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ボンクラ360魂クロスカルチャーゲームブログ 

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【SIMPLE2000シリーズ Vol.82 THE カンフー】

   ↑  2010/02/27 (土)  カテゴリー: PS2
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『Invincible Tiger』が'70年代カンフー映画へのオマージュならば、この『THEカンフー』は初期ジャッキー・チェン映画へのオマージュ。
いや、オマージュなどと言う生易しい一言では済ませられないような気もするが、とにかく、マッシュルームカットを長く伸ばしたようなヘアスタイルの鼻のデカい青年を操って、四つのストーリーにチャレンジしていくゲーム。それがこの『THEカンフー』だ。
ちなみに四つのストーリーと行っても、話の展開も、出てくる敵も、ステージも、登場人物も全て一緒。
うん、でもそんなことは全く無問題。「スネーキーモンキー 蛇拳」も「ドランクモンキー 酔拳」も「クレージーモンキー 笑拳」も中身は全部一緒だったし、むしろオマージュという意味では、そっちの方が正解。
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そして若者のカンフー修行には、必ずちょいと頑固な老師がついて回るものだ。
この『THEカンフー』にも、勿論そんな老師が登場する。どっかで見たことあるような老師……、と言うか、まんまユエン・シャオティエンなのだが。
……すいません、岡島さん! もうオマージュなどと言うふやけた言葉で弁護する事はできません。
あのですね、正直言っていいですか? 岡島さん、訴えられまっせ、これ!
幕間のストーリー進行時の、このもろにジャッキーともろにユエン・シャオティエンが並んだ絵だけでも、もう言い逃れはできないような気がする。
これがもしジャッキーの目に入ったらと思うと、例え人ごととは言え怖くて夜も眠れません。
しかし、そこは生き馬の目を抜くゲーム業界を、卓越した開き直りのスキルで凌ぎきってきたD3パブリッシャー。
そんな時への備えに抜かりはありません。
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カンフーゲームを自称しながらも、攻撃ボタンを押してこの主人公が繰り出すのは、馬鹿の一つ覚えの単発パンチのみ。
貴様は通信空手のテキスト3ページ目で挫折した中学生か!と文句の一つもつけたくなりますが、しかし、このへぼへぼなアクションは深い考えがあってのもの。
例えジャッキー本人に訴えられても、「まさか!ジャッキーさんがこんなへぼへぼなアクションをするわけがないでしょう!?別人ですよ、別人」と言い逃れるための方便なのです。
ジャッキーもまさか、こんな単発パンチのへっぽこ野郎が自分だと強弁するわけにもいかず、「そ、そうだね。僕とは似ても似つかないよね」と引き下がるしかなくなりますって。
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獲得スコア次第でこの単発パンチは三連コンボまでバージョンアップできるが、しょぼい攻撃が三段重なってもしょぼさが三倍になるだけ。
敵やステージは、同じものを何度も使い回ししているだけだが、ぶっちゃけどのステージも雑魚敵無視してボスの所まで突っ走ってしまえばいいだけなので、その辺りは無問題。
広東語フルボイスを謳っておりますが、その関係か、エンドロールに稲川素子事務所の名前が並んでいます。
卵拾いとかニワトリ捕獲など、いかにもそれっぽい修行モードや、ラスボスが自分の父親の兄弟弟子にして仇という展開など、ジャッキーのあの映画やこの映画にそっくりなシチュエーションは他にもたくさんあったりはするが、まぁジャッキーやユエン・ウーピンが笑って見過ごしてくれることを祈るしかないだろうな、これは。

(記事編集) https://bonkura360.blog.fc2.com/blog-entry-493.html

2010/02/27 | Comment (0) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |