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ボンクラ360魂クロスカルチャーゲームブログ 

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【Fallout: New Vegas】サンセットサルサパリラ・スターキャップ

   ↑  2010/11/13 (土)  カテゴリー: XBOX 360
newvegas
私はキャップの大切さを、他の誰よりも知る者であります。
「そんなことはないですよ。私だってキャップのありがたさは身に染みています。キャップがなければ武器MODも買えなければ、キャラバンの一勝負もできませんから」
そう言って反論する方も居られましょうが、しかし、あれでしょ? あなた方にとってのキャップに対する意識は、しょせんはゴールドやギルと同様の、ゲーム内架空通貨の域に留まっているでしょ?
私にとってのキャップのありがたみは、決してそんな程度のものではなく、実生活にまで及ぶものなのですから!
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コカコーラは今年一年に渡って、年間ポイントプログラム2010というプレゼント企画を開催していました。
コカコーラやコカコーラZEROなどのペットボトルのキャップに貼られたシール。このシールに記された番号を専用サイトに登録すれば、プレゼント応募用のポイントが加算されていくというシステムです。
一日に一本、コカコーラZEROを消費するコーラ狂の私にとっては、願ってもない企画。コーラを一本ぐいと飲み干す度に、私はキャップを丁寧に保管し、応募ポイントをちまちまと登録していました。
それだけに留まらず、外に出た折にシールの付いたまま捨てられたキャップを見つけては、周囲の目を憚らず、それを持ち帰る始末。
こうしてこつこつと溜めたポイントは、300にも及ぼうとしていました。そして今までに行われた、ワールドカップデザインTシャツだの、ユッキーナデザインのビーチサンダルだのと、様々なしょぼいプレゼント企画には目もくれず、私はこのポイントを年末最後のプレゼントキャンペーンに向けて、残らず貯めていたのです。
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そして11月から始まったクリスマスギフトキャンペーン。プレゼント商品はPS3+ムーブのセット! この最後の企画に賭けた私の判断は、間違ってはおりませんでした。
ここでPS3をゲットするために、私は一年通してコカコーラをがぶ飲みしてきたようなものです。どうせ貯めたポイントは、年を越せば全部失効してしまいます。
PS3をこの手にするために、貯めに貯めた300ポイントを残らずぶち込んでやる。こんだけチャレンジすれば、一回くらいは当たるかもしれないだろう!
「チャレンジ!」「トライアゲイン」「チャレンジ!」「トライアゲイン」「チャレンジ!」「トライアゲイン」
……一年かけて貯め込んだポイントが全て底をつくまで、ものの5分もかからなかったでしょうか。
最後の「トライアゲイン」の文字が寂しく躍るモニターの前で、私は「この一年の積み重ねは、一体何だったんだ……」と、寂しく肩を落としました。
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うちひしがれた私にモハビウェイストランドで声をかけてきたのは、マルコム・ホームズという、ちょっぴり胡散臭い男でした。
彼が私に話してくれたのは、サンセットサルサパリラ・スターキャップの伝説。
ヌカコーラと同様に、この世界で通貨ともなる、サンセットサルサパリラ(ドクペとルートビアの中間のような味と、私はこれをイメージしています)のキャップ。
この中に、星のマークがデザインされた特別なタイプがあるらしく、これを50個集めると何やら宝物を交換してくれるとか何とか。
「そ、それって、その宝物ってPS3とムーブのセットですね!」
そう叫びながら思わずマルコムの胸ぐらを掴んで乱暴に揺さぶる私。
「い、いや、PS3かどうかは知らないよ」 「いや、きっとそうです。そうに決まってます! ようし、またキャップをこつこつ集める生き甲斐が生まれてきたぁ!」「そ、そうなんだ。ま、まぁ。頑張ってね……」
胸ぐらを掴んだどさくさに紛れて、マルコムの懐からスターキャップを残らずスリ獲ったことは、言うまでもありません。
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そんな私がトーマスという青年に出会ったのは、リージョンの狼藉の跡も生々しい、廃墟と化したニプトンの街でした。
「さっきまでいい仲だった連れの女が、突然ヒステリックに襲いかかってきて、もう大変だったっすよ」
屈託無くそう話しかけてくる彼は、実に人の良さそうな好青年です。
「浮気したとか?」「それはないっす」「じゃあ、それってあれじゃないの? ヤンデレってやつじゃ」「いやあ、そんなわけないっすよ。きっとあれっすよ。俺の持ってる幸運のネックレスが欲しかったんすよ」「幸運のネックレス?」「ええ。星マークのある変わったキャップを繋いだネックレス」「ふーん………、ねえ、トーマス君と言ったね?」「はい?」「ちょっとそのネックレス、俺によこせやぁぁっ!」
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迂闊な一言に反応した私は、即座に警棒を抜き、青年の額を一撃。
せめて私がもうちょっと口が達者であったら、この青年も言葉巧みにスターキャップを騙し取られるだけで済んだのですが、この世界での私は生憎と、口べたで人を鈍器で殴打する術に長けた、何とも潰しの利かない人間なのです。
「今度こそPS3とムーブのセットを当てるんじゃ! スターキャップよこせやぁぁっ!」
そう叫びながら、必死に逃げる青年の後頭部に何度も何度も警棒を振り下ろす私。
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「そこまで非道な真似をせずとも、PS3くらい買えよ!」などと、私を非難する人間も居るでしょうが、これはもうPS3どうこうの問題ではなく、ゴミ漁りみたいな真似までして集めたポイントが、僅か5分で消え失せてしまった喪失感を埋めようとしているのです。
だからスターキャップを所持している人間は、隠さずにおとなしく私に差し出すように。何せ今の私は、歩く鈍器博物館と化しているからな!

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2010/11/13 | Comment (2) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |

【ああ播磨灘】白鵬よ、播磨灘になれ

   ↑  2010/11/14 (日)  カテゴリー: メガドライブ&メガCD
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この記事がアップされる頃には、一通りの結果が出ているかも知れない、大相撲十一月場所初日。
その注目は、何と言っても横綱白鵬の連勝記録なんですけど、その割には、今ひとつ大きな話題となっていません。
双葉山不滅の69連勝記録が破られるかどうかというのは、本来なら日本中が沸騰するような話題であるはずなのですが、巷のムードはなんとなく「記録? ああ、なんか破っちゃいそうですね」と、素っ気ないもの。
一人横綱、ライバル不在、立て続けの不祥事と、様々な理由があるでしょうが、しかし、この不滅の記録の更新は、人気凋落にあえぐ大相撲界にとっては、切り札とも言える話題。そうあっさりと受け止められて貰っては困るでしょう。
ならば、これを何としても盛り上げる手立てはないだろうか。ここはやはり播磨灘を見習って、白鵬に「例えどんな狡っ辛い手であっても、万が一わしが負けたら、その場限りで引退したる!」くらいのことを言って欲しいものです。
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「わしの連勝記録を止めるのは、例え双葉が生きておっても無理じゃ!」
突然そんなことを言い出した白鵬に周囲は困惑。
「(比較的)優等生だったお前が、突然どうしたんだ?」「やっかましいわい! 今まではキャラが被る奴が居ったから、仕方なしにこっちが猫を被っとったんじゃい!」
そして初日、栃ノ心と対戦した白鵬は、これを軽く一蹴すると、懸賞金の束をむんずと掴んで「これを全部、今夜の中日-横浜戦で、横浜の勝ちにぶち込んだるわ!」と、堂々の宣言。
支度部屋はひっくり返るような大騒ぎです。宮城野親方は真っ青になって、「おい、白鵬! 何を血迷ったことを言うてるんじゃ! せっかく世間が忘れかけていた話題を!」と詰め寄る。
付き人も、「そうですよ! 横綱、そりゃ無茶や! 中日の先発は吉見でっせ! 横浜にはハンデ2がついてるけど、それでも不利ですがな!」
すかさず宮城野親方が、「貴様がしとんのは、そっちの心配かーい!」と、付き人に拳固喰らわせたりして、そんな様子はWWEシステムで、当然カメラで全国に生中継です。
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突然豹変した白鵬の態度に、相撲協会のお歴々はもう大激怒ですよ。
「あんな奴とは思わなかった」「あいつに双葉山関の記録を破られたら、申し開きがたたんぞ!」「なんとしても白鵬を阻止しろ!」
ところが協会がハッパをかけて送り出す力士が、片っ端から白鵬の前に敗れ去る。
放駒理事長はそのたびに、「ええーい、阿覧を呼べーい!」「ええい、豊真将。今度はお前じゃ!」「ええーい、鶴竜。貴様、何とかせい!」「ええーい、高見盛! ……いや、お前じゃ無理だ」と大忙し。
そうやって協会自らが、何としてでも連勝阻止に乗り出せば、当然世間も盛り上がります。白鵬支持と不支持、日本中を二分しての大盛り上がり。
福岡国際センターは連日超満員札止め。視聴率だってもちろんうなぎ上りです。
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ところが協会側必死の画策も実らず、ついに白鵬は双葉山と並ぶ69連勝を達成。この勢いを止められる力士など、今の角界には見当たりません。
「このままだと記録を破られるのは、避けられそうもありません。もう奴を倒せるタマなど居ませんよ」「……いや、白鵬に土をつけられる奴が、一人だけ居る」「り、理事長、まさか……。あいつだけは、あいつだけはいけませんよ、理事長!」「このまま記録が破られるのを、手をこまねいて見ていろと言うのか。いいからモンゴルに国際電話しろ!」
そして協会から突如招聘された謎の覆面力士。まずは公開稽古で春日王のまわしを掴んで持ち上げ、そのまま土俵下に叩き付ける、どっかで見覚えのあるような大技を披露。
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そんな正体見え見えと覆面力士と一触即発状態の白鵬。
「今更貴様が土俵に何の用じゃい」「わしがもし負けたら、一生貴様の付け人になったるわい」「面白い。貴様に洗わせるパンツを山と言うほど用意しとくから、せいぜい楽しみにせいよ」「その代わり、わしが勝ったら、わしの選挙カーの運転手としてこき使ったるから、覚悟せえよ」
そんな注目の大一番が盛り上がらない筈がありません。当日のテレビ中継の視聴率は90%を記録。残りの10%は裏で「クッキンアイドル アイ!マイ!まいん!」にかじりついている子供と一部のダメな大人たちです。
そして日本中の目が九州場所の土俵一点に集まる中、いよいよ時間いっぱい!
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大相撲人気をいっきに回復させる播磨灘システム。この九州場所に使わない手はないと思うんですが、果たして今から間に合うでしょうか。
最後にゲームについて形だけ触れようと思ったんですが、まぁ既にあちこちで語り尽くされている怪作なので、その必要もなさそうですね。
怪必殺技が土俵を飛び交い、パスワード「たいそうしようよ」で「♪どどどどどどすこい!」。とにかくそんなゲームです。

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2010/11/14 | Comment (0) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |

【スーパーモデル ゲイル・マッケンナ】リバプールの美巨乳

   ↑  2010/11/16 (火)  カテゴリー: 3DO
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世にはパツキン好きの男性が数多く居ります。かく言う私もその一人なのですが、この場合のパツキンというのは金髪だけでなく、ブルネットや赤毛なども含んだ表現ですね。まぁ要するに、白人女性=パツキンってことです。
このパツキン好きというのは、コンプレックスやマゾヒスティックな感情などが入り交じった、いささか拗くれた側面を持つ嗜好でありますよね。
だからパツキンなら何でもありがたがるわけではない。その好例がリア・ディゾンです。
パツキンというのは、あくまでも我々の文化や日常の枠内から、遙かに離れたところに存在するから尊いのであって、それをリアみたいに何を勘違いしたのか。のこのこ日本に来られてこちらの芸能界で活動されたって、ちっともありがたくはありません。
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やっぱりパツキンというのは、我々の文化を歯牙にもかけない存在であって欲しい。
日本語で話しかけられたら、表面的には微笑みを浮かべながらも、「この猿は一丁前に私と会話するつもりか」という本心が見え隠れしているような態度で受け答えする。それこそが正しいパツキンのあり方ではないでしょうか。
それをリアみたいに、ぺらぺら日本語を流ちょうに喋られたら台無しです。それでは潰しの利かないマギー・ミネンコみたいなものです。
やはりパツキンというのは、我々から遠く離れた世界にあってこそ映える存在。我々は、この黒船の日本寄港を、何としてでも阻むべきでした。パツキンを愛するが故の攘夷として!
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'90年代中期に、BachelorやDickと言ったパツキン巨乳雑誌を愛読する人々から、一時のリアに負けないほどの人気を得たモデル。それがゲイル・マッケンナです。
男性誌の目玉ヌードグラビアは、常に雑誌の真ん中に位置することから、センターフォールドと呼ばれますが、これがタブロイド紙の場合は、何故か第3面に位置します。
このことから、タブロイド紙の紙面を飾るヌードモデルを、ページスリーガールなどと呼んだりします。
ゲイル・マッケンナは、このページスリーガールとしてザ・サン紙に登場するや否や、たちまちセンセーションを巻き起こしました。
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その美貌と抜群のスタイル。そして釣り鐘型の見事な美乳を、惜しげもなく晒すのですから、センセーションにならない方が無理があります。
彼女の人気は、あっという間に母国イギリス以外にも伝播し、この日本でも写真集が発売されました。
そして写真集だけでは留まらず、何故か3DOで彼女のソフトが出る運びとなったのです。
それがこの『スーパーモデル ゲイル・マッケンナ』。彼女のプライベート風景やヌード撮影の様子などを収録した3DO規格のビデオCD。
インタラクティブな要素など、シーンサーチ程度しかない、「そんなもん、普通にビデオで出せや!」と言いたくなるような内容です。
彼女のインタビューなどもちょっぴり収録されてはいるのですが、字幕などは一切付いておりません。
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このスーパーモデルシリーズは、3DO以外にもPCソフト版が存在し、Vol.1~Vol.3までが発売されていました。
こちらはゲイル・マッケンナの他に、ゲイルと並ぶ当時の人気ページスリーガールだったカーステン・イムリーがフィーチャーされています。
こんなマルチメディアソフトと呼ぶことすらおこがましい、単なる映像ソフトを発売したのは、トランスペガサス・リミテッドという会社。
ここは3DOでは他に、『ボディコンデジタルレイブ』という、お立ち台で舞い踊るボディコン姉ちゃんたちを、下から舐めるように映しただけのビデオCDソフトをリリースしていました。
一体何がやりたかったんでしょうか、この会社は。
ゲイル・マッケンナは、本作が出てから間もなくして、ヌードグラビアから足を洗いテレビタレントに転身。「Brilliant Creatures」を始めとする数々の人気番組で司会などを務めています。

<18禁アダルト作品>

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2010/11/16 | Comment (0) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |

【Pinball Hall of Fame: The Williams Collection】思い出のピンボール台

   ↑  2010/11/17 (水)  カテゴリー: PSP
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ハイスコアを抜かれたり、抜かれたり、たまに抜いたり、ランキングで置いてきぼりにされたり、天文学的数字のハイスコアにやる前から敗北感にうちひしがれたりと、相変わらずちまちまと『Pinball FX 2』を遊んでいます。
このソーシャルゲームチックなシステムは、下手の横好きの私にとっては、結構ありがた迷惑なものでもありますけど、やはりこの熱中度は初代『Pinball FX』を遙かに凌ぐもの。
おかげで寝ている間でも、Romeの水道橋からの戻り玉に、「うわわわわ!」と慌てて台を揺さぶっている夢を見る始末です。
その余波をかって、最近ではPSPの方でもピンボールソフトが常駐状態。ソフトは勿論、あの手の中に収まる珠玉のピンボールコレクション、『Pinball Hall of Fame: The Williams Collection』。
懐かしのウィリアムス社製ピンボール台を、たっぷり収録したこのソフトの中から、今日は個人的に思い出のある台をいくつか取りあげてみましょう。
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まずは古いところからGorgar。
1979年に登場した、「ごぉぉぉがぁぁぁ」の唸り声でお馴染みのマシン。
立体ランプレーンなど無い平面的な構造に、バンパーやドロップターゲットをメインに構成された、いかにも'70年代スタイルのシンプルなデザイン。
これに'80年代的な過剰な電子音がミックスされた、'70年代と'80年代にまたがる過渡期的な作品。
このマシンのスタッフの一人が、当時ウィリアムスの社員であったユージン・ジャーヴィス。
後にウィリアムスがビデオゲーム分野に参入すると、これの開発に加わり、ディフェンダーやロボトロン、スマッシュTVといった名作の数々を手がけることになるデザイナーです。
つまりこのGorgarは、'70年代と'80年代の架け橋になると同時に、ピンボールとビデオゲームという、娯楽メディアでは兄弟のような関係にある二つのジャンルを結びつける作品でもあるのです。
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そのユージン・ジャーヴィスが、やはりスタッフとして関わっている、ウィリアムス不朽の名作が、'84年に登場したSpace Shuttle。
私はその昔、近所の大型スーパーのゲームコーナーに置かれたこの台を、さんざん遊び倒しました。
テーブル上部に鎮座する20センチ大のスペースシャトルが印象的ですが、それ以上に強烈だったのが、このマシンのけたたましさ。
ユージン・ジャーヴィスご謹製の、やたらとスぺーシーなサウンドが、「びががががががん! じょんじょんじょんじょんじょじょじょじょ!」と、ゲームコーナーを制圧せんばかりの凄まじいボリュームで鳴り響いておりました。
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そのトゥーマッチな轟音は、まるで周囲のビデオゲームという新参者に対して、「ここは俺の縄張りだ。入ってくんじゃねえ!」と、威嚇しているかのようでした。
一度聴いたら耳に残るそのサウンドは、ゲームコーナーを軽く超えて、階下の店舗のほうにまで響いてくる騒ぎ。
それはもうそのスーパーの日常的騒音となっていたのですが、ある日スーパーを訪れていたら、辺りが妙に物静か。
慌ててゲームコーナーに駆け上がってみると、Space Shuttleは跡形もなく撤去されていました。
ゲームコーナーは、ついこの間までの轟音空間が嘘のように静まりかえり、ビデオゲーム筐体やエレメカマシンが控えめな電子音を奏でるのみ。
その光景は何故か私に、近所の口やかましい爺さんがぽっくり逝ってしまったときのことを思い出させたのでした。
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Whirlwindは'90年代のマシン。
私がこの台に出会った頃は、すでに格闘ゲームのブームが全盛の頃でした。
この格闘ゲームの隆盛を境に、ゲームセンターはそれまでの薄暗く、胡散臭い悪所から様変わりして行き、それまでのゲーセンの住人だったシンナー臭い歯っ欠け兄ちゃんは、あっという間に居場所を失い姿を消していったのです。
そんな”健全化”するゲーセンは、私にとっても何となく居心地の悪い場所となり、私はその健全化の象徴のような格ゲーに背を向けて、隅っこのほうで抵抗するように、ひたすらピンボールばかりを遊んでいました。
青が主体の色使いが珍しかったWhirlwindは、そのときに遊んだピンボールの中でも、特に印象的な台です。
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これの特徴は、テーブル中央にある3つの回転板。
「Storm is coming, Return to your home」そんなアナウンスと同時に、この3つの回転板がぐるぐる回りだし、上を通過するボールを、まるで竜巻に巻き込んだみたいに翻弄し、その進路を変化させるのです。
それと同時にバックグラスの上部に据え付けられた扇風機が勢いよく回転し、プレイヤーの顔に風を吹き付けてくるという、馬鹿馬鹿しくも最高なギミックが加えられていました。
冬場に、空調の悪いゲーセンのこもって乾燥した空気をこれで吹き付けられるのは、本当に堪ったもんじゃなかったです。
そんなお気に入りのテーブルも、増殖して周囲を浸食し続ける格ゲー対戦台に居場所を奪われて、何の前触れもなく姿を消してしまいましたっけ。

<北米版 / 日本のPSP本体で動作します>

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2010/11/17 | Comment (0) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |

【スペースヴィーナス starring モーニング娘。】

   ↑  2010/11/21 (日)  カテゴリー: PS2
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やれモンハンだ、キネクトだと、一見盛り上がっているようで、実のところ翌年の3DSの影に怯えて、あんまし盛り上がっていない今年のゲーム業界年末商戦。
しかし、その中でキラータイトルとして不気味な存在感を放っているのが、PSPの『AKB1/48 アイドルと恋したら…』です。
DSにしろPSPにしろ、もう行き渡るべき層には完全に行き渡ってしまい、そこから先の高みを目指すのに苦慮している中。
そんな壁をDSは、DSiやDSiLLを投入して買い換え需要を促すことにより、うまく対処していますが、PSP陣営は、やはり買い換え需要を目論んだPSPgoのイマイチっぷりで、その辺は完全に後手に回ってしまいました。
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しかし買い換え需要は、しょせんはハードの普及を本当に意味するものではありません。新型のDSの代わりに、引き出しに直行する旧型が出るだけの話です。
やはりこういうのは、新規のユーザー層を開拓してなんぼのもの。その点、もう隅々まで行き渡ってしまったDSに対して、PSPはまだのびしろの余地が残されています。
そこに登場したAKB48のゲーム。そう、かつてプレイステーション陣営には、PS2の爆発的な普及に大きく貢献した、このスペースヴィーナスという偉大な前例があるのです。
モーニング娘。が引き起こした本体セールス効果が、AKB48でもおこる可能性は充分にあるのです。
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このスペースヴィーナスがいかにとんでもないキラーソフトであったか。
それは当時、私の周囲で、このソフトの為だけにPS2本体を購入した人間が、複数存在していた事実からも、充分に伺えるでしょう。
そして恐ろしいことに、それの人の大半は、このスペースヴィーナス以外にPS2ソフトを全く購入しませんでした。
彼らのPS2で動作したのは、スペースヴィーナスとモーニング娘。の各種DVD。そしてアダルトビデオ程度のものだったでしょうか。
私の知る範囲内ですらこれですから、日本全国中でこれと同様なPS2の豪勢な使い方をしていた人は、相当な数に上るんじゃないでしょうか。
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生憎と私は、モーニング娘。に関しては、タバコ吸った人と、弟が銅線盗んで捕まった人と、ファミ通でファンキーな連載をしている人程度しか、よく知らないのですが、そんな私にでも、このスペースヴィーナスが、とんでもなく贅沢に作られたファンアイテムであることは、よく理解できます。
横一列にずらりと並んだモーニング娘。のライブ映像を、左右にスクロールして鑑賞できるパノラマシアターに、ユーザーの周囲を娘。たちがぐるりを囲んで歌い踊り、それを360度自由に鑑賞できるモーニングラウンジなどのゴージャスさ。
これに比べたら、我らがR.C.T.の同趣向PS2ソフトの何と貧乏臭いことか。同じパノラマシアターでも、こちらは、左右に拳2個分程度の範囲しかスクロールせず、360度シアターに至っては、歌い踊ってくれるどころか、こちらをガン無視して内輪の世間話に興じている有様なのですから。
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PS2のローンチで出た、TVDJというもの凄く評価に困るゲームも、このスペースヴィーナス内で、娘。たちのプロモーションビデオを使って上手く再利用されていますし、それ以上に楽しいのは、ステージ上に設置された360度カメラの視点から、まるでモーニング娘。のメンバーになったような気分が楽しめる、モーニングビューというパートです。
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このモーニング娘。視点映像の場合は、さしずめ客席を埋め尽くした熱狂的なファンたちを、手玉にとっているような気分になれるとでも言うんでしょうか。
AKB48のソフトが、果たしてこのスペースヴィーナスのように、今やブックオフのセール棚に溢れかえるほど売れるかどうかは未知数ですが、そんなことも含めてその動向がめちゃくちゃ気になるソフトですよね。

この記事に含まれるtag : タレントゲー 

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2010/11/21 | Comment (0) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |