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ボンクラ360魂クロスカルチャーゲームブログ 

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【Fallout: New Vegas】アトミックテキーラ飲め

   ↑  2010/12/01 (水)  カテゴリー: XBOX 360
newvegas
私は酒を飲むとつい気が大きく(INT-1、CHR+1)なってしまうタチで、昔から酒絡みのトラブルが絶えない男でした。
モハビ前哨基地では、酔った勢いで酒場にいたキャスとかいう女の尻をこっそり触ろうとして、「この泥棒!」と大騒ぎになりましたし、前世に於いては、リベットシティで催された結婚式の最中、これまた酔った勢いでグレネードのピンを抜いてしまい、新郎、新婦、牧師を始め、参列者の多数に死傷者が出てしまう大惨事を引き起こした過去もあります。
このコットンウッド・コーブと言うキャンプに、ちょっとした知り合いの暴走族たち(シーザー・リージョンという名です)を訪ねたときも、最初はなごやかに酒を囲んで楽しいひとときを過ごすだけのつもりだったのです。
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不死鳥アウレリウスなどと、もろにDQN臭い名を名乗る連中のリーダーとも、最初は和やかなムードでした。
しかし酒が回るにつれ、ついつい気が大きく(INT-1、CHR+1)なった私は、そのうちにアウレリウスに対して、「そのヘルメット、ちょっと俺によこせよ」とか「その恰好って『300』のコスプレだろ? どこで売ってんだ、それ? ひょっとしてミゲルの質屋の質流れ品か?」などと、くどくどと絡み出してしまったのです。
最初はこちらを受け流していたアウレリウスですが、私がつい居丈高な態度で、「ところでお前、いくら貰ってんだ?」などと問い詰めると、痛いところを突かれたのか、さすがに表情を変えて怒り出しました。
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いくらなんでもこれはまずいと思い、持参した灰皿(ボルダーシティの酒場でパチってきたものです)にアブサンとウォッカとタバコと洞窟キノコをぶち込み、「特製のアトミックテキーラだ、飲め」と勧めたら、臭いだけで酔ったのか、アウレリウスは突然立ち上がり、「ふざけるな、この野郎!」と暴れ出したのです。
その彼をなだめようと、手にした金属パイプで二、三回小突いたら、酔いつぶれてしまったのか、彼はそのまま床に崩れ落ちて動かなくなってしまいました。
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このままここに寝かせて置くわけにもいかないので、右スティック押し込みで彼の髪の毛を掴み、引き起こそうとしたところ、タイミング悪く彼の後輩(部下たち)が部屋に入ってきたではありませんか。
訝る彼らを「お前らがしっかりしないからだ。てめえらが先輩の面倒を見るのが筋だろ!」と一喝したのがまずかったのでしょうか。その一言で空気は一変。
彼らは激高し、口々に「お前が飲ませたせいだろうが!」と叫びながら、私に襲いかかってきたのです。
「やめろ! 俺はウェイストランドの救世主になる男だぞ!」
そう宣言して彼らを取りなそうとしたのですが、連中は聞く耳持ちません。
もう私は後頭部を守りながら、キャンプサーチライトの方面に逃げるのに精一杯。後で調べたところ、私のものと思われる血痕が、不死鳥アウレリウスの執務室からコットンウッド・コーブの入り口まで、点々と続いていたそうです。
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「逃げろ! アイツらが来る!」
そう叫びながら錯乱状態でノバックの自宅に駆け込んだ私でしたが、ベロニカは驚愕しながらもB.O.S.譲りの冷静な判断でこれに対処し、私の身柄はニューベガス・メディカルクリニックに預けられ、今こうして手厚い治療を受けています。
早くもニューベガスラジオなどのマスメディアでは、「あいつにはウェイストランドの救世主になる資格などない」などという報道が流れているようで、そんな事態に心を痛めながら養生に努めている次第です。
今回の件でさすがの私も酒には懲りました。皆様も酒類を始め、ジェット、サイコ、リバウンド等の薬物の使用は、ほどほどにされた方が宜しいかと。

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2010/12/01 | Comment (0) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |

【ドラゴンズレア】贅を尽くしたアニメーションゲーム

   ↑  2010/12/03 (金)  カテゴリー: 3DO
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最近、北米のWiiで『Dragon's Lair Trilogy』というソフトが発売されました。
LDゲームの草分けにして不朽の名作である、『ドラゴンズレア』のシリーズ二作と、その姉妹作である『Space Ace』を一つのソフトに収めたアンソロジー。
北米のWiiは、他にもAmerican Laser Gamesのガンシューをまとめた『Mad Dog McCree Gunslinger Pack』だとか、デコのアーケードゲームを復刻した『Data East Arcade Classics』など、好事家向けのソフトを時折ポロッとひり出すので、なかなか侮れないハードです。
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まぁドラレアというゲームは、過去にもセガCDやCD-i、DVD-PG。最近ではHD-DVD版に、ブルーレイ版。さらにはPSP版なんかも予定されているみたいで、もうありとあらゆるハードに移植されてきた作品。
関連作である8bitアクションゲームやドラレア3Dなんかも含めると、下手すりゃもう全ハード制覇してるんじゃないかと思わせるほど、長きに渡って多くの人々から愛されてきました。
『ドラゴンズレア』は、1980年代に一瞬だけ隆盛を極めたレーザーディスクゲームの始祖(ドラレア以前にもLDゲームは存在したらしいが、実質的な元祖はやはりこのドラレアだろう)にして最大のヒット作品。
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レーザーディスクゲームとは、内部にLDプレイヤーを備え、当時としては驚異的だった美麗なムービーを、レーザーディスクの機能を活かし遊ばせる大型筐体です。
内外を含めてかなりの数の作品がリリースされましたが、しょせんはレーザーディスクというハード頼りのゲーム。
映像のシーンサーチや頭出しをやり繰りするだけですから、ゲームとしての広がりや発展性が頭打ちになることは、目に見えていました。
さらにはレーザーディスクという媒体そのものが次第に勢いを失い、LDゲームもそれに合わせるように自然とゲーセンから淘汰されて行きます。
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そんなゲームの歴史の中の絶滅種であるレーザーディスクゲームの代表作、『ドラゴンズレア』。
他のレーザーディスクゲームが、まずレーザーディスクありきの発想だったのに対して、このドラレアは、何よりもまずアメリカの伝統的なカートゥーンアニメーションがベースにあり、そのカートゥーン(とくにスラップスティックな要素の部分)を、インタラクティブに制御させたら面白いのではないかという発想から始まっているのように思います。
LDゲームは、その性質上、どのゲームも基本的に大した違いはない、似たり寄ったりの内容に落ち着いてしまいますが、そんな中で凡百のLDゲームと、ドラレアや姉妹作のスペースエースとの差を決定づけたのが、この発想、意識の違いだったのではないでしょうか。
ドン・ブルースの手による、贅沢かつ丁寧に作られた入魂のアニメーションが、プレイヤーの手によってインタラクティブに躍動するドラレアに対して、既存のアニメ映画の映像流用がやたらと目立った国産LDゲーム。この違いが、そんな発想、意識の差を物語っているような気がします。
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最初にアーケードに舞い降りたドラレアは、私にとっては気高く触れがたい存在でした。
その理由は、1プレイが200円と高額だったことと、なけなしの200円を投じても、あっという間にゲームオーバーに誘われるとんでもない難度の高さ。
経済的にも、実力的にも、このドラレアを自力でクリアすることを諦めた私は、この筐体の近くに張り付いて、どっかの勇者がお姫様を救出するところを後ろから見届けてやる作戦に切り替えました。
しかし、冒頭の跳ね橋のシーンであっさりゲームオーバーになってしまい、憤然と筐体の前を離れる人がほとんどだったので、その作戦もうまく行きません。
そうこうしているうちに、ドラレアの筐体はゲームセンターから姿を消してしまい、そのエンディングは私にとって幻のものとなってしまっていたのです。
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そのドラレアが家庭用ゲーム機のソフトとして帰ってくる!
私が3DO REALというハードを購入した大きな理由の一つが、そのソフトラインナップの中にドラゴンズレアが含まれていたことです。
ファミコンで出ていた、名前と設定だけを引き継いだ形だけのドラレアとは訳が違う、アーケード版をほぼ忠実に移植したドラレアです。
あの馬鹿でかいアーケード筐体でしか遊べなかったゲームを、家庭用ゲーム機で好きなだけ遊ぶことができる。
『バーチャファイター』を手にしたサターンユーザーに先んじて、3DOユーザーはそんな興奮に打ち震えていたのです。
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そして我が家のテレビに映し出されたのは、紛れもない本物の『ドラゴンズレア』。
ドン・ブルースの手による、バタ臭くも生き生きとしたキャラクターたち。その中でもひときわバタ臭い、まるでセクパブ従業員のようなコスチュームをまとったダフネ姫のもとにも、今度こそはきっと辿り着けるのです。
何せこの3DO版『ドラゴンズレア』には、コンティニュー無限の裏技と、攻略手順が細々と記載されたマニュアルがあるし!
そんなこんなで、手持ちの100円玉を気にすることなく、思うがままに遊びまくれた『ドラゴンズレア』。
後のDVD版やブルーレイ版と比較すれば、そりゃあさすがに動画は粗いですが、私にとってやはり最高の『ドラゴンズレア』は、この3DO版です。
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そしてこのハイクオリティなアニメーションを観る度につくづく思うんですが、LDゲームにとっての最大の不幸は、この『ドラゴンズレア』という、後続が到底追いつかないような至高の作品が、そのジャンルの一番最初の作品として飛び出してしまったことではないでしょうか。
こんな贅沢に作られたものが基準となってしまっては、そりゃ後に続くものは堪ったもんじゃないだろうなぁ。

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2010/12/03 | Comment (0) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |

【タイムギャル】LDゲーム日本代表

   ↑  2010/12/04 (土)  カテゴリー: メガドライブ&メガCD
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アメリカが生んだLDゲームの頂点が『ドラゴンズレア』ならば、日本の生んだそれは間違いなく『タイムギャル』で決まりでしょう。
我が国が生んだ著名な同種の作品としては、LDゲームきっての長寿シリーズとなった『THE野球拳』シリーズなどがあり、正直どっちを和製LDゲームの代表作に挙げるか、ちょっぴり迷ったりもしたのですが。やはりここは『ドラゴンズレア』にひけをとらないアニメーション作品かつ死に様ゲームである『タイムギャル』を代表としておきます。
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『ドラゴンズレア』と『タイムギャル』、日米を代表するアニメーションゲームを、こうして並べてみると、両国のアニメーションに対する意識、嗜好の違いが如実に表れていて興味深いです。
ディズニーやハンナ・バーベラなどの、アメリカン・カートゥーンの流れを汲む『ドラゴンズレア』に対して、この『タイムギャル』は、うる星やつらやダーティーペアをイメージさせるギャルが、適度なチラリズムを交えて、太もも剥き出しにしながら躍動する。
手の込んだ多彩な死に様というのは、LDゲームのもはやお約束(と言うか、むしろメインディッシュ)ですが、『ドラゴンズレア』のその各種死に様は、どちらかというとゲラゲラ笑いながら眺めるもの。
方や『タイムギャル』のそれは、むしろどことなくサディスティックなエロティシズムをかき立てるもの(ここまで尻を囓られまくるゲームヒロインが、果たして他にいるでしょうか?)。
一見酷似したLDゲームのお約束パターンを踏んでいても、両者のそれの間には、その様なテイストの違いが無意識のうちに現れているように見えます。
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ゲームが生んだ萌え系ヒロインの元祖的存在とも言える、本作の主人公レイカ。
キャラクターボイスを担当したのは、アイドルから声優への転身組の中では、日高のり子や佐久間レイの先輩格である山本百合子。
その声の収録は、ほとんどアドリブだったらしいですが、なるほど、今観てみると、その画面の中の様子にダイレクトに反応したような、悪い言い方をすれば、とってつけたようなアドリブっぷりが、あからさまに表れていて結構笑えますよね。
と言うか、ここまで無理してみっちりとボイスを詰め込まなくてもよかったような気もするんですけど。
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後にサターン版やプレステ版が、やはりタイトー製のLDゲームである『忍者ハヤテ』とのカップリングでリリースされたりもしましたが、あいにくと私の手元にはこのメガCD版しかありませんでした。
だけどこのメガCD版。もの凄い力業を駆使して、ハードのスペックというハンデを乗り越えた移植となっています。
そこまでしてわざわざメガCDでタイムギャルを再現させようとした、そんな情熱も含めた色んな意味での味わい深さの前には、オリジナルとそもそも何かが違うとか、画像が粗いとか、そんな非難はとんだお門違いなのです。
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あくまでもオリジナルに拘るのならば、レーザーディスクゲームとしてこれ以上オリジナルは望めないメガLD版があります。その存在を踏まえた上での、普及版とも言えるメガCD版なのですから。
まぁそのメガLD版『タイムギャル』は、今ではとんでもないプレミア価格になっちゃってるみたいですけど。

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2010/12/04 | Comment (3) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |

【レッドファクション: ゲリラ】我らレッドファクション工務店

   ↑  2010/12/05 (日)  カテゴリー: XBOX 360
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『レッドファクション: ゲリラ』の大きな魅力の一つが、ゲーム全体に色濃く滲み出る現場臭である。
主人公が振り回すハンマーを始めとして、レッドファクション側が擁する武器は、その大半が工具に手を加えたものであるし、使用される車両は、トラックやゴミ収集車を改造したもの。そしてレッドファクションのアジトの情景は、まるで建設現場の事務所周辺そのものだ。
極端な括りをしてしまうと、この『レッドファクション: ゲリラ』は、ガテン系ゲームの名の下に、『Construction-Destruction』 や『THEガッツ』などと同じ分類ができるだろう。
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そこらの工事現場のおっさんたちが、そのまま武装蜂起して、組織化された軍隊相手にハンマーと発破で大暴れする構図は、生々しさと痛快さの両方に満ち溢れている。
このレッドファクションの現場に足りないものと言えば、誘導灯振って安全管理をする警備員くらいのものであろうか。
早く警備員雇って、この付近の民間人を避難させろ! 今からこのビル崩れるから!
建物の倒壊や発破に巻き込んで民間人が死亡したりすると、住民たちの支持という重要な数値が下がってしまうので、この警備員不在は、レッドファクションにとっては結構頭の痛い問題であるのだ。
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そんな闘う現場集団レッドファクションにとって最も頼りになる兵器。それが建設用重機ウォーカーだ。まぁ分かり易い言い方をすれば、パワーローダーだな。
重タイプから軽タイプまで数種類が存在するこのウォーカー。中にはロケットランチャーなどの武装を施したものもあるが、なぁに、そこまで付け加えなくとも、建設用重機はそのままでも充分破壊力抜群の兵器となるのだ。
そのことは遙か昔に地球で起きたキルドーザー事件が証明している。
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後半、このウォーカーを駆ってEDF軍の重要軍事基地を襲撃するパートは、この『レッドファクション: ゲリラ』の実質的なハイライトと言ってもいいだろう。
何せ生身の人間一人ですら、ハンマーと発破を駆使すれば、小規模の軍事基地をあっという間に更地に変えてしまえるのだ。
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それが建設用重機を駆使するとどうなるか?
あの重機関銃をぶっ放してくる生意気なトーチかは? そのまま踏み潰そう。スナイパーが籠もる監視塔は? タックルで押し倒してしまおう。慌てて駆けつけてきた戦車は? フォークを下に差し込んでそのままかち上げて放り投げてしまおう。
現場のおっさんの重機無双により蹂躙される軍事基地。右往左往するエリート兵士たち。命が惜しければこっち来るんじゃねえ! 作業中の重機に近寄っちゃいけないって、小さい頃学習しなかったのか!?
我ら、戦う”はたらくおじさん”たち、レッドファクション。破壊後の火星施設再建築は、レッドファクション工務店にお任せください。あれ? このゲリラ活動って、もしかしてマッチポンプ?

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【Nacho Libre】ゲーム版ナチョ・リブレ

   ↑  2010/12/07 (火)  カテゴリー: ニンテンドーDS
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キングコングなどのゲーム化作品や、Brutal Legendのようなオリジナルのゲーム作品まで、もしかしたらここ近年では最もゲームに縁のあるハリウッド俳優かもしれないジャック・ブラック。
そのジャック・ブラックが『バス男(ナポレオン・ダイナマイト)』のジャレッド・ヘスと手を組んだ'06年作品が『ナチョ・リブレ 覆面の神様』。
"暴風神父"の異名を取ったルチャドール、フライ・トルメンタの実話を元にして作られた映画だ。
トルメンタをモデルにした映画には、他にも『グラン・マスクの男』という作品もあるが、こちらは主演がジャン・レノなので、それなりに締まった筋肉質なルチャドール。
しかし実際のトルメンタは、もうお腹がでっぷりと出てしまって、ちょっと動くとぜいぜいと息が荒くなるような(さすがにリタイアして、今ではその孤児院出身者が”二代目”として闘っている)ルチャドールだったので、タイプとしてはむしろジャック・ブラックの方が近い。
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前作『キングコング』で、徹底して嫌な奴を演じた反動か、この映画では徹底して良い奴一直線のジャック・ブラックだが、それ以上に本作の見所は、その相棒のスティーブンを演じるエクトル・ヒメネスを筆頭とした、”いい顔のメキシコ人”が大挙して登場するところである。
観客(中でも最初のナチョファンとなる、あの爺さんはイカしている)や、単なる街の通りすがりなど、もうどっからこんな美味しい顔した奴らばかりを集めてきたのかと、思わず訝りたくなるような奴らのオンパレード。。
特にナチョの対戦相手となるルチャドールたちは、どいつもこいつもへんてこな奴らばっか。
そしてこのゲーム版ナチョ・リブレにも、映画ではナチョたちの最初の対戦相手となった種馬とポニーのコンビを始めとして、やたらと生活感が漂うルチャドーラ(女子プロレスラー)コンビに、バトルロイヤルで激突した黒覆面の巨漢や、見るからに怪しげな中国系レスラーなどが、しっかりと登場している。
ただし残念ながら取りこぼしもちらほら。あの人間離れしたミゼットチームや、ベルトを振り回して大暴れしたインディオのコンビが出ていないのには、ちょっとがっかり。
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このゲーム、一応基本的にはプロレスゲームなんだけれど、その本質は『バス男(ナポレオン・ダイナマイト)』のゲーム化作品であるNapoleon Dynamite The Gameと同様の、緩い緩いミニゲーム集。
各種ミニゲームの間を、バブルヘッド調のキャラクターが演じる寸劇でつなぐ構成は、Napoleon Dynamite The Gameと瓜二つだ。
確かにこの二つには「原作がジャレッド・ヘスの映画」という共通点があるが、パブリッシャーもデベロッパーも全く別。
Napoleon Dynamite The Game はCrave Entertainment からの発売で、このナチョ・リブレはMajesco だ。
まぁこれだけ似ているってことは、ジャレッド・ヘスの他に、どこかで共通項があるのかもしれないけれど。
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腕や首がすっぽ抜けたりするコミカルなルチャ試合の合間に、メロントスや蜂地獄、牛相手のスパーリングに、崖をよじ登って鷲の卵をゲットするなど、原作映画に準じた鍛錬という名のミニゲームをこなして行くのだが、このミニゲームがこれまたNapoleon Dynamite The Game と同様に、難度にもそのデキにも大きなばらつきがある。
ぶっちゃけどれもこれもグズグズなゲームばかりだけど、イグナシオ(ナチョ)もスティーブンも見た目はアレだったけど、本人たちはくそ真面目にあれらの鍛錬に取り組んでいたのだ。こちらもそれを見習って真剣にタッチペンを擦ろう。
もっともこれらのミニゲームをクリアしても、イグナシオたちのパラメータが上がるとか、そんな効果は何一つ無いのだけれど。
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そしてこのゲーム版ナチョ・リブレには、DSとは思えないほどの量の実写ムービーが詰め込まれている。
勿論それは全部、原作映画からの流用実写映像だ。
だけど、この膨大なムービーに容量を食われてしまったのか、ゲーム本編のボリュームがめちゃくちゃ少ないという、本末転倒な結果をも引き起こしているけど。
とにかく遊んでいるこちらが思わずびっくりするくらい、ストーリーモードはあっという間に終わってしまう。
だけどこの、ひたすら緩くて牧歌的なプロレスパートは、ほんのちょっぴり惹かれる部分があるんだよなぁ。
とくにチョップを放つと「ぺちょっ」という情けない音がするところなんか。

<北米版 / 日本のニンテンドーDS/Liteで動作します DSi/LLでは動作しません>

この記事に含まれるtag : シネマゲーム 

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2010/12/07 | Comment (0) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |