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ボンクラ360魂クロスカルチャーゲームブログ 

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【フラクチャー】銃より地殻変動

   ↑  2009/02/11 (水)  カテゴリー: XBOX 360
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南北戦争以来、300年ぶりに勃発したアメリカを二つに分けての内戦、東西戦争。
工業資本と農業資本の覇権争いだった南北戦争に対して、この東西戦争は遺伝子操作の科学技術を巡っての対立。
自らのDNAに手を加えて強化人間と化した西軍、パシフィカンに対抗する東軍の武器は、本来は地球の大規模な気候変動への対策手段であった地殻変動技術、テラン・デフォメーション。
今ここに、遺伝子操作と地殻変動技術の戦いの火蓋が切って落とされた!
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日本版、海外版共に投げ売りされている印象が強い本作だけど、今の流通価格なら購入しても損はしない秀作だと思います。
巷の評価がいまいち芳しくないのは、この『フラクチャー』をシューターの範疇に押し込めて評価してしまっているのが原因。
本作はギアーズのような純然たるサードパーソンシューターではなく、ロストプラネットと同様のシューター要素を色つけ程度に盛り込んだ3Dアクションゲームです。
それが証拠に、ステージが先に進んで武器のバリエーションが増え、主人公の能力が徐々に強化されていくにつれて、プレイヤーは照準合わせなどという面倒な作業をどんどん放棄していきます。
このゲームの最大の武器はテラン・デフォメーション。敵に遭遇して真っ先にするべきは、銃の照準を合わせるのではなく、目の前の地形をとりあえず変化させることなのです。
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目の前の地面を盛り上げて敵の射線を遮るのは基本。銃を構える敵の足下を盛り上げてやるのも効果的です。相手はきっとエイムもままならなくなるでしょう。あるいは地面を掘り下げてそこにグレネードを放り込んでやるのもよし。自分の足下を盛り上げまくって高台を急造し、あっという間に地の利を得てしまうのもいいかもしれません。
コンテナの向こうに隠れる敵に対しては、コンテナの真下を掘り下げてその姿を暴いてやりましょう。運が良ければ敵は転がったコンテナの下敷きになって昇天しています。
このテラン・デフォメーションにトリッキーな武器を加えて組み立てられる立ち回りのバリエーションは、それこそ無限大。
そして初回のプレイよりも、テラン・デフォメーションの効果や操作法を熟知した二周目、三周目の方が俄然楽しいゲームでもあります。
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この『Fracture』で一番使い勝手の良い攻撃法は、ACT2から使用可能になるジャンプからBボタンで発生するエントレンチャーストンプ。
敵を掘り下げた地面にまとめて落とし込んで、自分の足下を盛り上げてジャンプ一閃、この波動ストンピングで連中を一網打尽にしてやりましょう。
もっともこれが使用可能になると、ますますシューターからかけ離れたゲームになってしまいますけど。
ただ、戦闘では無限の応用が可能なこのテラン・デフォメーションですが、この能力を使って道中の進路を切り拓くアクションパズル的な部分は、若干簡素で物足りないかもしれません。
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あまりパッとしな体験版でさらに評判を落としている(体験版はチュートリアル部分の切り売り)このフラクチャーだけど、先に進めば進むほど俄然楽しくなってくるゲームです。
エンジンの掛かりきっていない序盤の印象だけで判断するのは勿体ないですよ。少なくともキャンペーンモードに対する評価だけなら、ロストプラネット辺りなど問題にならないくらい面白いです。
ただしオンラインモードだとこの評価は逆転してしまうけど。このゲームのオンラインモードは、何故か凡庸なシューターに留まってしまっているんだよなぁ。

この記事に含まれるtag : TPS 

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2009/02/11 | Comment (0) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |

【鬼畜眼鏡R】体験版

   ↑  2009/02/13 (金)  カテゴリー: PCゲーム
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いわゆる乙女ゲーやBLゲーの話題を中心に扱う女性向けゲーム誌は、現在エンターブレインのB's LOGと、宙出版のCool-B、そしてメディアワークスの電撃Girl's Styleと、計3誌が定期刊行されています。
それぞれには明確な特徴ありまして、B's LOGは乙女ゲーをA面、BLゲーをB面で扱う雑誌。そしてCool-Bはその逆で、こちらはBLゲーを中心に据えた誌面構成となっているのです。
先日発売されたCool-Bの最新号には、来月発売予定の新作タイトル、『鬼畜眼鏡R』の体験版が付録ディスクに収録。
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普段は気弱な冴えない平社員が、謎の男から貰った眼鏡を掛けるとあら不思議。たちまち切れ者の鬼畜野郎に変身してしまうジキル&ハイドな展開で、BLものとしては久々のスマッシュヒットになった鬼畜眼鏡。
鬼畜眼鏡Rは、そのアフターストーリーを描いたショートADVとデスクトップアクセサリ、そしてタイピングソフト『鬼畜打』を詰め合わせた、いわゆるファンディスク。
この手のファンディスクには、あまり食指の動かないオレだけど、この付録ディスクに収録されていた体験版『鬼畜打』がやけに面白かったので、今回はそれ目当てに思わず手を出してしまいそうです。
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基本的にはありがちなタイピングソフトなのですけど、お題となるワードが全て鬼畜な責め言葉。
「ひくついてるぞ」「素直になれ」「擦りあげてやる」「歓喜に打ち震えろ」「俺はお前の体の全てを知り尽くしている」なんてワードを素早く打ち込むと。対象キャラクター(体験版ではノーマル克哉のみ)が声優さんボイスで「そ、そんなぁ」「や、やめろぉ」などと悶えまくってくれます。
お題ワードが長文になればなるほど、その乱れっぷりも派手になりますが、逆に短い単語だと「えっ!?」などと拍子抜けな声に。
そうかそうか、これは物足りなかったか。ならばもっと長い文章を打ち込んでやろうか!「あああああっ!」
ダメだ、これは面白すぎるわ。帰りに予約しておこう。
そして製品版では晴れてオレの華麗な指先で、課長を乱れに乱れさせてやるのだ。
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他に気になった記事は『ハンクス・ワークショップ』でガチムチ系BLという新ジャンルを切り拓いたエフジーの最新作、『体育教師・極』の情報。
……なんかこれ、ハンクスとは比べものにならないくらい濃くなってるんですけど。

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2009/02/13 | Comment (0) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |

【ボクの彼氏はジュリエット】生々しさは怪我の功名

   ↑  2009/02/22 (日)  カテゴリー: PCゲーム
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"伝説の樹の下で結ばれたカップルは永遠に幸せになれる"みたいな言い伝えがある学校とは良いものです。
例の樹の下で虹野さんや朝日奈さんと結ばれた方たちは、伝説通りにその後も幸せな人生を送られているのでしょうか。
そしてこの緑風学園にも、似たような伝説があります。曰く"芝居の主役とヒロインを演じた者は幸せなカップルになれる"。
もっともこの緑風学園、バリバリの男子校なんですが………。
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CDケースより一回りほど大きい缶ケースという不思議なパッケージング。お店の人がレイアウトしづらくて大変なだけだぞ。
その中にはゲームのCD-ROMの他にピンバッジやポストカードといったおまけがびっしり。
「こんなおまけよりも他にもっと気を遣うとこがあったんじゃないだろうか」
ゲームを起動させて噂の腰砕けオープニングテーマ曲を耳にしたあなたは、きっとそんな感想を漏らすはずです。
趣味の合わない知人とカラオケBOXに行った時のような気分になること請け合いのこのOPテーマ曲。どこかの動画サイトに物好きがアップしてるかもしれませんので、見かけたら是非一聴をお勧めします。
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このごく一部で話題となったOPテーマに、これまたごく一部で話題となった声優さんボイス(本職さん……じゃないよね?これって)。
そして業界初の試みらしいモザイクオンオフ機能(要はアダルトビデオか昔のロマンポルノ。モザイクで隠すか物で隠すかの違いです)、そして懐かしのヴァーチャル・ヴァレリーの頃から男性向けのアダルトソフトではお馴染みであった緊急待避機能。急に人が来たときにワンボタンで無難なニセOS画面(もっともこのボク彼の緊急待避画面は待避になっていない、むしろ行き止まりの袋小路のような気もしますが)に切り替わるアレですね。
そんな枝葉の部分ばかりが語られる事の多いゲームですが、正直ゲーム部分やストーリーなどは、非常にあっさりしているというか薄味なので、枝葉の部分を話題にするしかないというのが本当のところです。
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ただそれでも、学校の側の公園がハッテンバになって、夜そこに行くと無数の生徒たちが蠢いているとか、そんなケなど全く無さそうに見えた同室の寮生が夜中に部屋を抜けだした後をつけていくと、保健室のベッドで養護教師とまぐわっている現場に直面したなど、ところどころに非常に生々しいシチュエーションが転がっていたりするので油断はできません。
あんなのを目の当たりにした次の日から、どんな顔して奴と寮の同部屋で顔をつきあわせればいいんでしょうか。
そしてこのゲームのキャラクターボイス担当は、その大半が職業声優さんとはとても思えないような人たちばかり。
濡れ場のボイスも当然彼らが勤めているのですが、その素人っぽい悩ましい喘ぎ声が、逆に妙な生々しさを生み出しているのは、正に怪我の功名でしょう。
このゲーム、断然ボイスオンでのプレイを推奨します。

<18禁/Win & Mac ハイブリッド>

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2009/02/22 | Comment (0) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |

【From Dusk Till Dawn】セス対吸血鬼、第2ラウンド

   ↑  2009/02/28 (土)  カテゴリー: PCゲーム
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「主文、被告セス・ゲッコーを電気椅子こんがりローストの刑に処す。」
「そんな!サノバビッチ!不当判決だ、控訴します。」
「余人ならいざ知らず、貴様がそんなことを言えた義理か。却下!」
そんなやり取りがあったかどうかは定かではないが、稀代の凶悪犯セス・ゲッコーが送られた先は、海に浮かぶタンカーを改造した重犯罪者専用の刑務所、ライジング・サン。
電気椅子刑執行まで72時間あまり。いよいよセス・ゲッコーの悪運も尽きたかと思いきや、全くそんなことはなかった。
今、まさに刑を執行されんとするケチな詐欺師の救出にやってきたのは、セスにとっては腐れ縁の吸血鬼ご一行様。
吸血鬼の襲撃に大混乱に陥った刑務所内で、セスと吸血鬼の戦い第2ラウンドが幕を開けるのであった。
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いかにもタランティーノ風味なロードクライムムービーと思いきや、後半は文字通り全く別の映画になってしまい観る者を驚かせた、ロバート・ロドリゲス監督作品の「フロム・ダスク・ティル・ドーン」。
この映画には非常に扱いに困る続編と続々編が存在するのだけど、そんな微妙な立ち位置の続編映画よりも、むしろ2001年に発売されたPCゲーム版の方が正統な続編に相応しいだろう。
何せストーリーは、あのティティ・ツイスター狂乱の夜の後日談。主役は勿論セス・ゲッコー、演ずるは一応ジョージ・クルーニー(ただし声は別人)だ。似てるか似てないかは議論が分かれるとこだろうが……。
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ゲーム自体はオーソドックスなシューター風味の3Dアドベンチャー。
視点をサードパーソンとファーストパーソンに任意に切り替えられるのが、特徴と言えば特徴です。もっともオイラはファーストパーソン固定で遊んでいましたけど。
どちらの視点が遊びやすいかは、人それぞれだろうけど、本作の三人称視点は一人称以上に酔いやすいように感じました。
何せ相手は吸血鬼ですから、銃で撃ち倒しても相手の肉体が灰にならない限り油断してはなりません。
ダウン状態の相手の心臓に木の杭を打ち込んで、初めて完全に相手を屠れます。
銃撃で一定量のダメージを与えれば、この作業を省いて吸血鬼を灰に出来たりもするのですが、木の杭フィニッシュの場合はセスの体力を回復させる効果もあるので、できればこちらの手段をとりたいところ。
何せ吸血鬼は音もなく背後から忍び寄ってくる厄介な連中。対してこのゲームの回復アイテムは、絶対的にその総量が少なすぎるのですから。
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ストーリーといい、全体に漂う雰囲気といい、いかにも本国ではテレフィーチャー、日本ではDVDスルー、巡り巡って木曜洋画劇場。そんなパターンがお似合いなB級臭がぷんぷん漂ってきます。
もっともそんなこてこてなB級の味わいは、「フロム・ダスク・ティル・ドーン」という極上のB級映画の続編には、実に相応しいものであることも確かです。

<Windows / 英語版日本語マニュアル付き>

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