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ボンクラ360魂クロスカルチャーゲームブログ 

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【オーバードライビン スカイラインメモリアル】

   ↑  2012/03/08 (木)  カテゴリー: PS1
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スポーツ専門局J-SPORTSで、今、「蘇る! 20世紀の名レース」という国内モータースポーツの番組を放映しています。
これは15,6年前くらいの、F3000やインターTEC、グループAや全日本GT選手権といった、今となっては懐かしいカテゴリの中から、選りすぐりのレースの貴重な映像を観ることが出来る番組。
そして昨夜、放映されたのが、星野一義、鈴木利男組の駆るカルソニック・スカイラインGT-Rが、圧倒的って言葉すらも色褪せて見えるほどの強さで制した1990年のインターTEC。
それまでのインターTECは、並みいる日本車を蹴散らしてフォード・シエラが君臨していたのですが、それにストップをかけたのが、日産がスカGブランドを復活させて、満を持して送り込んだスカイラインR32GT-Rだったのです。
この蘇ったスカGの強さはハンパではなく、以降のインターTECを含む全日本ツーリングカー選手権は、スカイラインの独壇場となったのです。
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歴代のスカイラインでは8代目となるスカイラインR32GT-Rが、いかに日本車の歴史に名を刻む名車であるかは、広く知れ渡っていることですが、番組中(当時のレース映像に、現在の星野一義さんらが解説を被せるスタイルでした)でも、やはりこのR32型の素晴らしさに話が及んだときに、肝心の星野さんが、
「でも、この後のR33型と比べちゃうと、やっぱり33の方がいいよ」
などと、身も蓋もないことを仰ってました。いや、そりゃあ勿論そうだろうけどさあ!
「32と33と34をサーキットに並べて乗り比べたことがあるんだけどさぁ。それやると8年の差はデカいなって、つくづく思うよ」
まぁ我々は現実では、サーキットに歴代スカイラインを並べて乗り比べるなんてマネは、そうそうできませんが、この『オーバードライビン スカイラインメモリアル』の中ならば、存分にそれは可能です。
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『オーバードライビン』は、言わずと知れた初代『ニード・フォー・スピード』。
しかし、日本では『オーバードライビン』のタイトルを冠され、マイナーチェンジ版がぽろぽろ出るという独自の展開がなされましたが、そんな和版『ニード・フォー・スピード』の中でも最も特異な存在が、この登場する車種がスカイラインのみに限定された『スカイラインメモリアル』です。
ベースとなったのは『オーバードライビン』のプレイステーション移植版である、『オーバードライビンDX』。
ゲームのシステムやインターフェース、舞台となるコースなどは、『オーバードライビンDX』と全く一緒。
ここから登場車種が、世界各国のハイエンドスポーツカーから、歴代スカイラインに入れ替わっただけの、マイナーチェンジ版なのです。
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今となっては全く想像できないことですが、戦後間もない頃の日本自動車産業は、世界レベルから大きく立ち後れた存在でした。
そんな中で登場した2代目スカイライン、プリンススカイラインGTは、日本グランプリに於いてポルシェ904GTSに善戦し、一日にして最初のスカイライン伝説を作り上げます。
このゲームで乗れる最も古いスカイラインが、このプリンススカイラインGT。
プリンス自動車が日産と合併した後に発表された3代目が、ハコスカの異名で知られるスカイライン2000GT-R。GT-Rとしては、これが最初のスカイラインとなります。国内では無敵を誇った名車ですね。
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以降、ケンメリの名で知られる4代目(私がデザイン的に一番好きなスカイラインはこれです)、「西部警察」でもお馴染み、5代目のスカイライン・ジャパン。鉄仮面の異名をとり、族車のベースとして人気があった6代目。イマイチ存在感が薄い7代目と、スカイラインの系譜は続きます。
そして90年代に入って、復活GT-Rの狼煙と共に登場したのが、8代目となる名車R32GT-R。
このゲームで乗ることのできる最新のスカイラインは、このR32の後継であるR33GT-R。
2代目から9代目まで、歴代スカイラインの満漢全席。これに隠しカーとして、スカイラインの親戚であるプロトタイプレーシングカー、R380シリーズのル・マン対応モデル、R390が加わるのです。
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プレステ版の『オーバードライビン』シリーズは、正直な話、名作の誉れ高い3DO版やPC版に比べると微妙に落ちるデキなのですが、それでもやはり、この"車を転がす喜び"に特化したゲームコンセプトは、しっかりと息づいています。あの、あまりにも見事な車内視点も健在。
このゲームには、無粋な車やサーキットの段階的アンロックシステムなどありません。
隠しカーと隠しコースを除くすべての車種、サーキットを最初から自由に選択でき、思うままに歴代スカイラインを乗り回すことができるのです。
そしてそれぞれの車には『オーバードライビン』シリーズ恒例、あの「カーグラフィックTV」を思わせる実写映像と、古谷徹による車解説のナレーション付き。
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一つの名車の血統を辿るというコンセプトは、真の車好きのための車ゲームである『オーバードライビン』と、なんと相性の良いことでしょうか。
プレイステーション上に凝縮されたスカイライン浪漫。
1車種限定のカーレースゲームは、海外ではそれなりに存在しますが、日本に於いて1車種限定ものが、この『スカイラインメモリアル』以外になかなか登場しないのは、やはりスカイラインの歴史と伝統に互する車が、他に見当たらないということなのでしょうか。

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2012/03/08 | Comment (2) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |

【全日本GT選手権 MAX Rev.】カネコの無謀な挑戦

   ↑  2012/03/10 (土)  カテゴリー: PS1
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一昨夜の「蘇る! 20世紀の名レース」は、1997年の全日本GT選手権(JGTC)。伊達公子の旦那として知られるミハエル・クルムが、鈴木亜久里をラスト1周で大逆転したレースでした。
93年まで行われていた全日本ツーリングカー選手権に取って代わって始まったJGTCは、現在ではSUPER GTと名前を変えておりますが、90年代にはとにかく絶大な人気を誇った、日本を代表するレースカテゴリだったのです。
もっとも多くゲーム化された日本のレースカテゴリも、このJGTC。
プレイステーションの『ストレートビクトリー 星野一義への挑戦』や、ニンテンドウ64の『CITY TOUR GRANDPRIX 全日本GT選手権』(これは実在サーキットの許諾が取れなかったためか、JGTCのマシンで市街地の中をレースさせるという苦肉の策に走っています)などは、いずれもこのJGTCのゲーム化なのですが、そんなJGTCゲームの中で、スーファミからプレステにまたがってシリーズ化されたのが、カネコの『全日本GT選手権』シリーズです。
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このカネコのシリーズは、各チーム、サーキットからの許諾を受けた、JGTCのオフィシャルゲーム。
しかし、カネコと言えば、『大江戸ファイト』を筆頭に、『決死の探検サバイバル ゆけゆけ!山口君』だの、『侍日本一』だの、『火激』だの、『さるかにハムぞう』だのと、妙ちきりんなアーケードゲームばっか作っていたメーカー。
そんなカネコの『グレート1000マイルズラリー』という、見下ろし型のアーケードラリーゲームが、『全日本GT選手権』のベースとなった作品です。
スーパーファミコンで登場したシリーズ1作目『全日本GT選手権』から、プレイステーションの『全日本GT選手権 改』まで、このシリーズのスタイルは、このラジコンチックな独特の見下ろし型スタイルでした。
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このスタイルは、それなりに独特の面白さがあったのですが、さすがに『リッジレーサー』や『グランツーリスモ』で3Dレースゲームが全盛となった時代に、いつまでもそんな前時代的なスタイルを続けていたら、オフィシャルゲームの沽券に関わると思ったのでしょうか。
このプレステでは通算3作目にしてシリーズ最終作となった、『全日本GT選手権 MAX Rev.』は、3Dタイプのゲームに変貌を遂げていました。
メインとなるチャンピオンシップモードは、JGTC実在21チームのどれかに所属し、練習走行、予選、本戦レースをこつこつと繰り返しながら、選手権全6戦を戦い抜くモード。
海外では良くある、一つのレースカテゴリを忠実に再現した、オーソドックスなレースシムです。
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マシンのセッティングは、それほど煩雑なものではなく、どの項目も5段階程度に簡略化されています。
さらにはチームの同僚ドライバーが的確なアドバイス(チーム国光に所属すれば、高橋国光さんか直々に)をくれるので、セッティング周りで悩むことは、そうそうないでしょう。
と、ここまでなら、非常に質実剛健なレースシムに思えるのですが、ああ、カネコはやはりカネコでした。
いざサーキットに出てみれば、ちっとも安定していないフレームレートに、ガクガクしておかしな挙動を繰り返す自車。
ライバルカーの様子も、コマ落とし映像みたいになっていて、まるで日本の反対側の住人と、劣悪な回線でネット対戦をやっているかのような有様。
おとなしく見下ろし型のスタイルを続けていれば、こんなボロは出なかったのに。そうカネコを気遣っても、今さら手遅れです。
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この『全日本GT選手権 MAX Rev.』はディスク2枚組。
ゲーム本編ではないほうの、もう一枚のディスクは、オフィシャルの強みを活かしたJGTCのデータディスク。
96年度JGTCの参加チームやマシン、ドライバーのデータ。さらにはサーキットや過去の大会結果、レースクイーンの情報までもが、ムービー満載で詰め込まれています。
ここで目を惹くのは、JGTC参加チームやレーサーのバラエティが実に豊かなところ。
これはプライベートチームの参加が容易だったハードルの低いGT300クラスの存在によるところが大きいでしょう。
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高橋国光、星野一義、鈴木亜久里、長谷見昌弘、関谷正徳、鈴木利夫、土屋圭一、ペドロ・デ・ラ・ロサといった大物レーサーに混じって、近藤真彦や三原じゅん子、さらにはV12気筒のスーパーカーを持ち込む大人げないマンガ家さん(池沢さとし&ランボルギーニ・イオタ)まで。
ここら辺の面子は、ゲーム本編にもしっかりと登場します。あなたもマッチや池沢先生のチームメイトとなることができるのです。
特にバーディークラブに所属して、三原じゅん子さんと、元夫の松永雅博さんの後輩ドライバーになるのは、非常に貴重な経験となるでしょうか。居心地はあんまり良くなさそうだなぁ、このチーム……。

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2012/03/10 | Comment (0) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |

【Ask Angela!】女占い師との同居生活

   ↑  2012/03/11 (日)  カテゴリー: XBOX 360
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オセロ中島知子の洗脳騒動。どうやらくだんの女占い師とは、ひとまず引きはがされたようです。
この件で一番がっかりしているのは、東京スポーツなのではないでしょうか。
なにしろ、この騒動に関する東スポのはしゃぎっぷりは、ハンパなものではありませんでしたから。
連日一面を飾った東スポ中島報道の中で、私が一番ぶっ飛んだのは、「中島奪還の鍵を握るのは今田耕司!」というものでした。
なんで同じ事務所でもない今田がキーマンなんだ?と記事本分を読んでみると、そこには「同じマンションに住む今田が、マンション玄関のオートロックを開けてくれれば、中に突入できるはず」という、凄まじい理屈が。
こんな騒動に巻き込まれて、勝手な期待をかけられる今田さんが不憫でなりません。
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まぁ今回の中島さんのケースを、「胡散臭い人物にひっかかって、愚かなことだ」と、冷笑的に見ている人も多そうですが、いいや、こういうことは、いつ自分に降りかかってくるか分からないものです。
かく言う私も、胡散臭い女占い師に、もう2年近くも家に居座られて、大変往生しているくらいですから。
しかも私の場合は中島さんと違って、心配してくれる事務所も、部屋に様子を見にくる心優しき後輩も、こちらの事情を察してくれる大家さんも、苫米地某を紹介してる、ありがた迷惑な知人も居りません。
もう私は部屋の中で、この女占い師とマンツーマンの状況に置かれ、すべてが彼女の言うがままの状態なのです。
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こういう怪しげな占い師は、人の不安や満たされない心から生じる隙に、すかさずつけ込んできます。
私が彼女と知り合ったのは、2年前のちょうど今頃でした。
プロ野球特定球団のファンなら必ず生じる、「贔屓のチームは、はたして今シーズンは、どんな調子なのだろうか?」との不安にかられていた私は、XBOX LIVE マーケットプレースに居た、この『Ask Angela!』という占い師に、つい目を停めてしまいました。
当たるも八卦当たらぬも八卦。そんな軽い気持ちで、彼女についついお伺いを立ててしまったのが、間違いの始まりです。
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「ようこそ、いらっしゃい。さぁ、そこにお掛けなさい。スピリチュアルな力であなたの運勢を占ってあげるわよ」
出会った当初のアンジェラは、非常にフレンドリーで気さくな人柄でした。それに安心した私が、「今年の千葉ロッテマリーンズは、Aクラス入りできるんでしょうか?」と悩みをぶつけると、彼女は「占いはタダじゃないのよ」と、意味ありげな笑いを浮かべ始めたのです。
「そこを何とか」、「それが知りたければ80MSポイントを払いなさい」、「いや、ちょっとぐらい」、「タダで占って貰おうなんて、それは虫が良すぎるわよ」、「せめてさわりだけでも」、「たった80MSポイントぽっちが払えないと言うの?」、「じゃあ、ロッテが優勝するかしないかだけでも」、「ロッテが優勝できるわけないじゃない!」、「なんだと、このババア!」
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まぁ私も80MSポイント程度の投資を惜しむほど、しみったれじゃありません。
チャージしてあったポイントから支払いを終えて、彼女を完全版にアップグレードさせると、アンジェラはようやくこちらの話を聞こうという態度になりました。
「で、どんなことを相談したいわけ? 悩みを頭の中に思い浮かべたらAボタンを押しなさい」
「だからロッテは今年Aクラス入りできるかどうかですよ!」
「残念だけど、その娘はあなたのことを好きでも何でもないみたいね。他の娘を捜しなさい」
「人の話をちっとも聞いてないだろ、お前!」
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それ以降、アンジェラは私のXBOX360に居座って、クソの役にも立たないご託宣を、毎日のように並べ立てる始末です。
明日の大井競馬の勝ち馬、近所のパチンコ屋の当たり台、いちゃキャバのYちゃんが店外に応じてくれるかどうか。
私の切実な悩みの数々に、彼女が返すのは、ことごとくとんちんかんな答えばかり。
いや、ピント外れくらいなら、まだ許せますが、その大半は東欧っぽい訛りのせいで、全く聞き取れないときています。
そんな理解不能の解答を出されたときに私ができることと言えば、せいぜい勝手にふきだしを付けて、答えをねつ造するくらいでしょう。
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あまりにも強引に居座り続けるアンジェラに耐えかねて、一度密かに引っ越しを決行したことがあったのですが、彼女は転送ケーブルを伝って、旧型XBOX360から新型XBOX360に勝手についてきてしまいました。
それだけならまだしも、「『Avatar Alarm Clock』ってご存じかしら?」、「『Avatar Avenue』って、とても素敵なゲームがあるのよ。買いなさい」などと、人をそそのかして、彼女の親戚たちまで私の所に無理矢理押しかけさせる始末です。
しかし、そんなのっぴきならない境遇に置かれている私に、世間は中島さんのときのような同情を全く寄せてくれません。
東スポやワイドショーが話題にしてくることもなければ、誰かが私を奪還してくれるわけでもありません。
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そんなわけで、私は今日も、この無駄飯食いの胡散臭い女占い師のマインドコントロール下に囚われた状態なのです。
せめて私以外の誰かも、同じ境遇に引き摺り込んでやりたいと考え、ここに彼女の連絡先を記しておきます。
後になって「金を返せ」と私に言われても困るので、その辺は先に断りをいれておきますね。

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2012/03/11 | Comment (0) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |

【占い師セム・リブラの タロット占い】今年のロッテの運勢は

   ↑  2012/03/13 (火)  カテゴリー: 3DO
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今、春の珍事という言葉だけでは説明がつかない現象が起こっています。
主なスポーツメディアは、あまり大きく取りあげてはいませんが、プロ野球のオープン戦に於いて、現在、あのイチローすらをも軽々と凌駕する、7割近い打率をあげている選手が居るのです。
その選手とは、我らが千葉ロッテマリーンズの根元俊一。
今までレギュラーに定着できず、一軍と二軍を行ったり来たりしながら、内外野のポジションをたらい回しにされていた根元に、一体何が起こったのでしょうか。
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一時的な確変なのか。あるいは百年に一度の天才打者として、ついに覚醒したのでしょうか。
いずれにしろ、シーズンが開幕しても、この調子を維持してくれるのならば、マリーンズ最大の穴であるショートのレギュラーに、すっぽりと納まってしまうではありませんか。まぁその場合には、守備には思い切り目をつぶらなければなりませんが……。
先発のコマが加わって、その上に七割打者の誕生。このままではロッテは優勝してしまうではありませんか!
私がそう舞い上がれたのも、根元以外のバッターが、さっぱり当たってない事実に気付くまでの、ほんの一瞬の間でした。束の間の夢を見させていただき、本当にありがとうございます。
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しかし、ロッテファンに限らずとも、この時期の贔屓球団の調子は、非常に気になるものです。
これでスポーツメディアなどで、野球解説者たちが、程良くロッテを持ち上げてくれれば、私も枕を高くして眠れるのですが、あいにくとどいつもこいつも、ロッテに関しては、バットで頭をかっ飛ばしてやりたくなるような予想ばかり立てやがります。
野球の専門家などと言っても、しょせんはこんなものです。
私が穏やかな心でシーズンの開幕を迎えるためには、もっと見識の高い人物にお伺いを立てるべきなのでしょう。
そんなときには占い師です。
最近は、人の家に勝手に棲みついちゃう占い師ばかりが、大きくクローズアップされて、占い師の信頼性を大きく損なったりしてますが、それは一部の不祥事公務員を見て、公務員全体を非難するようなものです。
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名のある占い師の中でも、タロット占いのセム・リブラ先生は普通なら鑑定を受けるのに予約を必要とするくらい、評判の高い人物です。
しかし3DOユーザーならば、そんな事前の予約など一切不要です。この3DOソフト『占い師セム・リブラの タロット占い』さえあれば、先生はいつでも気軽に、あなたの悩みや相談事に答えてくれるでしょう。
私もさっそ当座の一番の悩みごとを、先生に相談してみたいと思います。
先生! 開幕を前に、ロッテの調子が気になって夜も眠れません。ぶっちゃけ、今年のロッテの運勢はいかがなもんなんでしょう!?
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人に相談するような深刻な悩みが、そんなことしかないのか。そう呆れられそうな気もしましたが、先生はさすが人間ができています。呆れ顔ひとつせずに、私にタロットカードのシャッフルを促しました。
そして出てきたロッテ今年の運勢は、隠者のリバース。先生、これは一体どんな意味なんでしょうか?
「周囲から理解を得られず、孤立を深める傾向がありますね」
……先生、その解釈をプロ野球のペナントレースに当て嵌めると、"ぶっちぎりの最下位"という意味以外は思い浮かばないんですけど。
「それと表現力不足で周りに自分をアピールできていません。目立つことなく埋没しています」
ロッテが地味で話題性に乏しいのは、今に始まったことじゃねえよ!
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「どんな結果が出たにしろ、運勢は自分の力で大きく変えられます。前向きな気持ちを忘れないことです」
一ファンにできる努力なんて、たかが知れてるような気もしますけど……。あ、先生、これ、ほんの図書券です。これでもうちょっと景気の良い鑑定をひとつ…。
「……自分の力で運勢を変えるというのは、占い師に袖の下を掴ませてどうこうさせることではありません」
そ、そうなんすか……。あ、それと先生、もう一つだけ。根元俊一という男が居るんですけど、彼の今年のビジネス運を占っていただけないでしょうか。
「仕事面で騙されやすい傾向がありますね。じっくりと熟考してプラスとなることを、しっかりと見極めて行くと良いでしょう」
それって、打ち急がずカウントを溜めて球を見極めていけってことですね! 先生、鋭い! さすがです!
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「自分の身の丈にあった仕事を選ぶことも大切ですね」
あんまり大きいの狙って振り回さず、アベレージヒッターに徹しろという意味ですね。そらそうですよ! 大きいの狙ったって、あの球場じゃ、そうそうスタンドになんか飛び込みませんから!
「危急の時は、慌てず落ち着いて行動することを心がけましょう」
ボールを捕ったら落ち着いて送球しろというアドバイスですね。あいつ、よく泡食ってとんでもないところに放り投げやがるんですよ。先生、さすが名占い師です。実に的確な助言、ありがとうございます!
「そういったことを心がけるよう、その根元さんにもお伝え下さい」
それを心がけられるようだったら、今まで苦労はしなかったんですけどね!
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胡散臭い自称占い師とは一線を画した、先生の確かな鑑定がいただけるメインモードの他に、本格ケルト十字法により、自分の手で自分を占うことのできるモード(私の場合は、ちょっと思わしくない結果が出ると、「今のなし」といって、すぐちゃらにしてしまうんですが)、そして先生によるタロットカードの詳細な解説。
これに実物のタロットカードが付属した、タロットカードソフトの決定版とも言える、この『占い師セム・リブラの タロット占い』。
もっとも、他にコンソール機で発売されたタロットカードソフトが、あるのかどうかはよく分かりませんが、とにかく根元は、先生のありがたいアドバイスを胸に、是非とも夢の七割打者を目指して下さい。
あ、そうそう。先生から最後にもう一つだけアドバイスがあるそうです。
「契約の時には、言いくるめられないように注意して下さいね」
もう先生ったら、ホント鋭いんですから!

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2012/03/13 | Comment (2) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |

【THE HOUSE OF THE DEAD Ⅲ】

   ↑  2012/03/14 (水)  カテゴリー: XBOX
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よくカタログスペックを追求する余り、使う者とか、それを整備する者の事情を全く顧みない兵器や軍用機を作ったりしちゃうメーカーがありますが、セガのアーケードゲームを見ていると、ときどきそんな失敗機メーカーの姿が、だぶってくることがあります。
『パワードリフト』、『F355チャレンジ』、『マジカル・トロッコ・アドベンチャー』、そしてR360筐体。
そんな理想を追い求めた果てに、無茶に無茶を重ねたセガのアーケードゲーム群は、まるでホーカー・ホットスパーや、ウェストランド・ウェルキン、ボールトンポール・デファイアントのような(全部イギリス機なのは、恐らく偶然です)、配備された先を困惑させるトンチキ軍用機を、否応なしに思い起こさせるではありませんか。
『バーチャコップ』と並ぶセガ・ガンシューティングの基幹商品、『THE HOUSE OF THE DEAD』シリーズの第3作、『THE HOUSE OF THE DEAD Ⅲ』も、そんな遊ぶ者に無理を強いるセガアーケードの一つです。
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シリーズ前作までは、『バーチャコップ』と同様に拳銃タイプのコントローラーを使用して、画面外を撃つことでリロードを行う、ごくオーソドックスなタイプのガンシューティングでしたが、この『Ⅲ』は有効範囲の広いショットガンをメイン武器に据えています。
前作、前々作は、かなり精度の高い射撃を要求される、ガンシューティングとしてはシビアなバランスの作品でしたが、ショットガンならば、割とアバウトに撃ちまくっても、ゾンビをびしばしと撃ち砕けるはず。
作った側は、そう構想を描いたのかもしれませんが、その一方でプレイヤーが手にするショットガン型コントローラーの常軌を逸した重さと、リロードのポンプアクション時にかかるとんでもない労力を、全くと言っていいほど考慮に入れていませんでした。
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おかげでこのゲームを遊んだ後は、汗だくの姿で息を切らしながら、「ジムに行くよりよっぽど安上がりだ……」と捨て台詞を吐くのが精一杯な有様。
数百円を投じ、仲間と一緒にきゃあきゃあ撃ちまくって、束の間の憂さを晴らす。そんなアーケードガンシューティング本来の姿とは、全く異質なシロモノに仕上がってしまったのです。
その"アーケードのトンデモ兵器"『THE HOUSE OF THE DEAD Ⅲ』が、家庭用ゲーム機に襲来した先は、初代XBOX。
本来の旗艦であるセガ製ハードを失った末の、XBOXへの不時着でしたが、当のXBOXは、肝心のガンコントローラーがありません。
厳密にはギルモが、スラストマスター・ベレッタというガンコンを発売していたことがあったのですが、この会社は「あいつら、何しに来たんだ?」とみんなを呆れさせるほどのマッハの勢いで、日本市場から撤退してしまったため、これの入手は非常に困難でした。
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しかしこのXBOX版『THE HOUSE OF THE DEAD Ⅲ』は、ガンコンの不備を一切ものともしませんでした。
これはXBOXコントローラーの優秀なアナログスティックと、ショットガンのアバウトな有効範囲が、絶妙に噛み合ったためです。
デカい、重いとの不評も一部であったXBOXコントローラーですが、あのアーケードのショットガンコントローラーに比べたら、まるで羽毛のような軽さです。
もう汗だくになることも、引き攣る腕でポンプアクションを行う必要もありません。
Bボタンで楽々とリロードを行いながら、ショットガンの速射で弾幕を張るという、他では滅多にできない鉛玉のバーゲンセールで、迫り来るゾンビ軍団を撃退することができるのです。
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元がアーケードゲームですから、ボリュームが少ないという欠点もありますが、それを補うように本作には『THE HOUSE OF THE DEAD 2』も同時収録。
『2』は『Ⅲ』をクリアした後に遊べるようになるのですが、『Ⅲ』から『2』に移動する際の、時間を遡って行く演出は一見の価値があります。
例えドリームキャスト版の『THE HOUSE OF THE DEAD 2』をやり込んだ人であっても、XBOXでさらに精細さを増したビジュアル(XBOX360で起動すればなおさら)には、驚きを覚えることでしょう。
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しかし、そんなXBOX版『THE HOUSE OF THE DEAD Ⅲ』にも、1カ所だけ暗黒面が存在します。
それはエクストラ。ここにこともあろうに、あのウーヴェ・ボルの手による映画版「ハウス・オブ・ザ・デッド」のプロモーションムービーが収録されいやがるのです。
「ハウス・オブ・ザ・デッドは最高のホラームービーだ」
ドヤ顔でそう吹くウーヴェ・ボル。もし、私の手にギルモ社製のベレッタ型ガンコンがあれば、その銃口を奴の頭に向けて、容赦なく引き金を引いているところです。
この『Ⅲ』、最近ではPSNのダウンロード専売ソフトとしてリメイクされたようですが、『Ⅲ』以降のこのシリーズって、なんかあちこちのハードを都合良くたらい回しにされているようなイメージもありますよね。

この記事に含まれるtag : ガンシューティング ゾンビ ホラー 

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2012/03/14 | Comment (1) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |