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ボンクラ360魂クロスカルチャーゲームブログ 

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【Starfield】太陽系は我らがふるさと

   ↑  2023/12/11 (月)  カテゴリー: XBOX Series X|S
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月面基地や火星への植民。
オレがガキの頃から語られてきたが、いまだに実現は遠い夢物語だ。
夜空のすぐそこにあるようで、まだまだ月は遥か遠い。ましてや外惑星の外側のやつなんかは形を思い浮かべるのさえも難しい。
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しかしそんな認識もスターボーンになればがらりと変わる。
メインストーリーの序盤で火星を訪れたときの実家のご近所感。
天の川銀河はあまりに広い。一寸先(一グラヴドライブ先)は自分にとっては辺境。そっから先になるともう星系の名前すら覚えるのも困難だ。
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その広大な宇宙にあって勝手知ったる太陽系の安心感。
月面、火星の大地、土星(着陸できないけど)、「あ、ここ知ってる!」な風景のオンパレード。
基地や植民はまだ叶わぬとはいえ、火星にバイキングが着陸してからもう48年、月面着陸に至っては半世紀以上の月日が経っているのだ。
その間に月の地表も火星の大地も画像や映像を通じてたっぷりと刷り込まれている。
月の石だってどこだかで観た! 感想は「ああ、石だな……」だけだったけど。
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だけど宇宙にあふれる星のほとんどは石しか転がってないってのは、銀河をくまなく巡ったスターボーンなら分かっているはずだ。
要はその石に価値があるかどうか。そういった意味では太陽系にはろくな鉱石が埋まっておらず、人々から辺境扱いされるのもむべなるかだが。
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かつての人類の故郷。そして今ではなんもない田舎扱いの太陽系。
その中で往年と大きく姿を違えているのは我らの地球だったりする。
地球が人の住めない環境になって宇宙に活路を求めていった。『Starfield』の基本設定だが、本作に限らず最近はこの居住に適さなくなった地球を捨てて逃れる設定のゲームが増えているような気がする。
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異常気象があまりにも度を越し自分の身にわかりやすく迫るようになったからか、ここ最近の気象変動に多くの人がほのかな危機感を覚えるようになってきているのが、その背景にあるんじゃないかと思う。
地球が『Starfield』内のそれみたいに、廃村となったかつての実家みたいな姿になってしまうのかどうか。ここからの10年がその大きなターニングポイントになってくるかもしれない。

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2023/12/11 | Comment (0) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |

【Starfield】セーブデータの危機

   ↑  2023/12/07 (木)  カテゴリー: XBOX Series X|S
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『Starfield』に関しての話題にちょと間が空いてしまいましたけど、実はまぁ色々と大変なことがありまして。
私の主人公は一周目のストーリーをクリアして無事スターボーンに成就し、二周目のキャンペーンに突入していました。
この二周目からは拠点建設や物流ミッション、宇宙船のカスタマイズなど様々な要素に貪欲に手をつけたんですけど、その中でも凝りまくっていたのが拠点や家にあちこちから拾ってきたアイテムをごてごて飾り付けて、それっぽく見せるプレイです。
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『Fallout』や『Skyrim』なんかでも私はこの遊びにさんざんの時間を費やしていたんですけど、『Starfield』はベセスダの過去作に比べても飛び切りこのアイテム飾り付けが捗ります。
寝室、オフィス、食堂、医務室、会議室、ショールームなどなど、自分で役割を設定したブロックに物を置いていくだけで時間がどんどん溶けていくじゃありませんか。
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だけどこのプレイ、ゲームが重たくなるリスクを孕んでいて、案の定飾り付けを施した拠点の数が増えていくと同時に、オートセーブ周りの挙動が次第に怪しくなってきました。
それでも中毒と化していたこの遊びを止められるわけもなく、多少の不安を覚えながらもアイテムの搬入をがんがん重ねていったら、やがてセーブできる領域がどんどん減っていることに気づきました。
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やがて出現したのは「セーブデータの作成に失敗しました。容量が不足しているため進行状況を保存できません。既存のセーブデータを削除してください」のメッセージ。
仕方無しに古いセーブデータから順次削除していったんですけど、それも何回も続けばもう消すデータなんか無いっすよ。
セーブ可能箇所が6、5、4、3、2、1と次第に減っていく始末。
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そしてある日、その最後に残った最新のセーブデータが影も形もなく、ロードデータに並んでいるのは『Starfiled』をプレイし始めた頃の、とっくに消したはずなレベル一桁台データばかり。
え、え、え、セーブデータが巻き戻るなんてことあるの!?
これを目にしたときは思わず「なんじゃこりゃああ!!」と、松田優作ものまねコンテストに出れば上位を狙えそうな叫びが漏れ出てしまいました。
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とにもかくもレベル100の手前まで行くほどやり込んでいたキャラがスタート直後に幼児退行。
しばし呆然としましたけど、でも『Starfield』ってゲームはこんな理不尽な事態を跳ね返すくらい面白いことは間違いないです。
「また一から楽しめるからいいじゃん!」と割り切って、キャラを新しく作り直し、今度がアイテム飾り付けも慎重にプレイしていたんですけど、程なくしてまた例のセーブできませんメッセージが。
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これはベセスダゲーム特有のセーブデータ肥大化が原因なのかと最初は考えていたんですけど、どうやらそれは違うと気づいたのは同時に遊んでいた『Dead Space Remake』でも同様の症状が出現したから。
これはどうやらXbox本体に記録されている私のプロフィールデータそのものに不具合が生じているのではないだろうか。
そう推測して本体からアカウントを一旦削除。そして再ログインでクラウドから各ゲームのユーザーデータをゼロから拾い直す。
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この処置がどうやら正しかったようで、それから『Starfiled』でセーブ周りの不具合は出なくなりました。今のところは。
もし同じ症状に悩まされている方がいたら、プロフィールデータ削除からの再ログインおすすめします。
こうなると心置きなくアイテム飾り付けに邁進できるってもんで、もう前回以上のペースで雑具を拾い集めてきては拠点に持ち込むを繰り返しているんですけど、なんかここんとこオートセーブ時に妙に時間がかかったりフリーズしたりすることが次第に増えてきて、やっぱりスカベンジャー的なプレイはリスクと背中合わせだなあって事実を改めてじわじわ感じてきています。

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2023/12/07 | Comment (0) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |

【Bramble: The Mountain King】ブランブル: ザ・マウンテンキング

   ↑  2023/12/01 (金)  カテゴリー: XBOX Series X|S
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むかしむかしのお話。北欧のとある国にとても仲の良い姉弟がおりました。
ある夜のこと、いつも弟を庇う活発な姉が寝床を抜け出して夜の森へ冒険に出かけてしまいます。
姉の姿がないことに気づいてその後を追う弟はプラチナブロンドの髪をしたとてもかわいいかわいい少年。
夜の森はとても幻想的で美しい世界。姉弟を最初に出迎えてくれたのは人懐っこいノームたちです。
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しかし暗い森は次第にそのあやかしの本性を見せ始めます。
よしゃあいいのにとっとことっとこ先を急いだ姉ちゃんは、人食いトロルに連れ去られてしまいました。
さあ大変。食われちゃう前に姉ちゃんを助け出さなければ。
だけど世界の美しさと酷薄さは背中合わせ。さっきまで仲良くしていたノームがぽこぽこ殺される。
弱肉強食の非情な実態を露わにした森の魑魅魍魎たちは、かわいい弟にも容赦なく牙を剥くのでした。姉ちゃんを救うどころの騒ぎじゃない!
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『Bramble: The Mountain King』はスカンジナビアの様々な伝承をベースにしたアクションアドベンチャー。
プレイヤーが手助けするのは非力で年端も行かない少年。その道中は自然と妖怪どもの目を逃れるステルスアクションが基本となる。
このゲームプレイの根幹部分は非常に手堅く基本に忠実に造られていて、北欧の森という肌寒いシチュエーションも相まって、プレイヤーは常に息苦しいまでの緊張感を得ることができるだろう。
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少年にとっては過酷極まりないけど、でもこの森はあまりにも美しすぎる。
プレイ中、ここまでスクショボタンを頻繁に押したくなる衝動に駆られたゲームもそう他にはない。
そしてさっきも言ったように美しさは残酷と紙一重。ハッと息を呑むような光景のすぐ次には、あまりにも無常でブルータルな景色が続いている。
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かつて業の深い映画マニアたちはダリオ・アルジェント監督作品の眩い美術と酷い目に遭わされる美少女の組み合わせに胸をときめかせていたが、物語が進むに連れ泥まみれ血まみれゲロまみれの散々な姿になっていく少年には、おそらくショタコン属性の人なんかは同じようなときめきを覚えるのではないだろうか。
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しかし無垢な少年をこれでもかと酷い目に遭わせてはいるが、あやかしの世界にだってそれはそれで秩序と道理が存在する。
その秩序に反しているのは明らかに森に無邪気に入り込んだ姉弟の方だ。
そして物語のベースとなっているあまりにも哀しくて救いのない寓話の数々。北欧伝承に詳しければなおのことお話が身につまされるのかもしれないが、そうでなくともこの心を凍りつかせるほどまでに美しく無慈悲なビジュアルは、プレイヤーの心に深く刻まれるほどのインパクトを与えてくれるだろう。

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2023/12/01 | Comment (0) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |

【TOKI Juju Densetsu】リメイク版JuJu伝説

   ↑  2023/11/26 (日)  カテゴリー: XBOX Series X|S
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あらゆる情報がグローバル化し人々の好き好みも国境を超えて細分化するようになった昨今。
ビッグ・イン・ジャパンなんて言葉も懐かしい響きとなったが、日本と海外間の嗜好の差異に戸惑う場合もいまだある。
欧米では高い人気なのに日本ではさっぱりなゲームキャラというとQバートあたりが思い浮かぶが、まあQバートはれっきとしたあちら産のゲーム。
それに対して日本産なのに国内ではさっぱりだけどあちらでは大人気なのが『JuJu伝説』だ。
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二頭身サル(元青年)が魔王に拐われた彼女を助けるために孤軍奮闘するオーソドックスな横スクロールアクション。
ただしそのサルの主武器が口から吐き出す唾だか痰だかという、キャラクターデザインにとにかく癖があるゲームだ。
これを造ったTADは元データイースト社員たちによる会社だと聞くと、なんとなく腑に落ちる。そこかしこにデコの出汁みたいなへんちくりんテイストを感じさせる。
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元は1989年のアーケードゲームだが日本で比較的ポピュラーなのは移植されたファミコン版やメガドライブ版だろう。
さらに欧米ではアミガやコモドールといった当時人気のパソコンに移植され(タイトルは『Toki』)この辺が海外での人気のベースになっているらしい。
そしてその根強い人気を背景として日本タイトルと海外タイトルの折衷で登場したリメイク版が『TOKI Juju Densetsu』。
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ステージ構成などはアーケード版に忠実だが、様変わりしたのは8bit時代から時を経てめちゃめちゃ美麗に進化したビジュアル。
もっとも綺麗になったと言っても出てくるのは相変わらず奇天烈で素っ頓狂な連中ばかりなので、あんまりそのイノベーションの恩恵を受けていないような気もするが。
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そして肝心のゲーム内容自体はオリジナル準拠な故に、サルのくせにもっさりしたキャラクターとか初見ハメ殺しが露骨なゲームバランスとかテンポの悪い展開など原作のパッとしなかった部分も忠実に再現してしまっているため、こちらもなんでこのゲームがそんなに人気があるのか、その謎が一向に解明されないままなのであった。

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2023/11/26 | Comment (0) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |

【Dead Space】デッドスペース・リメイク

   ↑  2023/11/20 (月)  カテゴリー: XBOX Series X|S
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宇宙に浮かぶ巨大採掘船USG石村。
ある者はそこをノストロモ号や物体Xの南極基地のような逃げ場のない地獄の空間だと言い、ある者はそこを現場猫のようにフリーキーな工具の使い方をやり放題な天国みたいな場所だと言う。
とにもかくに石村という馴染みやすい響きは、SFホラーゲームの大傑作『Dead Space』の舞台だ。
日本国内で未発売に終わったソフトで、ここまでポピュラリティを得たゲームも他にはないだろう。
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その楽しくも息苦しい石村への15年ぶりの帰還。
中にはグロテスクなクリーチャー、ネクロモーフが蠢いているのは分かっているが、それも胸のときめきのうちだ。
冒頭でネクロモーフどもが登場したときなどは連中に為す術なく逃げ惑う行動を強いられながらも、内心では「いやあみんな久しぶり! 元気してた!?」
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改めて問うまでもなくネクロモーフ元気元気! 相変わらず四肢を切り落とさなければ死にゃあしない。
その手足を切断するのに便利な工具、プラズマカッター!
これを手にしたときの「そうそう、これこれ!」感。15年ぶりにもかかわらず手にしっかり馴染んでいる。
こいつをゲットしてからがいよいよ『Dead Space』の真のスタートだ。すっぱんすっぱんすぱぱぱぱーん!(散乱する手足)
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プラズマカッターを始めとする工具を自在に使いこなすオレの名はアイザック・アシモフ。
優秀な兵士でも特殊工作員でもない一介の機械エンジニアだ。誰が呼んだか世界で一番華のないゲーム主人公。
オリジナル版当時、国産ゲームのビューティーカメラで盛りまくったようなキャラクターデザインに慣れた人々にとってはインパクト大であったろう実用第一で不細工なスーツも、工具と共に石村を歩んでいくうちにカッコよく見えてくるのもお約束だ。
このリメイク版の恩恵は多々あるが、アイザックさんのスーツのディティールが細部まで緻密になったのは、その大きな一つだろう。
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サバイバルホラーではゾンビやクリーチャー相手の戦闘の他にコンピュータや機械類を制御させられるパートが付き物だが、アイザックさんは元々それが本職だから、その手の作業めいたことにもお使い感がない。そもそもこの仕事をやるために石村に来たんだし。
しかしなんと言っても楽しいのは、その商売道具をうねうねと迫るネクロモーフどもに向けるときだ。
ああ、工具ってなんて頼もしい。いささかイレギュラーな使い方ではあるかもしれないが……。
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そしてこれはリメイク版による再訪だからではない、オリジナル版のときから強く感じていたのだけど、アイザックがもう察しているにもかかわらず「相手」のことを信じて一貫した行動を取るシナリオの素晴らしさ。
アイザック自身の心象と「マーカー」による影響。この二つを絡ませてアイザックを操作するプレイヤーに、内心もやっとする何かを与えながらもエンディングまで導く巧みなストーリーラインは『Dead Space』の隠れた魅力だ。
リメイク版ではアイザックが肉声で喋るようになり、この部分に多少の瑕疵を与えてしまったような気もするが、これは評価が分かれる部分であろう。
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四肢切断ばかりが強調されるきらいはあるが、『Dead Space』はこのシナリオも含めて、あらゆる部分が常道を外さず手堅くハイクオリティに造られた実はかなり優等生なゲーム。
石村、そこはただの工業採掘船。内部にも主人公にも華やかな部分は何一つない。
でも一皮むけばその中は緻密に磨き上げられた完成度の高い小世界。
そして『Dead Space Remake』は磨き上げた宝石のようなオリジナルを、美しさを損なうことなくさらに豪華に仕立て直したこれまた優等生のようなリメイク版だ。

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2023/11/20 | Comment (0) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |