- 【睨夢~game~ポータブル 身近に潜む都市伝説の真実に迫る】(上) [2012/09/01]
- 【睨夢~game~ポータブル 身近に潜む都市伝説の真実に迫る】(下) [2012/09/02]
- 【ウルティマオンライン】15周年記念アイテムとカジノ [2012/09/03]
- 【デッドライジング2】カジノ絶賛休業開店中 [2012/09/04]
- 【ILLBLEED (イルブリード)】トイ ハンター インダくん地獄へ行く [2012/09/05]
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「残暑厳しい折、いかがお過ごしでしょうか? 古今東西の心霊ホラーゲームをお届けする、ゲーム版恐怖新聞でございます」
今年の暑さはホントにしつこいよな。
「そんなときこそホラーゲームで身も心も涼しくなってみてはどうでしょうか」
今の俺が心の底から欲しているのは、しょっぱいホラーゲームなんかじゃなくて、ロッテのモナ王だ。
「……人をパシリ扱いするのはやめてください。今日ご紹介するのは、久方ぶりにPSPのソフトです。タイトルは『睨夢~game~ポータブル 身近に潜む都市伝説の真実に迫る』」

PSPにそんなゲームあったっけ? って、これ、UMD-Videoソフトじゃん。
「そうはおっしゃいますけれど、あなたがPSPで遊んだゲームの統計を採ったところによりますと、一般のPSPソフトよりもUMD-Videoソフトの方が多いことが判明しております。『天海麗のコスプレ萌え萌え野球拳!』とか、『南波杏のコスプレときめき野球拳!』とか、『脱がせ!野球拳 ポロリグラビア天国ポータブル』とか、『桃色・妹 野球拳 ポータブル』とか……」
うるせえ、ほっとけ!
「私が言うのも何なんですけど、せっかくのPSPなんだから、もっとちゃんとしたゲーム遊びましょうよ……」
俺が遊ぶようなゲーム、そもそもPSPのラインナップにないだろ! で、その『睨夢』というのはどんなんだ? 見たところUMDプレイヤーズゲームのようだが。

「ある都市伝説を追ったモキュメンタリー(フェイクドキュメンタリー)をベースに進行するお話ですね。ある一般市民が室内でビデオカメラの試し撮りをしていたときに、電源の入ってないパソコンモニターに、女の顔みたいなものが映りこんでいたのが、話の始まりです」
なんかだらだらだらだら、どうでもいい室内撮りの映像が続いてるんだけど、いつ肝心の女の顔が出てくるんだ?
「五分後くらいっすかね?」
長いよ! こういう安っぽいモキュメンタリーってさ、いかにもノンフィクションっぽい映像にしようとして、こういうところを未編集のまま垂れ流すパターンが、やたらと目に付くんだけど、ここではっきりと言っておく。端折れよ! 編集しろよ! しょうもない尺稼ぎをするんじゃねえよ!
「あ、ここです! モニターに顔らしきものが! お分かりになりましたでしょうか?」
分かるわけねえだろ、こんなぼやっとしたの!

「さらにですね、このソフトの制作会社に、あるネットカフェの経営者から、同じようなパターンの映像が持ち込まれるんですよ」
ほう。
「ここのネットカフェでは、特定のパソコンだけが調子が悪くなることが続きましてですね、これはもしや客が、しょうもないソフトを使ってウィルス感染させちゃってんじゃないかと疑った経営者は、それを確かめるために、パソコンモニターを監視できる位置に隠しカメラを取り付けたんですよ」
………言ってる意味がさっぱり分からねえ。
「いや、だからモニターを監視してれば、客がろくでもないソフトを使ったかどうかが、一目瞭然じゃないですか」
だからな、なんでいちいちそんな回りくどいことをしなくちゃなんないのか、その意味がさっぱり分からないっつてんだよ! そんなもん後からパソコン調べりゃいいだけの話じゃねえか!

「それを私に言われても……」
なんかいかにもノンフィクションっぽい自然な展開を装うとして、かえってやたらと不自然さが目に付いてしまうのも、安っぽいモキュメンタリーには、ありがちのことだけどな。
「ちょっと待って下さい。監視カメラの映像にも、電源が落ちたモニターに一瞬女の顔らしきものが!」
ああ? どこだよ。
「お分かりいただけたでしょうか?」
だから分かるわけねえっつってんだろ、こんなぼやっとしたの!
「これは本当に顔なのか。だとしたらその正体は何者なのか。制作班は、いよいよその驚くべき真相に迫ります!」
<続く>
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2012/09/01 | Comment (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |
「電源の入っていないPCモニターに映りこむ、女の顔らしき影。この真相を追った制作班は、ある一つの都市伝説に行き当たります。あるところに非常に幸せなカップルが居ました。名前を仮にマサルとサチコとしておきましょうか。二人は幸せなカップルとしての自然な成り行きで、毎夜ハメ撮り行為に勤しんでいたのです。ところがマサルがファイル交換ソフト経由のウィルスに感染しちゃったもんだから、さぁ大変。一夜にしてサチコのあらゆる痴態を収めた画像が、ネット上に流失する騒ぎとなりました」
あれか。例のなんとかバーガーとか、ああいう事件をイメージしてればいいのか。

「二人は破局に追いやられ、サチコは失踪。心中したとか、整形してひっそり暮らしてるとか、様々な憶測が流れる中で、一つの都市伝説が生まれます。サチコは流失画像の中にスナップが残されていた、マサルとデートをした思い出の地で自殺。そして浮かばれないサチコの霊は、ファイル交換ソフトの中に入り込み、恨みを晴らそうとネット上をさまよい続けてるというものです」

……あのな、気の毒な事情は分かるが、そういう事態に陥った人が、「おのれ、Winny許すまじ!」って、そっちの方に矛先が行くものなのかな?
「いやあ、そればっかは本人の感情ですからねえ」
それにWinnyに恨みを晴らしたいんだったら、Winnyを作った本人のとこに行きゃあいいじゃねえか。こういうのは製作者が責任を取るもんだってのが、お上の見解でもあったわけだしさ。
「ワケの分からない刑事立件に加えて、そんなのにまで来られちゃ、あの人も堪ったもんじゃないと思うんですが……」

それにな、電源の入ってないモニターに、ほんの一瞬だけ顔を浮かべるってのは、祟りにしてはずいぶんと控え目すぎる祟りじゃねえか。ほとんどの人間は気付かないぞ、そんなもん。そもそも使ってないモニターなんか、いちいち見ねえよ!
「謙虚な方だったんですかねえ……」
そして転がしようによっちゃ面白くなりそうな、そんなアウトラインを、テロップでちゃちゃっと流すだけに終わらせて、そして本編の後半は、何の変化もない主観視点カメラの山歩き映像が延々と続いているのは、一体どういうわけだ!?

「ええとですね。流失した画像に含まれていたスナップ写真から、サチコの思い出の地を特定してですね、サチコ失踪の手がかりを得ようというのが建前です。まあサチコの霊に呼ばれているのかもしれないですけどね」
人目に晒されたのを苦に、人知れない場所で死を選んだ霊が、なんでわざわざ他人を呼び寄せてるんだよ!?

「さ、さぁ…。そこまでは」
延々と無意味な山歩き映像が続くだけ。こんな真の意味での、山なし、オチなし、意味なしのモキュメンタリーを見せつけられると、「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」が、いかに練り込まれてよくできた映画かってことを、反面教師的に思い知らされるな。
「モキュメンタリー系ホラーの二番煎じ三番煎じ組は、安易に作れちゃうメリットだけを継承して、それが安い映画になるにつれて、さらに酷いことになってますからね……」

それとな、これ、ゲームでもなんでもねえじゃん! ただのモキュメンタリーVシネマの出来損ないじゃん!? おい、これ、パッケージとかあちこちで、いかにもUMDプレイヤーズゲームっぽいことを臭わせているよな? 「ユーザー自らが真実を追究していく新感覚マルチストーリー。インタラクティブ性をプラスすることで、あなたは未経験のスリルと臨場感を味わうことになる」。マルチストーリー? インタラクティブ性? スリルと臨場感? どこにあったんだ、そんなもん! ちょっとやり口が汚えぞ、これって!

「え、ええとですね。インタラクティブ性の部分は、本編の方ではなく、探索編という、もう一つのモードに備わってると思いますんで」
どんなコンセプトなんだ、そっちは。
「山の中で迷ってしまって、正しい道を選べば、脱出できるという流れです」
……意味なし山歩き映像のアウトテイクに、二、三ヶ所だけ右か左かの選択肢をつけただけの話じゃねえか!

「いや、あの、見事脱出できれば、戦慄のボーナス映像を観ることができますので、そこは一つぐっと堪えてチャレンジして頂ければと……」
戦慄のボーナス映像ってなんだ?
「意味なし山歩き映像のアウトテイクです」
このソフト作った奴らは、金出して買った連中にケンカでも売ってんのか!
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2012/09/02 | Comment (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |
幾多のMMORPGが誕生しては数年も持たずに消えて行く中で、ついに15周年を迎えたウルティマオンライン。
住民の少子高齢化という、まるで現実と違わぬような問題を抱えている現在のUOだが、それでも様々な逆風に負けずに15周年という節目の年に至ったのは、まずはめでたい話だ。
毎年恒例の記念ギフトも、今年は15周年だけあって、ちょっと気合いが入っている。

まずはお馴染みのケーキも、いつもと違う三段重ねの豪華仕様で、しかもこれ、10個に切り分けることが可能。
ヘリテージトークンは、7周年や8周年時の記念ギフトを一つだけ入手できる例のアレ。
食べようとすると何故か花火が打ち上がるカラフルな記念マフィンに、ソーサリアの軌跡と名づけられた砂時計は、クリックするとソーサリアの歴史記録が表示されるアイテム。全16種類をコンプすれば、ソーサリアの歴史年表の完成だ。

そして目玉となるのはハープシコード(チェンバロ)。
全10色で中にはレアカラーのものもあるみたいだけど、設置する分にはオーソドックスな黒系が一番いい感じだ。
このハープシコードには、楽譜という補助アイテムがあり、これをハープシコードに仕込むと、鳴らすことのできる曲のレパートリーが増えて行く。
記念ギフトに添付されている楽譜は、どうやら"ミノック・金床の響き"という曲一種類のみのようだが、他の楽譜もアンダーワールドやテルマーのクリーチャーを狩っていれば、かなりの確率でドロップするぞ。
とりあえず一日で、全15曲中10曲を集めることができた。ここからダブり地獄が始まりそうだな……。

15周年記念アイテムと同時に導入されたパブリッシュ78では、デスパイスダンジョンの改変に、新染料に、執事NPCの登場に、新アーティファクトと、様々な新要素が追加されているが、しかしオレのような筋金入りのダメ人間にとって、やはり一番気になるのは、ファイヤ(ヒスロス)島火山麓に開業した公営カジノだろう。
フォーチュンファイアカジノと名づけられたここは、ビーチリゾート型の娯楽場。
浜辺に点在するテントは、それぞれ銀行、ダーツ場、バー、そしてダイス賭博を受け持っている。
現在実装されているギャンブルは、ハイ&ローと、出目当てのチャクルスラックの二つのみだが、労働(狩り)を放棄して不労所得でブリタニア生活を凌ごうとするダメ人間たちにとっては、とりあえずは充分なくらいだろう。

これでもうクリーチャーの死体からいちいち金をドラッグする毎日とは、おさらばだ!
現在はささやかな規模のカジノだが、願わくば将来的には敷地を大幅に拡張して(後ろの火山とか邪魔だから削っちまえ! なんならアンダーグラウンドとかいうダンジョンも潰してカジノにしちゃえ!)、チンチロリンや、ルーレットや、バカラや、スロットマシンや、手本引きや、競馬ならぬ競ユニコーンと種目をさらに増やして、敷地内をリスボア回遊魚ならぬヒスロス回遊魚のお姉ちゃんNPCが、「チーマ? チーマ?」と闊歩する、夢のようなリゾート空間に発展して欲しい。
オレはしばらくここに住む! とりあえず宿泊施設だけは早めになんとか作っていただきたい。カジノのど真ん中で寝袋敷いて焚き火してログアウトするのは、さすがにアレだから。
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2012/09/03 | Comment (2) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |
UOのフォーチュンファイアカジノどころではない、マカオや、モナコや、ベガスを凌ぐ一大ギャンブルタウン、フォーチュン・シティ。
しかしここは訳あって、ただいま絶賛開店休業中! あれ? この場合は休業開店中って言った方が正しいのかな?
2年前に発売された折り、さわりだけやって放置したまんまだった『Dead Rising 2』を久方ぶりに再開してみたら、もうここに至る事情とか経緯なんかを、すっかり忘れたままで、ゾンビが溢れかえるカジノの中にぽつんと取り残された状態。
あれ、ここ、どこだっけ? なんでこんな状況に置かれてるんだっけ? 薬取ってこいって、処方箋どこだよ? それよりも何よりも、なんで俺、フランクさんじゃないの!?

クソ真面目な性格が災いしてキャラもイマイチ立っておらず、しかも後に『Dead Rising 2 Off The Record』が出てしまったおかげで、その立場がますますなくなった不憫な男、チャック・グリーン。
こいつの存在感を際立たせてやるには、操作する俺がなんとかしてやる他はない。
バーに籠もってはタダ酒で飲んだくれ、植木鉢と見れば片っ端から放り投げ、ガラスとガラスは叩き壊して周り、落ちてる食い物を貪り食ってはお腹を壊す。
あれ? なんか前任者がさんざんやったことと、ちっとも変わりないじゃん。ああ、チャック・グリーン、何とも不憫な二番煎じガイ。
しかもこいつは前任者ができたパンチラ写真盗撮もできないし。スマホの一つくらいは最初から持っておけや!

しかし"パンチラ盗撮魔"フランク・ウエストさんが、さんざん狼藉の限りを尽くした前作『Dead Rising』は、実は俺にとってはそんなにのめり込めたゲームではなかった。
それはゲームと言うよりも、オープンワールド系の緩いゲームデザインをイメージしていたら、実際は繰り返しプレイによる地道なレベルアップを前提とした、ガッチガチに堅いデザインだったという、こっちの勝手な思い込みとのギャップに問題があったのだろう。

だが今回は、このゲームはフリーロームなオープンワールド系ではなく、むしろ自由に見えて実はあんまり自由じゃない無双系のゲームをベースとしたものだということを、最初から織り込み済みだ。
だったらこちらも、最初から腹の括りようがある。最初からいきなり何でもかんでもやろうとせず(前作の時は、これをやろうとして自家中毒を起こしてしまった)、適度に暴れては死んでの繰り返しで地道にキャラクターを強化。
それにこの『Dead Rising 2』は、前作でストレスが溜まった部分を、いくつか微調整している。
その最たる例は、サバイバーエスコートの難度が大幅に下がったこと。前作の時は、二度とやりたくはないと思わせるエスコートクエストの数々が、繰り返しプレイへの意欲をだいぶ阻んでいたからなあ。

そんなワケで、前作の悪印象部分をほぼ払拭して、自分でもびっくりするくらい、のめり込めてしまった『Dead Rising 2』。
今ではすっかり練度もレベルも上がり、素手のまんまゾンビで埋め尽くされたカジノの中に飛び出すことも躊躇しなくなった。
狭い部屋の中で、ろくでもないオタク4人組と、B系夫婦と、ゲロ吐き泥酔女なんて、闇鍋のような取り合わせの面子に囲まれるなんて、頭のくらくらするようなシチュエーションにも動ずることはない。
ただ唯一、ヒロインの扱いについては釈然としないところがあったけど。
俺にとって、このゲームのヒロインは、あっちじゃなくて、緒川みずき似のレポーターの方だったんだけどなあ。
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2012/09/04 | Comment (4) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |
経営に行き詰まりヤケクソになって、スペシャルバーゲンの広告で客をおびき寄せては、それを殺して身ぐるみ剥いでいた極悪デパートが舞台の「殺人デパートの恐怖」。今までとは様子が違うフーダニット(犯人当て)ものの果てに、ゲームの方から「こんなゲームを買う奴は異常な神経の持ち主だ!」と断罪される「キラーマン」と、後半戦に入ってからも、やりたい放題の狼藉が続く『イルブリード』。
その最後のアトラクション「トイ ハンター インダ地獄へ行く」は、ファンシーなおもちゃたちの世界が舞台だ。
プレイヤーはインディ・ジョーンズのパチモノ人形インダくんに姿を変えられ、おもちゃ世界のこの世とあの世を駆け巡る冒険に出るハメになる。

ちょと昔に、ロビン・ウィリアムズ主演の「トイズ」という、ビデオゲームが事実上悪役にされている洒落臭いおもちゃファンタジー映画があったが、この「トイ ハンター」は、そんな「トイズ」的な古き良き純粋なおもちゃの概念に、盛大に糞をぶっかけるような内容であることは、今さら言うまでもないだろう。
「トイ・ストーリー」のウッディっぽい人形をイメージしたら、あまりにもそのままになってしまったので、これはヤバイと髭を慌てて付け加えたような産物のインダ君に、子供向けにしては、どう考えても性的アピール過剰なヒロインのセクシードール。そしてその持ち主は、あまりにもキモいガキ。
ミサイルのおもちゃ、ポテドンに関しては、あんまり元ネタについて触れたくはありません。

そしてセガサターンの起動音と瓜二つなジングルと共に登場する掟破りなラスボスは、その名もゾディック。
どっかで見たようなルックス。どっかで聞いたことあるような名前(そう言えば某国の未解決連続殺人鬼の名前にも酷似しています)。そしてそのコントロールルームは、ご丁寧にメガドライブのカートリッジスロットにそっくりときてる。
破壊力抜群のローリングアタックを繰り出し、本体にはダメージを与えることも難しい強敵だが、こいつによく似たハリネズミはリングが命綱だったことを思い出そう。こいつの弱点も丸い輪っかだ!

すべてのアトラクションを経た後に解放される特別エリアの名は、マイケル・レイノルズ博物館。
しかし、ここですべての真相が明らかになると思ったら甘い。真のエンディングに到達するには、仮エンディングを経ての2周目が必要となるのだ。
まあ、この2周目には、全裸エリコという素敵なフィーチャーがあるから、多少は新鮮な気分で遊べることだろう。
そして辿り着いた真の結末は、「それでいいのか!?」と世界中からツッコミが入りそうな、アバウトなエンディング。最後の最後までB級ホラー映画のお約束を貫く『イルブリード』であった。

元からゲームシステムが破綻していたのか、或いは元ネタや見た目の面白さを過剰に突っ込んだために、ゲーム部分が二の次三の次になってしまったのか。
しかし、そんなゲームとしての矛盾を、「そもそもそんなこと、どうでもいいじゃないですか」と開き直ったことにより(ハンパに配慮していたら、ろくな結果にならかったことだろう)、唯一無二の"ゲームのふりをしたバッドテイストコレクション"に昇華した『イルブリード』。
このドリームキャストきっての最低最悪作品は、前作的ポジションの『ブルースティンガー』と共に、初代XBOXに移植されることが予定されていたが、結局これは実現しないまま終わってしまった。
その内容のろくでもなさや各方面との兼ね合いから、今後新たな形で世に出ることは難しそうな、ドリームキャストにとっては、あんまり誇りたくないオンリーワン作品である。
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