- 【Ingress】エージェント、集金の時間だ [2015/11/02]
- 【Tales From The Borderlands】Episode 5: The Vault of the Traveler [2015/11/03]
- 【かけそば一代記】刹那のファーストフード [2015/11/05]
- 【Root Beer Tapper】甘美な膏薬臭飲料 [2015/11/07]
- 【Test Drive Unlimited】一期一会のオアフ [2015/11/09]
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ゲームに課金システムが導入されるとき。
なんかそのまま歌にもできそうな一節だが、とにもかくにも『Ingress』についに有料ストアが登場された。
廃人はすぐさま飛びつき、潔癖な人間は聞いてもいないのにやめるやめると大騒ぎし、ストアの実装を後回しにされた人間は「ふざけるなコノヤロウ!」と激怒した。
インベントリタブの隣にぽちっと現れたストアタブ。まずはこのストア内の通貨となるChaotic Matter Units(以下CMU)を、クレカなりGoogle Playギフトカードなりキャリア決済なりで購入して、それを使って実用アイテムを手に入れる、ありがちなシステムだ。

現在のところストアに並んでいる実用アイテムは、大別して3種。
なかでもキーロッカーは、みんながまずとりあえずと購入したであろう、万人にお役立ちのアイテムだ。
その名の通りポータルキーを100個収納することのできるカプセルで、その役割は既存のカプセルと同じだが、しかしこのキーロッカーに収納した鍵は、インベントリの総数から外れるというメリットがある。
つまり今までインベントリ容量を食っていた100個分のキーが、キーロッカー1個に収まってしまう。
300個のキーを持ち歩いている人は、このキーロッカーを3個買えば、インベントリに297個もの空きができることになる。

本来は今まで訪れた様々な場所のキーを、これでアルバム的にコレクションしてくれという意味合いを持ったアイテムなのかもしれないが、それはそれとして、みんなまず常に満杯気味だったインベントリに空きができる恩恵を享受するだろう。
オレもまずは真っ先にこのキーロッカーを入手。これでウェポン約1000発分を持ち歩く態勢がとれる。補給無しで近隣の緑を2日に渡って焼き回れるだろう。

ビーコンは4時間の間、マップ上にエージェント全員が認識できる目印を残せるアイテム。
「ここにみんな集まってお茶しよー」から、「このポータルの主に私怨があります。みんなイジメてやってください!」まで、ライトサイドからダークサイドまで様々な使い方ができそうな、使う人のなりを問われるアイテムだろう。
ポータルハックの効果を一定時間、あるいは一定回数だけオーバードライブさせるポータルフラッカーは、一番物議を醸しそうなブツだ。
現在ハロウィンスペシャルでウェポン入手数にボーナスが付く期間なので、その通常時の効能はまだ把握できないのだが、集まってのフラッシュファームを頻繁に行うグループにとっては、なくてはならない禁断のアイテムとなるやもしれない。
この記事に含まれるtag : イングレス
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2015/11/02 | Comment (0) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |
大団円。
大辞泉をひもとけば、そこには「小説・芝居・事件が、めでたくおさまる最後の局面。大尾(たいび)」とある。
しかしそれを本当にすっきりした意味で迎えられる創作物は、あんがい少ない。
特に最近の連続ドラマなどは、ちょっと人気が出ると引き伸ばしに引き伸ばしを図りやがて収拾がつかなくなって、大団円とはおよそ程遠いグダグダなエンディングに至る例が、やたらと多かったりする。

ここにめでたく真の意味での大団円を迎えられた続き物がある。
『Tales from the Borderlands』。足掛け一年に渡り、五つのエピソードに分割して配信されていた物語。
その最終章"The Vault of the Traveler"が、ついにリリースされた。
本編やプリシークエルでお馴染みのあんな顔やこんな顔たちと、それに負けないくらい魅力的な新キャラクターが織りなす、新たなVaultのお宝を巡るすったもんだのお話も、これにてとうとう終幕となる。

この期に及んでストーリーに触れる野暮はしないが、とにかくこのお話は大団円の言葉がもっとも相応しい最高のエンディングを迎えた。
TellTale Gamesの連続ADVの中でも、飛び抜けた完成度を誇る全五話となった。
終盤のキャラクター選択システムは、この魅惑の全五話に最後まで付きあったプレイヤーたちに対するささやかなプレゼントだ。
オレのチョイスは、オーガスト、アテナ、スプリングス。そしてあの何故か寂しさがこみ上げてきた別れの時にかけた言葉は、「グッバイ、ジャック」だ。

『Tales from the Borderlands』。そのプレイヤーは、物語のアクターであり、そして演出家にもなる。
プレイヤーの端々に至るセリフの選択によって、物語のニュアンスはプリズムのように微妙な変化を見せる。
あの時、あの瞬間、あなたの選択は一体どれであったのだろうか。
『Tales from the Borderlands』。迎えるのは一つの絶対的な大団円。だけどそこに至る物語の表情は、プレイする人たちそれぞれ、十人十色のストーリーなのだ。
<国内ストア未配信>
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2015/11/03 | Comment (0) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |
立ち食いそば屋。そこの暖簾をくぐる者は、常に時間がない。
時間以上にカネがないことが、立ち食いそば屋を訪れる最大の理由だったりするが、それを悟られたくないためか、彼らは時間がないのをことさらにアピールする。
こんな客を相手に、「ホカホカの天ぷらをご賞味いただきたいので、揚がるまで少々お待ちください」なんて悠長な商売をやっていたら、連中はタイガー・ジェット・シンのサーベルを奪いとった猪木の如く猛り狂うであろう。

立ち食いそば商売は、とにかくスピードが命だ。
麺をさっさっと湯がいて、トッピングを載せて、汁をだばだばっと注いで、ネギをちらしてはい出来上がり。
調理というのもおこがましい工程だが、とにかくこれを流れるようなスピードでこなさなければならない。
味なんて二の次だ。どうせ下手したらそばとうどんの区別もつかないような連中だ。

『かけそば一代記』は1997年に発売されたPCゲーム。
客の出す食券に応じてドラッグ作業で天ぷらそばやきつねうどんを作り、それを客の前に差し出す繰り返し。
『Diner Dash』に代表されるタイムマネジメントゲームの先駆けと言えなくもないが、それよりも近いプレイフィールは、ミッドウェイの懐かしのアーケードゲーム『ルートビアタッパー』だろう。
ただし客の回転の速さと、その度を超した短気っぷりは『Root Beer Tapper』の比ではない。
食券を出してから10秒と待てないその忍耐力のなさを相手にするには、マッハのような速さのマウス捌きを要求されるだろう。

客の度量の狭さと並んで、にわか立ち食いそば屋の前に立ちふさがるのは、ズバリしりあがり寿先生の絵。
まず第一段階として、どっちがそばでどっちがうどんだか、まったく区別がつかない。
そしてやたらとドラッグしづらい位置にあるトッピングの具。えび天やきつね揚げはともかくとして、とてもそうは見えないのはカレーとかき揚げだ。
特にかき揚げ天は、同じエキナカはエキナカでも、まるでホームの上の吐瀉物にしか見えない有様だ。
うどんだかそばだか分からない麺をさっさっと湯がいて、ゲ●と見紛うかのようなかき揚げを載せて、ハイお待ち!
早くできさえすればなんの文句もない。どうせ味の分別なんかちっともつかない連中だ。
ここは立ち食いそば屋。世界でもっとも殺伐とした外食空間なのだから。
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2015/11/05 | Comment (2) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |
一昨日のエントリで『Root Beer Tapper』のことにちょっと触れたついでに、Xbo 360で配信されていた同ゲームのLIVEアーケード版を超久々に起動してみたら、週間ランキングにまだまだ50人ほどの人がいたのでビックリした。
今現在もストアで発売されているゲームならまだしも、このXBLA版は、もう7年も前にミッドウェイゲームズ倒産のあおりを食って、とっくに配信が停止されているゲームなのだ。
そう言えばゲームを題材にしたディズニー映画「シュガーラッシュ」にも、この『Root Beer Tapper』がモチーフになったシーンがあったりした。
『フロッガー』『Q-Bert』と並んで、我々日本人にとっては、その本国での根強い人気が今一つピンと来ないゲームであろう。

もう一つ、80'sアーケードゲーム世代の日本人にとってピンと来ないのが、タイトルにあるルートビアの文字だ。
そう、このゲームの元々のタイトルは『タッパー』。
ルートビアではなくビールを注いでまわる内容で、ステージの奥にはバドワイザー(セガが間に入った日本国内版はサントリー)のロゴが飾られていたのだ。
『Root Beer Tapper』は、未成年者が多いアーケード向けに、ノンアルコール飲料のルートビアに差し替えた後発のバージョン。
そのバドワイザーの商標が逆にネックになったのか、元祖『タッパー』の展開は限定的なものに留まり、コンソール機への移植などはすべてルートビアバージョンとなり、後発版のほうがメジャーな存在になったのであった。

飲み物が来るのを待てず、じりじりとカウンターの奥ににじり寄ってくる荒くれた客たち。
これがビールならば酔っぱらいの狼藉と納得もできるが、ビアと名前はついていてもビールとは似ても似つかない強烈な風味を持つ、ノンアルコール炭酸飲料ルートビアで、ここまで短気に振る舞えるとは、つくづく彼の国のレッドネックやジョックスは怖ろしい連中だ。
ちなみにオレも、この"飲むサロンパス"などと揶揄される炭酸飲料が大好物だったりするのだが、一昔前と違い最近ではショッピングモールの輸入食料品店などで、このルートビアを実に簡単に入手できるようになった。

買い置きを気にせずルートビアをガブ飲みできる環境が整って久しいが、それでも羨ましいのは、このゲームにも出てくるジョッキ飲みというやつだ。
きんきんに冷やしたジョッキになみなみと注がれたルートビアをぐびぐび。飲み干したジョッキはもちろんカウンターを滑らせてバーテンを困らせてやる。
後にモバイルゲーム界で花開くタイムマネジメントゲームに大きな影響を与えた『Root Beer Tapper』。
このXBLA版を最後に本家の復刻はなされていないが、iOSでは事実上の後継作『Tapper World Tour』がワーナー・ブラザースより発売されている。
この記事に含まれるtag : XBLA
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2015/11/07 | Comment (0) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |
8年ほど昔のこと、ハワイのオアフ島に住んでいたことがある。その後は地中海のイビサにもちょっと。
コロラドや南欧も訪れたことはあるが、あれはフォルツァホライゾンというお祭りに参加する立場のストレンジャーだった。決して現地に住んでいたわけではない。
オアフにいた頃はとにかく最高だった。できないことはほとんどなかった。
ホノルルの高層マンションや海沿いのコンドミニアムを根城にし、めくるめく高級車をとっかえひっかえ乗り回した。
家とクルマはオトコの甲斐性を指し示す永遠のバロメーターだ。その二つがもう思うがままだった。

助手席に女っけが欲しければ、街に出て拾ってくればいい。
ベンツAMGやヴァンキッシュの助手席を提示されて、素直に応じない女性がいるだろうか?(いたりしたんだよなぁ、これが)
もっともそれらの女性たちには、彼氏との待ち合わせ場所への体のいい足にされていただけのような気もするが……。
交通違反のキップは、まとめて資源ごみに出せるくらいたくさん切られた。レプリカ平等院ではあてどもなく人待ちした。

タンタラスの丘でのオープンレースの最中、ヘアピンカーブでポルトガル人にオカマを掘られ、互いに母国語で罵り合いを始めたりもした。
ハイウェイでサリーンをアクセルベタ踏みでかっ飛ばしていたら、段差で跳ね上がってガードレールを越え、そのまま太平洋にダイブしたりもした。
カーナビの助けも必要ないくらい、オアフの道という道を隅々まで走りこめば、そうしたお膳立てを受けていない突発的イベントに、いくらでも行き当たれる。

オアフに来て最初にハンドルを握ったクルマは、レンタカーのサターン・スカイだ。
このレンタカーシステム、個人的にはかなり気に入っていたのだが、続編やその他のオープンワールド系ドライブゲームに引き継がれなかったのが惜しまれる。
コントローラという名のハンドルに手をかけながら、なんどもそのまま居眠りしそうになったのも、このハワイ生活での忘れがたい想い出だ。
普通のゲームで眠気を誘うなんて言ったら、それはもうDisの言葉だが、『Test Drive Unlimited』の場合はちょと違う。

パイナップル畑を貫く、どこまでも真っ直ぐな道。フロントガラスから差し込むのは、うすぼんやりとした陽の光。
そんなシチュエーションの中でクルマを転がしていたら、それはもう、うつらうつらとしてくるのは自然の摂理というものだ。
眠気を噛み殺しながらの運転。それでも風景はどこまで行っても変わらない。倦怠な、それでいてどこか充足感のあるドライブの手応えが、確かにそこにはあった。

それらすべても、今ではもう過ぎ去りし日の懐かしい想い出だ。
オアフのそこかしこにオレの家はセーブデータとしてまだ残っているし、ガレージに詰まったクルマのラインナップもあの頃と同じままだ。
でも、昔と同じようにアクセルを踏み込んで繰り出してみても、それは過去の楽しい記憶の反芻でしかない。
2012年のサーバー閉鎖と共に、このバーチャルのオアフ島は時を止めた。
世界中から集まっていたクルマ好きのすっとこどっこいどもは、みんな揃ってその繋がりを断たれた。
それはもうリゾードドライバーたちによって隆盛を極めたかってのオアフではない。
あの胸ときめいた黄金の日々は二度と帰ってこない。今はもう時を止めたオアフをたまに流したりしながら、この奇跡のような大傑作ゲームを懐かしむことしかできない。

8年ほど昔のこと、ハワイのオアフ島に住んでいたことがある。
オアフにいた頃はとにかく最高だった。できないことはほとんどなかった。
心躍るドライブと、数多の出会いや別れと、様々な発見やハプニングの毎日に囲まれていた。
一生をかけて付き合えるゲームなんてありはしない。本当にステキなゲームとの出会いは、常に一期一会だ。
『Test Drive Unlimited』は、その一期一会の大切さをオレの心に刻み込んでくれた。
わずか数年の付き合いだった。でもオレはこのゲームことを一生忘れはしないだろう。
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