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ボンクラ360魂クロスカルチャーゲームブログ 

このページの記事目次 (カテゴリー: XBOX ONE

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【Far Cry 3 Blood Dragon Classic Edition】ファークライ3 ブラッドドラゴン

   ↑  2022/02/09 (水)  カテゴリー: XBOX ONE
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オープンワールドゲームやRPG、大作FPSなんかで、追加のミッションやシナリオをダウンロードコンテンツとして改めて売りさばく商法が普及して、もう長いことになる。
ゲームのダウンロード販売そのものがまだ目新しかった頃には新鮮に思えたこの手口だが、しかしこれが常態化するに連れて、こちらが向ける目もだんだんシビアになってゆく。
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この手の追加シナリオって、基本的に本編のキャラクターやマップ、環境などのリソースを、そのまま流用しているだけだから、いくら新キャラクターを加えたり本編と別視線のストーリーを用意したところで、どうしても本編でさんざんやったことや目にしたことを、改めてまたさせられている気持ちが強くなってしまう。しかも追加でカネを投じてだ。
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そうした事情の中で本編とは違う価値を与えるには、シナリオを研ぎ澄ますくらいしか方策がなかったのだが、そこにエフェクトをめちゃくちゃかけて、本編とはかなり違う見た目にしてしまう新たな手法を打ち出したのは、UBIのドル箱オープンワールドシリーズ『Far Cry 3』だ。
南国の島で突如キリングマシーンと化した若者が、島を支配するアウトローどもを獲物に人間狩りを繰り広げる。
最新作『Far Cry 6』まで続くフォーマットを確立させた一作である。
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その『Far Cry 3』から派生した外伝が本作『Far Cry 3: Blood Dragon』。
舞台となるのは南の島。やることは人間狩りの繰り返し。ロケーションからシステムから本編とは一切違いがない内容であるにも関わらず、独立作品としてのしっかりとした存在感を放っているその肝は、バリバリの80年代風エフェクトがかかったビジュアル。
毒々しいネオンサイケデリアに彩られたその見てくれからは、灼熱の陽の光とコバルトブルーの海に囲まれた本編の面影は微塵もない。
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そして変わったのは見てくれだけではない。
そのキャラクターやストーリーも、本編『Far Cry 3』とは世界線も時間軸もまったく異なる設定。
頻発する「サイバー」の単語。そして「ターミネーター」風ルックスの主人公を始めとして、「地獄の黙示録」やら「ランボー」やら、とにかく80年代ハリウッド映画を闇鍋にぶち込んだかが如く処理したテイスト。
ヒロインはブリジット・ニールセン風80'sクールビューティー。ラスボス戦に赴く主人公の特訓は「ロッキー」。さらにご丁寧なことに、それらを描写した幕間はムービーやイベントスクリプトではなく8bit機さながらの一枚絵進行。
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80年代風の諸々をごちゃまぜに炒めて中華丼のようにぶっかけた過剰な味付けに、プレイする側もやってることは『Far Cry 3』のそのまんま繰り返しなんて事実をうっかり忘れてしまうほどだ。
そのトゥーマッチなけばけばしさで、スピンアウトなんて出自を置き去りにしてもはや独立作品としての風格すらある『Far Cry 3: Blood Dragon』。
これに味をしめたUBIは、さらにデジタルサイケデリアの出し殻をこってり系ラーメン屋のスープみたいにぶち込んだ関連作を続けて世に放つのだが、それについてはまた次回。

*関連記事
【Far Cry 3 Classic Edition】南の島の傍若無人
【Far Cry Primal】ファークライ プライマル
【Far Cry 4】王国の委譲

この記事に含まれるtag : FPS オープンワールド 

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2022/02/09 | Comment (0) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |

【The Shapeshifting Detective】憑依探偵サム

   ↑  2022/01/21 (金)  カテゴリー: XBOX ONE
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被害者の名前はドロタ・ショウ。チェロ奏者の若い女性。
殺人事件の調査に街を訪れるプレイヤーの名はサム。とりあえずの便宜的な名前だ。
だって程遠からないうちに、この探偵はありとあらゆる事件関係者にその姿を変えることになるのだから。
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フルモーションビデオ。我が国では実写ゲームと言ったほうが、まだ通りがいいのだろうか。
ベースボールの変化球で例えるならナックルボールのような、決してメインストリームになることはないが、なぜか後継が途絶えることなく細々と続いているジャンルだ。
かつては膨大な実写ムービーを収めるために、時にはCD-ROM7枚組だのDVD-ROM3枚組だの(それでいてゲーム自体のボリュームはさほどのものでもない)と力わざが駆使されてきたが、いつの間にやら一般の大作ゲームのほうが実写ゲームの容量をはるかに凌駕する時代になってしまった。
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容量の問題はなし崩し的にどうにかなったが、変化の利かない在り物の映像をもとにゲームを構築しなければならない実写ゲームの制約は、一朝一夕にどうにかなるものではない。
ささやかに続く実写ゲームの歴史は、この制約下での、あるいはそれを逆手にとっての試行錯誤の積み重ねでもある。
そしていくらCGが発達しようと、いまだ実写ムービーには及ばないことがある。
人の心のささいなゆらめきや綻び、細かい感情表現などは、やはりまだまだ生身の役者の領分だ(『L.A.ノワール』の尋問パートで、CGキャラクターの演技にどうしようもない大根を感じてしまったのは、オレだけではあるまい)。
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とりあえずの容疑者は3人のタロット占い師。
ドロタの殺害を占いで予知していたのが、その容疑の理由だが、世間からは怪しまれるそんな超常的な能力も、場合によっては真に受けておいても損はない。
なにせプレイヤーは赤の他人憑依できる、占い師どころではないトンデモ能力の持ち主なのだから。
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サムとして出会う関係者たちは、通り一遍等当たり障りのないことしか証言しないだろう。
事件の糸口を掴むきっかけになるのは謎の憑依能力。
関係者の姿かたちを拝借して別の関係者を訪れる。そこで目のあたりにするのは、サムに対してのときとはあからさまに違う態度。
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そこでの何気ない会話や時にはブラフの質問によってあからさまになる、示しあわせたアリバイや隠された男女関係(ときには同性関係)。
それによって露わになった事実をもとに、今度はサムの姿に戻っての訪問で追求や裏取り。その積み重ねで事件の真相に迫ってゆく。
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カルトTVドラマ「ツイン・ピークス」や「X-ファイル」的なムードの再現を目論んだゲームはいくつかあるが、前述した理由のようにやはりCGのキャラクターは生身の役者が演じるキメの細かい仕草や表情、台詞回し。それによって観る者に与えるさりげない違和感や心の引っ掛かりにどうしても欠けてしまうきらいがある。
その点『The Shapeshifting Detective』は全編実写映像による俳優の芝居と、ミステリともオカルトともつかぬ曖昧模糊としたストーリーで、それらのテイストを醸し出すことに成功している。
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テキストアドベンチャースタイルのバストトップビジュアルが基本で、サスペンスフルな映像には乏しいが、様々な思惑を胸にプレイヤーと向かい合う登場人物には、役者の演技も相まっていつしか妙なシンパシーを感じてくるだろう。
Xbox国内ストアで配信が始まった当初は日本語に未対応だったが、いつの間にやら日本語字幕が選択できるようになり、昨年からはSwitch版の配信も始まっている。

この記事に含まれるtag : ミステリ アドベンチャーゲーム 実写ゲーム 

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2022/01/21 | Comment (0) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |

【Bulletstorm: Full Clip Edition】バレットストーム

   ↑  2021/11/19 (金)  カテゴリー: XBOX ONE
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カート・ラッセル似のいかしたナイスガイ。凄腕の傭兵だが、銃の腕前以上に得意なのは、破壊力抜群のヤクザキックだ。蝶野なんか目じゃねえぜ!
そしてもうひとつの特技は電磁ムチ。離れた場所にいる相手を、まるでゴムバンドを繋げたみたいに引き寄せてしまうガジェットだ。
これで不幸な奴をびよーんと目の前に引き寄せ、すかさずヤクザキックで遠くに蹴り飛ばす。再びびよーん、すかさずヤクザキック。再びびよーん、すかさずヤクザキック。
「さっさと殺してくれえ!」や・だ・ね。
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キックと電磁ムチと無数の弾丸が織り成すのは、哀れな生け贄たちによる、すっとこ死に様ショウ。
サボテンや有刺鉄線に頭から突っ込むわ、高いところからダイブさせられるは、オレたちは大日本プロレスのレスラーじゃないっつうの!
いや、デスマッチレスラーなら、まだましだ。生きて帰ればステーキ屋のおやじになる第二の人生だってありえる。
しかしこっちはコンボが入り損なったカート・ラッセルもどきに、「さっさとくたばっちゃうんじゃないよ、この役立たず!」と罵られるのが関の山だ。命を弄ばれてこれじゃ割にあわねえ!
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『Bulletstorm』は、ガンシューティングライクのアップテンポな曲撃ちガンマンショウ。
オリジナル版の発売は2011年。10年代FPSの中でも爽快度では飛び切りの快作である。
銃口を縦横無尽に振り回しつつ、シチュエーションに目を止めながら、それに合わせた死に様をセッティングして駆け抜ける、デジタルサディストのための凌辱パーティーだ。
ストーリーもそれに合わせてアホみたいにかっ飛んでいるかと思いきや、こちらはちょっとばかり生真面目なのがたまに傷。
雇い主にハメられた傭兵たちの復讐譚。倶利伽羅紋々体に刻んだ相棒のイシ・サトウさんは、C調のノリがあんまり通じないお方。
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しかしこれは体が半機械化してるという拠無い事情があり、そうなった責任の一旦はカート・ラッセルもどきの方にだってある。
相方がそんなんだから、いまいちハメも外せず、さらには四文字言葉チャンピオンの座も、よりによって仇敵である裏切り将軍にあっさり奪われ(奪回の見込み、まるでなし!)、キャラがバリバリ立っているようでいて、実は案外インパクトが薄いカートラッセルもどきであった。
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そんな薄味主人公をサポートするのは、やはりプレイヤーの嗜虐心に裏付けられたスキルショットテクニック。
最初のうちはヤクザキックと電磁ムチとシチュエーションオブジェクトだけが頼りだったスキルショットも、銃器の種類が増えるにつれて、そのバリエーションも、どんどん豊かになってくる。
それぞれの武器に固有のチャージショットは、どれも威力と見映えに秀でているが、中でもオススメなのは、カミカゼ傾向が強いこのゲームの敵にはおあつらえ向きの攻撃的防衛壁となる、ボール型キャノン砲バウンサーのバウンドショット(通称ぼよーんぼよーん)だ。
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SF、怪獣、ホラーサスペンスと、ジャンル映画の美味しいとこを節操なくつまみ食いし、それがハンバーガー風にコンパクトにまとまって、決してとっちらかった印象を与えていないのも、このゲームのセールスポイントの一つ。
スピード感溢れるガンシューティングの幕間にあたる移動や状況説明のパートは、せっかくのハイテンポを損なう危険性も孕んでいるが、この『Bulletstorm』は、主人公たちの小気味のいい会話が、それをしっかり補ってくれる。
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そんな内容に合わせて、哀れな子羊(とはおよそほど遠いルックスの連中だが)である敵たちは、血や脳しょうを派手にぴゅうぴゅう巻き散らかし、四肢だって景気よくぽんぽんもげる……、筈なんだけど、ああ、残念なことに10年代は「え、こんなゲームが国内版で出るの!?」と人を持ち上げては、CERO基準で内容が大幅に規制されていて思い切り落とされる事例が頻発していた時代。
本来なら展開されているH・G・ルイスの映画みたいに、からりと後腐れのない陽性スプラッター劇も、国内発売バージョンではバッサリと削ぎ落とされており、好事家たちは泣く泣く海外版パッケージソフトを探すハメになったのであった。
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それはXbox One用にお色直しされたこの『Bulletstorm: Full Clip Edition』でも同様。
完全版ということもあり、360版では別売りコンテンツ扱いだった、主人公がカート・ラッセルもどきから、あのデューク・ニューケムさんに差し替えられる『Duke Nukem's Bulletstorm Tour』もあらかじめバンドル済み。
しかしこのゲームはとにかく敵となるサラノ将軍がめちゃくちゃキャラが立ちすぎてナスティな言葉遣いでも周りを圧倒しちゃってるだけに、いささか時代めかしたデュークさんの汚い言葉遣いでは、ちょっとばかり分が悪いのであった。

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2021/11/19 | Comment (0) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |

【Day of the Tentacle Remastered】ルーカスアーツADVの金字塔

   ↑  2021/11/07 (日)  カテゴリー: XBOX ONE
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アドベンチャーゲームの歴史を変えた記念碑的作品『マニアックマンション』を皮切りに、綺羅星の如き名作を立て続けに放ったルーカスアーツのポイント&クリックADV。
頂点を極めた『The Secret of Monkey Island』をターニングポイントに90年代以降は成熟期を迎えるのだが、その様式が練りに練り込まれてきた時代を代表する大名作が、1993年に登場した『Day of the Tentacle』だ。
正式なタイトルは『Maniac Mansion Ⅱ: Day of the Tentacle』。
その名の通り、原点である『マニアックマンション』から約6年ぶりとなる続編である。
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今でこそシリーズ物の6年スパンは珍しいことではないが、その頃の6年はゲームのテクノロジーや表現の進化の度合いがハンパではない。
当時、主人公3人組が車に飛び乗り一路マニアックマンションを目指すオープニングを観たときには、その圧倒的なスピード感やカートゥーンアニメそのままの躍動感溢れる演出に、「ゲームの表現はここまで来たのか!」と度肝を抜かされた。
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そのビジュアル表現の途轍もない進化と共に『Day of the Tentacle』を名作たらしめているのは、ルーカスアーツの同系統作品の歩みと共に円熟度を深めていった謎解き部分の妙味だ。
舞台となるのは前作と同じマニアックマンション。ただし今回は現在、200年前、200年後に分かれ、3人の主人公が3つの時代でそれぞれ同時に行動する並立世界となっている。
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タイムマシンは故障しているが物品の行き来だけは可能。
3人はそれぞれの時代で手に入れたアイテムを融通しあい、そしてそれぞれの時代での行動結果を別の時代に干渉させながら、前作にも登場していた触手に征服された未来の改変を目指す。
初期のアドベンチャーゲームは理不尽とも言える解法やフラグ立てを要求されるものが多く、『マニアックマンション』も例外ではなかったのだが、『Day of the Tentacle』はその部分が突飛でひねったユーモアを求められることはあるけれど、決して理不尽ではないレベルにまで洗練されている。
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アイテムの使い所や応用を閃いたときに思わずにやけてしまうよう愉快な謎解きに、並立世界の練り込まれて凝った構造が巧みに絡み合った質の高いゲーム性。
そしてルーカスアーツ歴代作品から受け継がれたコミカルなテイスト。カートゥーンアニメに対する深いリスペクト。「バック・トゥー・ザ・フューチャー」への憧憬。
ルーカスアーツADVの集大成とも言えるアドベンチャーゲームの歴史に残る一作。
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この『Day of the Tentacle Remastered』バージョンは、他のルーカスアーツ復刻作品と同様にバックボタンひとつでリマスター版と旧版のグラフィックを手軽に切り替えられる機能付き。
そしてティム・シェーファーらオリジナルスタッフによりオーディオコメンタリーを収録。
前作の『マニアックマンション』もゲーム内のコンピュータからアクセスして全編がプレイ可能となっている。

<日本語未対応>

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2021/11/07 | Comment (0) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |

【Bloodroots】ハイスピード殺戮パルクール

   ↑  2021/11/01 (月)  カテゴリー: XBOX ONE
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ポスターカラー調の乾いてくっきりとしたビジュアルには血のような赤がよく映える。
ましてやそれが血ならばなおさらだ。
『Bloodroots』はドライな風景の上に、しゅっしゅっと赤い絵の具を描き殴っていくかのように殺戮を繰り広げる、圧倒的にスピーディーな殺人パルクールアクションだ。
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しかしいくらそういうゲームと言えど、ハードコアパンクのスピードで情緒のカケラもない殺人を積み重ねるのは、さすがに気が咎めるかもしれない。
だが案ずることはない。このゲームの主人公は元々が山賊みたいな社会的秩序とか道徳とはあんまり無縁そうだったやつ。
それにこいつには自分を裏切って嵌めたかつての仲間たちへの復讐という、西部劇では定番の理由がある。
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相手となるのは秩序の犬どもの大群だが、いかに多勢に無勢の戦いを強いられようと恐れることはない。
先手必勝。相手が攻撃態勢を整える前にクリティカルな一撃。一部のボスなどを除いてはほぼ一発で相手の息の根を止めることができる。
しかし生き馬の目を抜く西部はある意味公平だ。一発喰らったら終わりなのはこちらも一緒。
先手の一撃や状況判断を誤れば次にやって来るのは死。そしてチェックポイントからの非情なリスタートである。
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基本的に素手の攻撃でも相手を斃すことはできるが、しかし徒手空拳はリーチや攻撃速度などに大きなハンディを抱えている。
さっきも言ったように一発をしくじれば殺られるのはこちら。
幸いフィールドには斧やサーベル、薪雑把からバーベキューの串、野菜、さらには樽や荷馬車に至るまで、ありとあらゆる武器になる物が転がってる。
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これらを取っ替え引っ替え、武器の特性をシチュエーションに合わせ、また武器には耐久度もあるからそれも考慮しつつ、これらの状況判断をハイスピードで駆け回る殺人パルクールの瞬間瞬間に適切に行わなければならない。
そしてその判断が連続で成功し、1分にも満たないワンステージをノンストップでクリアしたときの手応えは、楽器のアンサンブルインプロヴィゼーションがバッチリ決まったときの快感に通じるものがある。
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もっともその快感はコンマ1秒の判断の遅れが致命的なミスに繋がる難易度の高さと表裏一体。
むしろ中盤以降のほとんどのステージはセッションをしくじってのトライアル・アンド・エラーの繰り返しとなるだろうが、しかしそんな永遠に続くかのような再プレイのリピートの末のぎこちないステージクリアも、それはそれで得も言われない快感であることは間違いない。
神経を研ぎ澄ませてすてーじを駆け抜けた後に残るは血みどろの死体ばかり。自分が死んだら死んだでワンツースリーフォーのカウントの暇すら惜しむかのように即座に再チャレンジ。
そんなスピード感が病みつきになるアクションゲームの快作『Bloodroots』は、Xbox版の他にSteamで発売中。

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