- 【The Elder Scrolls V: Skyrim】スカイリム不動産事情(上) [2012/07/02]
- 【The Elder Scrolls V: Skyrim】スカイリム不動産事情(下) [2012/07/03]
- 【卒業Ⅲ Wedding Bell】秘密の新婚生活 [2012/07/04]
- 【Whirlwind Over Vietnam】天駆ける厄災の使者 [2012/07/06]
- 【井上涼子 ~ルームメイト~】七夕の願い [2012/07/07]
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「……はい、いらっしゃい。ええと、部屋をお探しなのかな?」
ええ、そうなんですけど。
「ええと…、お仕事は何をされてるんですか?」
あのー、ドヴァーキンをちょっと……。
「……定職に就かれているわけではないんですね?」
ええと……、そうとも言えるかもしれませんが。あの、とりあえずアルドウィンの復活も妨げることができましたので、ここらでちょっと落ち着いて、ちゃんとした仕事でも探そうかなと……。
「ああー、そうですか。あの、ここら辺のちゃんとした物件ってのは、ほとんどがその街の行政府が管理していて、いざ買ったり借りようとすると、色々とうるさいんだよ。身元とかだけじゃなく、街への貢献度とか」
あー、やっぱりそうすか……。僕、身元とか結構アバウトなんですよねえ……。
「まぁそうだろうねえ」
人の風体見て、思い切り納得しないで下さい……。

「うーん、リフテンの方にねえ、後家さんが経営してる下宿屋があるんだけど、今ちょっと空きがないんだよねえ」
リフテンですか。気候的に住みやすそうなとこですね。そこで他に物件ないんですか?
「ありますよ。その下宿屋にほど近い場所に。物乞い通りってとこなんだけどね」
……そういう上京したての学生に河川敷紹介するようなマネはやめてください。
「いや、河川敷よりは多少マシだよ。雨露はなんとか凌げるし」
そういう問題じゃないです。
「リフテンに近い場所だったら、一軒家の物件がありますよ。紅葉に囲まれてね、まるで別荘地みたいで、良い雰囲気です」
そ、そこ案内してくださいよ!

「"錬金術師の家"って呼ばれてる場所なんだけどね」
そう呼ばれてるってことは、過去に錬金術師が住んでたんでしょうけど、その錬金術師さんは、今どうされてるんですか?
「さあー……、姿も見たことないねえ」
ないねえで済むような話じゃ無いと思うんですけど。……ロケーションが非常にいいことは確かなんですけど、この家、ドアが無いじゃないっすか。
「この熊出没注意地帯にドアが無いのは確かに無謀だよね、ははは」
はははじゃないっすよ! 錬金術師が姿見えないわけが分かったよ!

「ロケーションがいいって言えば、地図にも載ってない密かな隠れ物件があるんだよね」
どんな物件なんですか、それ?
「スカイリム地方の中間ほどにある物件なんだけど、裏手が滝になっていて、ちょっとした絶景ポイントが庭になってるみたいな場所でね」
いい感じじゃないすか、それ! 案内してくださいよ、そこに!
「ちょっとした畑もあるし、ホント住みやすそうな場所だよ」

いい感じっすね! 自然にも囲まれてるし。
「裏にすぐ川が流れてるから、魚も釣れるしね。暑い日とか泳げるし」
こんないい物件あるんだったら、最初に紹介してくれればいいのに。こっちは何になってるんですか?
「こっちは木こりや野良仕事の作業場みたいな場所かな」
……なんか人間の形した消し炭みたいなのが、二つほど転がってるんですけど。
「寒い日は、それを燃やして暖を取ってください」
さりげなく火葬の仕上げを押しつけるなよ! おい、ちょっと、家の中にドラゴンに襲われる様子を克明に書き記した夫婦の日記があるんだけど。
「その夫婦が屋外に逃げようとしてくれたおかげで、物件は焼かれずに済んでホント助かったよね」
つまり事故物件じゃねえか、ここ!

「事故ものじゃない物件探す方が大変だよ、このスカイリムじゃ」
だけどさ、多少因縁があってもいいからさ、もうちょっとケチの付いてない物件お願いしますよ!
「あなたみたいにねえ、いちいち選り好みしていたら、見つかるものも見つからないよ」
選り好み以前の問題だよ!
「まあ、じゃあ条件だけでも、取りあえず聞いておきましょうか」
交通の便がいいとこないですか? 街のすぐ近くとか、ファストトラベルですぐ飛べる場所とか。
「ファストトラベルで飛べる場所っていうと、……あそこがあったか」
そこお願いしますよ。取りあえず見るだけでも!
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2012/07/02 | Comment (2) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |それいいっすね! ソリチュードなら仕事も見つけられそうだし。で、そこ、なんて名前なんですか?
「"廃墟と化した小屋"」
そんな佐川も配達を渋るような名前の家、勘弁してくださいよ……。
「いや、スカイリムの配達人は馬鹿にしたもんじゃないよ。あいつら結構どんなとこにでも届けに来るから。一度、ムジンシャフトのエレベーターの中に来たことあったもん。あんときはびっくりしたよ。遺跡のエレベーター開いたら、配達人が立ってんだもん」
配達人はともかく、彼女とかできたときに、「どこ住んでるの?」って聞かれて、「うん、"廃墟と化した小屋"」って答えたくないんすけど。
「まあ名前はアレだけど、実際は廃墟ってほどのもんでもないから。ほら、ここ」

ここも事故物件じゃねえかよ! 都井睦雄の襲撃でも受けたような惨状じゃねえか!
「いや、表は多少散らかってるかもしれないけど、中はそうでもないんじゃないかな。よく分からないけど」
よく分からないって……。ちょっと中も見せてくださいよ!
「いやあ、ここさぁ、なんだか知らないけど入れないんだよねえ。一体何なんだろうね、ここ」
あんたが管理している物件じゃねえのかよ!
「なんかここ、あんまり関わり合いにならない方がよさそうだよねえ」
ホントに紹介する気あるんすか!?
「うーん、じゃあ集合住宅でいいんだったら、マルカルスに今ちょうど一つ空きがあるんだけどね」
集合住宅っていうと、要するにマンションですか。
「まあマンションの・ようなものかな」
……先代の三遊亭金馬みたいなフレーズ使うの、やめてください。

「はい、ここがマルカルスの一等地に鎮座する集合住宅、ウォーレンズです」
……以前、知人が新大久保にほど近い、ビザがあるのかも定かでないような外国人ばっかが入居してるマンションに住んでたことがあったんですけどね。ビジュアルは違うけど、雰囲気はそこにそっくりだよ。特に屋内なのに平気で火を炊いてるとこなんか。
「いや、多少カオスで排他的かもしれないけどさあ。一応ここは言葉通じるし。それに目の前が鉱山だから、すぐに仕事が見つかるかもしれないよ。まぁちょっぴりブラック企業かもしれないけど」
鉱山だけじゃなく、ここは街ぐるみでブラックだろ!

「あんたも職がないくせに選り好みが多いね。分かりました。しょうがない、とっておきの物件を紹介しましょう」
出し惜しみせずに最初からそうしてくれたらよかったのに。
「場所はウインターホールドとドーンスターの中間辺りなんだけどね。ファストトラベルで飛べるからそんなに不便じゃないと思います。ちょっと変わった物件なんだけどね。灯台なの」
灯台?
「うん、フロストフロウ灯台。そう聞くと住みづらそうに思えるかもしれないでしょ? でもね、以外と部屋数あるんだよ。収納も多めだし、地下はまるまる貯蔵庫にできるから。それにリビングがかなり広いんだよね。モニターと360本体とキネクト3台並べてダンスセントラル大会開けそうなくらい」
別に無理して3台並べる必要はないでしょ。
「それに灯台だから、眺めはもちろんいいしね」
中はちゃんと見せてもらえるんでしょ?
「もちろん。さあどうぞー。ちょっと前の住人の残していったものが散らかってるかもしれないけど」

……前の住人のものが散らかってるんじゃなくて、前の住人自身が散らかってるんだけど。
「片付けて行くのが礼儀だよね。こういうのって普通」
前の住人って何人居たの?
「親子。夫婦と子供が二人だったかな?」
旦那と子供たちはどこに行ったの。
「……さぁ?」
さぁじゃねえだろ! 一家失踪じゃねえかよ、それ!
「だけどここ、中さえ片付けちゃえば、ホント滅多にない、いい物件だと思うよ。街で買える屋敷は、オブリビオンのときとは違って、どれも無個性でイマイチ愛着が湧かないけど、ここはそんなことないし」
だけど今まで次の住人が決まらなかったってことは、なんかマイナスの要因でもあるんでしょ。
「んー、まーちょっと、虫が多めに湧くくらいかな」
どんな虫?
「あれは……、ハサミムシとかの類なのかなあ?」

