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ボンクラ360魂クロスカルチャーゲームブログ 

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【The Saboteur】ナチいらない!もっとおっぱい

   ↑  2010/05/03 (月)  カテゴリー: XBOX 360
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♪世界はおしなべて おっぱいで出来上がっている
             <ソウルフラワーユニオン - "もっとおっぱい">
パリの華やかな通りにあるナイトクラブ。もっともナイトクラブといっても24時間営業だ。
露出の高い衣装を着たパリジェンヌたち目当てに、ナチの将校どもが鼻の下を伸ばして昼夜通い詰めるこのクラブ。
その奥にある夜の蝶たちが集う楽屋。俺のアジトは、さらにその奥の小部屋にある。
日課のサボタージュ活動に向かうためには、自然と彼女たちがおっぱいを無防備にぷらぷらさせている楽屋を通らなければならないのだ。
決してよこしまな気持ちで通っているわけではないぞ。ここしか通るところがないから、仕方なしに楽屋を横切っているのだ。
え?わざわざそんなとこを通らなくとも、すぐ外に出られる裏口があっただろうって?知らねえ。そんなドア知らねえ。一生知る気ねえ!
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このクラブの女の子たちが惜しみなく生乳を晒しているのは、、本作のパッケージに封入されていたミッドナイトショーのチケットのおかげだ。
チケットに記載されているコードを使いマーケットプレースにアクセスすれば、そこで秘密のダウンロードコンテンツを購入することができるのだ。
コンテンツを適用すると、以後ゲーム内では何とビーチクが解禁される。このナイトクラブ内の女の子の半数が、コンテンツ導入後は生乳トップレス姿に変貌してしまうのだ。おっぱいおっぱい!
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ビーチクを解禁させるだけが、このコンテンツの全てではない。
"深夜のショーへの招待状"。チケットにそう記されたコンテンツのメインディッシュ。それを解禁させるために、俺は日夜破壊活動やメインミッションに精を出した。
パリのどこかでダイナマイトが炸裂し、無辜のパリ市民の巻き添えと共に、ナチの諸施設が木っ端微塵となる度に、俺は一つおっぱいに近づくのだ。
そう、このレジスタンス活動の全てはおっぱいの為。二番目は友の復讐の為(おっぱいを優先する俺の気持ち、きっとあいつなら分かってくれているだろう)。フランスの解放は……五番目か六番目ぐらいだな。
そしてこつこつとメインミッションを進めた甲斐があって、今日遂におっぱい秘密クラブが俺の前に、その姿を現したのだ。

俺が根城としているナイトクラブ。いつもと変わらない光景。いや、一つだけいつもと違うところがある。
カウンター前の壁際に、いかにも一癖ありそうなデブでハゲのウェイターが、門番宜しく腕を組んで仁王立ちしているではないか。
そのデブの脇にある隠し扉こそが、おっぱい秘密クラブの入り口。
扉を潜って殺風景な階段を下りると、そこに広がっていたのは、とても今が戦時下とは思えないような淫猥な空間。
紳士諸君、ようこそおっぱいの園へ!
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この秘密地下クラブで目に付くのは、薄いカーテンで仕切られたソファーが置かれた空間。
ぼ、ぼ、僕、これと同じような空間を、大塚や高円寺や立川で見たことあります!そんな大変なものが、この戦時下のパリの地下にもあったなんて!
女の子たちの「Vでぇーす」という声が、今にもどこからか聞こえてきそうです。いくらマチュア指定とは言え、いいのか、これって!?
まぁさすがにおしぼり入りのカゴをぶら下げた女の子は見当たらないけれど、この調度は生々しすぎて、マジでドキッとしますって。

そして秘密クラブの一番奥にあるステージで堪能できるのは、三人の踊り子のストリップショー。
三人それぞれの踊りの他に、三人いっぺんにステージに並べて踊らせることも可能ときてるじゃありませんか。
ズラリと並んだおっぱいが、ひぃ、ふぅ、みぃ………全部で六つ!
このストリップショー。実在のダンサーからモーションを取ったのでしょうか、なかなかのクオリティのダンスです。
少し昔にPCで出ていたバーチャルストリップソフト、Private DancerやDream Stripperをつい思い出してしまいました。
あのレベルのものがゲーム本編のおまけとして、しかも家庭用ゲーム機で見られることができるとは。なんとも素晴らしい時代になったものです。
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ここでこうやっておっぱいを眺めていると、もうナチの殲滅だとか友の復讐だとか、パリの解放だとかは、どうでもよくなってくる。つくづく恐ろしいのはおっぱいの魔力だ。
いや、俺だけではないだろう。あの人でなしのナチ連中も、もしこの光景を目の当たりにすれば、「うっひょう!こりゃまたいい形のパイオツでげすな!」なんてのたまいながら、下卑た笑いを顔一面に浮かべることだろう。
もし連中がそういう血の通った人間らしい態度を取れるのなら、俺も復讐の事なんか忘れて、「いよう、兄弟。ちょっと隣に座ってゆっくり見てけよ」なんてフランクに声をかけられるかもしれない。
おっぱいの前では世界も平和。取り合いでケンカになんかもなりゃしない。
「俺は左、お前は右」
そうやって二人で仲良く分けられる。その為におっぱいは左右均等に二つ付いてるんだぜ。
♪千代に八千代に永遠に おっぱいが世界を導いている
             <ソウルフラワーユニオン - "もっとおっぱい">

この記事に含まれるtag : オープンワールド 

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2010/05/03 | Comment (0) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |

【バーチャルカメラマン Part4 藤谷しおり】究極の美乳

   ↑  2010/05/04 (火)  カテゴリー: 3DO
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一口におっぱいと言っても、人によってその好みは変わってきますが、それでも百人男が居たら、百人とも口を揃えて素晴らしいと絶賛してしまうような、至高のおっぱいというものがあります。
色、艶、形、サイズ、あらゆる要素がパーフェクトにまとまった究極のおっぱい。
俺が推薦する、そんな至高のおっぱいの持ち主は藤谷しおり。'90年代前半から中盤にかけて一世を風靡したセクシー女優さんです。
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色白、もち肌、Gカップ。その形はルノアールの絵画を連想させ、その張り具合は、仰向けになってもだらしなく重力に負ける素振りなど、微塵もありません。
さらにこの人のおっぱいは、小さめな乳輪というさらなるチャームポイントが備わっております。
こんな乳が目の前にゆさゆさしていたら、よこしまな気持ちなど欠片もない、まるで少年のような純粋な気持ちで、「ちょっと掴ませてください!」と懇願してしまうことでしょう。
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藤谷しおりの出演作の中でお勧めなのは、'95年頃に発売された『巨乳すぎて人間失格』という物凄いタイトルのビデオ。
藤谷しおりの女刑事(デカパイデカ!)が主人公の、コミカルなピンク映画風の作品(共演は山本竜二)で、今時のAVと比べるとだいぶ趣の違うソフトコアなビデオですが、藤谷はここでなかなかいい味の芝居を見せてくれています。
キャッチコピーは「この胸で挟まれた男たちに逃れるすべはない!」
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3DOの18禁アダルトゲーム、バーチャルカメラマンシリーズには、シリーズ全5作で合計7人の女の子が登場しますが、その中で美乳ナンバーワンの栄誉に輝くのは、やはり藤谷しおり。
モデル現地調達な貧乏臭いヌード写真ロケの舞台はタイのプーケット。
ここで藤谷しおりをコマンド選択でひたすらおだて上げて撮影に以降。
撮影パートで規定の点数をクリアできたら、藤谷さんの露出度もさらにアップして次の撮影ポイントに移動。ポーズや構図が決まっていると高得点。まばたきしていたり構図が悪いとマイナスポイント。
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ただ、このスコアの判定はかなりシビア。マイナスの写真を二、三枚撮ってしまったら、そのステージはゲームオーバーだと覚悟して下さい。
しかもこの藤谷しおり編は、バーチャルカメラマンシリーズ中でも、特にこのポイント判定が厳しめのように思えます。
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このバーチャルカメラマンシリーズは、3DO他にレーザーアクティブでもリリースされているのですが、レーザーアクティブ版に比べると3DO版の画質は相当見劣りします。
まぁ向こうは映像に特化したハードだから、比較すればそれは分が悪いに決まっていますが、それでも他の3DO実写ソフトに比べても格段に質が落ちてしまうのは、さすがに問題ありでしょう。
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セガサターンの実写映像レベルの、ギトギトに汚いムービー。これではインタラクティブマルチメディアマシンの名が泣きます。
藤谷しおりの至高の美乳も、この汚いムービーではありがたみが半減してしまうと言うもの。
あの美乳とインタラクティブに関わり合いが持てる、数少ない貴重なゲームだけに、この点だけは非常に残念でなりません。

この記事に含まれるtag : おとなの時間 実写ゲーム 

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2010/05/04 | Comment (0) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |

【Jet Li: Rise to Honor】あなたの知らないジェット・リー

   ↑  2010/05/05 (水)  カテゴリー: PS2
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リー・リンチェイの衝撃。それは映画「少林寺」と共にやって来ました。
「♪しょーおりーん、しょおりーん」と、やけに呑気なテーマソングで始まる、この一大武侠活劇がテレビ放映された翌日、さっそく俺たちは校庭で縄跳び用の縄や走り高跳びのバーを振り回して、少林寺ごっこに勤しんだのでした。
野球部の奴にはさっそくチュエンという新しいあだ名が付きました。酔拳を真似する奴がぼこぼこにされるのは、決まってお約束でした。
人の飼い犬を食って逆ギレ。(例え相手は悪人とは言え)坊主のくせに人を叩き殺して「あーみーばー」の一言で済ませる。
そんな自分勝手な自己正当化エピソードが満載なお話も、中学生マインドを直撃するに相応しいものでした。
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何よりインパクト抜群だったのは、主役のリー・リンチェイ。
そのキレのある武技やアクションもさることながら、当時既に一世を風靡していたジャッキー・チェンのように垢抜けてもなく、リュー・チャーフィーやカーター・ワンのような、ギトギトと脂ぎった”'70年代型少林寺スター”とも違う、どことなく芋っぽい垢抜け無さが、いかにも中坊好みの親近感を漂わせていたのです。
そんな田舎の高校生野球部員(ただし地区予選は二回戦進出がやっと)的風貌のリー・リンチェイ。
「この顔じゃ、間違ってもジャッキーのようにハリウッド進出とか、ありえないだろうな」
当時の俺はそんな風に感じていたんですが、まさか後にその田舎の芋野球部員が、ジャッキーを上回らんばかりの成功をハリウッドで収めるとは!
人を観る目がなくて、本当に済みません、リンチェイさん!
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今や押しも押されぬ世界のアクションスター、ジェット・リーが、ゲームで主役を張った作品、それがこの『Rise to Honor』。
星の数ほど居る映画スターの中でも、出演映画のゲーム化という形以外で、ゲームで主演する例というのは限られてきます。
ジェネシスやSNES時代の限りなくキャラゲーに近い映画スターもの(ジャッキー・チェンなど)を別にすれば、ヴィン・ディーゼル、ミッキー・ローク、ブルース・ウィリス。パッと思いつく限りでは、こんなもんです。
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しかもヴィン・ディーゼル(Wheelman)やブルース・ウィリス(アポカリプス)の場合は、あれは別に主役キャラがディーゼルやウィリスでなくとも一向に構わないような内容だったのですが、このRise to Honorは違います。
本作の場合は、ジェット・リーが登場していなければ、「ちんちくりんのアジア人が主人公のグーリーズの二番煎じ」という、何処にも全くセールスポイントが見当たらないゲームに変貌してしまうのですから。
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基本操作法は、XBOXの珍作『グーリーズ』で不評を買った"右スティックで任意の方向に打撃攻撃を繰り出す"システム。
カンフー映画によくある、一対多の立ち回りを再現するために、この前後左右好きな方向にいつでも技を繰り出せる操作法を採用したのでしょうが、このシステムが文字通り絵に描いた餅で、遊ぶ人間をイライラさせるだけに終わるのは『グーリーズ』が証明済み。
ましてや旧XBOXコントローラーのアナログスティックならまだしも、こちらの場合は、あのへっぽこ極まりないPS2のアナログスティックで、それをやらされるのです。
敵に囲まれても意に介さず、バックキックで背後の敵を薙ぎ倒し、返す刀で前方の敵に裏拳を一閃。そして開脚ダブルキックで左右の相手をいっぺんに撃破!
そんな腹づもりだったのに、へっぽこアナログスティックは思うように言うことを聞かず、見当違いの方向にパンチやキックを振り回し、最後は敵に袋だたきにされる。
そんな有り得ないジェット・リーの姿がそこにはある、大変困ったゲームなのです。
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ジェット・リー自らのモーションをキャプチャーしたとの触れ込みも、それがCG化される段階でどこをどう間違ったのか、ゲーム中のそれは何とももっさい、ぎくしゃくしたへっぽこアクションに様変わり。こんなの断じてジェット・リーじゃねえ!
さらに合間に挿入されるムービーもこれまた貧乏臭いシロモノで、何よりもまずジェット・リー本人に全く似ていないことが大問題でしょう。
これは断じてジェット・リーではありません。雨上がり決死隊の宮迫です。
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2004年作品という時代性をさっ引いても、このローファイぶりは弁護できるものではありません。
当時の平均からは、確実に落ちるグラフィックやキャラクターの挙動です。
これがそこらのいい加減なメーカーから出たというのならば、まだ擁護の余地もあるのですが、これは天下のSCEブランドの作品。同情の余地は全くありません。
ブルース・リー、ジャッキー・チェン、そしてこのジェット・リーと、香港武打星のゲーム化作品は、なんかどれも悲惨なものばかりで、成功例が全く無いように思えるんですけど、これは気のせいでしょうか。

<北米版 / 日本のPS2本体では動作しません>

この記事に含まれるtag : シネマゲーム 

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2010/05/05 | Comment (0) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |

【Game Room】Pitfall!(ピットフォール)

   ↑  2010/05/06 (木)  カテゴリー: XBOX 360
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当初の予定より一週間遅れてようやく配信された、Game Roomのパック第3弾。
Super Breakoutやコナミのビリヤード、アタリVCSのバレーボールとバスケットボールなど、新たにショールームに加わった7つのゲームの中で、俺が真っ先に食いついたのはPitfall!。
言わずと知れた古典的名作にして、アスレチック型ジャンプアクションの嚆矢。そして今をときめくアクティビジョンが最初に生んだヒット作であります。
このPitfall!の登場に合わせて、新たにアクティビジョンのルームテーマも加わりました。
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まぁアクティビジョンというか、ぶっちゃけピットフォールのテーマ。
初期のアクティビジョンにとって、いかにこのゲームが切っても切り離せないもであるかが、このテーマで理解できるでしょう。
それにしても、俺もまさか2010年にもなって、最新鋭のゲーム機でこのタイトルをやり込むことになろうとは、思いもしませんでした。
HDゲームを遊んだそのコントローラーで、そのまま今度はアタリ2600の限りなくローファイなゲームを遊ぶ。冷静に考えてみれば、何ともキッチュな話です。
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この辺のタイトルは、Atari AnthologyやActivision Anthologyなど、既発のコレクションものでいくらでも遊ぶことができるのですけど、その手のアンソロジーだと、やはりさわりだけ遊んでそのままといったパターンになってしまいがち。
それがこのGame Roomのように、メダルだのチャレンジだのランキングだのと、目の前にちょっとしたニンジンをぶら下げられると、やり込もうとするモチベーションが上がってくるから現金なもの。
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悪い奴をやっつけに行くわけでも、ゴリラに攫われた彼女を助けに行くわけでもなく、ただ単に欲に目が眩んで宝石や金塊を求め、巨大サソリや人食いワニが待ち受ける密林を探検する。
そんな人の欲望に忠実な設定が、このプリミティブなゲーム性に何ともいいアクセントを加えています。
もっとも人食い呼ばわりされているワニたちですが、彼らにしてみれば、人が呑気に水に浸かっているところを、頭を踏んづけて通り過ぎて行こうとする奴の方にこそ問題があるので、そんな無礼者を足からガジガジ囓ったところで、それを非難されるいわれなど無いと言いたくなるでしょうとも。

このアタリVCS版Pitfall!に関するちょっとしたトリビアには、当時のTVコマーシャルに、子供時代のジャック・ブラックが出演しているというものがあります。
ガキの頃から既に憎々しげな顔のジャック。さぞや全く可愛げのないガキであったことでしょう。
それにしても、このPitfall!に始まり、最近ではキングコングやBrutal Legendなど、つくづくゲームには縁のある人ですね、ジャック・ブラックって。
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まぁさすがにアタリVCSのゲームなので、これを今、初見で遊ぶのは大変辛いものもあるでしょうが、それでも後にアクションゲームの基本フォーマットとなる、アスレチックジャンプアクションのプロトタイプと言える、歴史的に非常に重要な作品です。
ゲームの歴史に触れるという意味でも、ちょっと遊んでみる価値は充分あると思いますよ。

この記事に含まれるtag : GameRoom 

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2010/05/06 | Comment (0) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |

【Pitfall: The Lost Expedition】最新型ピットフォール

   ↑  2010/05/07 (金)  カテゴリー: PS2
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当時としては脅威の400万本を売り上げ、設立間もないアクティビジョンに多大な貢献を果たしたPitfall!。
Pitfall II: Lost CavernsやSuper Pitfallといった続編も誕生し、このゲームの主人公であるピットフォール・ハリーも、任天堂にとってのマリオ、セガにとってのソニックのような会社の顔になるかと思ったら、そんなことは全くありませんでした。
考えてみれば、あんな辛うじて人と判別できる程度の主人公に、キャラクターもクソもある筈がなく、グラフィックが進化したその後のシリーズ作品に於いても、ピットフォール・ハリーの外見は、その時その時に行き当たりばったりのキャラクターデザインが為されていました。
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'80年代前半にはCBSでテレビアニメ化もされましたが、このアニメ版のハリーは、どっかのおばさんみたな、あまりにも冴えないルックス。
スーパーファミコン版ピットフォール・マヤの大冒険のハリーは、なんかいにしえの少年漫画風。
ピットフォール3Dでは、インディ・ジョーンズのパチモンみたいな外見に変貌していましたっけ。
そして一番最新のピットフォールである、Pitfall: The Lost Expeditionのハリーは、彫りの深い不気味な顔立ちをした青年。
この最新版ハリー。こんな顔しておいて、すかしたプレイボーイという設定。このルックスと、いちいち気取った行動のギャップは、何かとプレイヤーを辟易させてくれます。
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このPitfall: The Lost Expeditionは、言うなればピットフォールシリーズ版マリオ64みたいなもの。
2D横画面が基本だったピットフォールの常識を一新。360度周囲を見渡せる、完全3Dタイプのゲームにモデルチェンジしているのです。
ただしピットフォールのお約束である、蔦を使ったロープアクション、ワニの頭を踏んづけてのジャンプ、落とし穴、ジャイアントスコーピオンといった諸要素は、このThe Lost Expeditionでも、しっかりと健在。
キノコとマリオが切っても切り離せないように、これらの要素はピットフォールになくてはならないもの。
これらが出てこなかったら、それはピットフォールである必然性がありませんからね。
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基本的にはロープとジャンプを駆使したオーソドックスなアスレチックアクションなのですが、特定のアイテムを駆使しないと進めない、ゼルダ風のアクションパズル的なシステムもフィーチャーされています。
アスレチックアクションとしてのベーシック部分は、非常にしっかりと作られていて、それなりに楽しめる内容なのですが、ただ、3Dアスレチックアクションの秀作が氾濫する中に於いては、頭一つ抜けるだけの何かに、決定的に欠けているように感じます。
例えるならば、優等生を見習った真面目な生徒とでも言うんでしょうか。
そつなく平均点は上回っているんだけれど、それ以外に目に付くものが、どこにも見当たらない”手堅い佳作”止まりの作品。
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決して酷いデキのゲームではないのだけれど、飛び抜けた魅力にも欠けていれば、これをあえて遊ぶだけの必要性も感じないという、なんとも困ったピットフォールの最新型。
条件をクリアすると初代やピットフォール2を遊べるようになる隠しボーナスもありますが、まあ初代や二代目を遊ぶ手段は、他にいくらでもありますから。

<北米版 / 日本のPS2本体では動作しません>

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2010/05/07 | Comment (0) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |