- 【Zoo Tycoon】史上最強の動物 [2014/07/02]
- 【慟哭 そして…】暗黒の着エロサスペンス [2014/07/03]
- 【Grand Theft Auto Online】インデペンデンスデイ・スペシャル [2014/07/04]
- 【Lara Croft and the Guardian of Light】本田ララと踏み台男 [2014/07/07]
- 【Tomb Raider】2013年版トゥームレイダー [2014/07/08]
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"史上最強の動物はなにか?"は、"史上最強の格闘技はなにか?"を遥かに凌駕する胸ときめくファンタジーだが、その問いに対する答えにもトレンドがあったりする。
最近にわかに声が高くなっているのがカバ最強説だ。
あれで結構身が軽いとか、ゾウに次いで重量があるとか、実は結構凶暴な性格だとか、カバ最強の根拠にも色々とあるが、何よりもそのほほんとした外見とのギャップが、カバこそ最強であるという説に人を惹きつける最大の理由であろう。
我々の身近に、もしカバにそっくりな人相の人がいたら、つい侮って「メロンパン買ってこい!」などと小銭を投げつけたくもなるが、それは大きな間違いであると言わざるをえない。
人間の世界においても、例えば地方政界とか裏社会なんかで力を持ってるのは、案外とカバみたいな顔をしていたりする。
そしてよく見てみれば分かると思うが、あの顔はちっとも呑気でも穏やかでもない。むしろ「そいつサラッて埋めてこい」などと、カジュアルに電話で指令を下しそうな顔つきだ。

しかしそのカバといえど、相対したら分が悪いのではないかと思わせるのは、やはりゾウだろう。
デカいは正義。デカいは最強。その理屈でいったら、ゾウにかなう陸上生物はいないのではないだろうか。
それにあいつもああ見えてなかなか短気で凶暴だ。『Zoo Tycoon』の動物は基本的に人間には従順だが、水をかけると「何すんだコノヤロウ!」とやり返してくるのは、唯一ゾウだけである。
一発勝負でいったらサイもなかなか侮れない存在だ。
あの装甲車みたいな体とそれを利した突進は、ポルシェ・カイエンすら一発でひっくり返す威力がありそうだし、それにああ見えてあいつもこれまたなかなか短気で凶暴だったりする。
草食動物は穏やかという先入観があたりするが、人の世のベジタリアンが意外と攻撃的なタイプが多いことからも察するに、その認識は大きな誤りなのかもしれない。
草ばっかり食ってりゃ、そりゃあイライラするだろう。オレだって毎日サラダばっかり食わされていたら、そのうち包丁片手に深夜のす●家に押し入って、「カネはいいから肉を出せ!」と大暴れしているかもしれないしな。

動物園は、そんな世界最強を争うに相応しい生き物たちが、狭いところに一同に介している実はスゴい場所だったりする。
そこの園長となると、いわば梶原一騎とかダナ・ホワイトみたいな立場なのだろう。
あとは広めの展示場を一個作って、そこに動物たちを片っ端から押し込めて、「レディーファイトッ!」とやりたいところだが、そんなアルティメットアニマルチャンピオンシップの野望は、「その種類の動物を一緒にできません」という、システム側の素っ気ない警告の前にあっさりと頓挫してしまうのであった。
"最強格闘技はなにか?"の問いを具体化されたら、それが結局MMAという一競技形態に収束されてしまい、そしてプロモーター(あるいはヤクザ)が一番強いという身も蓋もない現実を露わにしてしまったことを考えると、こういうことはやはりファンタジーのままに留めておくのが最善なのだろう。
そんなワケで、オレの動物園は今日も動物たちが呑気にのほほんと共存し続ける平和な場所であり続ける。
その中を巡回する園長は、動物たちの一挙手一投足を観察しては、飼育が行き届いているかではなく、「やつのあの器官は相当強い武器になるだろう」とか「ここを攻められたらこいつは案外脆そうだ」なんてことばかり、脳内で妄想シミュレーションしている困り者だが、それも動物園が平和かつ円滑に運営されている証しみたいなものだろう。

最強動物を決める答えは当分出そうもないが、しかし我が園にいるヘビー級以上の動物の中で、実は一番弱そうな奴はなんとなく見当がついてきた。
それはライオン。弱そうなだけではなく、芸がない、客受けが悪い、貧相な媚を売ることしかできない、オウム使いのお姉さんみたいに見た目も麗しくないなど、いいところのまったく無い我が動物園のお荷物的存在。
せめて逆グレートハンティングショーと銘打って、こいつをカバの檻に放り込んでその獰猛さを実証する生贄としたいところだが、実質施設物扱いのこの無駄飯食いに、そんな気の利いた運用法はできはしないのであった。
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2014/07/02 | Comment (2) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |
乗っていた終バスが事故にあって、気がつけば人里離れた不気味な洋館の中。
しかし幸いだったのが、ここに避難してきたのが野郎4人、女の子6人という編成だ。野郎の内訳にいるジジイとコミュ障のオタっぽい奴は、勘定に含めなくてもよさそうだしな。
そんな都合のよいハレム的な環境も、何者かの手によって屋敷の出入口が塞がれ、さらに一室から腐臭漂う惨殺死体が見つかってから、とたんに風雲急を告げるのであった。

え、ギャルゲーじゃないの? サスペンスアドベンチャー!? ちょっと、そんな心の準備、まだできてないんですけど!?
じゃ、じゃあ提案でーす。
こういう緊迫の事態になったら、やはりみんなで一箇所に固まって、身を寄せ合い助けを待つのが一番安全な過ごし方だと思うんですけどね……、って、人の話を聞けよ、お前ら!

言ってるそばから、やれ風呂に入りたいだの、やれ服が汚れたのと思い思いの勝手な理由で、殺人鬼がこちらを伺ってるかもしれない屋敷の中を、単独行動でフリーダムにうろつき回る登場人物たち。
いや、野郎はいい。野郎が殺されようが拷問にかけられようが、こっちは知ったこっちゃない。
だけど女の子が、しかも目の前でトラップに絡め取られて、こちらの努力や知恵が足らずに虚しく惨殺されてしまいましたなんてシチュエーションは、とにかく後味が悪いんだよ!

しかも女の子たちは、普段からパンチラ、ブラチラの微エロサービスが大変旺盛な人たちばかりだから、殺されたときとのギャップがなおさらズシっとくる。
死を前にした状況でも微エロサービスを忘れない彼女たちと、とことん意地悪で重箱の隅をつつくようなフラグ立ての組み合わせは、とにかく極悪だ。

その状況の中で次第にあらわになるドロドロとした人間関係に、新たなる惨殺死体。
調子にのってますます単独行動に磨きをかける登場人物たち。そして主人公ときたら、ヒロインの服に薬品がかかっては、「吸い込んだら大変だから脱ごう!」、女の子たちが風呂に入りたいと言えば、「ボクがボイラー直してきます!」、メガネっ娘の服に油汚れがついたら、「メイド服を探してきたんで、これに着替えてください!」と、事態の解決とはまるで関係ないところばかりで知恵が働きまくる。

もちろんそんな余計な行動力は、こっちとしてはむしろ大歓迎だし、メイド服着用強制にしたって、中の人(17才)は元々コスプレ好きなんだから、それで万事OKなんじゃないですかって言われればそれまでだが、いや、だからと言ってそんなことばかりに気を回しているような場合じゃないだろ!

強引なエロ方面への誘導(このゲームの場合は18才以上推奨指定なので、せいぜい着エロレベル止まりだが)に理不尽すぎる難度など、90年代的な18禁アダルトADVのフォーマットを、家庭用機向けに強引にコンバートしたようなデコ製のアドベンチャー。
マイルドな寝取られや何やら複雑な大人の裏エロ事情など(真理絵先生ルート、オススメです)、これまたエロゲー的な要素を、刺激を薄めてパッケージングした、エロゲーの移植が盛んだった末期セガサターンの足元を思い切り見すかしたような、完全オリジナルの家庭用機向け(着)エロゲー。
グッドエンドを迎えられなかった時の後味の悪さは保証付きです。
この記事に含まれるtag : ギャルゲー ミステリ アドベンチャーゲーム
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2014/07/03 | Comment (0) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |
7月4日はアメリカ合衆国の独立記念日。
多くの日本人にはあまり馴染みがないだろうが、在日米軍基地の間近住む者にとっては、基地からぼんぼん打ち上げられる祝賀花火を肴にできる、それなりに印象深い日だったりする。
そしてこの日を祝う『Grand Theft Auto Online』の新アップデート、インデペンデンスデイ・スペシャルで追加されたアイテムも花火だ。
Rockstarのゲームでは、もしかしたら『Bully』以来の登場となるかもしれないこの花火。
少々値段は張るかもしれないが、『Bully』のときと違って今はそれなりに成長した身。
大人買いをしてそれを雑踏の中で盛大にぶっ放して、『Bully』のガキから何一つ成長していない精神年齢を露わにしてやろうではないか。

そしてこのインデペンデンスデイ・スペシャルには、もう一つのスペシャルフィーチャーがある。
オレが花火を手に独立記念日を共に祝いたい人たち。それはスカしたロスサントスのスノッブではない。もっとそれに相応しい人たちだ。
それは東部のインテリに牛耳られた政府を憎悪し、憲法修正第2条を拠り所とする"合衆国"の原住民たち。
都会から遠く離れた不毛の荒野に寄り集まって暮らす、赤く日に焼けた皆さんだ。
ロスサントスと対をなす広大なブレイン郡。中でも湖の南、セノーラ砂漠の一帯は、あのトレバーさんも居を構える『GTA5』屈指の貧乏地区。
あるのはタトゥーパーラーとボロい飲み屋とよろず屋(決してコンビニなんて上等なもんではない)だけな文化不毛の地。
娯楽なんてせいぜい交通標識や野犬を撃つくらいのものだ。

インデペンデンスデイ・スペシャルでは、新たに一軒家の不動産物件がいくつか加わったが、その中の一つがこのセノーラ砂漠にある。
ちょっと強めの風が吹けば、あっという間に吹っ飛んでいってしまいそうな板囲いのボロ家(内装が既存アパートの流用なのが、ちょっとガッカリだが……)。
ここを買えば今日からあなたも"合衆国"原住民の仲間入りだ。例えカナダ生まれだって。
オレにとっては高級住宅街にそびえる白亜の高層マンション以上に、喉から手が出るほど待ち望んだ物件だ。

これでついにオレもトレバーのご近所さんになれる。トレバー・フィリップス工業への出勤も楽になる。観光気分でのこのこやってきた都会の奴らは、納屋に監禁して生きたまま食ってやる。
虚飾の街を離れての新たな生活。『GTA Online』版田舎暮らしのススメ。ここならばいくら花火を並べて盛大にぶっ放そうとも、どこからも文句は出そうもないぜ。
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2014/07/04 | Comment (0) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |
昨年発売された通算10作目となる新無印『Tomb Raider』は、シリーズの新たな仕切り直しとも言える大胆な刷新が話題となったが、その中でも最も象徴的だったのが、ヒロインであるララ・クロフトのキャラクター造形の大幅なリニューアルだ。
そのキャラクターの変貌ぶりは、日本版の声優がそれまでの本田貴子から甲斐田裕子に変更されたことに端的に表れている。
新ララの評判は大きく分かれているところだが、とにかくこの稀代の墓荒しは、本田貴子の毅然としてクールな声とは相性の悪いキャラクターへとモデルチェンジしてしまったのだ。
それまで緒方恵美、田中敦子と、錚々たる面々がララ・クロフト役を務めてきたが、『トゥームレイダー レジェンド』から抜擢された本田ララは、そのビッグネームたちを上回るハマりっぷりで、ララ・クロフトというキャラクターに生命を吹き込んでくれた。

思わず尻を突き出して、「どうかその編み上げ靴で私のケツを思い切り蹴りあげてください!」と懇願したくなるような凛とした声は、ミソジニストさえもひざまづかせる女傑のイメージに、まさにぴったりだったのだが、我々が長いこと慣れ親しんだララ・クロフトも、本田貴子のキャラクターボイスと共にしばし封印となる。
そんな旧ララ、本田ララの最後を飾ることになった作品が、本編シリーズからのスピンアウトである『Lara Croft and the Guardian of Light』。
遺跡荒らしの代償で太古の悪魔を呼び覚ましちゃっても、相も変わらず平気の平左でクールを決め込むララ姐さんと、それを横目に「なんだこのアマは……」と内心呆れ返ってるに違いない遺跡の守り人、トテックの二人を操作する見下ろし画面のCo-opアクションゲームだ。

「この爆弾で傷つくのは、あなたのプライドだけじゃないわよ」などと、初っ端からララ節全開の姐さんに、もしトテックを操作する側だったら、「悪魔の封印はとりあえず置いといて、その編み上げ靴で私を思い切り踏んづけてくれないか?」と脱線もしたくなってくるが、そうでもしないと方や天下のララ・クロフト、方や新顔のワケの分からないおっさんという、1P側と2P側の大きなギャップはなかなか納得できないだろう。
そんなトテックとの二人三脚の道程は、見下ろし画面ならではのメリハリきいたテンポ(緊急回避アクションが気持ちのいいくらい有効に機能している)と、程よい難易度のアクションパズルに加え、全方位STG的な爽快感までものの見事にミックスさせ、ソロとCo-opで二倍楽しめる至れり尽くせりぶり。

かつて『トゥームレイダー プロフェシー』などの携帯機用外伝で、何度も試みられては失敗してきたトゥームレイダーの軽量化を、ここにきてようやく結実させた、TR名義を抜いたスピンアウト扱いのタイトルがもったいないくらいの充実作
捨て台詞だけは威勢がいいが、よくよく考えてみれば逃げまわってるばかりの悪魔の脅しを、柳に風とクールに受け流すララさんは、もちろん本田ボイス。
大岩が転がってこようが槍が降ってこようが、例え世界が明日終わることになったとしても、まったく動じることのなさそうな、世界一肝っ玉の太い女、ララ・クロフト。
その引退を飾る作品に、従者然として出ずっぱりでララの下風に立つトテックは、思えばなんと幸せな男なのだろうか。オレだって是非ともあの編み上げ靴の踏み台になりたかったぜ!
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2014/07/07 | Comment (0) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |
学生の頃、鍋の集まりに誰かが生きたままのカニを持ち込んできたことがありました。
みんなが集まるまでの間、そのカニをしばらく部屋の中で自由に放していたんですが、色々とちょっかい出したりしていると、やはり情が移ってくるもんで、いざそいつを茹でようとする段階になると、つい鍋の中に放り込むのを躊躇してしまいます。
特に男という連中はだらしないもんで、「貴様を食ってやるから覚悟しておけ」などと口だけは威勢がいいくせに、いざとなると自ら手を下すことにみんな二の足を踏む始末。
「このカニ、いっそ飼うか…」なんて言葉が誰かの口から出掛かろうとしていたとき、それまで「可哀想だよう」「逃がしてやろうよう」を繰り返して猫かぶっていたいた女の子が、カニをわしっと掴むとジタバタ暴れるそいつを鍋に突っ込み、上から問答無用で蓋を被せて「さっさと茹だれ、成仏しろ!」なんてセリフを浴びせかけたのです。

実利の前では感情をひょいっと目の触れないところに置いて、容赦なくドライに振る舞う女性のたくましさを目の当たりに、哀れなカニの味なんかよく分からなかったんですが、男でも理解しやすかった先代ララさんのロマンチシズムあふれるたくましさに対して、新ララさんのそれはかのような女性ならではのタフネスぶり。
獲物や敵に対する憐れみや同情をあっさり反故にして、矢で首筋を射抜くわ、高所から突き落とすわ、火だるまにして焼き殺すわと、情け容赦のないキリングマシーンと化す新ララさん。
それは結して置かれた絶望的な環境に仕方なくアジャストしたわけではありません。もって生まれた資質、元々の性格がアンリーシュされただけなのです。
「今度のララは、より女性らしくなった!」 そんな触れ込みの新たなララ像でしたが、そりゃあそうでしょうとも。女性ならではのしたたかさ、たくましさ、冷酷非情さに、男であるこっちはいささかドン引き気味ですもん!

以前までのララさんは、いかにも90年代生まれらしいゲームキャラ然とした割り切りっぷりに、この自信家の女が酷い目に遭うとこを見てみたいというこちらの歪んだ欲望が加わって、むしろ率先して死に様(ゲームオーバー)を誘いたくなるようなところがありましたが、リアルな女性らしい生々しさが加わった新ララさんは、トゥームレイダーシリーズに脈々とあったその楽しみをも躊躇させてしまうのが、これまた狡いところです。
かつてのララさんなら潔しとしなかったであろう、女を武器にすることすら厭わぬ新ララさん。本田貴子から甲斐田裕子への中の人交替も、思わず納得の変貌ぶりです。

キャラクター造形だけに留まらず、トゥームレイダーの根幹とも言えた流しの墓荒しという設定すらも反故にする大胆な改変は、遺跡探索の雰囲気を大幅にスポイルしてしまいましたが、代わりに近年のゲームのトレンドを手堅くミックスして、歯ざわりよく調理した上で皆様にご提供。
ムービーパートとアクションパートの境界線を出来る限りぼやかし、両者の乖離を最低限にとどめた構成は特筆すべきでしょう。QTEが本来の意味で機能しているゲームも実に久々です。
気になったのは、過去作ではそれも味わいの一つとなっていた遺跡にまつわるトンデモ歴史設定が、このリニューアル版『トゥームレイダー』ではやけに浮いて感じてしまうこと。
本田ララの口から語られれば、「またこの姉ちゃん、大法螺を」と笑って済ませられたトンチキな解釈も、甲斐田ララの場合は受け止め方にちょと困ってしまうんですよね。
この記事に含まれるtag : TPS
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2014/07/08 | Comment (2) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |