは、ずっと昔にデカピンで麻雀をやっていらいのことです。
あの時は、こちらがノーテンでもヤキトリぶっ飛びになるという状況の中で三人リーチがかかってしまい、もうこのまま雀荘の窓を突き破って死んでしまおうかとマジで思ったりしました。
161007004.jpg
それほど勝負弱いオレが、こんなタイトロープな勝負に勝てるはずもなく、案の定毎晩のようにお客さんに慰みものにされ、一週間ほど負け続けるとカジノのボスからお呼びだし。
「君はディーラーより別の仕事が向いているんじゃないの?」と強制転職。そのまま船倉で一生性奴隷として飼われるハメになってしまいました。
こんなバッドエンド嫌だ!
161007003.jpg
フラグ立てさえどうにかすればいい普通のADVと違って、この『JACKIN』の場合はブラックジャック勝負をどうにかしないことには始まりません。
しかし、19だの20だのを当たり前のように揃えてくる百戦錬磨のお客さん相手に、こんな新米ぺーぺーの俺がどう対抗せよと言うんでしょうか。
このまま為す術なく延々と性奴隷エンドが続くハメになるんでしょうか。
諦めてそんな運命を享受しようとしたとき、テキストボックスの下にHINTというボタンがあるのに気付きました。
試しにこれを押してみる……と、なんとカードが!カードが全部透けて見える!
こんな便利なものがあるんだったら、早く言ってくれよ!
161007005.jpg
しかもこのHINTは、いくら使おうがペナルティは一切無し。それからはもう無敵のディーラーの誕生です。
この青い肢体を目当てに勝負を挑んでくるお客さんを、連日連夜返り討ち。
ミスターツンデレとでも呼びたくなるようなベタベタなリアクションをとる、このカジノのエースディーラー(メイン攻略キャラ)の俺を見る目も変わって来ようというものです。
そうなれば、こんな分かり易いくらいツンデレな野郎を、手玉にとって落とすことなどちょろいもの。
161007006.jpg
もっとも、こんなツンデレ野郎など放って置いて、お客さん相手に適度に負けて、そのままいい仲になってしまうルートだって選択可能。
この眼鏡っ子だって、勝負に負けてお客さんに押し倒されても、なんだかんだ言いながらまんざらでもなさそうじゃん!
まあ、脂ぎったオヤジとかが勝負を挑んでくれば話は別だが、このゲームは乙女のドレスコードが厳しいため、そんな奴は間違っても画面にすら入り込んできたりしないし。
そんなわけで貞操を賭けたスリリングな豪華客船カジノから一転。みんなで和気藹々と痴話騒ぎを繰り広げるお気楽極楽な豪華客船クルーズに様変わりしてしまったけど、要するにあれですよ。どんな勝負事でも、度を越して負け続けない限り何とかなるってことなんですよね。

<18禁作品>

この記事に含まれるtag : ボーイズラブ アドベンチャーゲーム 

(記事編集) https://bonkura360.blog.fc2.com/blog-entry-2554.html

2016/10/07 | Comment (3) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |

【Sony Tablet P】仕事のできる変態

   ↑  2016/10/09 (日)  カテゴリー: Android
考えてみればソニーのハードを買ったのはPSP以来かもしれない。
出先でちょこちょこテキストを打つのが大好きマンなオレは、長いことキングジムのポメラを愛用してきたのだが、最近それがちょっと調子が悪くなってしまった。
それの代替品をぼんやりと探していたときに、ハードオフでたまたま巡り合ったのが、オレにとっては10数年ぶりのソニーハードとなるSony Tablet Pだ。
161009001.jpg
ポメラはことテキスト入力に関しては、他に並ぶもののないマシンだが(まあそれに特化してるのだから、当然っちゃあ当然だが)、長いこと使っていると、自分の日常的な使い方に合わない部分などが次第に目立ってくる。
中途半端に大きいガラなどは、その最たる部分だ。
スーツの内ポケットにはなんとか収まるが、夏場やカジュアルなカッコをしているときなどは、仕方がなしにバッグやポーチにご登場願うことになる。
161009003.jpg
だけどやっぱり男の子だもん。余計な荷物なしに着の身着のままでフラッと出かけたいことだってある。
そんなときにズボンの尻ポケットにスッと入れられるサイズのキーボード一体型テキスト打ちマシンがあったら、そりゃ重宝しそうじゃない。
さらにネットに繋がって、ChromeやGmailやハングアウトやGoogleマップが使えるAndroidの最低限の機能が備わってたら言うことなじゃない。
って、え!? おい、目の前のショーウインドウに収まってるこの妙な形したタブレットが、もしかしてそれにピッタリ当てはまるのか!?
161009004.jpg
ってなわけで、思わず買ってきた中古のソニー製タブレット。この界隈では類を見ない折りたたみ式の超変態仕様だ。
折りたたんだときのサイズは小ぶりの長財布ほど。上下デュアルスクリーンで開いたときのルックスはニンテンドー3DSに瓜二つ。
給電口はUSBではなくPSPと同型のコネクタ。充電アダプターもやはりPSPと同規格。
PlayStation Mobileにも対応しており、Pというシンプルな名称からも伺えるように、Playstasion構想の傍流みたいなガジェットだ。
161009002.jpg
でもれっきとしたAndroidマシン。Google Playだってもちろん使える。
テキスト入力やゲームのときは、下半分の画面がキーボードやバーチャルコントローラを担うのだが、デフォルトのキーボードがよくできているので、半開きにしての仮ノートパソコン的な使い勝手がなかなか良好だ。
デジタルガジェットとしてはさすがに薹のたった2011年製。対応するOSも4.0.3だが、もとより機動力重視で使うつもり。
ポケットに軽々収まり、折りたたみ式だから多少ラフな持ち運びをしても問題なし。このメリットは旧式のハンデを補って余るものがある。
161009006.jpg
邪魔っけなソニー製アプリを片っ端から追放してGoogleやMSの定番ソフトを迎え入れれば、犬の散歩ついでに寄った公園のベンチに腰を下ろして、調べ物をしながらぽちぽちテキストを打てる、痒いところに手が届きまくりのめちゃくちゃ便利タブレットのいっちょう出来上がりだ。
ソニー内部でのタブレット路線転換の煽りを食らったのか、あるいはその変態性丸出しのコンセプトが祟ったのか、後継が出ないまま一代で絶えてしまったのが、なんとも惜しまれる、唯一無二の個性がキラリと光るタブレットだ。

(記事編集) https://bonkura360.blog.fc2.com/blog-entry-2555.html

2016/10/09 | Comment (0) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |

【Forza Horizon 3】オージークルマ祭り開幕

   ↑  2016/10/11 (火)  カテゴリー: XBOX ONE
161011008.jpg
赤い砂地をこすりつけるタイヤの悲鳴。
フロントガラスの向こうにはどこまでも続く渇いた大地。
そして彼方にそびえるのは、夕日に照らされてくっきりと映える明瞭な地平線。
コロラド、南欧に続くHorizonの開催地がここオーストラリアとなるのは、必然のことだったのかもしれない。
前作の完成度から、これ以上の上積みがまったく想像できなかった『Forza Horizon』の最新作だが、うれしいことにPlayground Gamesは軽々とそのハードルを超えてきた。
161011001.jpg
大盤振る舞いとなったのは、前作ではエクスパンション扱いだったオフロードだ。
オーストラリアは舗装道路に広大でフリーダムな荒野が隣接する土地。嵐の孤島にオフロード用の舞台を用意する必要は最初からない。
だからこの大盤振る舞いも、これまた必然。
161011004.jpg
クルマの祭典と音楽フェスの融合がコンセプトだった割に、音楽部分の存在が希薄だった点にも、いくらか手が加えられている。
スキルソングはそのささやかな改善の一つ。
カーラジオから鳴り響く楽曲と共に、クルマのケツを振りまくってボーナススキルポイントを稼ぎまくれ。
本来ならこれにGroove Musicアプリが補完の役目を果たすところだが、現状日本ではGroove Music Passが利用できない。
こればっかりはコンテンツビジネス後進国に住む自分の不幸を嘆く他はない。
161011003.jpg
Horizonの参加者ではなく主催者の立場であるのは、本作の一番の戸惑いポイントだが、なぁに、そんなに気に止める必要はない。
いざハンドルを握ってオーストラリアの大地駆け出せば、そんなのは瞬く間に有名無実になる。
まぁ唯一の心残りは、参加者の立場だったからこそ満喫できた、あの歯の浮くようなヨイショの数々が、今回はあまり味わえないってことかな。
161011005.jpg
ドローンカメラやさらに進化したソーシャルシステムなど、あらゆる面で前作からステップアップした『Forza Horizon 3』だけど、個人的にはトーンダウンした箇所もちらほらあったりする。
特に顕著なのはスクリプト演出が過剰になりすぎて、前作のTrain in Vainに代表される奇跡のようなグルーブ感が減退してしまったイベントレース。
それとこればっかりは仕方がないことなのだが、ちょっと馴染みのないオーストラリア車押しのラインナップ。
オージーピープルには申し訳ないが、ホールデンってイマイチよく知らないし!
161011007.jpg
クルマ、グルーブミュージック、今度はそれプラス美しい大自然。
サリーンで道なき大荒野をかっ飛ばし、ビンテージのフェラーリを遠慮なく砂浜から波の中に突っ込ませる。
どんなフェスティバルも回を重ねるとマンネリ化し停滞してしまうものだが、Horizonクルマ祭りはその危機をさらにはっちゃけまくることで一気呵成に突破した。
これからさらにクルマが出揃い、前作のときのような胸ときめかすエクスパンションがやって来る。
第3回クルマ祭りはまだ始まったばかりだ。もう当分の間、デジタルなオーストラリアの地から離れられそうもない。

 

この記事に含まれるtag : Forza レーシング 

(記事編集) https://bonkura360.blog.fc2.com/blog-entry-2556.html

2016/10/11 | Comment (0) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |

【ヴァーチャル未亡人下宿】主役はチョコさん

   ↑  2016/10/14 (金)  カテゴリー: DVD-PG
161014001.jpg
DVDプレイヤーズゲーム(DVDPG)というジャンルの商品が登場して、もう長いことになる。
DVDのマルチプレイヤー機能を利用して分岐を選択させる、DVDビデオ規格を利用したアドベンチャーゲームで、商品ラインナップの大半は、二次元エロゲーの移植物で占められている
すでにある資産を低コストで流用して、本来なら販路が限られているエロゲーを、複合型古書店やDVDショップなどでも扱って貰えるとあって、それなりに栄えているジャンル。
PCゲーム側がアダルトビデオの世界に侵出してきた形になるのだろうが、実はDVDという規格が登場する以前は、逆にアダルトビデオ業界が積極的にPCソフトジャンルへの侵出を試みていた。
161014009.jpg
AVメーカー各社が、自社のコンテンツを流用してPC用のマルチメディア・アダルトCD-ROMを乱発していたのは、'90年代の前半から中頃にかけて。
TMA、アポロンクリエイト、イエローボックスなんてあたりが、この手のアダルトCD-ROMに積極的だったメーカーだが、これらの作品の殆どは、自社の旧作AVをCD-ROM向けに再編集したもの。
しかし中には、PCソフト向けにオリジナルコンテンツを一から制作するメーカーも存在した。
その筆頭だったのが、AVメーカーとしては老舗中の老舗であるKUKIだ。
161014008.jpg
この『ヴァーチャル未亡人下宿』は、KUKIが制作したアダルトCD-ROMの代表作。
オレが持っているのはビデオCD版だが、この他にWin&Macハイブリッド仕様のマルチメディアCD-ROM版も存在する。
舞台は新婚初夜に旦那に先立たれた若妻(森尾ひとみ)が管理人を務めるアパート。
161014007.jpg
一ノ瀬だの四谷だのといった住人が居れば、また違った展開があったのだろうが、あいにくとこのアパートに住んでいるのは、売れない女漫才師コンビ(篠宮知世&麻原樹里)、狐憑きの占い師(水野さやか)、そして資産家のぼんぼんのクセして何故かこんな安アパートに執事と共に転がり込んでいる、インポでカメラオタクでフィギュアオタクのおぼっちゃん(チョコボール向井)という一筋縄ではいかない面子。
そこに腹に一物を秘めた管理人の義理の妹(藤森優美)が転がり込んできて、一騒動が巻き起こる。
161014011.jpg
要所要所では選択肢が登場し、これの分岐次第では、冤罪でチョコさんが逮捕されたり、チョコさんが腹上死したり、チョコさんが執事のオカマを掘ったりのバッドエンドに向かってしまう。
そう、このゲームの実質的な主人公は、我らがチョコさん。
チョコさんがオタクやインポなんて役柄を演じることに、そもそも無理があるような気もするが、そこは凡百のAV男優とはひと味違うチョコさん。軽妙な三枚目芝居でそこを乗りきっている。
161014004.jpg
タイトルで推し量れるように、この『ヴァーチャル未亡人下宿』は、アダルトビデオというよりも、むしろ日活ロマンポルノやピンク映画の艶笑コメディ路線を踏襲した作品。
藤森優美の仕掛ける策謀をきっかけに、女漫才師コンビやチョコさんが巻き起こすドタバタ劇と、その合間に盛り込まれたエロシーン。
もっともエロに関しては、なにせ10年以上前の作品だし、当時としてもかなりソフトな描写に留まっていると思うので、そちらに過度な期待はかけないように。
そんな騒動の中で、ひたすら健気に可憐に佇む薄幸の若き未亡人(もっとも、あるバッドエンドでは腹黒い姿を見せたりもするが)。
その森尾ひとみとチョコさんが結ばれるのが、この物語のトゥルーエンディング。
161014006.jpg
ほぼ同内容のVHSビデオ版が「エロティック・ハウス」のタイトルで発売されているが、PBC機能も無いビデオ版では、全く意味がないような……。
KUKI製の実写アダルトゲームには、他に『アマゾネーター』『アローン・イン・ザ・ディック』『ファックマン』『ヴァーチャル未亡人』(未亡人下宿とは別作品)『飯島恋のコマンタレブー』なんて作品が存在する。
161014005.jpg
しかしクイックタイムの小さい画面で展開されるエロが不評だったのか、或いはPCでゲームをやるような連中と三次元のエロは、基本的に相性が悪いことにメーカー各社が気付いたのか、'95年あたりを最後に、この手のAVメーカー製アダルトCD-ROMは姿を消してしまう。
そんな時代の徒花的なジャンルだが、そのキッチュな味わいは二次元エロゲーには真似できない珍味。
中でもこの『ヴァーチャル未亡人下宿』は、完成度、豪華キャスト、そのどれをとってもこのジャンルの代表作と呼ぶのに相応しい内容だ。

<18禁アダルト作品>

この記事に含まれるtag : おとなの時間 アドベンチャーゲーム 

(記事編集) https://bonkura360.blog.fc2.com/blog-entry-2557.html

2016/10/14 | Comment (0) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |

【Costume Quest】ハロウィンナイトの小さな大冒険

   ↑  2016/10/20 (木)  カテゴリー: XBOX 360
161020001.jpg
ハロウィン。それはいつもの町並みが、幻想の世界に変貌する不思議な一夜。
そしてレイノルドとレン、二卵性双生児の兄妹にとって、その年の一夜は、さらに摩訶不思議でスリリングな夜となったのだ。
この町に越してきたばかりの二人には、まだ友達が居ない。
子供たちが夜中、奇妙なコスチュームで町に溢れかえるこの日は、二人にとって新しい友達を見つけるチャンスのある大切なとき。
161020002.jpg
しかし、「Trick or Treat」とドアを叩いたご近所さんちから出てきたのは、コスプレではない正真正銘のゴブリン。
怪物はあっという間に兄妹の一方を攫っていってしまう。
大変だ。大人たちに相談しようにも、よりによってハロウィンの夜に「お兄ちゃんが化け物に連れて行かれた」なんて話をしても、相手にされないことは分かりきっている。
さぁ、残された片割れの、キャンディーを集めるその合間に新しい友達を捜して、ついでに兄妹を救い出す、ささやかな冒険が始まった!
161020003.jpg
この『Costume Quest』(コスクエ)は、二つの事柄から大きなインスパイアを受けて作られている。
一つは開発メンバーたちが幼少の頃に体験したハロウィンの思い出。そしてもう一つは『ドラゴンクエスト』や『MOTHER』などに代表されるJRPGだ。
母親そっくりの魔女に率いられた怪物軍団に立ち向かう兄妹とその仲間たちの武器は、ハロウィンのコスチューム。
ロボット、騎士、忍者、自由の女神など、様々な仮装コスチュームを身につけることによって、子供たちはモンスターと戦う力を得る。
それぞれのコスチュームには、フィールド画面で使える固有の特殊能力が備わっていて、これを使わなければ先に進めないシチュエーションもしばしば。
だから新しいコスチュームの捜索は、何よりも重要なクエストとなってくるのだ。
161020007.jpg
この世界で通貨の代わりとなるキャンディーは、フィールドのどこかにいる子供が切手と物々交換してくれる。
切手はコスチュームに貼り付ければ、ターンごとの体力回復やカウンター発動など、戦闘時に特殊効果を及ぼしてくれる補助アイテム。これ無しに戦いを乗り切るのは困難なので、まずは頑張ってキャンディーを集めよう。
キャンディーはそこらのゴミ箱や茂みを叩けば手に入るし、もっとまとめて手に入れたかったら、そこらの民家のドアを叩いて、「Trick or Treat」とねだるとよい。
もっともこの民家訪問は、50%くらいの確率で中から怪物が姿を現し、有無を言わせずJRPG風の戦闘となるので、訪問前には戦闘に適したコスチュームの選択を忘れないように。
161020006.jpg
徹底して子供の目線から描かれたRPGという意味で、この『コスクエ』は否応なしに『MOTHER』』を想起させる。
ただ『MOTHER』のような壮大な冒険と違って、この『コスクエ』で子供たちが巡るフィールドは、ご近所一帯に、隣町のショッピングモールに、郊外のカーニバル会場と、ハロウィンの冒険に相応しいささやかな範囲。
しかしそのささやかなフィールドには、溜息が出るほど美しく幻想的なビジュアルデザインが施されているのだ。
ハロウィンを幼少期に経験していないオレですら、ここまで惹かれるくらいだ。
これにノスタルジーという味付けが加わるあちらの人々にとっては、どんなに魅惑的なフィールドに映ることだろうか。
161020004.jpg
ささやかなスケールの冒険は、一直線にエンディングを目指せば、それこそあっという間にエンディングを迎えてしまうであろう。
しかし年にたった一晩しかない子供たちが大手をふるって夜更かしできる一夜を、そんな駆け足で終わらせてしまうのは、あまりにも勿体ない。
闇とカボチャ色に彩られた美しい町の中を、好奇心剥き出しにして隅々までゆっくりと巡って行こうじゃないか。
そうすれば開発メンバーたちの、幼少時のハロウィン仮装写真が並ぶ微笑ましいエンディングロールが、さらに味わい深いものになることだろう。
二度と忘れることは出来ないであろう、摩訶不思議でスリル満点なハロウィンの夜にようこそ!

この記事に含まれるtag : XBLA RPG 

(記事編集) https://bonkura360.blog.fc2.com/blog-entry-2560.html

2016/10/20 | Comment (2) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |