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ボンクラ360魂クロスカルチャーゲームブログ 

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【FUEL】理不尽なレースチャレンジ

   ↑  2010/06/18 (金)  カテゴリー: XBOX 360
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FUELは大変素晴らしいゲームだ。それと同時に大変惜しいゲームでもある。
俺がFUELに感じる惜しい部分。それはコンセプトの不明瞭さなのだ。
FUELをやられたことのない皆さんは、果たしてこのゲームにどんな印象を抱いておられるだろうか?
途轍もなく広大な荒野を気ままにぶっ飛ばすことができるゲーム。恐らくそんなところだろう。そしてそれは決して間違ってはいない。
しかし、このゲームのローディング時には、このような一文が表示されるのだ。
「フリーライドがこのゲームの本当の姿じゃないぞ。レースをやってなんぼだ(アバウトな記憶で描いてるのだけど、確かこんな感じ)」と。
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そう。FUELはシビアで極めて理不尽なレースチャレンジを、嫌でも余儀なくされるゲームでもあるのだ。
この広大な荒野は10数ブロックのエリアに分割されていて、最初の段階で走れるエリアはごく僅か(もっともこの最初のエリアだけでも相当な広さなのだが)。
残りのエリアは、キャリアモードレースに勝利してスターを獲得していかないと、アンロックされないときてる。
いや、未アンロック状態でも、そのエリアを訪れることはできるのだが、エリアの諸施設を利用することはできない。
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これがシビアなだけのレースならまだいい。しかし、シビアで理不尽と来ているから始末に悪い。
密かなショートカットルートを探してNPCのライバルカーを出し抜くのは、この手のゲームのお約束な楽しみだが、このFUELの場合は、NPCが揃ってショートカットルートを熟知して、プレイヤーを逆に出し抜いてくるのだ。
マップに表示されるコースに従って馬鹿正直に走る俺を尻目に、一斉に明後日の方向に走り出すライバルカーたち。
「え!?え!?え!?」と狼狽えている暇に、もうライバルカーたちは、自分たちしか知らないショートカットを駆使して、挽回不可能な圧倒的大差をつけているのだ。こんな理不尽な話があるか。
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しかも殆どのレースは、プレイヤーが使用できる車種に縛りがつけられているから、車の性能でこの差を埋めることもできやしない。
いや、それどころか、レースによってはNPCの車の方が性能が上だから、幾ら飛ばそうが飛ばそうが差はどんどん広がるばかりになる。
そしてもう一つはGPS。
このGPSは、フリーライド時にランドマークなんかを指定したときに、早くもその役立たずぶりを見せてくれる。
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道に沿っての最短距離を表示するのが、このGPSの原則なのだろうけど、高低差、標高というものを全く理解していないときているから、時として(いや、大半は)とんでもないルートを表示しやがるのだ。
GPSに従って呑気に飛ばしていたら、矢印はとんでもない断崖絶壁に沿って続いていたなんてことは、もう日常茶飯事だ。
このGPSをレースに使用するとどうなるか?
距離の短いレース、サーキットレースなら、それなりに役に立ってくれる。しかし問題は長距離レースだ。
ロングレンジのレースに於いては、このGPSはプレイヤーに逆に牙を剥いてくる。まるでブラック魔王とケンケンの妨害工作のようなとんでもないルート指示してきやがるのだ。
こいつのおかげで、果たして俺は何度ドツボに迷い込み、数十分もかかる長距離レースを棒に振ったことか!
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気ままなフリーライドと、ストイックなレースチャレンジ。この二つを無理矢理同居させようとしたのが、FUEL開発陣の犯した最大の失敗だと思う。
このゲームにストイックなレースを望んだユーザーなんて、殆ど居ないのではないか。そういうのがやりたければ、素直に同じコードマスターズブランドのDirtを買っているはずだ。
しかもバランスのいいストイックなレースチャレンジを作るのは、かなりのセンスと能力を要求される作業。
このゲームはそこで躓いて、ストイックではなく、ただ単に理不尽なレースチャレンジが並ぶ結果に終わってしまっているのだ。
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現在、ようやくマップの半分ほどをアンロックしたところだ。
今のところキャリアレースは、まだ何とかなっているが、チャレンジレースなどは「こんなん無理じゃあ!」と投げ出すものが、ぼちぼち多くなってきている。
これからキャリアレースの方も、理不尽さをどんどん増してくるかと思うと、いささか気が重い。
だけどそんな憂鬱も、カスタムサントラを轟音で鳴らしながら荒野をぶっ飛ばしているときは、頭の中から綺麗さっぱり消え去っている。
それくらい、このゲームのフリーライドは抜群に楽しい。理不尽で刹那的。なんて罪作りなゲームなんだ。

単車でこの荒野をぶっ飛ばしているときに、お似合いなのがZEKE。
1曲平均1分の早漏サウンドだが、このバンドの肝は、高速は高速でも、それがハードコアパンクではなく、ロックンロールを徹底して野蛮化させたものであるところだろう。
ドラッグマシンに改造したロックンロール。或いはブレーキの壊れたモーターヘッド。
そんなFUELの荒野にどんぴしゃお似合いな連中だが、唯一の問題は、こいつらのアルバムはどれも長さが20分にも満たないので、ランドマークから次のランドマークに向かう間に演奏があっという間に終わってしまうことだろうか。

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2010/06/18 | Comment (0) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |

【FUEL】荒野の一番星ブルース

   ↑  2010/05/21 (金)  カテゴリー: XBOX 360
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「マッドマックス2」の荒野を支配していたのは、ヒューマンガス率いる恐ろしい世紀末暴走族たちだったが、このFUELの荒野にも、連中に負けず劣らない恐ろしい連中がいる。それはトラッカーたちだ。
オンラインプレイの他プレイヤーを除けば、この荒野でプレイヤー以外にフリーランをしている唯一の存在である、このトラック暴走族たち。
デカい図体を顧みず、とんでもない超過速度でかっ飛ばす。そしてそのまま、前方の急カーブをドリフトしながら(!)こちらが走る反対車線に飛び出してくる。
連中の周りを巻き込むことをちっとも厭わない、危険運転の数々に肝を冷やした人は多いはずだ。
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しかし奴らは、この広大な荒野で遭遇できる貴重な他人である。
もし連中が全く出没せず、このだだっ広い荒野にたった独りぼっちにされたら、恐らく人恋しさのあまり気が狂いそうになってくるだろう。
「この世の孤独を全て集めたら、それは誰にも計り知れないデカさになる」
"この世の孤独(アルバム"消えたパンクロック?"所収)の中でThe Star Clubのヒカゲは、そう歌ったが、この広大な荒野はまさにそんな”この世の孤独”を全て集めたような世界。
その曲をヒカゲはこう結んでいる。
「もしもこの世の人が全て消えて無くなれば、たった一人じゃきっとみんな生きてゆけないぜ」
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そう、あの乱暴なトラッカーども(きっとどいつもこいつも、Nashville Pussyのヴォーカルみたいな風体をしていることだろう)は、この寂れ果てた荒野を彷徨う、数少ない同志であるのだ。
だからたまにはトラックヘッドに乗り換えて、アスファルトの上をただひた走り、奴らの仲間になってみるのもいいだろう。
代わり映えのしない風景の中を、何のひねりもなくだらだらと長く伸びるだけのメインロード。
その上を、欠伸と孤独を噛み殺しながら、ただひたすらアクセルを踏み、変化のないドライブを続ける。
「♪男の旅はひとり旅 女の道はかえり道」
そんな時にいつの間にか口ずさんでしまうのが、『トラック野郎』シリーズの主題歌、"一番星ブルース"だったりするのだ。

俺はあの痛快極まりない傑作シリーズの、あらゆる全てが大好きだ。
そしてその中でも一番大好きなのが、全編を彩る狂騒の中にたまに差し挟まれる、欠伸と孤独を噛み殺しながら独りぼっちのドライブを続ける、物憂げな桃次郎の姿だったりする。
映画の中のしっちゃかめっちゃかな騒ぎは、桃次郎の日常のほんのごく一部に過ぎず、桃次郎を始めとするトラッカーの暮らしのほとんどは、実はそんな孤独で物憂げなロングドライブで占められている。
時折挿入される運転台の物憂げな桃次郎のワンカットからは、そんなトラッカーたちの日々の情景が垣間見えるようではないか。
そんなワンシーンに漂う乾いた叙情が、俺にとって『トラック野郎』の最大の魅力なのだ。
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爆走デコトラ伝説を皮切りに、『トラック野郎』にインスパイアされた多くの和製ゲームが登場したが、その全てが『トラック野郎』の上っ面だけをなぞった薄っぺらいものに終わってしまっているのは、この乾いた叙情をまるっきり理解していないからなのだろう。
ただパーツで飾り立てたり、演歌を無作為にフィーチャーしたり、ライバルと勝負したりしていれば『トラック野郎』になると思ったら大きな間違いだ。
PCゲームの18 Wheels of Steelシリーズや、このFUELなど、「トラック野郎」を感じさせるゲームは、むしろ海外作品の方が多かったりする。
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18 Wheels of SteelやFUELの開発者たちは、間違っても「トラック野郎」など観たことはないだろう。
だけど彼らは、全世界共通の”トラッカーの琴線”。そしてそれから生まれる乾いた叙情は充分理解している。
その証拠に18 Wheels of SteelやFUELを遊んでいる時、俺は無意識に"一番星ブルース"を口ずさんでしまっている(時には『ヤンママトラッカー』の"狼のブルース"だったりもするが)。
爆走デコトラ伝説を遊んでいる時では、そんなことは全く有り得ないのに。
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脇道にもオフロードにも入らず、チャレンジやキャリアレースに目もくれず、代わり映えのしない舗装道路をただひたすら走る。
時折すれ違うトラック仲間に、ホーンで軽く挨拶しようとして、このゲームにはホーンが付いていなかったことを思い出し、軽く苦笑する。
この広い広い大地を一面に覆った分厚い雲のおかげで、一番星の輝きを運転台から伺うことはできない。
だけどあの分厚い雲の遥か上から、一番星は輝きながら俺の心をしっかりと見てくれているのだろう。

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2010/05/21 | Comment (0) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |

【FUEL】イナズマのメロディ

   ↑  2010/04/23 (金)  カテゴリー: XBOX 360
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異常気象が続いたある夏の日。
珍しく晴れた休日なので、ちょっと遠出をして河原沿いの土手道をサイクリングしていた。
サイクリングと言ってもロードバイクやMTBではない。軽快車、一般にはママチャリと呼ばれる自転車だ。
でも夏にしては幾分穏やかな陽の光の下を、ふらふらと流すにはママチャリが丁度良い。
しかし、そんな穏やかな晴れ間が一瞬のうちに暗転した。太陽を突然遮るかのように湧いて出てきた黒雲。ぼとぼとと降り注ぎ始める大粒の雨。そして遠くから鳴り響く、まるで地鳴りのような音。
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雨粒がバケツをひっくり返したような土砂降りに変わり、そして稲妻の閃光が雲で黒く染まった空を切り裂くようになったのは、それからものの数分もしないうちだった。
閃光から間もないうちに鳴り響く落雷の轟音。痛いくらいに体を叩く土砂降りの雨に全身濡れ鼠となった俺は、雨宿り場所を探すわけでもなく、全力でペダルを踏み込みながらヤケクソになってこう叫びたい衝動に駆られた。
「カモン、イナズマ!」
顔に叩きつける雨でままならない視界の片隅に、黒のショートタイツ姿で人差し指を上に突き上げる木村健悟の姿が見えたような気がしたが、まぁそれはヤケクソとアッパーが入り交じったハイテンションから生じた幻覚だったのだろう。
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ハンバーガーにポテトが付きものように、ブルーザー・ブロディの傍らにはバック・ロブレイの姿が常にあったように、異常気象には雷雨がセットで付いてくるものだ。
すなわち、この『FUEL』のウェイストランドは雷雨天国。
孤独なロングドライブの最中、にわかに降り出す大雨と、遠くで不気味に光る稲妻のセットに出くわすのも、珍しいことではない。
そんな瞬間、それまで続いた30分近くの目的もないフリーランに倦み始めていた俺のテンションは、再び俄に高揚するのだ。
「カモン、イナズマ!」

がさつで粗野なギターウルフのビートは、FUELのオフロードにはこれ以上はないくらいぴったりな、極上のカスタムサウンドトラックになってくれる。
どったんどったんとけたたましいスネアの響きに合わせて、デコボコのオフロードをがっくんがっくん上下に揺られながら、降り注ぐ雨を四輪バイクで切り裂くように走る。
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「どしゃぶりがうれしい」と言ってくれるような娘は、あいにくとケツには乗っていないけれど、それでもそんなFUELのひとときは、あらゆるゲームを吹っ飛ばすほどの快感に満ち溢れているのだ。

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2010/04/23 | Comment (0) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |

【FUEL】魂の耐久レース

   ↑  2010/04/12 (月)  カテゴリー: XBOX 360
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広い湖の向こうにそびえる山々。その遙か向こうの雲の下まで、この荒れ果てた大地は延々と続いている。
その気になれば、あの地平線目指して、いつまでもいつまでも駆けていることができる。道は必ずあの雲の下に繋がっている。
いや、例え道が途切れていたとしても、それは気に留めるようなことでもない。道が無くとも、大地が続いている限り、アクセルを緩める必要なんて全く無い。
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このもう一つのウェイストランドに足を踏み入れて、プレイヤーがまず最初に体験するのは、素っ気ないチャレンジレースと、これまた素っ気ないコレクタブルクエスト。
それに肩を落とすのも最初のうちだけだ。しばらくすればプレイヤーは、このFUELの本性、14000平方キロメートルにも及ぶ、余りにも広大すぎる世界を否応なしに目の当たりにして、愕然とするはずだろうから。
東京ドーム何個分などというありがち基準を、この広大なウェイストランドに当てはめるのは、とてもも無意味なことだ。
東京ドーム約30万個分。余りにも非現実な数字すぎて、それが実際にどれだけの広さなのかさっぱり想像がつかなくなるだろう。
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広大なオープンワールドを自由にドライブという内容から、Test Drive Unlimitedに近い感覚のゲームを想像していた。
そしてそれはあながち間違ってはいなかったのだが、それ以上に俺はバーンアウト・パラダイスと非常に共通したテイストを感じた。
両者に共通するのは”狂気の衝動(Uncontrollable Urge)”。
そしてこのFUELは、バーンアウト・パラダイス以上に狂ったゲームだ。
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バーンアウト・パラダイスを支配するのは、スピードとクラッシュへの衝動。そしてFUELを支配するのは、距離への衝動。
スピードとクラッシュへの衝動は、刹那的であるが故に容易い。酒やドラッグの力を借りるなり、或いは女にふられてやけくそになった勢いで、いつでも踏み出せる。
しかし、距離への衝動は、そんな一時的な勢いだけでどうにかなるものではない。
荒みきった大地を何百キロ、何千キロのドライブは、孤独と、焦燥と、不安に常に晒された、魂の耐久レースだ。
いつまでも終わりの見えない地平線が、そんな絶え間ない孤独や焦燥や不安をさらに増幅させる。
この距離への衝動、距離への狂気は、酒やドラッグや一時の勢いの助けを借りられない。頼りになるのは、カスタムサントラと心の中のFUELだけなのだ。
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エコカー、電気自動車、省エネ。そんなものに背を向けたなれの果てが、今、プレイヤーたちの目の前に拡がる、広大な広大な世界。
化石燃料と心中することを選択した人々が手に入れたのは、異常気候に晒され続けて、人間が生活することなどおよそ適わなくなった、荒れ果てた大地。
そんな不毛の荒野で、目的もなしにひたすらアクセルを踏み込む。何の為でもない。ただ向こうに地平線がある。その先に行きたい。それだけの理由で孤独なドライブは延々と続く。
日の昇るところ。日の沈むところ。そしてあの満天に輝く星や月の下まで、この大地は連綿と続いている。どこまでも、どこまでも、狂気のロングドライブは続く。道はあの空の下に必ず繋がっている。
この世に残る全てのガソリンを、ここで無目的に使い果たしたって一向に構いやしない。例えガソリンが尽きようと、魂のFUELは無限にあるのだから。

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2010/04/12 | Comment (0) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |
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