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ボンクラ360魂クロスカルチャーゲームブログ 

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【Xbox Fitness】Kinectで太極拳レッスン

   ↑  2014/10/01 (水)  カテゴリー: XBOX ONE
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『Xbox Fitness』のプログラムは、どれも基本的に「燃やせ燃やせ! さぁ脂肪を燃やせ!」「筋肉がぶるぶる喜びに打ち震えてるのが分かるだろ!?」なんてブートキャンプスタイルばかり。
利用するこちらも自然と「諦めていたお腹まわりが引き締まってホントびっくり! この驚きをみんなにも分けてあげたいです!」などと、テレショップのサクラみたいなテンションになってくるのですが、さすがに毎日そればかりだと息が詰まってきますし、何より体がもちません。
たまにはNHKの「みんなの体操」レベルの軽い運動でお茶も濁したい日もあるわけで、そんな気分のときにストアに現れた、この『BodyWisdom: Tai Chi for Beginners』という追加プログラムは、まるで福音のような響きを持っていたのでした。
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太極拳。アジア大会の正式競技にも同名の種目がありますが、我々が思い浮かべるのは、公園などで年寄りたちがずらーっと並んで体を動かしている、ラジオ体操の中国版みたいなイメージが主でしょう。
西洋式ワークアウトは、確かに合理的な筋力トレーニングですが、世の中すべてバランスが大事。
たまにはこうした東洋の知恵を交えて、あらゆる方向から抜かりなく自分の健康を維持することも大切ではないでしょうか。何よりちょっとラクそうだし!
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筋肉ムッキムキのインストラクターたちが健康的な笑顔を浮かべる、『Xbox Fitness』のプログラムイメージショット。その中に混じると、『BodyWisdom: Tai Chi for Beginners』それは明らかに異彩を放っていますが、浮いているのはイメージだけではありません。
ジムやスタジオの中でスパッツ姿の男女たちが「ワン、ツー、オーイエー!」と大騒ぎするアメリカンフィットネスメソッドに対して、こちらは湖畔の寂寥とした風景の中、中華道衣を着たアジア系のおっさん(クリストファー・ペイ)が、中華三千年の悠然としたペースで太極拳のレクチャーと模範演武を繰り返すばかり。
一つの型を30分くらいかけて、何度も何度もゆっくりと反復練習するのですから、昨日までやっていたせわしないアメリカンフィットネスとの落差に、軽いめまいすら覚えてきます。
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この『BodyWisdom: Tai Chi for Beginners』は、ジリアン・マイケルズやトレーシー・アンダーソンのメソッドと同様に、DVDなどでリリースされていたコンテンツを『Xbox Fitness』に移植したもの。
なにせ悠長な太極拳ですから、他のフィットネスプログラムのように運動量をスコアに換算したり、ソーシャル要素で競わせるといった『Xbox Fitness』ならではのフィーチャーなどは盛り込めません。
そうなると、このコンテンツをわざわざ『Xbox Fitness』に持ってきた意義が疑われるところですが、しかし画面右上に表示されている自分の取り込み全身像は、なかなかに重宝します。
ムービーのペイ師範と、取り込みの自分の姿が並んで表示されていると、重心が落ちていなかったり体の線が真っ直ぐになっていなかったりと、こちらの動きの問題点が一目瞭然。
この点に気をつけながら、何度も何度も反復練習を行っていれば、レッスンパートが終わる頃には、なんとなく太極拳っぽい動きができてくることでしょう。
「チャーハンイーガー」とか「福建省最高級茶葉仕様」などと、なんとなくそれっぽいことを唱えながらやっていると、さらに様になってくるように思えるのが不思議なところです。
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ノリと勢いでなんとか理解できるアメリカンフィットネスと違って、こちらは「全身を前に押し出すように」や「ブラッシングするような心持ちで右手を外に払い」などと、師範の音声解説が結構重要になってきますので、英語字幕オンでの受講をオススメします。
ジリアンやトレーシーの健康的で嘘臭い笑顔に疲れた人を癒やす、ペイ師範の催眠音声で綴られる初心者向け太極拳レッスンは税込み1080円。
高いか安いかは個々の判断に委ねますが、いったんライブラリに納めておけば、『Xbox Fitness』で唯一心身共にリラックスできるオアシスのような存在として機能してくれるかもしれません。

この記事に含まれるtag : Kinect フィットネス 

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2014/10/01 | Comment (2) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |

【テトリスワールド】星々を繋ぐ壮大な物語

   ↑  2014/10/02 (木)  カテゴリー: XBOX
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あのテトリスを実写映画化するという話が持ち上がって、ちょっとばかり話題となりました。
この話が盛り上がるのも今回こっきりのような気もしますが、とにかく誰が撮ってもそれなりに話のネタになる素材かもしれません。ウーヴェ・ボル以外は。
もしボルがテトリスを撮ったら、おそらく"テトリミノ"という名の人間(演じるのはクリスチャン・スレーターとかあの辺り)が、チャラいガンファイトや格闘シーンを無意味に積み上げた挙句、なし崩し的に終わりを迎える、テトリスとは何の関係もない極めてどうでもいい映画になるでしょうから。
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今でこそテトリスは定番クラシックという扱いで確たる地位を得ていますが、90年代の末期から2000年代にかけては、それなりの需要と今更感の狭間に位置する、なんとも微妙なポジションにありました。
なにせミニテトリンという形で素材が大量消費されちゃった直後ですから、各社もテトリスの売り出しにはちょっと頭を悩ませて、やれ『ネクストテトリス』だの『テトリス4D』だのをタイトルにつけて、なんとか過去のテトリスとは目新しさを出そうと苦心していたのです。
しかし、いくらその場限りの変則ルールなどを付け加えようが、テトリスはあくまでテトリス。その基本はひねりようがありませんから、受ける側は十把一絡げに「はい、またいつものテトリス」といった具合で受け止めてしまうのでした。
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まあゲームハードはテトリスが出て一人前というところがありますから、そんな雰囲気の中でもあちこちでテトリスが出続けるわけで、初代Xboxにも需要があったんだかなかったんだか分かりませんが、とりあえずテトリスが出る運びとなったのです。
当時のハイエンドゲーム機で、わざわざテトリスを出す必然性を問われてもおかしくないですが、それに対してこの『テトリスワールド』が出した答えは、壮大なバックグラウンドストーリーを設定することでした。
テトリスの実写映画にはるか先駆けて、落ちるブロックを無理やり壮大なサイエンスフィクションストーリーにこじつけた例が既に存在していたのです。
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はるか昔に高度な文明を築いていた生物が造った謎の古代遺跡。
惑星ヘダー4に住むミノ族は、その遺跡が星間と星間を結ぶスターゲートであることを解き明かしました。
ブロックを特定の方法で操作すると、テトリオンと呼ばれるその遺跡は、他の惑星に通じるゲートへと姿を変えます。その操作はテトリスという名で呼ばれるようになりました。
そして今、惑星ヘダー4は恒星爆発という危機を迎えていました。一刻も早く惑星の住人たちを、他の星に移住させなければミノ族は滅亡してしまいます。
そして今、ミノ族から選ばれた6人の優秀なテトリナートたちが、スターゲートを作動させるためにテトリオンの謎に挑むのでした。
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群衆を前にミノ族の指導者が大演説を繰り広げるオープニングムービーを前に、遊ぶこっちは「こ、これ、テトリスですよね?」と、大いに困惑したのですが、いざゲームが始まってしまえば、幸か不幸か中身は「はい、またいつものテトリス」です。
なんでこんなバカでかく仰々しいハードで、わざわざテトリスを? という疑問がいつまでも魚の小骨のように引っかかるものの、テトリスはあくまでテトリス。安心の定番ですね。



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2014/10/02 | Comment (0) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |

【TETRIS 4D (テトリス フォーディー)】

   ↑  2014/10/04 (土)  カテゴリー: ドリームキャスト
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テトリスという言葉は、一定年代のセガファンには今でも忌々しい響きに聞こえるのかもしれない。
メガドライブ版テトリスが土壇場で発売中止となってしまって云々も、もはやゲーム史の古代~中世に位置するようなトピックとなってしまったが、もしメガドラ版テトリスが出ていたらという仮定に基づく幻想の方が、実際に出ても大勢にはまったく影響を与えなかったなんて現実よりも、よっぽど幸せだったような気がする。
まあいずれにしろ、こと16ビット機においては、セガは大いに苦汁を飲まされたわけだが、以降のハードではテトリスをなんとかフォローし、そして現在では『ぷよぷよテトリス』という、メガドラ時代では考えられなかった美味しいとこ穫りに至った。
アーケード版の大フィーバーからメガドラ版事件、そしてぷよぷよとのミラクル合わせ一本の現在まで、セガとテトリスの関係は、大河ドラマにできるくらいな波乱万丈の歴史だ。
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セガ最後のハードとなったドリームキャスト。
このセガの最終決戦兵器の立ち上げ時は、それまでのセガハード=マニアのイメージを払拭するかのように、ライト層に向けてのアピールがこれまで以上に行われたが、その中には"早めのテトリス"も含まれていた。
準ロンチで国民的ゲームであるテトリスを用意して、ライトユーザーたちを大いに迎え入れようという腹づもりだったのかは知らないが、事実、初代ゲームボーイはテトリス一本が起爆剤となって爆発的に普及した実績がある。
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しかし90年代初頭ならいざ知らず、時はミニテトリンなどの携帯キーチェーンゲームで、テトリスという素材が徹底的に消費されまくった直後。
そんな空気を読んでか、このドリキャス版テトリスには、『TETRIS 4D』なんて、いささか吹かし気味なタイトルが冠せられたが、もちろん『ブロックアウト』を超えた4次元テトリスなんてわけはなく、単にローカル4人対戦ができるというだけの話である。
発売間もないドリームキャストで、コントローラを4つ揃えた物好きな環境がある家庭など、そうそうあるわけもなく、この4人対戦モード、ほとんど飾りだけの存在で終わってしまったのではないだろうか。
しかもセガファンにとっては、待ち望んだアーケード版の移植どころか、よりによって憎んでも憎みたりない因縁のBPS製テトリス(BPSにとってはとんだ逆恨みだろうが)。
タマが揃ってない初期ドリキャスの貴重なタイトルであるにも関わらず、ちっとも盛り上がらなかったのは、テトリスが一番飽きられていた時期に出たのだけが理由ではなさそうである。



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2014/10/04 | Comment (2) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |

【Dead Rising 3】デッドラホライゾン

   ↑  2014/10/05 (日)  カテゴリー: XBOX ONE
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バリバリバリ。床が踏み抜けるくらい踏み込んだアクセルに、クルマのエンジンが頼もしく反応する。
しかしハンドルを握るオレの心は、どこかやけのヤンパチだ。
本来なら車窓から臨んでいる風景は、南欧の美しい海岸か田園地帯のはずだった。
ところが、今フロントガラスやドアウインドウの向こうにあるのは、どいつもこいつも生気のない顔ばかり。
そしてオレが駆るクルマも、アウディやレクサスどころか、中学生マインド溢れる改造を施したトンチキ極まりないマシン。
店舗別特典に目が眩んで、『Forza Horizon 2』のパッケージ版を注文しちゃったのが運の尽き。入荷待ち発送日未定という愉快な一撃をくらって、オレの休日は南欧のドライブから一転。
ロス・ペルディドスでゾンビの群れをひたすら轢きまくる、優雅さのかけらもないカーライフとなってしまったのだった。ちっくしょー! バリバリバリ。
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過去のデッドライジングと『Dead Rising 3』の大きな違いの一つに、カーマゲドン行為の奨励がある。
1や2は基本的に屋外施設が舞台だったこともあって、クルマや二輪の使用は限定的な形だったが、3のロス・ペルディドスは街の4つのブロックをハイウェイで連結した、クルマでの移動を前提としたマップだ。
クルマで移動できるところは、とりあえずクルマで行く。クルマで済ませられることは、とりあえずクルマでどうにかする。
そんなアメリカ人らしいナチュラルなクルマ依存スピリットの下、フランクさんの時は素手でどうこうする相手だったゾンビも、ここではまとめてクルマで轢き潰すのがデフォ状態。
かつて『Zombie Driver』がリリースされたとき、「これがもし見下ろし画面じゃなくて3Dのゲームだったら、どんだけ胸焼けするような騒ぎになることだろうな」と苦笑したものだったが、それが大したスパンもなしに実現されることに。
見下ろしマップから3Dへの頼みもしない進化は、GTA以来の歴史の必然だ。
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道路清掃車の横にパーティーバン、救急車の隣にフォークリフト。本来ならまったく縁のなさそうな車両が何故かやたらと隣り合わせに駐車してあるのも、ロス・ペルディドス独特な道路事情の一つ。
そんな光景を目にしたら、とりあえず周りのゾンビを振り払って二つの車両の間に立ってみよう。
RBボタンを押してメニューを開いたら、ほどなく始まるのは「デスレース2000」イズムに基づくカスタムカーの建設。
電気ショック機能を搭載したブルドーザーに花火を無制限にぶっ放しまくるフォークリフト。ビデオゲームに脈々と続く武装カーの伝統が、ついにデッドラでも花開くことになった瞬間である。
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しかし一番イカしているのは、やはりゾンビの飛び散る血肉を肌で感じることができるバイク系のマシンだ。
2にも似たようなバイクが出てきたが、そんなモトクロスバイクをベースにしたチャラい乗り物じゃない。
『Dead Rising 3』のそれは、凶悪なバイカー御用達のバイク屋オヤジが腕によりをかけて作り上げた、見るからに残忍そうな素敵モーターサイクルだ。
折りたたみ自在の回転ノコギリを搭載したサクサクバイクに、全面にトゲ付きロードローラーを備え付けたプチプチバイク。
バイカーの親玉ハンターを主人公に据えた『反逆の狼煙』は、この族スピリットに満ちた二大バイクをたっぷりと堪能できる、追加コンテンツの中でもっとも気の利いたシナリオだ。
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バリバリバリ、ブチブチブチ。無数のゾンビで車線が埋め尽くされたハイウェイを、オレはカスタムカーのハンドルを握って用もないのに何度も往復する。
風光明媚な景色に彩られたホライゾンクルマ祭りの裏開催は、まとわりつくゾンビの肉の壁にSUVのエンジンすら悲鳴をあげる、屍肉とクルマのカーニバル。
この街に響くエンジン音はただ一つ。オレがアクセルを踏むマシンの奏でるものだけだ。
ロス・ペルディドスはオレ様一人専用のカーマゲドンサーキット。ここにあるまだ動くクルマはすべてオレのものだ。どうせ本来の持ち主はとっくに食われてる。
南欧の穏やかな陽の光を恋い焦がれながら、オレはバカ丸出しのカスタムカーで、ひたすらゾンビの群れを掻き分ける。
クルマは人の形をしたものを轢いてなんぼの存在。こっちの方こそが正しいクルマ祭りの姿だ。なにがホライゾンだちっくしょー! バリバリバリ、ブチブチブチ。

この記事に含まれるtag : ゾンビ 武装カー オープンワールド 

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【D4: Dark Dreams Don't Die】エピソード1

   ↑  2014/10/07 (火)  カテゴリー: XBOX ONE
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連続テレビドラマの形式を模した区割りチャプターのストーリーは、ゲームにおいて昔から何度も試みられてきた。
しかしゲーマーというのは、どん欲かつ暇な生き物だ。 せっかくのクリフハンガー的なプロットを用意しても、プレイヤー側の時間的都合を理不尽に行使したぶっ通しプレイで、そんなお膳立てを台無しにしてしまう。
『レッドシーズプロファイル』は、ゲーム上で「ツイン・ピークス」風の連続ストーリーを展開しようとして、様々な要因に阻まれてしまった非業の作品だが、その不完全に終わった理由の一つには、オープンワールドゲームとクリフハンガー展開の致命的な相性の悪さが上げられる。
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その無謀な挑戦を経てアクセスゲームが辿り着いたのは、オーソドックスなポイント&クリック形式のADV。物語を連続して語るのに、やはりこれほど確実なスタイルは他にはない。
だが稀代の奇ゲー『レッドシーズプロファイル』の系譜を引く作品が、旧態依然としたアドベンチャーゲームの様式にただ甘んじているわけがない。
同社とSWERY氏が満を持して着地したのはKinect。
Kinectのモーションセンサーを前提としたシステムは、プレイヤーにマウスカーソルの代わりに手でテレビスクリーンを撫で回ようにプレイする奇妙な体験を提供することとなった。
マウス片手にPCモニターにかじりついていたいにしえのポイント&クリックADVから、テレビの前のカウチに深く腰掛け、手に何も持たないままリラックスして"鑑賞"するADVへ。
インタラクティブに介入できる連続テレビドラマの誕生である。
カウチポテトをキメてもコントローラを汚す心配はもうない。ただし突然訪れる上半身をフルに活動させるスタント入力に、ポテチの袋を思わずぶちまけてしまう危険性だけは、あらかじめ心得ておきたいものだ。
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しかしそこで綴られるのは、日本でもお馴染みとなったハリウッドメソッドの連続ドラマとは、ちょっと毛色が違う。
『レッドシーズプロファイル』でこちらをさんざん困惑させた、どことなくズレて居心地が悪く、魚の小骨のように引っ掛かりを残す、どこまで本気でどこまでがジョークなんだか判別付かない物語だ。
本筋とまったく関係ないところへの執拗なこだわり、こちらの食欲をちっとも刺激しない奇妙な食事シーン、コーヒーと占いへの偏愛など、『レッドシーズプロファイル』から引き継いだ様々な諸要素に加えて、消火器の誘惑や流行りの擬人化など。
手を合わせた対象にデータが箇条書きで表示される観察ポイントシステム(これ、妙にクセになる)は、これらのパラノイアックなこだわりを引き立てる、『D4』のベースとなる調味料的存在といえるかもしれない。
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そしてダウンロード専売ゲームだからこそ許されるエピソードごとに分割しての配信販売は、『D4』の双方向性連続テレビドラマとしての性質を、より確かなものにする大切なキーポイント。
先ず配信されたシーズン1には、チュートリアル的な役割を果たすプロローグと、エピソード1~2を収録。
一気呵成に遊んでしまうのも構わないが、やはりこういう趣向には、こちらもそれぞれのエピソードを連続ドラマを観るように一週間おきにプレイするのが最良かもしれない。
そして錯綜する物語を整理する意味も込めて、再放送を観る感覚でこれまた一週間おきに各エピソードを再プレイ。それまでにはおそらくシーズン2が配信されていることだろう。
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「え、そんな展開になっちゃうの!?」とプレイヤーを慌てさせ、次はどうなるんだろうというドキドキ感ではなく、これからどうするつもりなんだろう…なんて落ち着かない気分にさせてくれる、エピソード1のクリフハンガークライマックス。
そんなこちらに居心地の悪い不安感を残す作劇スタイルに思わず想起してしまうのは、やはりあの「ツイン・ピークス」なのであった。
心になんとなくもやもやを残したまま、オレは『D4: Dark Dreams Don't Die』のエピソード2配信を待つ。まるで「ツイン・ピークス」の次回放送を待っていたあの時のように。

この記事に含まれるtag : ミステリ Kinect アドベンチャーゲーム 

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