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- 【Ultimate Racing 2D】トップビューの妙味 [2022/10/06]
- 【Race with Ryan】Ryanとレーシング [2022/09/02]
- 【Xenon Racer】キセノンレーサー [2022/08/31]
- 【Forza Horizon 5】2022年のワイプアウト [2022/08/29]
- 【Forza Horizon 5】バッドとテレンスのフォード [2022/01/14]
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レースゲームは写実性を強めようとすればするほど莫大なリソースを必要する、独立系や個人のディベロッパーにとってはかなりハードルの高いジャンルだが、その中で重宝されているのがレトロリバイバル的な表現手法だ。
特に最近目立つのが『バーチャレーシング』や『リッジレーサー』など90年代のアーケードレースゲームをオマージュしたような作品だ。

その一方でさらにクラシカルなトップビュータイプのレースゲームもなかなか元気である。
ちょっと前に『ナムコットコレクション』で往年のファミリーコンピュータソフト『ファミリーレーシング』をプレイしてみたら、思いのほか熱中してしまって軽く驚いたことがあるのだけど、いや、この見下ろし型の表現形態ってなかなか侮れない。

F1の中継なんかを観ていても、一番目を引くのは上方から複数台を俯瞰したアングルだったりするが、車を運転しているシミュレーション性や臨場感のあるドライバー視点や後方視点に対して、トップビューはライン取りやレース展開の妙をダイレクトに伝えてくれる大きなメリットがあったりするのだ。

オランダの個人開発者の手による『Ultimate Racing 2D』は、そんなトップビュー型レースゲームの妙味を追求した一作。
ラジコンのプロポを彷彿とさせる操作感など、このジャンルの定番要素をストイックに突き詰めていて、その質素な見かけ以上に楽しいゲームだ。

特にコースアウトや壁接触時の減速ペナルティの程合いが絶妙なさじ加減で、シンプルが故にこういった部分を丁寧に煮詰めていったのだと感心させられる。
細かいところまで描き込まれた多彩なコースに天候など各種セッティング調整の幅広さも本作の売りのひとつ。
F1(風)からトラクターまでレースレギュレーションの多彩さも特筆すべきなのかもしれないが、ぶっちゃけこの辺はどれをチョイスしても大きな違いがないのはご愛嬌。

『ファミリーレーシング』などはゲーム性の破綻を防ぐために車同士の接触を判定しない仕様になっていた。
本作もその点はオプションでオンオフの切り替えができるのだが、実は判定オンにしたほうがレース展開の戦略性が増して断然面白かったりする。
唯一の難点はプレイヤー車と他車の区別がつけ辛くて、車の群れの中で自分がどこにいるかを頻繁に見失うことであろうか。
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2022/10/06 | Comment (0) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |
子を持つ親にとって自分の息子や娘がYoutuberになりたいと言い出すのは、なかなか頭の痛い問題である。
反面教師と呼ぶにも度が越しすぎている輩が溢れかえるYoutuber界隈だが、そういう連中ばかりだったらまだ諭しようがあるものの、なまじHIKAKINなんて人格的にも申し分のないロールモデルも存在しているから話は面倒だ。
それに万が一我が子がライアンのように巨万の富を稼ぎ出すYoutuberになる可能性だって、決してゼロではないのだから。

ライアン・カジはアメリカ在住のアジア系少年。人呼んで"世界でもっとも稼ぐYoutuber"。
彼が始めたのはごくありふれたおもちゃ紹介動画であったが、ライアンのキャラクターと両親のプロデュース能力もあってたちまちのうちにチャンネルは急成長。
現在ではチャンネル登録者は約3200万人。Youtubeのみならず玩具業界すら左右するセレブリティに成り上がった。

そうなればもちろんおもちゃレビューアーに留まるはずがない。
彼のチャンネルRyan's Worldのキャラクターをあしらったライセンス商品が次々と発売され、そしてそれには当然ビデオゲームも含まれているのであった。

『Ryanとレーシング』はRyan's Worldのキャラクターがフィーチャーされたカートレースゲーム。
もちろんライアンと両親も実写ムービーで惜しみなく登場する。
他のマリオカートクローンと同様に、キャラクターに思い入れがなければいくらでも類似作で代替可能な内容だが、そんなスレた寸評などこのゲームの本来の購買層にとってはどうでもいいことだろう。

シングルプレイだと最上難度でもカタルシスのないトップひとり旅となってしまう微温いバランスだが、これはライアンを好きな子どもたちがローカルで集まりスプリットスクリーンで遊んでなんぼのゲーム。
それにカタルシスがこれっぽっちもなかろうと、それと引き換えに実績が楽に手に入るのだ。これもライアンなりのサービス精神だと汲んでおこう。

今年になって横スクロールアクション『Ryan's Rescue Squad』もリリースされ、今後さらなる登場が予感されるライアンゲーム。
それらはなんらかのジャンルのクローンゲームにライアンのガワを被せた内容になることが濃厚だろうから、どうせならライアンハザードとかライアン無双とかこの世の果てで恋を唄う少年ライアンなんてとこに行き着くまで作品を重ねてほしいものだ。
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2022/09/02 | Comment (0) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |
反重力レースだとマシンが地上から浮いたものに限られてしまうから、それより広めのサイバーレースという定義を使わせてもらうが、とにかく未来を舞台に未来の車が圧倒的なスピード感で繰り広げるレースゲーム。
始祖の『F-ZERO』に記念碑的名作『wipEout』、『グランチェイサー』に『カンタムレッドシフト』、『フェイタルイナーシャ』と思いつくだけでずらずらタイトルが出てくるが、それが時を重ねるごとに色褪せ陳腐化してしまうのは、ガジェットやUIのデザイン、ゲームフィールや音楽の使い方など何から何までが90年代に確立した様式のリバイバルとなってしまうからであろうか。

この『キセノンレーサー』。Xboxをメインとする者にとっては頻繁に激安セールされているソフトの印象が強いが(他機種でもそうなのだろうか?)、これもサイバーレースの範疇に入るゲームである。
しかし本作はその設定にひとひねりがある。
空中を走るホバーカーが実用化されている近未来。だがそのホバーカーに背を向けて、スピード感を突き詰めるためにあえて4つのタイヤで路面を疾走するアドレナリン中毒患者のためのレギュレーション。
車種は電動ハイパーカー。動力は電気とキセノンガス!

そして近年のサイバーレースゲームの例に漏れず、この『キセノンレーサー』も未来が舞台なのにもかかわらず後ろ向きのゲームだ。
そのスピード感を下支えするのは、ドリフトをバリバリと駆使する、というかドリフトしなければほぼカーブを曲がることのできない、ライン走行お断りな操作性。
そう、『リッジレーサー』に代表される豪快な90年代アーケードレースゲーム。そのリバイバルを目論んだような一作である。

『キセノンレーサー』に懐かしさを感じるのはそうしたゲーム性だけではない。
最近では海外産ゲームにおける東京の街並みの描写はそれなりになってきているが、それはそれで物足りなさや一抹の寂しさを感じる人も多いかもしれない。
90年代洋ゲーに溢れていた奇天烈な看板群で彩られた珍東京風景。『キセノンレーサー』はそうした部分もしっかりリバイバルを果たしているのであった。
東京と香港がごっちゃになったけばけばしい面白看板の群れにちゃっかり紛れ込む村さ来やボークス秋葉原ホビー天国!

肝心のゲーム部分はというと、核となるドリフトの発動とコントロールにかなり癖があり、コースレイアウトもかなり難度が高いので、そういった部分があまり芳しくない評価に繋がっているのかもしれない。
この癖の強いドリフトのコツを飲み込んでしまえば、程々に遊べるB級レースゲーム。
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2022/08/31 | Comment (0) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |
『Forza Horizon』シリーズも5作目ともなるとさすがに登場車種のマンネリ感は否めないんですけれど、その中にあってフレッシュな存在が電気自動車です。
ついにホライゾンにも押し寄せてきた電化の波。
私はこのゲームでは70年代80年代の車を好むエンスー志向とあって、「バッテリーとモーターで動く車だぁ!? ふん!!」なんて気持ちも強かったんですけど、いざそれを手に入れてメキシコの大地に繰り出してみたら、がらりとその印象は変わりました。

ジャガーI-Paceにポルシェ・タイカンなど、『Forza Horizon 5』には有力メーカーが威信をかけて送り出したEV車が登場しますが、突出した存在がロータスのEVハイパーカー、エヴァイヤ。
お値段なんと3億円。現時点で世界最強の電気自動車といって過言ではありません。
現実では内臓を全部売っても手が届かないような車ですが、ホライゾンは甲斐性なしのあんぽんたんにも優しい世界。
ゲーム内でもそれなりに値が張るとは言え、それさえクリアすればマイガレージにエヴァイアをお迎えすることができます。

さっそく乗り込んでみれば、ダッシュボードからコンパネまで徹底的に未来志向で洗練されたインテリア。
そしていざ道路に飛び出せば、「ふぃーーーーん」という控えめなモーター音と共に、内燃機関の軛から解き放たれた軽やかで心地よい加速。
4つのタイヤが路面をしっかり捉えているにもかかわらず、まるで重力から解放されたかのよう。
このスピード感と浮遊感の合せ技は、いわゆる反重力レースと呼ばれるビデオゲームジャンルの手応えにそっくりです。

名作『wipEout』の衝撃的な登場以降、多くの追随者を生み出し現在も続く反重力レースゲーム。
90年代はサイバーな未来感を強烈にアピールしたジャンルですが、近年のそれが陳腐さを感じさせてしまうのは、ジャンルそのものの停滞と共に、現実の車がかつてビデオゲームが想定した未来の車に近づきつつあることも理由のひとつなのかも。

エヴァイアの魅力的なフォルム。特にSF映画の宇宙戦闘機を彷彿とさせるリアのデザインなんかは、反重力レースゲームの中に紛れ込んでいても不思議ではありません。
全車エヴァイアのワンメイクレースを設定すれば、ドゥナスブランカのビーチやラ・グランカルデラの峠道、グァナファトの街なかがたちまちに"2022年のワイプアウト"の舞台に早変わり。
現状ホライゾンに電動ハイパーカーの参入はまだ限定的ですが、今後のシリーズ作で電化の波がどこまで広がるのか注目ですね。
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2022/08/29 | Comment (0) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |
ベルトスクロールアクションゲーム『Bud Spencer & Terence Hill - Slaps and Beans』の公認元となっているイタリアのコメディ俳優コンビ、バッド・スペンサーとテレンス・ヒル。
彼らの最盛期は1970年代。「サンド・バギー/ドカンと3発」は、その最も脂が乗りきっている時期に公開された代表的作品。
二人の役どころはオフロードレーサー。レースシーンを皮切りにバイクチェイスや屋内カーアクションなどが散りばめられた、彼らのフィルモグラフィでも屈指のクルマ映画でもある。

邦題にもなっているプーマのデューンバギーと並んで本作でメインを張っている車がフォード・エスコートMk1のラリーモデル。
フォード・コーティナ(コルチナ)なんかと同様に、垢抜けない大衆車のボディに手強いエンジンを搭載した"羊の皮をかぶった狼"系の一台だ。
その見かけに反して当時のラリー競技でブイブイ言わせたマシンで、現行のフォード・フォーカスにその系譜は引き継がれている。

冒頭のオフロードレースシーンに、バッドとテレンスが揃ってこの車で参戦。
テレンスはカーナンバー1の白ボディ、バッドはカーナンバー3の赤ボディ。
バッドの赤いエスコートはマフィア一家のパーティーに殴り込んだ室内暴走シーンでも大活躍だ。

エスコートMk1のラリー特別モデルは勝利したレースにちなんで"メキシコ"の異名が授けられているが、その縁からかメキシコを舞台にした『Forza Horizon 5』では、掘り出し物のスペシャルレストアマシンとして登場。
そしてバッドとテレンスの根強い人気を反映するように、デザインストアフロントで検索すれば「サンド・バギー/ドカンと3発」で二人が乗っていた車のデザインが山のように出てくる。

掘り出し物ミッションカーなので、誰もが手に入れながらガレージの肥やしになってる率も高そうなエスコートだけど、このバッドとテレンス仕様や各種ラリーレプリカスタイルなど、デザインの弄り甲斐が結構ある車なので、時々はメキシコの道路に繰り出させてやってみてはいかがだろうか。
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2022/01/14 | Comment (0) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |