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ボンクラ360魂クロスカルチャーゲームブログ 

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【Dracula VS The Ninja On The Moon】月のドラキュラ忍者大戦

   ↑  2021/04/22 (木)  カテゴリー: PCゲーム
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実写映像をゲームに用いることには様々なメリット、デメリットがある。
その利点や欠点は時代時代によって変遷してきているのだが、アマチュアによる映像発信が簡単になった最近では、バカな仲間さえいればローコストでゲームを一本でっち上げられる、とてつもなく横着なメリット(ユーザーにとってはデメリット以外の何ものでもないが)を生み出している。
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そしてこれを一歩押し進めた手口だってある。
YouTubeに置いても誰も見向きもしないような一昔前のゴミインディー映画。
こんなのにだってインタラクティブと称する要素をほんの少しだけ付け足してSteamやEpicのストアに置けばいい。
この手のムービーに辟易としている映画オタと違って、ネタに困っているゲーム界隈の実況者やブロガーがホイホイ食いついてきて、ゴミ箱の底に転がっていた映像があっという間にリザレクトできるのだ。
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『Dracula VS The Ninja On The Moon』は、まさにそんな手口のそのものズバリな一本。
ベースとなったのは約10年前に作られた、ローファイという表現すらJAROに誇大広告で訴えられたら弁解できなさそうな、箸にも棒にもかからないインディーフィルム。
忍者が特訓の末に月に向かってドラキュラと対決するのがそのあらすじだが、いや、このあらすじ書いていてなんか違う。間違ってないんだけどなんか間違ってる。
まぁとにかくエド・ウッドを敬愛するのは分かるが、それを直接的に目指してそこにすら辿り着かないどころか、はるか手前で着地するのはやめろ!と諭したくなるような映画である。
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こんなシロモノにも、どっかで拾ってきた謎の海賊版ビデオテープという設定をつけて画面をクリックする必要をほんのちょっぴり盛り込みFMVゲームと名乗れば、立派なSteamストアの商品になっちゃうんだから、あら不思議。
しかしそんな僅かながらのインタラクティブな要素も、カーソルの色が黒くてどこにあるのかさっぱり分からない根本の問題で早々と破綻しているのであった(なお、画面右下の設定アイコンは単なる飾りらしい)。
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トラッキングを調整して映像を正しい方向に導けというのが、『Dracula VS The Ninja On The Moon』がゲームを自称している上での唯一の建前であるが、これすらほぼウソ。
トラッキングをコントロールするシステム自体がそもそも備わっておらず、調整の指示が出るたびにとりあえず画面を一回クリックすれば、映画は頼みもしないのにつつがなく進行する。
まあ最低限の操作する要素(と言ってもクリックだけだが)を盛り込んでいるのは、「Switchで遊んでてもいいしKindleで本読んでいてもいいけど、とりあえず画面の前からは離れるなよ」なんてメッセージみたいなもんかもしれないが。
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元々がただでさえチープな映像なのに、それが海賊版VHSの設定のもと、さらに劣化した画質で再生されるのはとんだ災難だが、まあ真面目に画面を凝視している人なんておそらく皆無だろうから、その辺は割とどうでもいいとこなのであろう。
トータルで30分強のインタラクティブトラッシュムービー体験。
これで見終わった後に虚無しか残らないのであれば救われないが、幸いにしてオレは「もうSteamでしょうもないゲームを漁るような非生産的な生活は改めて、明日からもうちょっと真面目に生きます!」なんて反省の気持ちでいっぱいです。

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2021/04/22 | Comment (0) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |

【A Date In The Park】リスボンの静かな公園で

   ↑  2021/04/05 (月)  カテゴリー: PCゲーム
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ポルトガルの穴場観光地ネセシダーデス公園。
16世紀の宮殿を改修したこののどかな地に呑気な男が一人。
彼の名前はルー。
仕事でリスボンを訪れ、赴いたバーでカタリナという名の現地の若い女性と知り合い、デートの約束に漕ぎ着けたおめでたい野郎だ。
デート当日、のこのこと約束の場所であるこの公園にやって来た彼だが、そう簡単に出会えたら話は終わってしまう。
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のどかな小鳥のさえずりだけが鳴り響く中、カタリナの姿を求めて公園を散策するルー。
人影もほとんどない公園。待っている出会いはアヒルやハトなど、これまたのどか極まりない。
それにしてもポピュラーな観光地ではないだけあって、実に静かで穏やかな場所だ。
大都市リスボンの中にぽつんとある広々とした静謐の地。遠い土地から訪れた異邦人ならば、この美しくも平穏な雰囲気に奇妙さすら感じてしまうのかもしれない。
そう、過度な静謐はどことなく不安すら掻き立ててしまうことがある。
そしてデートに浮かれるルーの呑気な公園行脚も、いつしか不穏なムードが押し寄せてくるのであった。
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『A Date in the Park』はアドベンチャーゲームを専門とする小規模インディーメーカーCloak and Dagger Gamesの作品。
『Sumatra: Fate of Yandi』や『Football Game』など、オールドスクールなアドベンチャーゲームの様式と、作品それぞれにクセがある個性的なアートワークとストーリーが、その共通した作風だ。
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実在する公園の写真をベースにした背景(メンバーの一人がこの地を観光で訪れたことから、この作品の発想が始まったらしい)に実写取り込みキャラクターのビジュアルがストレンジな雰囲気により拍車をかけている、不条理な掌編小説を読んでいるかのような1時間程度の小品。
Steamなどで無料配信されているので、Cloak and Dagger Gamesの独特な作風を体験するには手頃な一編である。

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2021/04/05 | Comment (0) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |

【Harvester】悪趣味を極めた90年代カルトホラーゲーム

   ↑  2020/10/31 (土)  カテゴリー: PCゲーム
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ハッピーハロウィン! ……なんてフレーズもいつから定着してきたのか、もはやぼんやりとしてきたが、とにかくスレたゲーマーにとってはグロいゲームの大量セールの恩恵を受けるありがたいシーズン。
今回取り上げるのもそれに相応しいストレンジなゲームだ。
この実写取り込み映像を使ったポイントクリックADV『Harvester』が、この世に登場したのは1996年。
96年!? そう、『The 7th Guest』や『Return to Zork』などによって微妙に盛り上がっていたいわゆるフルモーションビデオの流行も終息しかけていた時期。
この間の悪さもあって商業的に大失敗した本作は長いこと幻のゲームとなっていたが、今ではSteamなどで手軽に遊べることができる。
まったくありがたいんだか余計なおせっかいなのかよく分からない時代だ。
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悪夢と共に半裸の主人公スティーブが目覚めた先は、まったく身に覚えのないのない1950年代風の街。
町の名前はハーベスト。当たり前のようにスティーブの身内として振る舞う家族がいて、当たり前のように彼を受け入れる隣人たちがいる。
覚えのないこと以外は何の変哲もない平和な田舎町。……なんてことはない。何もかもが奇妙だ。
実写取り込みの町並みや人物が奇妙なだけではない。住人の言動はどれもこれもちょっぴりネジが外れている。
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不審火で焼け落ちた新聞社。周囲がフィアンセだと認める隣人。友好的で不穏なPTAママたち。猫の死体だらけの肉屋。スティーブの父親と称する人の部屋は奇っ怪な性具で溢れかえっている。
そして田舎町のど真ん中にあるのは、それに不似合いな巨大で異様なロッジと呼ばれる宗教施設。
ここに関わらなければ話が進まないので訪ねてみると、他人の車に傷つけてこいに始まる嫌がらせミッションを押し付けられ、終いにはそれが放火にまでエスカレートする。
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そうやってスティーブが右往左往させられる間に挿入されるのは、老保安官助手の自慰行為やら、初老同士の密会いちゃいちゃシーンやら、母娘の首吊りやらと、まるで嫌がらせのようなバッドテイスト実写ムービーの数々。一番勘弁してほしいのは床に就くスティーブがいちいち半裸になるどうでもいいシークエンスが、毎日のように披露されることだ。
中には口直しのつもりかムフフな内容のものも申し訳程度に含まれてはいるが、いずれにせよこれらのムービーが入るタイミングや構成が、また微妙にネジが外れてギクシャクしているので、プレイヤーに結局残るのは胸クソの悪さと落ち着きのない違和感だけである。
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実写取り込みのキャラクターをマウスクリックでひょこひょこと移動させるアクションは、他のフルモーションビデオ系ゲームにもよくあったが、『Harvester』にはそれに加えてマウス右クリックで対象をアクティブに攻撃するアクションが加わっている。
これがまた限りなくローファイな『モータルコンバット』みたいな見た目になっていて、それがさらにこのゲームのキッチュさに輪をかけている。
後半、ロッジの地下を探索(?)するパートでは、この激安モータルコンバットの大盤振る舞いだ。うわあい。
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全編を一応貫くストーリー自体も、いちいち突飛でどうにも整合性を欠いていて、まあ逆にそれが強烈な印象になったりするんだから、この辺は狙っていたのかどうだったのか。
兎にも角にもあの時代のゲームシーンに於いてエロ・グロ・ナンセンスだけを突き詰めたのかのような、それでいて当人たちが期待したような大きなセンセーションを巻き起こすことに思い切りしくじるオチを付けた、それもこれもひっくるめてカルトの佃煮みたいなゲームである。

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2020/10/31 | Comment (0) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |

【Sherlock Holmes: Consulting Detective Collection】シャーロック・ホームズの探偵講座

   ↑  2020/10/20 (火)  カテゴリー: PCゲーム
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Frogware以前のシャーロック・ホームズゲーム。その代表的なクラッシクとして名前が挙がるのは、1991年にFM TOWNSで発売された『Sherlock Holmes: Consulting Detective(シャーロック・ホームズの探偵講座)」だろう。
間を置かずPCエンジンにも移植されたので日本でも馴染みのある人も多いかもしれない。
フルモーションビデオ、いわゆる実写ゲームとしても草分けとなる作品で、思えばこれをよく当時PCエンジンに移植できたと思うしかない。
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元々推理パズルのような立ち位置のゲームブック版(邦題は「シャーロック・ホームズ 10の怪事件」)をベースにしているだけあって、ビデオゲームのADVによくあるプレイヤーの水先案内人を務める導線的なものがほとんどないのが特徴だ。
事件の概要を解説する実写ムービーのあとにプレイヤーが投げ出されるのは、素っ気ない新聞の縮刷版と住所録のみ。
膨大なバックナンバーの中から、なんのガイドもないまま事件に関係のある記事を探し出し、関係者をピックアップして住所録から該当する人物を訪問する。
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訪ねた先が真に事件の関係者であったら再び実写ムービーと共に証言が得られるが、まったく無関係な人物だとスコアが減算される。
証言を積み重ねて真相に対する確証が得られたら、法廷に場を移して裁判官の厳しい質問に答える番だ。
それをクリアすれば無事事件を解決に導いた名探偵の称号を得られるだろう。
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そんな硬派極まりない推理ADVだが、やはりアーリー90年代のゲーム。
圧縮された実写ムービーはギトギトに粗く、さらに無理やりな移植であるPCエンジン版はそれに輪をかけたレベルだった。
まあ実写ムービーに関してはそれは当時の水準であったし、それが大量に収録されている様にはむしろ度肝を抜かれたのだが、往生したのは決して遊びやすいとは言えないインターフェースに関してだ。
やはり圧縮された音声もくぐもって聞き取りづらく、音割れも頻繁にあった。
だからこのゲームに関する一番の印象となると、個人的どうしても小窓のギトギトムービーとプアな音声が先に立ってしまう。
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その『シャーロック・ホームズの探偵講座』の復刻Windows版が『Sherlock Holmes: Consulting Detective Collection』。
あのギトギト小窓ムービーがフルスクリーンの美麗な映像に。聞き取るのも一苦労だった音声もクリアに。そして一新されたインターフェースも快適に。
復刻移植ではなく、むしろ素材を使って一から作り直したというべき、前向きなクラシックタイトルリターンズだ。
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このWindows版はオリジナルの「The Case of the Mummy's Curse」「The Case of the Mystified Murderess」「The Case of the Tin Soldier」の各話単体版と、その三つをバンドルした『Collection』がそれぞれストアに並ぶ販売形態。
ホームズを演じているのはピーター・ファーレイという無名俳優。イマイチ鋭さに欠けてはいるけれど、立派に映像版ホームズの系譜の一人である。

*関連記事
【シャーロック・ホームズの探偵講座】PCエンジン版

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2020/10/20 | Comment (0) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |

【Replica】国家のためのストーキング

   ↑  2019/12/19 (木)  カテゴリー: PCゲーム
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手元にあるのは他人のスマートフォン。
ロックを外していじくり回せば立派な犯罪行為だが、いまのオレはなんら臆する必要がない。
これを寄越したのは国家保安局。中の情報を覗き見するのは公の安全のための非常手段だ。
非正規派遣労働花盛りのご時世、国家の安定を脅かす反乱分子の監視業務も下請けに回される。
そういうのこっちに丸投げすんのやめてください!と拒否しようにも、「君の家族元気かなー?」とやんわり脅されればどうしようもない。
国家汚え。わかっていたけど国家汚え。だけど抗うにはオレはあまりにも無力だ。ああ、このスマホの持ち主の勇気がちょっとばかり羨ましい!
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いよっ、愛国者!などとおだてられて舞い上がるお調子者なんて、ほんのごくごく一部だ。
だから国の利口な奴らは、オレみたいな臆病な市民を巻き込んで否応なしに共犯者に仕立て上げる。物言えぬ共犯者たちで支える全体主義国家の礎!
保安局の人間は、そんなこっちの小心を見透かしたかのように、上から目線でスマホを通じてあれこれ命じてきやがる。
通話記録や検索履歴、チャットログをチェックして持ち主の個人情報や国家への反逆行為の証拠を調べ上げろと。
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……ところで気になってるんですけど、このスマホの持ち主っていまどうしてるんです?
「とっ捕まえていま絶賛拷問中だから、気にする必要まったくないよー」
聞かなきゃよかったよ。ああ、もうならさっさと洗いざらい全部吐かせちゃってください! そうすりゃオレも後ろめたいことしなくて済むんだからさ!
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そう逡巡しているうちにかかってきたのは持ち主の彼女からの電話。あ、もしもしー?
……うっかり通話に出たら保安局にめっちゃ怒られた。ああ、もうオレなにからなにまで監視されている。そしてオレを監視しているやつもどうせその上から監視されている。監視に監視を積み上げて構成される国家主義。
渋々始める国家反逆者訴追のお手伝い。ってか反逆者っつったってデモに参加しただけの若者じゃないすか。そりゃゲバラのTシャツとか着てるけど……。
「それは国家転覆を企てている明快な証拠だぞ!」
こんなもん渋谷あたりいけば、政治闘争とはまるで無縁なあんぽんたんが山ほど着てますよ!
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『SIMULACRA』と同じくスマートフォンの画面上ですべてが完結したADV。
とは言っても『SIMULACRA』ほど凝った造りではない、1回のプレイが30分もかからずに終わるミニマムなゲームだが、情報量のタイトさに反してエンディングへの分岐は多彩だ。
スマホの画面にある設定アイコンは、それこそゲームオプションのみに使われるのかと思いきや、ここでの入力もエンディングへの枝分かれに関わるなど、思わぬところにフラグが隠されていたりする。
開発元のSOMIは韓国の個人ディベロッパー。近作の『Legal Dungeon』は、警察官となって調書を作成する、これまたミニマムだけど凝ったシチュエーションの作品だ。


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2019/12/19 | Comment (0) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |
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