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ボンクラ360魂クロスカルチャーゲームブログ 

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【フロントライン:フュエル・オブ・ウォー】ミサイル迎撃システム

   ↑  2011/03/03 (木)  カテゴリー: XBOX 360
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後継作であるHomefrontの発売が近づいたからか、フロントラインのオンライン対戦がまたちょっぴりと盛り上がっています。
ただ、今はまともに使える鯖が大規模マップのローテーション部屋(俗に”空/油”と呼ばれる)と、あとは誰も使わずに無人のまま佇み続けるDLCコンテンツ部屋のみ。
自然とソーラーファームやオイルフィールドでの大機動戦の繰り返しになっちゃっているんですけどね。たまには久々にマウンテントップとかで戦いてえよう。
でかいマップだと、自然と乗り物を頻繁に利用することになるんですが、そんなビークルにはアンチタンクという天敵の兵科が居たりします。
ロケットランチャーと地雷を標準装備した、対車両に特化した連中で、こいつのロケットランチャーにロックオンされると、いかに固い装甲車両と言えど、慌ててフレアをばらまきながら逃げ出さなければならない羽目に陥るのです。
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しかし、そんなフロントラインの近未来戦を、現実が凌駕する日がやってきました。
ガザ地区南部で勃発したイスラエル軍とパレスチナ武装勢力の戦闘に於いて、イスラエル軍の車両に装備された戦車防衛システム”トロフィー”が、対戦車ロケットの迎撃に初めて成功したそうではありませんか。
トロフィーについては、数年前に「こんな兵器の構想があるよ」なんて記事を、どっかで目にしたことがあったのですが、まさかそれが既に実戦配備されていたとは。
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これは車両の周囲に電磁波バリアみたいなものを張り巡らせて、ロケット弾を車両に近づく前に誘爆させるという、まるでSF映画に出てくるようなハイテクシステム。
ああ、俺の駆るコサック装甲車にこのシステムが配備されていたら、あんなとこで拠点奪取直前に、むざむざ敵のロケットランチャーの餌食となることはなかったのに!
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実はフロントラインに登場する戦闘車両にも、トロフィーほどではありませんが、ハイテクのロケット弾迎撃システムを備えているものが存在します。
それが連合軍に配備された軽戦車M-4パウエル。この戦車に搭載されたミサイル迎撃装置”あんしんくん”は、任意の方向に電磁波を発射してミサイルを撃ち落とす、フロントライン内では最新鋭の装備。他の車両に付いている旧態依然としたフレアとは訳が違う、安心のハイテク装備なのです。
しかし、このミサイル迎撃装置には、、一つだけ大きな弱点があります。
これはメインの乗務員ではなく、サブの乗務員が扱う装備。このシステムを一人の乗員で運用するためには、わざわざ戦車を停めて、副座に乗り移るという面倒臭い真似をしなければなりません。
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気心の知れたフレンドでも居なければ、戦車に一緒に乗り込む人間を捜すのは至難の業です。
そして気まぐれな誰かが同乗してくれたとしても、この装置の存在は案外知られていないので、副乗務員がこれを全く使用することがないまま、二人揃って戦車ごとスクラップにされるのがオチだったりするのです。
それ以前の問題として、フロントラインの場合、前線を上げるためには、一台の戦闘車両よりも複数の歩兵の方が遙かに有効なので、火力の乏しい軽戦車に貴重な兵士を二人も割く理由が全くありません。
単座で運用するとなると、この戦車はフレアすらも付いていない、単なる無防備な鉄のかたまりでしかありません。
よって、このゲームの中では最新鋭の車両であるパウエルは、その一方でフロントライン中、最も役に立たない車両の烙印を押されたりもしているのです。
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このパウエルに限らず、連合の車両はオポジションであるレッドスター同盟の車両よりも、いずれも一世代新式であるという設定。
こうなると、車両同士の機甲戦では連合の方に分があるように思えるかも知れませんが、実態はその逆。
対空車両一つとってみても、連合側の対空装甲車は、同盟の対空戦車よりも遙かにスピードで勝りますが、そのスピードの源である装輪式が災いして、ちょとした段差でまるでオート三輪みたいに、ころっころっと横倒しになって使用不可能になる始末。
重戦車の比較でも、同盟側の方が火力で勝りますし、まぁ要するに、新しけりゃいいってもんとは限らないってことですね。
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あ、そうそう。連合側でも同盟側でもない車両が一つだけあるのを忘れてました。
グラインドマップの両軍中間地点にぽつりとある、誰がこんなもんをこしらえたのかも定かではない民間バスの改造車、通称「装甲バス」。
見かけによらず案外と頑丈で、このバスに乗って敵の真っ只中を突っ切って行くと、まるでクリント・イーストウッド主演の映画『ガントレット』のような気分になること請け合い。
その外観や、存在意義の意味不明さから、多くのフロントライナーたちに愛された名物車両です。

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2011/03/03 | Comment (0) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |

【Midway Arcade Treasures 3】オフロードサンダー!

   ↑  2011/03/04 (金)  カテゴリー: PS2
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ミッドウェイやウィリアムズ、そしてアタリが誇る珠玉のアーケードゲームを詰め込んだ魅惑のコレクション、Midway Arcade Treasures。
PS2やゲームキューブなどで、計3作が発売されたこのアンソロジー。そのうち、1と2はクラシックアーケードを無造作にたっぷりと詰め合わせた内容だったが、3だけは1や2とはちょっと毛色が異なる。
この3は大型筐体系のレーシングゲームに的を絞って収録したコレクションであるのだ。
その内訳は、サンダーシリーズからHydro ThunderとOffroad Thunder。アタリブランドのアーケードに於ける最後の輝き、近未来レーシングのSan Francisco Rush。4人対戦見下ろし型オフロードレースのSuper Off Roadと、その武装カーバージョンであるBadlands。ポリゴン牛でお馴染みRace Drivin'。そして”ひるいなき”S.T.U.N. Runner。
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この中でも目玉と言えるのが、サンダーシリーズの中で唯一ソフト化が為されていなかったOff Road Thunderであろう。
サンダーシリーズは、'90年代末期ミッドウェイの看板だった大形筐体レースゲームシリーズ。
後にXBLAでリメイクされたHydro Thunderを皮切りに、このOff Road Thunder、そしてスノーモービルを題材としたArctic Thunder、さらにはアーケードゲームではないものの、サンダーシリーズの一つに数えられる4 Wheel Thunderと、全部で4作がリリースされている。
スピードボート、バギー、スノーモービル、ラリーカーと、乗る対象は違うものの、その中身は基本的に一緒。
道中のニトロを拾い集めながらブーストを駆使し、はっちゃけたコースを時にはとんでもない大ジャンプをしながら駆け抜けて行く。豪快さと爽快感がウリのレースゲームだ。
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「はいどろぅさんだぁぁぁぁ!」「おふろうどぉさんだぁぁぁぁ!」「あーくてぃくさんだぁぁぁぁ!」「ふぉーうぃーるさんだぁぁぁぁ!」と、ゲーム名を絶叫するタイトルコールも4作に共通するテイスト。
Hydro ThunderはDC、PS、N64で、Arctic ThunderはPS2とXBOXで、4 Wheel ThunderはDCでと、過去にそれぞれソフト化されていたのだが、何故かOffroad Thunderのみがその機会を得ないままでいたのだった。
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そのOffroad Thunderの家庭用ゲーム機で遊ぶには、このMidway Arcade Treasures 3の登場を待たなければならなかった。
まぁXBLAのHydro Thunder Hurricaneを遊ばれたことのある方には、「あれが水しぶきから泥しぶきに変わっただけのことですよ」と説明するだけで済んでしまうかもしれない。
とにかく乗り物がバギーや四駆に、舞台が海や川から荒れ地や泥地に置き換わっただけで、基本的にはHydro Thunderと全く一緒!
レースモードの他に、周回中に相手の車にダメージを喰らわすデモリッションモードと、周回しながら旗を取り合うフラッグモードが、Hydro Thunderには無い、このゲームならではの要素だろうか。
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むしろ下手に毛色の変わったことをやろうとせず、Hydro Thunderにあったざっくばらんな豪快さを、そのまま継承したのは正解。
あちらでは筐体を横に並べて、マルチ対戦レース仕様として稼働していたことが多かったらしいが、さぞやそのマルチプレイは盛り上がったことだろう。
そのくらい、このOffroad Thunderは、Hydro Thunder同様に、後腐れの無い陽気なマルチプレイ向きのゲームであるのだ。
こちらの方も、是非ともXBLA用に、LIVEでのマルチレースを実装してリメイクしてくれたら嬉しいんだけどなぁ。
Hydro Thnder Hurricaneと並んで「ミッドウェイの魂は死なず!」を高らかに宣言するリメイク作になってくれるのに。

<北米版 / 日本のPS2本体では動作しません>

この記事に含まれるtag : レーシング ミッドウェイ 

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2011/03/04 | Comment (0) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |

音楽【Big Audio Dynamite - This Is Big Audio Dynamite】

   ↑  2011/03/06 (日)  カテゴリー: 音楽
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サマーソニックとフジロックへの参加グループラインナップが発表され、その中にP.I.L.とビッグ・オーディオ・ダイナマイトの名がそれぞれに混じっていたことに、ちょっとびっくりしてしまいました。
ジョン・ライドンとミック・ジョーンズ、共にパンクロックのオリジネイターであった人たちの、”パンクロック以後の次の一手”であり、それが一世を風靡した後、活動が徐々に下り坂になって行き、やがて尻すぼみになって自然消滅。
それがいつの間にやら再始動していて、さらに時を同じくして日本のロックフェス(サマソニとフジロックの違いはあれど)に来襲と、まるで互いに示し合わせたかのような同じパターンの展開です。
特にBig Audio Dynamaite(以下BAD)は、オリジナルメンバーでの再始動になるとか。
ミックが元Generation Xのトニー・ジェームスと始めたプロジェクトCarbon/Siliconに、BADの初代ベーシストだったレオ・ウィリアムスが参加したことから、このオリジナルBAD再結成の流れになったのでしょうか。
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The Clashが分裂した際、脱退したミック・ジョーンズのぼろくそ言われようは、もう相当なものでした。
「あんなヤク中要らねえ」「あいつがクラッシュをダメにした」「あいつはもうクラッシュでは用済みだ」などと、(主にジョー・ストラマーから)一方的な誹謗中傷を浴びまくっていたミックが、そんなトラブルの水面下で進めていた新プロジェクトがこのBAD。
しかし、表面化したこのBAD構想は、The Clashのファンたちにとっては、なんとも反応に困るものでした。
ミックが真っ先に選んだパートナーは、ClashのPVなどを手がけていた映画監督のドン・レッツ。しかし、いかに音楽に造詣が深いドンと言えど、この人は基本的にミュージシャンじゃありません。
ベーシストには、先鋭的なレゲエバンド、Basement 5に所属していたレオ・ウィリアムス。ドラムには新鋭グレッグ・ロバーツ。鍵盤を担当するダン・ドノヴァンには、キーボードの他に何故かフォトグラフィー担当の肩書きが付きました。
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映画監督とフォトグラファーを加えたバンド構成。盟友トニー・ジェームスが、後にSigue Sigue Sputnikで目論んだ「バンドのマルチメディア化」を、ミック・ジョーンズも何となく構想していたことが伺えます。
BADとジグジグは、これ以外にも何かと縁があり、メンバー総入れ替え後のBADでドラムを担当したのは、ジグジグの「ドラムをちゃんと叩ける方」だったクリス・カヴァナだったりしました。
そんな正体不明のBADに対して、ジョー・ストラマーも元The Cortinasのニック・シェパードらを迎えて新生Clashを始動。
こちらはアコースティック楽器を手に、イギリス中の街中でゲリラライブツアーを敢行するという、パンクの原点に返ったかをイメージさせるような活動を展開。
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方や実態不明のマルチメディアバンド。方やパンクの原点回帰。この時点では注目度も期待も完全にジョー率いる新生Clashの方が上でした。ミックの方に至っては、「何をワケの分かんねえことを、おっ始めてんだ?」程度の反応。
BADのデビューアルバム"This Is Big Audio Dynamite"と、新生Clashの第1弾"Cut The Crap"。両者のアルバムは奇しくも全く同じ時期に登場。
そして両者のアルバムを聴き比べた人々は、The Clashの正統が実はミックの方に引き継がれていたことに、ようやく気付いたのでした。

ファン自らが率先して「存在しなかった」ことにしている"Cut The Crap"に対して、サンプリングやヒップホップ、ダブを巧みに消化した"This Is Big Audio Dynamite"は、オリジナルClashの最終作である"Combat Rock"の確かな延長であり、そしてそこからさらに新しい地平に踏み込んだ作品です。
ミック・ジョーンズの無防備なヴォーカルが醸し出す心地よさに、改めて気付かされたのも、このアルバムからです。
「Clashの幻影」「ジョー・ストラマーの呪縛」から逃れた彼の、まるで鼻歌を思わせるのびのびとした歌声が放つ、独特の緩いグルーブ感は、BADのあまりにも先鋭的なサウンドをまろやかにする効果がありました。
それに引き摺られるかのように、映像担当ドン・レッツの制作するPVも、Clash時代のシリアスなイメージとは一転、非常にコミカルな作風に変化しています。
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BADはその後も進化を停めず、'80年代後半には早々とハウスミュージックに接近。Happy MondaysやInspiral Carpetsらに先んじて、レイブ文化とロックの融合を果たし、マッドチェスタームーブメントの水先案内人となりました。
Clashの血がマンチェスターサウンドにまで流れ込んでいたと考えれば、それはとても痛快なことではありませんか。
今度のフジロックで、再結成BADがどんなステージを見せてくれるかは、まだ未知数ですが、すっかり禿げ上がって外見はお爺ちゃんになってしまったミック・ジョーンズのヴォーカルが、昔と全く変わらない緩いグルーブ感に満ちていることは、最近のCarbon/Siliconでの活動で証明済みです。

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2011/03/06 | Comment (0) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |

【ウルティマオンライン】ドーン女王告別式と裸エプラン大会

   ↑  2011/03/07 (月)  カテゴリー: PCゲーム
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ベインの選民との戦いで命を落とされたドーン女王陛下の告別式が、飛鳥シャードでは先週の土曜日に、ユーの裁判所で厳かに行われた。
いつもは狂った色見本帳のような色彩感覚の衣装を身に纏っているブリタニア民たちも、さすがにこの日ばかりは喪服での参加が多い。俺も喪服代わりの黒ハチマキと黒エプロンで会場の席に着く。
まぁ厳かだったのも最初のうちだけの話で、式の途中からベインの選民の頭目である、”牛魔王”ことバーチューベインの野郎が乱入してきて、バーチューベインを追って裁判所の外まで出た一同を、大量のブラックロックゴーレムとベインドラゴンが襲撃し、てんやわんやの大騒ぎとなったのだが。
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だけどちょっと驚いたのは、これだけの人と騎乗生物が居るにもかかわらず、今度は前回のドーン女王崩御イベントの時と違って、ラグが全く無くさくさくと動けたこと。
そう言えばつい先日、各シャードに大幅なハードウェアアップグレードが入ったみたいだけど、それの効果が現れているのだろうか。
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そんな軽快な環境の中、手強いブラックロックゴーレムやベインドラゴンたちと激突する、女王陛下の復讐に燃えるブリタニア民たち。
俺も安全地帯の裁判所内から、みんなに形ばかりの応援を送らせてもらいますとも。みんな適当にがんばれ~。あ、おい! ドアを開けるんじゃねえ! ゴーレムがこっち入ってきたらどうするんだ!
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ベイン勢を撃退した後は、みんな揃って女王陛下の埋葬場所であるエンパスアビーの岬へ。
現地には既に立派な墓所が設けられており、一同が静かに見守る中、女王の納められた棺は、親衛隊長のジョフリー(今日、彼には”筋肉バカ”という素敵なあだ名が授かりました。これからイベントの時などは、心置きなく「おい、そこの筋肉バカ」と呼んであげましょう)とミーア族のダーシャの手によって土がかけられて行く。
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「女王の墓前に供えたいものがあれば、遠慮無く前に出て供えるように」
埋葬を終えたジェフリーの一言に、ブリタニア民たちの手によって次々と墓前に供えられるアイテム。使い古しの地図、用済みになったイベントアイテム、畑から引っこ抜いてきたニンジン、そこらで獲ってきたキノコ、要らなくなったアクセサリー、ベンダーショップのチラシルーン、生魚の切り身、パンツ………。ここはゴミ捨て場じゃねえ!
あ、俺も何か? じゃあ、ええと、何にも用意してこなかったので、この飲みかけのワインボトルでも。直接口つけちゃっててすいません、陛下。……いつか罰当たるな、俺たち。
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そんな厳かな告別式から僅か数十分後。俺は何故か裸にエプロン一枚のみを着けた姿でルナの街中を疾走していた。
「イベントの瑞穂」の異名を取るくらい、瑞穂シャードはプレイヤーイベントが盛んなサーバーだが、そこで第3回目を迎える裸・エプランというマラソン大会に、飛鳥シャードを勝手に代表して参加しているからだ。
エプロン以外は一糸まとわぬ姿で、たいまつを片手におのれの脚のみでゴール地点まで駆け抜ける、魔法やスキルなどは一切使用禁止の、文字通り裸一貫の競技会である。
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今回のコースはルナから街道沿いにアンブラゲートまで。そこからユーゲートに飛び一路裁判所を目指し、複雑に入り組んだ裁判所~刑務所内を駆け抜け、秘密のテレポーターでロストランドの灯台まで。その灯台のハシゴを上がったところがゴールとなる。
ルナからアンブラまでは道沿いだから迷ったりする心配はない。途中を塞ぐ外敵もブリガンドやバンパイアバット程度のものだ。
問題は折り返し地点とも言えるユーゲートからだ。ここからいかに裁判所までの最短距離を突っ走れるか。この近辺の地理感覚が問われる勝負となる。
俺も記憶の中の最短距離をとってひた走る。ここならほぼ直線で裁判所まで迎えるはずだ、と思ったら予期せぬ家に行く手を阻まれた。しまった、ここは瑞穂だ。飛鳥の地理感は役に立たねえ!
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結局ここで先頭グループとは決定的な差を付けられ、24人中12位の成績に終わってしまった。
それにしても、ついさっきまで厳かな告別式が行われていた裁判所の中を、裸エプロン姿で走るのはちょっぴり複雑な気分だ(瑞穂では告別式は前日の金曜日に終了していたのだ)。
エンパスアビー岬に眠ったドーン女王も、自分の墓所の目と鼻の先を、裸にエプロン一丁の集団が駆け抜けて行く様を見て、さぞやブリタニアの未来に絶望したことであろう。お騒がせしてすいません。どうか安らかに眠ってください。
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大会を終えて飛鳥に戻ってみると、女王陛下の墓所には心ある人により花や手製のランタンが供えられ、やっとそれらしい姿になっていた。
それにしても、ここにズボンを脱ぎ残していった奴は、一体何をして帰って行ったのであろうか……。


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2011/03/07 | Comment (0) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |

【Test Drive Unlimited 2】北関東野郎の建もの探訪

   ↑  2011/03/08 (火)  カテゴリー: XBOX 360
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TDU2は初代に比べると、ちょっぴりストレスの堪りやすいゲームだ。
初代という完璧に近い土台をさらに多方面に欲張って発展させようとして、その試みの多くが消化不良を起こしていることに、その原因があるだろう。
特に既存のレースゲームを意識したような、ドライバーのスキルライセンスをステップアップして行くシステムは、TDUのリゾートカーライフシミュレーターという唯一無二のコンセプトと、明らかに齟齬をきたしている。
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前作のレースクエストと違って、TDU2のそれはプレイヤーに対する拘束力が相当にきつい。これの縛りがあるために、自分の趣味のままに車をチョイスするという楽しみが阻まれている。
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一方で望まれた方向への発展が多いのも、また事実だ。
ウインカーの搭載や、交通案内の標識が初代のような飾りに近いものではなく、実用的にきちんと機能するようになっていることとなどは、俺のような交通ルール遵守プレイヤーにとっては大歓迎の変更点である。
それ以上に嬉しいのは、自宅やカーディーラー、美容室や服屋の中でプレイヤーが自由に動き回れるようになったこと。
そして自宅以外の公共の場においても、車を降りた他のプレイヤーとマッチングされることだろう。
特にカーディーラーあたりに行けば、どんな時間帯でも常に他のプレイヤーがうろうろしている。エモート機能やボイスチャットを使って、そんな彼らとコミュニケーションを取ることだって勿論可能だし、カーディーラーやドライビングスクールの片隅を、フレンドたちとの待ち合わせ場所や駄弁り場として活用することだってできるだろう。
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車を降りてからのコミュニケーションも可能になったからこそ、プレイヤー自身の姿は愛着を持てるものにしたいところだ。
前作と違ってプレイヤーの外観はエディット可能。イビサには美容室(ちなみにここの美容師は、いかにもそっち系だ)と美容整形外科があり、そこでプレイヤーを好みのイケメンなりブサメンに改修してくれる。
ただし整形外科で美容手術を施すと、丸一日は顔面に包帯をぐるぐる巻きにした姿で過ごさなければならない。この状態で公共の場に姿を見せることだけは避けたいものだ。
俺もさっそく服屋と美容室を巡って、念願の北関東出身ボンクラ野郎みたいなキャラを作ることができた。深夜のコンビニで車雑誌を立ち読みしている姿が似合いそうな潰しの利かない奴だ。
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前作のプレイヤーキャラは、オアフを訪れるなりホノルル通りの一等地マンションをぽんと買ってしまうセレブ野郎だったが、TDU2のそれはトレーラーハウス住まいの単なる駐車場係員だから、むしろそんな外観の方がハマるだろう。
おおかた、高崎あたりの床屋に置いてあったセブンシーズをちら読みして真に受けてしまい、後先考えず貯金はたいてイビサに来て、にっちもさっちも行かなくなってしまったってのが、そのバックグラウンドだろう。
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そんな高崎からイビサにやって来て、自分の場違いっぷりに萎んでいた俺にも、ついに陽の当たる時がやって来た!
マイアミ・ハリスというお姉さんに、もののついでに拾われてから、いっきに運が向いてきてた。とうとう2軒目の家を買う金が貯まったのだ。これで狭苦しいトレーラーハウス住まいともおさらばだ。いよいよイビサのセレブに仲間入りできるのだ!
そう興奮しながらサンアントニオ市内の不動産屋に駆け込み、そしてまた自分の場違いっぷりに萎縮する。ここ、俺の知ってる不動産屋とは明らかに違う。不動産屋ってのは、もっとこう、外に物件書いた紙がぺたぺたと貼ってあるような建物な筈で……。
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「いらっしゃいませ。何か物件をお探しでしょうか?」
「あ、あの…、えと、えと、6畳一間で構いませんから、風呂付きの物件ありませんでしょうか?」
「あいにくと私どもの方では、そういった庶民的な物件は扱っておりません」
「で、ですよねえ…、あはははは。……ごめんなさい、失礼しました! もう帰ります! 帰った後、塩でも撒いておいてください!」
「せっかくですから、物件を見学されて行きますか?」
「い、いいんですか!? こんな場違いな俺でも!」
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初代TDUでの不動産購入は、せいぜいガレージを増やす程度の意味しか持たなかったが、自宅内を自由に動き回れるTDU2では意味が違う。
ガレージの収容台数以上に、家の間取りや室内の調度品、そして何よりも家から見えるロケーションが重要になってくるのだ。
ちなみに一番リーズナブルな海沿いマンションでも、この絶景。これがさらに高い物件だとどうなるのであろうか!?
「あ、あの、もっと高い物件も見学したいんですけど(お金無いけど)」
「ええ、構いませんよ」
「え、うっそ!? 冷やかし見学OK!?」
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後はもう貧乏人根性丸出しで、高額物件を片っ端から見学して回る。
家の中を自由に彷徨き回って、調度品や絶景の数々に、いちいち目を丸くして驚く。うっそ!? この巨大な水槽、中の熱帯魚ごと付いてくんの!? うっそ!? テラスに出たら目の前の蒼い海、一面全部俺のもの!? うっそ!? 窓から外を見上げればスペインの古城!?
なんかもう、車乗らないで不動産巡りしているだけで、一日潰せそうな気がするぞ!
こうなれば、焦って2軒目を買わないで、こつこつと金を貯めて高額物件を狙いたくもなるけれど、しかし、初代と比べると1軒あたりのガレージ収容台数が大幅に削減されたTDU2では、そういうわけには全く行かないのであった。

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