ああ、ハサミムシ。まあ石造りだし、その程度のものが出るのは仕方ないかも。
「ちょっと大きいけどね」
……なんか言った?
「い、いや、何にも」
……じゃあ、眺めもよさそうだし、もうここに決めちゃおうかなあ。
では細かい契約とかは後々ということで、今日はとりあえず鍵だけ渡しとくんで、。あ、それと、夜になると地下の方でカサカサと物音がするかもしれないけど、あんまり気にしない方がいいと思うよ。それでは、良い新生活を!」
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2012/07/03 | Comment (4) | Trackback (1) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |
仕事の上で一番やっちゃいけないことは、商売ものに手を出すことですけど、中でも教師が生徒に手をつけるのは、時代が時代なら打ち首獄門に相当するような行為だと思うんです。
まぁこんなことをしでかした場合は、大きな問題になるのが普通なんでしょうけど、中には私の高校の時のある教師みたいに、顧問をしていたバレー部の生徒に手を出し、卒業を待つようにして結婚。そしてその二ヶ月後には子供ができていたなんて、まるでロイヤルストレートフラッシュみたいな騒ぎを起こしたにも拘わらず、問題となるどころか、その後に教頭にまで登り詰めたなんて例もありますから分からないもんです。

ギャルゲーの元祖の一つに数えられる『卒業』シリーズにも、卒業後に生徒と結婚するというエンディングがあったりして、私もよく"人間失格"の評価を受けたりしていましたが、前作『卒業Ⅱ Neo Generation』から4年ぶりの登場となったこの『卒業Ⅲ Wedding Bell』では、ついにその先の領域にまで行ってしまいました。
生徒がまだ在学中にも拘わらず、密かに結婚。要するに岡崎友紀の「おくさまは18歳」みたいなもんですね。
シリーズ三作目ともなると、さすがに今までのブロイラー式教育システムだけでは、マンネリ感が否めないからなんでしょうか、とにかく教師としての業務に加えて、生徒兼新妻との甘い新婚生活&その事実を秘密として堅持しなければならないという、新たなテーマが加わったのでした。

ゲームを始めて最初にやらなくちゃならないのは、五人の生徒の中から誰を嫁に選ぶかという、うはうはパネル指名の儀式。
しかしこの『卒業Ⅲ』の五人、シリーズ過去作と比べると、いまいちキャラクターの掴み所がないときています。
だいたい『卒業』シリーズは、その後を描いた作品や様々なスピンアウト作を見ても分かるように、キャラがしっかり立っているのは、一作目のレギュラーメンバーだけ。
『卒業』は、その名の通り生徒たちが一作で卒業してしまいますので、ナンバリングタイトルはどうしてもメンバーの総入れ替えを余儀なくされてしまいます。
『卒業Ⅱ』のメンバーは、「不良」「お嬢様」「健康優良児」「真面目」「バカ」という一作目のキャラクター分担を、ほぼそのまま踏襲していましたが、そのせいで一作目レギュラーのマイナー版というイメージが、どうしてもついて回ってしまいました。

それを恐れたのか『卒業Ⅲ』のメンバーは、不良やお嬢様という役割分担を、ぼんやりと残してはいますが、そのキャラクターは一作目の五人みたいに過剰なものではありません。
おかげで生徒のパーソナリティがイマイチ希薄になり、中にはキャラが被っている奴も居るので、区別が非常につきづらくなっています。
さらにメンバーの名前は笑芸人から取ってくる法則(スピンアウト作品でも、これは徹底していた)もリセットされてしまったので、生徒の顔と名前が、さっぱり一致しません。あれ、お前「渡辺」じゃなかったっけ? 私は「斉藤」? そうか、ごめんな。二学期も終わろうとしているのに、名前さっぱり覚えてなくて。

過去作の休日は、見回りで生徒たちの行状に目を光らせたりする日でしたが、この『卒業Ⅲ』の休日は、生徒兼新妻との甘い甘いデートの日。
しかしこの夫婦は、結婚しているという事実を誰にも知られてはならない秘密を抱えているクセして、そのデートを学校にほど近い近場で済ませる始末。
休日の街中には、当然他の生徒もうろうろしているわけで、これとばったり遭遇する事態を避けるために、日頃から生徒の行動をそれとなく聞き出し、それを避けてデートの場所を選択しなければなりません。
しかもこのロシアンルーレットみたいなデート、任意ではなく強制(祝日まで!)。おかげで生徒育成パートが休日ごとにざっくり寸断されて、テンポが悪いことおびただしいです。

だけど、それだけ細心の注意を払っても、他の生徒と出会してしまうこともあります。
そんな場合は特別授業と称してその生徒を呼び出し固く口止め。しかし女の口に堅い戸は立てられません。これがあんまり度を越すと、噂はいつしか広がって行き、やがては結婚の事実が露わにされゲームオーバー。生徒たちの口の軽さではなく、近場でデートを済まそうとした、自分たちの横着さを恨みましょう。
まあやってることは、『卒業』シリーズ恒例のブロイラー飼育式パラメータ育成作業。そしてこの『Ⅲ』の場合は、テンポの悪さに加え、一作目の志村に該当する飛び道具キャラが不在のため、どうしてもその教師生活は、過去のシリーズ作と比べて薄味気味になってしまっています

『卒業』シリーズのボイスキャストは、いつも青二プロダクションから起用されるのが、これまた恒例になっています。
『Ⅱ』のときは、他のギャルゲーではまずお目にかからないような、地味系中堅声優を揃って起用していましたが、この『Ⅲ』では一転、青二プロ若手陣からの抜擢。
当時はユニットを組んで活動していましたが、その中で出世頭となったのは、その頃は高橋千晶と名乗っていた、現・たかはし智秋さんでしょう。
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2012/07/04 | Comment (2) | Trackback (1) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |
「シャル・ウィー・ダンス!」
イカレポンチなおっさんの脳天気な合図と共に、朝焼けをバックに"ワルキューレの騎行"を鳴り響かせ姿を現すヘリコプター部隊。
美しく静かな早朝の漁村が、たちまち火柱と土柱と水柱だらけの地獄絵図に一変して行く。そんな光景を不覚にも美しいなどと思ってしまったのは、私だけではないはずです。
コッポラの「地獄の黙示録」は、作ってるうちにどうにもなんなくなっちゃった、紛れもない破綻作なんですけど、ところどころにこちらのハートを捉えて止まない、凄まじく魅力的なシークエンスが散在しているから、何とも厄介な映画です。
中でもキルゴア中佐率いる航空騎兵大隊が、海辺の村を襲撃するシーンは、あの映画の事実上のクライマックスと言えるでしょう。

椰子の木林にロケット弾をぶちこみ、動くものを片っ端から掃射する、空からやって来た厄災の使者イロコイ。
一度でいいから、あれを駆る側になって、「奴らを石器時代に帰してやれ!」の一言と共に、地上のあらゆるものを蹂躙して回りたい。
そんな不謹慎な思いを抱いたのも、これまた私だけではないはずです。
しかし、世に戦闘ヘリゲームは数あれど、何故かベトナム戦争を部隊にしたヘリゲームは、なかなか登場しませんでした。
「地獄の黙示録」や「フルメタル・ジャケット」など、人気のある元ネタには事欠かないことから、ベトナム戦争ヘリゲームは需要が結構ありそうに思えるんですが、それがなかなか出てこなかったのは、空から農民みたいな恰好をした連中を嬲って回る絵ヅラが、さすがに憚られるものがあったからなんでしょうか。

そんな中、待望のベトナム戦争ヘリゲームとして、大きな期待を背負って登場したのが、この『Whirlwind Over Vietnam』です。
航空騎兵部隊員としてUH-1Nイロコイに乗り込み、緑に覆われたベトナムの上空を部隊に、様々なミッションに挑む。
役割はパイロットだけではありません。ガンナーとして地上に重機関銃の弾を撒き散らし、誰かさんみたいに「俺の記事を書けば、すげえウケるぜ!」と舞い上がることだって、ついにできるのです。

ミッション中に任意の音楽をカスタムサントラとして鳴り響かすことができるのも、ツボを得たフィーチャーです。
ここは安易に"ワルキューレの騎行"を選んでしまいそうですか、しかしキルゴア中佐に言わせれば、あの音楽は景気づけではなく心理戦で流しているとのこと。
だったら、どんな音楽をバックに現れたら、ベトコン連中に一番心理的なダメージを与えられるかを、模索してみてはどうでしょうか。
朝焼けを背後に、五月みどりの"お座敷ロック"を鳴り響かせながら現れるヘリコプター部隊。
畑中葉子の"後ろから前から"をバックに、地上に雨嵐と降り注ぐロケット弾。
ナパーム弾で密林が巨大な業火に包まれる美しい光景を、"T-BACKSのズンドコ節~お花見編~"と共に見下ろしてみるのもいいかもしれません。

しかしこのゲーム、気の利いたところは、実はこれだけ。
それ以外の部分はと言うと、事前の期待が、まるでハズレ外国人選手の化けの皮が剥がれたときみたいに、しょぼぼぼぼーんと萎んでしまうほどのへっぽこぶり。
何よりヘリコプターゲームとして、もっとも重要視されるべき肝心のヘリの挙動が、ぎゅーーーんと一気に上昇したり、どすんと落ちるように降下したりと、ヘリ特有の浮遊感がまったくない有様。
ヘリゲームというのは、基本的に操作が難しいものですが、この『Whirlwind Over Vietnam』の場合は、ヘリコプターの操縦性を再現した難しさではなく、ヘリとはかなり違う得体の知れない挙動のピーキーさが原因によるもの。

ならばとガンナーにポジションチェンジして、例の「逃げる奴はベトコンだ!」にトライしてみようとすると、こっちはこっちで大きな問題を抱えています。
最近のFPSでは、よく車載機銃などの武器を操るレールライド式のシューティングシーンが用意されていますが、本作のガンナーは、それの敵がろくすっぽ出てこないバージョンみたいなもの。
仕方なしに「ベトコンが潜んでいるかもしれない」密林をめくら撃ちして、憂さを晴らすしかありません。
さらにこのゲーム。いわゆるキャンペーンにあたるモードが全く存在せず、あるのは独立したおざなりな単独ミッションが10個だけ。
まるでデモ版に毛が生えたようなボリュームの無さには、作りかけをそのまま出したんじゃないかという疑いを抱かずにはいられないのでした。
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2012/07/06 | Comment (0) | Trackback (1) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |
不真面目の国から不真面目を広めに来た不真面目伝道師みたいな私が、堅い話が三度の飯より好きな井上さんと、どうにかこうにかうまく同居を続けていられるのは、ひとえに私からの空気を読んだ歩み寄りによるものです。

ちょっとリビングに顔を出してみると、そこには新聞を読みながら難しい顔をしている井上さんが居たりすることがあるんですが、そんな時は、私の中では密かに警報が鳴り響き、一種の自己防衛モードと言える、便宜的真面目態勢に入るのです。
一度これを怠って、クソ真面目な顔で「少年法についてどう思いますか?」なんて議論をふっかけてきた井上さんに、「えー、別に今のままでいいんじゃね?」などと適当に答えたら、その後、長々とお説教を喰らうハメになったりしました。

その時は心の中で「まぁ井上さんらしいわなあ」などと苦笑していたんですが、それにしても、みんなの願望を平均化して集大成したような、今どきのギャルゲーヒロインとは一線を画した井上さんのキャラ造形には、"90年代ギャルゲーの風土が生んだもの"の一言では説明できない特別な何かを感じずにはいられません。
ただそれでも、「今どきのテレビにもの申す」なんてステロタイプな問題定義を、井上さんに振られたときなんかは、さすがに内心ではうんざりしちゃいますけどね。

「アメリカでも、不倫カップルや愛人同士をスタジオに呼んで、言いたい放題言わせある変な番組があるんです!」
そう憤る井上さんに向かって、さすがに「ごめん。オレその番組大好き」なんて本当のことを言うわけにも行かず、「少年犯罪をなくしたいと思うなら、まずテレビから変えていきゃなきゃダメだよね!」なんて、心にもない迎合に走っています。

息苦しいほどにクソ真面目な井上さんと共に迎えた七夕。
まるで今にも「ア●ウェイの洗剤使ってみませんか? すごくよく落ちるんですよ!」なんて言い出しそうな、キラキラした表情で井上さんが短冊にしたためたのは、「世界から戦争や諍いごとがなくなるといいな」というお願い。
そんな井上さんを前に、私は「街を歩く女の子たちが、みんなエロ可愛い黒ギャルになりますように」という、心からの願いを書き込んだ短冊を、そっと後ろ手に隠すのでした。
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2012/07/07 | Comment (0) | Trackback (1) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |