- 【クイズスクランブル・スペシャル】クイズを出しタイガー! [2010/01/01]
- 【Shaun White Snowboarding】白山観光ガイド [2010/01/03]
- 映画【スラップショット3】 [2010/01/04]
- 【飯田譲治ナイトメアインタラクティブ ムーンクレイドル 異形の花嫁】 [2010/01/06]
- 【ダカール'97】三菱黄金時代 [2010/01/10]
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昨年の『ザ・ホード』、一昨年の『ねずみくす』と、曲がりなりにも新年の一発目には、その年の干支にちなんだゲームを俎上にのせてきた当ブログですが、今年ばかりは大ピンチです。
私のゲーム履歴の中で、虎を大きくフィーチャーしたゲームというのが全く見当たりません!
『クラウチング・タイガー・ヒドゥン・ドラゴン』なんて、今年と再来年に跨ったゲームもありますが、あれは別に虎や辰が出てくるわけではないし、しかも中身は原作映画の名を汚すしょっぱいシロモノです。
MLBや日本のプロ野球のゲームを取り上げて「(デトロイト、或いは阪神)タイガースだよーん」とお茶を濁すのも、潔くない気がしますし、マッデンを取り上げて「(シンシナティ)ベンガル虎だよーん」と逃げをうつのも同様でしょう。

カベラスの狩猟ゲームシリーズに出てこなかっただろうか?と思い返してみましたが、さしものカベラスシリーズと言えど、さすがに希少動物をレジャーで撃ち殺すのは後ろめたかったのか、虎は出てこなかったと思います(もしかしたら『Dangerous Hunt』あたりで出てきたっけ?)。
それに例え出てきたとしても、干支を撃ち殺し剥製にして居間に飾るゲームは、さすがに元旦のネタとしては相応しくないでしょう。
こうなったら和製RPGの一つでもやっておけばよかった。きっと道中に何とかタイガーなんて、やっつけ感漂う敵が出てきただろうに、と悔やむも後の祭りです。
ああ、ついにこの元旦干支ゲームネタも三年目にして潰えてしまうのか。
そう気落ちする私の耳元に、突然あのフレーズが、まるで神の天啓のように降りてきたのです。
曰く、「クイズを出しタイガー!」

開幕早々からボケ倒す博士と助手は、瞬間転移装置の誤作動でジャングルに迷い込んでしまう。
この瞬間転移装置のエネルギーは、クイズに正解したときに発生する知力。しかしこんなジャングルで、こんなしょうもない二人組にクイズを出してくれる酔狂な人間などいやしない。
ならばと登場するのが、クイズ出したがり光線という博士の発明品。これを動物に照射すると、あら不思議!動物たちがこちらにクイズを出題してくるではありませんか!
もっとも、ここまで強引ながら筋の通った舞台設定が為されていながら、なんでゾウやサイたちが、阪神に'70年代に在籍した外国人選手や、「てなもんや三度笠」のキャストのことを知ってるんだ?という疑問には、まったく説明が用意されていないのですが。

そう、何故かは知らねど、動物たちの知識は、異様に時代が偏っているのです。
昔アーケードに『クイズ宿題を忘れました』という、自分の生まれた年代を指定して、その周辺のクイズが出題されるクイズゲームがありましたが、このクイズスクランブルの場合は、強引に出題ジャンルを昭和30年代後半生まれ縛りにされるようなもの。いくら私でも、その問題はさすがに古すぎます!
光線照射前の動物たちは実写映像なのですが、この映像がまた、そこらのフリーライブラリから適当に拾ってきたような、いい加減なムービー。
ところが光線を照射すると一変、正気を失ったこの動物たちが「クイズを出しタイガー!」なんて駄洒落や、脱力系のセリフと共に、微妙にレトロなクイズばかりを出題してくる。この展開は明らかに常軌を逸しております。

このゲームがメガCDでリリースされたのは'92年。『バーチャファイター』前夜のこと。
北米市場をジェネシスが席捲し、アーケードゲームの名作が次から次へと登場。そしてセガサターンへと繋がっていく、セガが最もイケイケどんどんだった時代に発売されました。
そんな名作群の中に、こんな正気とは思えないゲームがちゃっかり混じっているところも、当時のセガの勢いの一端であると言えなくもありません。
もっとも今となっては、「こんな奇ゲーがポロッと出てくる土壌があるから、後年ソニーにころっとやられちゃうんだよ!」なんて嘆きが聞こえてきそうですが。
博士の声は永井一郎、助手の声は三石琴乃と思われます。この二人をキャスティングしながら、用意されたセリフはどれもこれも無意味なものばかり。
この配役の無駄な豪華さ。そして微妙にやる気のないグラフィックなども、この常軌を逸したゲームの象徴と言えるでしょう。
(記事編集) https://bonkura360.blog.fc2.com/blog-entry-577.html
2010/01/01 | Comment (0) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |
初詣もゲームの中で済まそうとしている罰当たりなオレだが、元旦のUO神社に続いて二日は『Shaun White Snowboarding』の白山ゲレンデにある白山宮に行ってきた。
もっともここは、さすがにメイド・イン・UBIモントリオールなだけあって、鳥居と長い階段の先には何故かアンテナがあるのみという、どことなく詰めの甘い神社なのだが。

「今年のストーブリーグのロッテに、100億円くらいの補強費が降って湧いてくれますように!ぱんぱん!」
なんか早くも今季ロッテの成績については諦めが漂っているムードだが、あんなストーブリーグを見せつけられちゃ、そんな気分になるのもしょうがねえだろ!ええ、もう今シーズンの横浜ベイさん、CSに進出できるといいですね!
こちとらシコースキーすら引き留めることができず、せいぜい夢を感じたのは、大嶺弟に関する話題だけだったんだよ!ほっといてくれよ!

ついでに今回は、この白山の観光スポットを巡っていこう。
まずは白山のキッズパーク周辺でやたらと目にすることができる、この白山のマスコット、しろやまんぞう君だ。名前は今、適当につけた。
なんかディグダグの自機の色違いみたいなルックスのこいつは、白山のリフト周辺で嫌と言うほど目にすることができて、みんなの神経を逆撫でしてくれるぞ。
この白山のあちこちでは、この手のいかにも”ジャパニーズスタイル”なキャラクターを、色々と目にすることができる。
「どうだい?日本のゲレンデの雰囲気、ばっちり再現してるだろ?」などと得意満面なUBIモントリオールの連中の表情が目に浮かぶが、こちらとしては「いいや、そんなことないよ!」と力強く言い返せないのが、辛いところだ。確かにこんな感じだもんな、日本のゲレンデって。

そんな”ジャパニーズスタイル”のキャラクターは、中腹部にあるレストハウス、プチ・シュクールでもお目に掛かることができる。
レストハウスの上にぷかぷか浮かぶこの”お日様坊や”。思わずジャンプ一閃、そのまま突撃して叩き割ってやりたくなる衝動に駆られるが、残念なことにこのレストハウスの手前には、手頃なジャンプ台がないのでそうもいかない。
このレストハウスの殺風景な建築は、いかにもバブルの折に、スキーブームに当て込んで突貫工事で作られたレストハウスの雰囲気を醸し出しているのだが、残念なことに、このレストハウスの中には原田知世や貴和子姉さんの姿などありはしない。それどころか中に入れねえし!地ビール飲ませろ、この野郎!

プチシュクールからさらに下ったところ。開けた斜面の上に広がるのが雪の建築物群。
雪祭りの雪像みたいなもんだが、ここは見た目以上にがっちんがっちんに凍っているので、くれぐれも突っ込んで壊そうなどと考えない方がいい。
この周辺は一面アイスバーン状態。雪の寺院の先は清水寺のような断崖になっていて、かっこうのジャンプスポットでもあるのだが、アイスバーンでバランスを取りづらくなっているので、大抵はここからのトリックは失敗するハメとなる。少なくともオレの場合はな!
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(記事編集) https://bonkura360.blog.fc2.com/blog-entry-576.html
2010/01/03 | Comment (0) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |
故ポール・ニューマン主演の『スラップショット』は、今更言うまでもなく文句なしの傑作映画。
その続編『スラップショット2』が、前作から二十数年の時を経て唐突に登場したりしたが(前作から再登場のキャラはハンセン兄弟のみ)、こちらはダイレクト・トゥー・ビデオ(いわゆるVシネマ)作品だけあって、まあそれなりの内容だった。
そしてシリーズ最新作、この『スラップショット3』の原題はSlap Shot 3: The Junior League。その名の通り、チーフスのジュニア版だ。
前作、前々作からの登場は、やはりハンセン兄弟。この人たちが居る限り、どんなセコい規模であれスラップショットシリーズは作られ続けていくってことか……。
ハンセン兄弟以外に名のあるキャストは、『裸の銃を持つ男』のレスリー・ニールセンくらい。
そして本作も前作同様ダイレクト・トゥー・ビデオ。なんか期待するだけ無駄のような気がしていたのだが……、案外面白かったぞ、これ!

舞台のなるのは、お馴染みのチャールズタウン。そこの孤児院が今回の主役。
ここは責任者が銀行強盗で逮捕されてしまい、以後、子供たちが密かに自主運営で院を切り盛りしている。
ところがここに、悪徳不動産業者がショッピングモールを建設しようと計画し、孤児院は存続のピンチを迎える。
ただでさえ責任者不在をつっこまれたら一発でアウトのインディーズ孤児院。モール建設の可否を決めるのは住民投票。
ならば来るジュニアホッケーリーグで優勝して、街の住民の支持を取り付けてしまおうではないか。
幸いチャールズタウンには、この街の誇る伝説の極悪ホッケープレイヤー、ハンセン兄弟が帰ってきている。彼らにスポンサーとコーチをお願いしちゃおうじゃないか。
ところが頼みのハンセン兄弟は、何故か禅にかぶれてしまっており、兄弟の唱える"調和と平安のホッケー"に、チームは早々と大混乱を来すのであった。

立ちはだかる最強のチームは、悪徳不動産業者のドラ息子がゴーリーを務めるチーム。
ボンボンと侮るなかれ。石壁とあだ名されるその実力は本物だ。そしてこいつは主人公(院を支える孤児たちの年長さん)の恋敵でもある。
"ルーザーの逆襲"というシリーズに共通したテーマも不変。それを今回は大人のチーフスではなく、ジュニアチームに与えることによって新鮮味を出している。
チームのラフプレイ路線に一人反発するエース選手がいたり、最終決戦ではライバルチームが鑑別所帰りの極道選手たちを臨時にチームに加えるなど、一作目と共通した骨格を持っていたりもするのだ。

ハンセン兄弟の息子たちもジュニアチーフスに加入。親父譲りのラフプレイを披露する。
レスリー・ニールセンはチャールズタウンの市長役。別に馬鹿をやったりはしないので安心するように。
NHLのレジェンドプレイヤー、ダグ・ギルモアとマーク・メシエもゲスト出演。
全編を彩る音楽は、D.O.A.やHanson Brothersなどのホッケーパンク勢。
少年漫画みたいなベタな展開も心地よい、ホッケー原理主義に貫かれた予想外の佳作。
(記事編集) https://bonkura360.blog.fc2.com/blog-entry-575.html
2010/01/04 | Comment (0) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |
山村美紗サスペンス京都鞍馬山荘殺人事件、西村京太郎サスペンス悪逆の季節に続く、パック・イン・ビデオの3DO用実写アドベンチャーゲーム第三弾。
ただし、サスペンスもの二時間ドラマを踏襲していた前二作からは、がらりと一変。
当時テレビドラマ『NIGHT HEAD』でぶいぶい言わせていた作家の飯田譲治を起用しての作品となりました。
主人公は鶴見辰吾演ずる私立探偵。彼が失踪した若いOLの捜索を、その婚約者から依頼されたことから事件は幕を開けます。

基本的に実写のムービーで物語は進行しますが、部屋に入ると斜め横から見下ろしたCG画面に。
この画面がインターフェース的な役割を果たしており、部屋の中の電話やパソコン、本棚などにアクセスすることで、情報の検索やヒントの入手、セーブやオプションなどのシステム画面に移行することができます。
調べる、話す、使う、取る、四つの基本コマンドを駆使して捜査にあたるのですが、実写パートでは、ゲームの進行に影響のない外れコマンドにも、いちいち鶴見辰吾のリアクションが用意されていたりまします。
調べるでは、神妙な顔つきで漠然と部屋の中を眺め回したり、パチンコ屋での聞き込みシーンで取るを選択すると、やにわに隣の台から玉を奪って自分の台に流し込んだりなど。
ちなみに鶴見さん。事務所でヒント帳を覗こうとすると、いちいち「本当に見るの?」「こういうもん見ちゃいけないよ?」などと、ぶつぶつ文句をたれます。あんたの為に見てるんだよ!

このヒント帳の存在もあってか、フラグ立てに関しては、割と悩むところ無くさくさくと進行。
ムービーパートでは、シチュエーションや出演者の仕草などに、何気ないヒントやキーポイントが隠されているケースも多く、この辺は実写を使ったゲームならではの利点を活かしているといっていいでしょう。
この様にアドベンチャーゲームとしては、前二作より遥かに洗練されているこのムーンクレイドル。
警察を退職して探偵を開業した主人公が、人間の失踪という謎に挑む、どことなくロス・マクドナルドのリュウ・アーチャーものを思わせる、ハードボイルドチックな導入にも、期待を持たせるものがありました。

嗚呼しかし、まさか山村美紗や西村京太郎の名前をありがたがる日が来るとは、思いもしませんでした。
鶴見辰吾のハードボイルド風味な演技も虚しく、次々と判明する若い女性の失踪者の跡を辿って、とある病院に行き着いた頃から、物語はこちらの予期しないトンデモな世界に、いっきに舵を切ってしまうのでした。
ネタバレになるので詳しくは述べませんが、後半の主な舞台となるのは、まるで安い特撮番組の秘密基地セットのような場所。
ロス・マクドナルドの世界が、なんでまたそんな場所に行き着いた!?

そんな場所で繰り広げられるのは、医者役の池田貴族を中心とした、まるでコントのような(演じてる人たちは大真面目なんでしょうけど)展開。
実写ドラマムービーをゲーム用につぎはぎして、再構築することで醸し出される独特のキッチュさが、またそんなコントみたいな展開をさらに後押ししてくれます。
その一番の見本が、終盤の迷路での、蛍雪次郎さんの「どうした?早く来い!」大連発大会でしょうか。来いもないも、行きたくねえんだよ!早く先に話を進めてくれよ!

ラストシーン、大爆発をおこす謎の施設の上空に出現したUFOを目にしたときなどは、まるでエド・ウッドの映画を観たときのようなデジャブを感じたりもしました。
そして安っぽいホラー映画のお約束を忠実に守ったベタベタな落ち。
オイラは年長者に対する礼儀を基本的にわきまえてはいますが、こんなトンデモな話を見せつけられると、もし街で飯田譲治に出逢ったら、その横面をこのゲームのCDケースで張り倒して、「あんたは毎回そんな話ばっかりだな!」と一言浴びせかける衝動を抑えられそうにもありません。
素直に山村先生か西村先生を再起用していれば、こんなことにはならなかったのに。

ラストの大爆発シーンで、キャストの女の子たちが「ぎゃああああ!」と悲鳴をあげているシーンは、演技じゃないように思えます。
一歩間違えれば彼女たちを、『群狼大戦』のムーン・リーやシベール・フーと並べて語ることになっていたのでしょうか。
その他のキャストは、田中広子、絵沢萌子、中島美智代、坂木優子、上原さくらなど。
実写ドラマパートの撮影は、前二作同様東映が担当。チョイ役には東映の大部屋系役者さんたちが多数起用されています。
『ラストサムライ』で一躍脚光を浴びた斬られ役の福本清三さんも、病院のガードマン役でちらりと出演。これは相当意識して観ていないと分からないと思いますけど。
ところで悪逆の季節と京都鞍馬山荘殺人事件は、PSPに移植されたみたいだけど、これに関してはその予定は無いんですかね?或いはこの作品だけは無かったことにされてるとか。
3DO版はCD-ROM一枚組ですが、後にサターンに移植されたときは何故か三枚組に増殖。これはサターンの別売りビデオカード対応の、MPEG映像が収められているためだと思われます。
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2010/01/06 | Comment (0) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |
前半戦を終え、いよいよ16日のフィニッシュに向けての最後の闘いが始まる今年のダカールラリー。
しかし、'08年の大会直前での突然の中止。そして翌'09年からは、舞台がアフリカ大陸から南米に移され、ダカールの名が名義的なものになったこと。
さらに有力ワークスチームであった三菱が、昨年限りで大会から撤退してしまったこともあり、どうも今ひとつ過去のような盛り上がりに欠けていることは否めない。
「え!パリダカってまだやってたの!?」と驚く人だって少なくはなさそうだ。

日本で発売された唯一のダカールラリーゲーム(ファミコンのパリ・ダカールラリー・スペシャルは、断じてパリダカのゲームではないっ!)である本作のタイトルにもなった'97年は、”ライトニング・ケンジロウ”こと篠塚建次郎が、日本人として初めて四輪部門で総合優勝を果たし、三菱が四年ぶりにシトロエンから王座を奪還した記念すべき大会。
その篠塚建次郎が総合監修を務めたという触れ込みの、このダカール'97の売り文句は「ダカールラリーの魅力を凝縮した"アドベンチャーシミュレーションゲーム"です!」(マニュアルより)
……どうせ誰も真面目にマニュアルなんか読まないだろうと思って、あんまり適当なことをふかすんじゃねえ!

登場する車は僅か四台。内訳は三菱パジェロにパジェロのプロトタイプ。そして三菱RVRのプロトタイプ。三菱以外からは、申し訳程度にいすゞのビッグホーンがエントリー。
まあ篠塚さんが絡んでいることもあるのでしょうが、海外勢の姿がかき消えたこのダカール'97は、まさに三菱の三菱による三菱のためのダカールラリーと言ってもいいでしょう。
いざコースに出て驚かされるのは、オフロードを走っているとはとても思えない、異様なまでのグリップ力の強さ。
まるでタイヤと路面が、マジックテープのフックとループの関係かのようです。
早々とラリー気分を思い切り削がれてしまいますが、これってあれですか?「三菱の車なら、オフロードでもこんなにしっかり走れますよ!」ってヨイショかなんかですか?んな訳あるかぁ!

ステージは、山岳、砂漠、砂丘、サバンナ、オアシス、海岸の六つに分かれていますが、道無き道をぶっ飛ばすラリーレイド競技の建前とは裏腹に、山岳や砂漠は道の両脇がが明確に区切られた、徹底的に整備されたコース。
ここを異様にグリップのしっかりした車で、がしがしと堅実に走っていくその様は、「これのどこがオフロードレースじゃい!」と文句もつけたくなること請け合いです。
しかも各コースは、僅か数分で走り終えてしまうほどの短さ。
車の耐久やパーツの破損などといった、オフロードレースになくてはならない要素もまったく無し。
道中に強盗が出るとか、地雷が埋まっているとか、車をパクられるなんて、いかにもダカールらしいイベントも一切無し。

後はもう、何の盛り上がりもないまま、ただ無為にだらだとパジェロを走らせるのみ。
その間中、半ば強制的にパジェロの後部に描かれた三菱石油のロゴを、延々と拝ませられるハメになるわけで、そうなるとこちらは、「なんで金を払って延々と三菱グループの広告を見せられなきゃなんねえんだ!」と、ひたすら鬱憤だけが溜まっていくことになるのです。
こんなダカールらしさ、ラリーらしさの片鱗も無いゲーム。一体篠塚建次郎は、何を監修したというんでしょうか。いや、そりゃ勿論「篠塚さん、名前貸して下さい」「いいよ」だけの関係ってのは百も承知ですけどね!
この記事に含まれるtag : レーシング
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