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ボンクラ360魂クロスカルチャーゲームブログ 

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【Ascend: Hand of Kul】お布施と信心

   ↑  2013/10/02 (水)  カテゴリー: XBOX 360
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仕事上の人間関係で悩んだり家庭内不和を抱えたりと、人生に行き詰まりを感じ思い悩む私に救いを与えてくれたのは、ダークの女神様との交信でした。
私を聖堂に誘ってくださったのは、XBOX LIVE上の知人でした。私は当初、この手の宗教(F2Pゲーム)には、最初のうちは無料プレイで人を引き寄せておいて、後からじわじわとお金を吸い上げるという、悪い先入観を抱いていたのですが、ダークの女神様のありがたい教えに耳を傾けて、そこから人生の新たな指針や意味を授かると、もうそのようなよくない思い込みは、たちまちどこかに消し飛んでしまいました。
ダークの女神様により自分を変えることのできた私は、このありがたい教義をもっと多くの人に知って貰いたいと、一も二もなく布教員(カオス戦士)に志願したのです。
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しかしこのAscendの大陸にあるのは、ダーク様の教えだけではありません。ここには他にヴォイドとライトと称する忌まわしき邪教がはびこっていたりするのです。
ダーク様とその他の邪教は、この地に於いて信者数や祭壇、神殿の数を競い合う、まるで三国志のような三つ巴の勢力争いを繰り広げています。
その中で布教員(カオス戦士)としてダーク様のお役に立つためには、まずはメインストーリーという名の修練を地道にこなさなければなりません。
この地に蠢く邪悪なトロルどもを打ち払い、行く先々の村で他宗派神官の首を刎ねてダーク教への改宗を迫り(それでも改宗しない強情な奴らは食べちゃいましょう)、大地をダーク様の燃えさかるレッド色に染めていけば、やがてステージ(レベル)も少しずつ上がってゆくことでしょう。
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一定のレベルに達して信心の深さが認められれば、いよいよ喜びの時がやって来ます。
今まで積み重ねてきた修練のすべてを女神様に捧げ、その身をダーク教の帰天王者(自作BOT)として譲り渡すのです。
その際、それまでに宝箱から習得したりマーケットで購入した装備は、基本的にすべて手放すことになりますが、地獄の沙汰もなんとやら、それなりのお布施を積めば、手塩にかけてアップグレードした装備の一部を、新たに作成するキャラに相続させることができます。
帰天した布教員(カオス戦士)たちは、グローバル聖戦と名づけられた熾烈な宗教戦争の場に送り出され、ダーク様の名の下に邪教を打ち倒すため、プレイヤーの手を離れて好き勝手に戦ってくれます。
すなわち、苛烈な修行を積んで優秀な装備とスペルを身につけた布教員(カオス戦士)を帰天させればさせるほど、あなたはダークの教えによる得を積み重ねることができるのです。なんてありがたい!
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この帰天の際には、新たなキャラの宗派を選び直すことができるのですが、勢力の一番弱い宗派を選ぶと能力にボーナスが付くメリットがあるために、ころころと宗旨替えする不届きな輩たちが後を絶ちません。
私どもはそういった連中を、"ころびダーク"と呼んで、邪教への忠誠を貫く者以上に軽蔑しております。こんな不敬な奴ら、来世は地獄堕ち間違いなし。糞尿地獄でトロルにうんこの池に沈められて、せいぜい後悔するがいいでしょう!
時には我々ダーク信者のフィールドを、邪教の帰天王者(BOT)が侵しに来ることもあります。
そんなときは、進行中のメインストーリーをうっちゃって即座に現場に飛び、ダーク教の力を骨の髄まで思い知らせてやるのです。
例え相手がこっちより少々レベルが高くても、臆することはありません。ダーク教徒の固有スペル、メテオストームは、帰天戦士相手には絶対的な威力を発揮する魔法(オープンβ現在)。
これを喰らわせれば相手は硬直しますので、あとは斬るなり焼くなり思いのままです。
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フィールド上では半透明化したダーク教徒や邪教の信者たちと出会うこともあります。ダーク信者には、是非とも移動速度や攻撃速度アップの祝福をかけてあげましょう。彼らが円滑にゲームを進行させるのは、必ずダーク教義の広まりに寄与するはずです。
邪教徒にはもちろん呪いを。特にダンジョン出口付近でボスと戦っている邪教徒に、ヘルハウンドや盾持ちの敵をどかっと送りつける呪いは効果てきめんです(送ったら、こっちはとっととダンジョン出てきちゃいましょう)。
彼らはダーク教を敵にまわすことの怖さを思い知り、次の帰天のときには、ダーク教への改宗を考えるかもしれません。
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信心を積み重ねる過程では、帰天戦士の襲来以外にも様々な厄災が試練として襲いかかることでしょう。
しかしめげてはいられません。こんな状況こそが、信仰の深さが試されるときなのです。
お布施として浄財を捧げれば、それはきっとあなたが信仰を貫くための大きな手助けとなってくれることでしょう。
世の宗教と違って、ダーク教はお布施に対して、高性能装備やスペルアップグレードなどの、様々な現世ご利益をもたらしてくれるのです。
巷の不信心な人々は、こうした行為を"課金"と呼んで深く軽蔑しているようですが、そんな連中の白い目を気にすることはありません。私財を投げ打たなくて何が信仰でしょうか。
それにお布施と言っても、せいぜいが家族との外食を一回反故にする程度で賄える額です。それによって家庭内不和がより一層深まったとしても、ダークの教えはきっと私を正しく明るい希望の道に導いてくれるでしょう!

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2013/10/02 | Comment (2) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |

【Ascend: Hand of Kul】ダークサイド覚醒器

   ↑  2013/10/04 (金)  カテゴリー: XBOX 360
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オンラインプレイ絡みの悔し紛れな暴言や恨み辛みメールは、たいていはこちらにも、ちょっとばかりハデに暴れすぎた程度の身に覚えがあったりするものだ。
しかし、『Ascend: Hand of Kul』の場合は、少々様相が異なる。
このゲームに於いて他人との対立軸のある接点は、帰天王者と呼ばれるプレイヤーが作り上げたBOTを通じてのみ発生する。
この帰天王者、派遣する地域を大雑把に指定できるだけで、プレイヤーはそれ以上の行動に一切関わることができない。
おのれの帰天王者が他のどのプレイヤーの元に送られて侵略行為をおこなうのかは、こちら側は一切預かり知ることができないのだ。
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しかし侵略された側にとっては、その事情は大きく違ってくる。プレイヤーの世界に他者の帰天戦士が侵入してくると、何某がどこそこを侵略していますというメッセージがただちに表示され、侵略者のゲーマータグを掲げた帰天戦士と直接対峙することになるのだ。
帰天王者側にとっては、システムが勝手にやってることで悪気がまったくなかったとしても、侵された方にしてみれば、そのゲーマータグの人間による明確な敵意の表れに他ならない。
例えこれらの事情を理解していたとしても、もし私の世界に廃人装備濁の高レベル帰天戦士が居座りを決め込んだら、「お前はオレに一体なんの恨みがあるのだ」と、その帰天戦士の主に対して理不尽な怒りがふつふつと沸いてくるだろう。そりゃあ暴言メールの一つや二つも送りたくなるものだろう(侵略帰天王者を倒したときは、通常のフィニッシュムーブだけじゃ収まりが付かない。本来なら斬り落とした首にそいつの陰茎をくわえさせ、見せしめのためにしばらく晒しておいてやりたいくらいだ)。
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だから見ず知らずの相手から、「前略、貴殿がこちらに寄与された帰天戦士のあまりに無作法な振る舞いに、一言抗議を申し上げたく筆を執りました。こういうものは送り送られの関係であることは、こちらも多少は理解しておりますが、しかし貴殿のレベル36帰天王者のそれは、いささか度を越しており、その空気を読まない傍若無人さには、こちらの我慢も限界に達しそうです。貴殿のような春販売業にたずさわるご婦人のご子息は、なんらかの方法ですみやかに生命活動を停止なさるとよろしいかと思います。よろしくご検討のほどをお願い申し上げます。草々(マイルドな表現に編集しました)」なんて内容のメールが突然送られてきたら、ああ、オレの帰天王者がどっかでタチ悪く居座ってるんだなあ、とほくそ笑みつつスルーしておこう。
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帰天戦士と違って悪意丸出しの行為なのが、フィールド上で他のプレイヤーにかける呪いだ。
ウィッチドクターやヘルハウンドといった厄介な敵を送りつけるこの呪い。平時ならまだしも、ボス戦の最中なんかにかけられると、迷惑なんてレベルを軽く越えてしまうこともある。
たちの悪いことにこの行為は、かけた張本人は、すみやかにその場からとんずら決め込むという運用方法が可能で、そんな無責任な迷惑行為のかけ逃げは、まるでネットにおける匿名の悪意を思わせるところがある。
つい昨日も、ダンジョンの出口付近で巨大ボスと戦ってると思しきライト教信者に、こちらの敵を10体ほど、どばっと転送してやり、そのまま「じゃ、頑張ってねー」と、さっさとダンジョンを後にしようとしたら、一拍おいて「ファックオーーーーーーーーーフ!!!!」という凄まじい怒声がボイチャから響いてきて、思わず大爆笑してしまった。
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そういったゲームのシステム面以外にも、特定の宗派やスペルが極端に有利だったり、普通に装備を修理していたらカネがいくらあっても足りなくなる劣悪なバランスや、処理落ち、フリーズ、通信の切断が頻発するネットワークの不備(長めのダンジョンで出口を目前にしてフリーズし、またダンジョン入り口からのやり直しが二回連続したときは、さすがに開発会社に特上寿司を50人前送りつけてやろうかと思った)、頻繁にアクセスする場所なのに、異様なまでにレスポンスが鈍臭いステータス画面に、本体リージョンで勝手にかかる表現規制など、怒り、恨み、妬み、そねみといった人間の暗黒面を呼び覚ます材料には事欠かない、『Ascend: Hand of Kul』は、何とも性悪な本性を持ったゲーム。そんなタチの悪いゲーム、もちろんオレは大好きだ。

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2013/10/04 | Comment (0) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |

書籍【華やかな野獣 - 横溝正史】

   ↑  2013/10/07 (月)  カテゴリー: 書籍・コミック
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私は本だの音楽CDだのゲームだの映像ソフトだのを、やたらと買いまくる割に、それを棚に綺麗に揃えて悦に入るコレクター的な資質は乏しかったりします。
まあ何かを整理整頓したり、きっちっと管理することが、およそ苦手のずぼらな性格であることが、その大きな理由ですが、そういった部分をデジタルが代行してくれる、バーチャルコレクションみたいな性質なモノであれば話は別です。
Kindleの電子書籍なんかは、そんなずぼらな疑似コレクターには、うってつけなガジェットで、私は端末にソートされた本の表紙を眺めては、労力の要らない束の間のコレクター気分に浸っては、にまにまと気味の悪い笑みを浮かべているのです。
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表紙が綺麗に整列していると、同じ作家の作品をつい次から次へと揃えたくなってくるのが人情というもので、装丁が統一されたデザインな作家の場合は、それがなおさらだったりします。
黒地に緑字の背表紙に杉本一文の表紙イラストがトレードマークだった、角川文庫の横溝正史作品などは、その最たるモノでしょう。
横溝ブーム絶頂期には100点近くが刊行され、角川のドル箱となっていた一連の横溝作品ですが、現在、文庫の方は主要作品10数点のみに絞られ、戦前の短編集やジュブナイルものなどB級C級の著作は、そのすべてが絶版となっていました。
それらが今ではまとめてKindle で復刻リリースされています(各巻の解説は未収録)。

この「華やかな野獣」は、そんなB級横溝作品の中では、ちょっとした拾い物が集まっている中短編集。
表題作の中編の他に、いずれも金田一耕助ものの短編を二篇収録。
中でも白眉なのはスリリングな背徳感にみちた短編「睡れる花嫁」。この作品は文庫版の再編に伴ってあちこちにたらい回しにされていたのですが、このKindle版で再び元の鞘に収まる運びとなりました。

そんなわけで、ただいま電子コレクション中の杉本一文表紙版横溝正史文庫大全。
幼少の頃の私に、トラウマを植えつけた淫靡で妖しい表紙たちが、Kindle端末にずらりと揃い踏みしている様は、なんとも胸ときめくものがあります。
できることならば、角川文庫版横溝作品の中でもイレギュラー的な存在である、小林信彦による横溝本人へのインタビューを中心に構成された「横溝正史読本」も、是非復刻を望みたいところです。

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【ベースボールライブ 2005】ロッテ束の間の黄金期

   ↑  2013/10/08 (火)  カテゴリー: PS2
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ストーブリーグを目の前にして、石井一久や斉藤和巳など、一時代を築いた大物選手たちの引退表明が相次ぐプロ野球。
我が千葉ロッテマリーンズでも、投手陣の中核を担った藪田と小野晋吾の引退セレモニーが、一昨日に行われました。
どんな球団であっても、苔の一念でファンを続けていれば、チームが笑っちゃうくらい強い時期に一度くらいは巡り会うもんで、私みたいなロッテファンにとっては、リーグ優勝、日本一、オマケにアジア一を決めた2005年が、まさにそんなシーズンでした。
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2桁勝利投手がずらり6人並んだ先発投手陣。YFKの異名を取った、磐石とは行かないまでも、それなりの信頼があったリリーフ陣。そして突出した打者はいないものの、1番から9番まで好打者が平均的に顔を並べた、考えようによっちゃ、相手チームにとっては一番洒落にならない打線と、この年のロッテは死角の全くない強さを誇っていたのです
唯一の心残りは、貯金15投手と、前年度五冠王、ついでに的場を揃えた、さらに死角のないチームがパ・リーグにもうひとつあり、シーズン一位通過を逃したことでしょうか。まったくとんでもないシーズンがあったものです。
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晋吾は2桁勝利セクステットの一角として、藪田はYFKの一員として、共にこのロッテ束の間の黄金期を支えてくれた主力です。
以降の浮き沈みが激しいロッテにあっても、晋吾がピッチングスタッフに名を連ねてることの安心感は、他の何にも代えがたかったですし、その風貌と相まって、なんとも頼りない先発候補であった藪田が、セットアッパーで才能を開花させ、やがてメジャーリーグを経て、今度は守護神としてロッテに戻ってきた流れは、実に感慨深いものがあります。
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常勝球団のファンではない我々にとっては、愛するチームが確変的に強かった年のプロ野球ゲームなんてのは、もう一生もんの家宝みたいなモノ。
例えそれがナムコという、私にとっては不倶戴天の敵みたいなメーカーの作品であっても、この時ばかりは、そりゃ節を曲げてしまうもんです。
ナムコが私と同じ天を戴けない存在となったきっかけも、やはりロッテ絡みのこと。
『ファミリースタジアム』という不届きなゲームが、我らがロッテをフーズフーズなどと十把一絡げな扱いにしたことは、私にとって一生許すことができない問題です。
あちらは容量の制限で泣く泣くとった措置だと弁解するかもしれません。だったらヤクルトと大洋のフーズフーズでもいいじゃねえか! あるいは巨人と中日をニコイチにしてニュースペーパーズとか!
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そんな不敬のバチが当たったんでしょうか。栄華を誇ったファミスタのネームバリューも、コナミ『パワプロ』の追い上げを受け急落して、PS・サターン時代には見る影を失い、PS2の時代になってからは、『熱チュー!プロ野球』、『ベースボールライブ』、『プロ野球 熱スタ』と、そのブランドすら定まらずに二転三転する有様でした。
本来なら「天罰だよ」と素っ気なく突き放すところですが、さっきも述べたように2005年シーズンに関するあらゆるモノが、ロッテファンにとっては記念グッズと化しているとあっては、話は違ってきます。
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ってなわけで、当時久方ぶりに買ってきたナムコのプロ野球ゲーム。似せる努力すらまったくしていない選手のモデリングや、いちいち鬱陶しい三宅正治のゲーム内実況起用に、「そんなことだからコナミに遅れを取るんだよ!」なんて言葉が、つい口を衝いて出てきちゃいそうになりますが、それもロッテ打線の西岡、フランコ、福浦、サブロー、ベニー、スンヨプ、堀、橋本、今江という、とんでもなく景気のいい並びに、思わず気分も舞い上がって帳消しです(外野をベニー、サブロー、フランコの三人が守ってたというのも、今から考えると空恐ろしいですが……)。
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そうやってにまにましながら各モードを巡っていると、やがて行き当たったのがドリームリーグという球団経営モード。
実在球団の他にオリジナル球団でもプレイできるというのがウリですが、試しにオリジナルチーム作成を試してみると、そこにはなんとあの忌々しいフーズフーズのロゴやユニフォームが使用できるようになってるではありませんか。要するにてめえらちっとも反省してなかったわけか、この××ナ×コの畜生めが!せっかくの 日本一気分も台無しだわ!



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2013/10/08 | Comment (0) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |

【リボルト】ドリキャスの隠れ好レースゲーム

   ↑  2013/10/09 (水)  カテゴリー: ドリームキャスト
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自我を持ったラジコンレースカーたちの反乱。プロポの鎖から抜け出して、オレたちは勝手気ままに走るぜ!
ラジコンカーの崇高な独立精神の表れと言えるのが、『マイクロマシーンズ』などの見下ろし画面型おもちゃカーレースとは一線を画した、通常のレースゲームのようなマシン後方からの視点タイプなのだ! ……って、そこまで大袈裟なもんではないが。
大量のすっとこゲームの中に、ごく少数の当たりゲームをまぶす駄菓子屋くじみたいな営業戦略を得意としていたアクレイムが送るこの『リボルト』は、幸いなことに当たりくじ。これを引いたごくごく少数の物好きの皆さん、おめでとう! あなたはドリームキャストの隠れ良質レースゲームを、見事にゲットしました!
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何せこのDC国内版『リボルト』は、一部のデータによると数百本しか売れなかったとか。アクレイムを信じて報われることだって、この世にはあるんです!
もっとも、こんなゲーマー好みのタイトルを発売して売り上げがそんな調子だったら、そりゃアクレイムも日本市場からトンズラこきたくなるでしょうとも。
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マシンがラジコンカーなのは見た目だけじゃない。その挙動もラジコンそのままにクイックで扱いに苦労するもの。
軽い車体はつるつると不安定で頼りなく、スティックの傾きがちょっと過ぎた程度で、ラジコンカーはくるんと意図しない角度に大きく車体を曲げてしまう。
そのセンシティブな操作感は、ほんの僅かなミスが大きく順位を下げてしまう命取りに。そんな一瞬たりとも気の抜けないレースで、通常のカート系カジュアルレースゲームのとき以上に効果的なお邪魔アイテムはオイル。ただでさえつるつるとしたフィーリングで走ってるところに、路面にまかれたオイルは効果てきめんだ。
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このドリームキャスト版は、マルチプレイは画面分割のローカルのみだが、ラジコンカーが町に繰り出してのレースという舞台設定には、この分割のちまちまとした画面が意外と相性がいい。
バトルモードにスタントモード、さらにはコースコントラクトモードなど、お楽しみというお楽しみは、一通り揃えた『リボルト』。
売り上げが振るわなかったのは、何とも残念なところだが、数年後にこのタイトルは、Xbox Liveクローズドベータテストのスターターキット同梱ソフトという形で、思わぬ日本でのカムバックを為す。
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ただ、この初代Xbox版『リボルト』が歯痒かったのは、せっかくクローズドベータのデフォルトゲームとなりながら、ベータテスト期間が終了すると、何故かそのまま姿を消してしまったこと。
契約上の色んな問題が絡んでるんだろうけど、そこはもちょっと頑張って、製品版のXbox Live スターターキットにも、これを同梱させるべきだったのではないだろうか。オンライン対戦の楽しさをせっかくダイレクトに伝えてくれる好ゲームだったのに。
『リボルト』さえ付いてくれば、こっちもわざわざ『頭脳大戦LIVE』なんかで遊ぶ必要もなかったんだしさ。

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2013/10/09 | Comment (0) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |