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- 【Test Drive Unlimited】一期一会のオアフ [2015/11/09]
- 【Test Drive Unlimited 2】安心のカマボコハウス [2014/03/17]
- 【ル・マン24アワーズ】我が家6時間耐久レース [2013/06/23]
- 【Demolition Racer: No Exit】 [2013/04/06]
- 【Test Drive Unlimited 2】イビサの明けない夜 [2012/11/11]
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8年ほど昔のこと、ハワイのオアフ島に住んでいたことがある。その後は地中海のイビサにもちょっと。
コロラドや南欧も訪れたことはあるが、あれはフォルツァホライゾンというお祭りに参加する立場のストレンジャーだった。決して現地に住んでいたわけではない。
オアフにいた頃はとにかく最高だった。できないことはほとんどなかった。
ホノルルの高層マンションや海沿いのコンドミニアムを根城にし、めくるめく高級車をとっかえひっかえ乗り回した。
家とクルマはオトコの甲斐性を指し示す永遠のバロメーターだ。その二つがもう思うがままだった。

助手席に女っけが欲しければ、街に出て拾ってくればいい。
ベンツAMGやヴァンキッシュの助手席を提示されて、素直に応じない女性がいるだろうか?(いたりしたんだよなぁ、これが)
もっともそれらの女性たちには、彼氏との待ち合わせ場所への体のいい足にされていただけのような気もするが……。
交通違反のキップは、まとめて資源ごみに出せるくらいたくさん切られた。レプリカ平等院ではあてどもなく人待ちした。

タンタラスの丘でのオープンレースの最中、ヘアピンカーブでポルトガル人にオカマを掘られ、互いに母国語で罵り合いを始めたりもした。
ハイウェイでサリーンをアクセルベタ踏みでかっ飛ばしていたら、段差で跳ね上がってガードレールを越え、そのまま太平洋にダイブしたりもした。
カーナビの助けも必要ないくらい、オアフの道という道を隅々まで走りこめば、そうしたお膳立てを受けていない突発的イベントに、いくらでも行き当たれる。

オアフに来て最初にハンドルを握ったクルマは、レンタカーのサターン・スカイだ。
このレンタカーシステム、個人的にはかなり気に入っていたのだが、続編やその他のオープンワールド系ドライブゲームに引き継がれなかったのが惜しまれる。
コントローラという名のハンドルに手をかけながら、なんどもそのまま居眠りしそうになったのも、このハワイ生活での忘れがたい想い出だ。
普通のゲームで眠気を誘うなんて言ったら、それはもうDisの言葉だが、『Test Drive Unlimited』の場合はちょと違う。

パイナップル畑を貫く、どこまでも真っ直ぐな道。フロントガラスから差し込むのは、うすぼんやりとした陽の光。
そんなシチュエーションの中でクルマを転がしていたら、それはもう、うつらうつらとしてくるのは自然の摂理というものだ。
眠気を噛み殺しながらの運転。それでも風景はどこまで行っても変わらない。倦怠な、それでいてどこか充足感のあるドライブの手応えが、確かにそこにはあった。

それらすべても、今ではもう過ぎ去りし日の懐かしい想い出だ。
オアフのそこかしこにオレの家はセーブデータとしてまだ残っているし、ガレージに詰まったクルマのラインナップもあの頃と同じままだ。
でも、昔と同じようにアクセルを踏み込んで繰り出してみても、それは過去の楽しい記憶の反芻でしかない。
2012年のサーバー閉鎖と共に、このバーチャルのオアフ島は時を止めた。
世界中から集まっていたクルマ好きのすっとこどっこいどもは、みんな揃ってその繋がりを断たれた。
それはもうリゾードドライバーたちによって隆盛を極めたかってのオアフではない。
あの胸ときめいた黄金の日々は二度と帰ってこない。今はもう時を止めたオアフをたまに流したりしながら、この奇跡のような大傑作ゲームを懐かしむことしかできない。

8年ほど昔のこと、ハワイのオアフ島に住んでいたことがある。
オアフにいた頃はとにかく最高だった。できないことはほとんどなかった。
心躍るドライブと、数多の出会いや別れと、様々な発見やハプニングの毎日に囲まれていた。
一生をかけて付き合えるゲームなんてありはしない。本当にステキなゲームとの出会いは、常に一期一会だ。
『Test Drive Unlimited』は、その一期一会の大切さをオレの心に刻み込んでくれた。
わずか数年の付き合いだった。でもオレはこのゲームことを一生忘れはしないだろう。
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2015/11/09 | Comment (0) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |
いいクルマにいい家という男の二大欲求。
甲斐性なしにとっては、貧乏な子供の前にあるショーウィンドウのトランペット並みに手の届かない存在だが、それを現実に成り代わって取得してくれるゲームに『Test Drive Unlimited』がある。
しかしゲームの中で、いくら人も羨むような大邸宅を手にすることができるといっても、人の想像力や妄想力には、おのずと限界がある。

『Test Drive Unliited 2』において、プレイヤーに最初に与えられるのは、小さく薄汚いトレーラーハウス。
ワンルームマンションにも見劣りするような広さと、通りを走るクルマの騒音がダイレクトに飛び込んでくる劣悪なロケーション。
そんな環境に押し込まれながら、「よし、オレはここから成り上がって、今にでっかい家とガレージいっぱいの高級車を手に入れてやる!」と奮起させることが、この最初の家が持つ本来の役割なのであろうが、オレみたいな向上心が欠如した人間は、「いや、何だったらここで充分っすよ」と、落ち着いてしまいそうになったりするのだから、実に困ったもんである。

それもこれも『TDU2』に出てくる不動産物件に、中庸という言葉が存在しないのがいけない。
イビサのトレーラーハウスやオアフのカマボコハウスからステップアップしようと思って不動産屋をあたってみると、あるのはトレーラーハウスから急激にグレードアップした豪邸ばかり。
モデルルーム巡りをしたことのある方なら、お分かりになると思うが、こういった物件巡りをするときは、そこで自分が生活している様子などを、実際の家を前にして思い描き頭のなかでシミュレーションするのが常だ。
だが『TDU2』の豪邸群は、あまりにも自分がイメージするマイホームのキャパシティを越えすぎていて、非現実的で実感がまるで湧かないのだ。

庭にデカいプールだとか、テニスができそうなくらい広いリビングとか、それもうオレの辞書にある家の範疇を思いっきり逸脱してるから。家の中を滝が流れてるとか、オレさっぱり意味がわかんねえし!
住む家によって成り上がりの過程を表現しようというのなら、もっとこうワンルーム→1LDK→2LDKなんて具合に、分かり易くレベルアップしていってくれよ!

そんなワケで、イビサとオアフのあちこちに豪邸を手に入れて、そこを我が家と仮定しようにもまったく気が休まらず(こういう家に平気な顔して住める奴は、絶対カタギじゃねえって!)、結局落ち着き先となるのは、オアフにおける最底辺の家、最初のカマボコハウスなのであった。
質素なキッチンに殺風景なトイレ・シャワー周り。レンジでチンした冷凍ピラフを手に、物憂さげにカウチに座り込み、つまらないテレビを眺めながら何の感動もなくそれを胃の中に納めて、惰性でたったトイレで便器に黄色い飛沫を放ちながら、窓から雨に濡れた道路をぼんやりと眺める。

思い立ったように、唯一の自慢であるインプレッサで繰り出してみても、助手席に座ってくれるような気の利いた女の子をひっかける見込みなんかありゃしない。
怠惰でろくでなしな日常生活が、まるで現実のようにイメージできるカマボコハウス。白亜の豪邸なんかより、よっぽど居心地のよい住環境。
唯一のネックといえば、最底辺の家のくせして現実のオレの家よりもリビング面積が遥かに広いことであろうか。キネクトとか楽々できちゃいそうじゃん、この広さ!
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2014/03/17 | Comment (0) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |
初夏のサルトサーキットが一日中エンジンの轟音に包まれる同じ頃、オレの家でも毎年恒例のモータースポーツゲームの祭典が開催される。
年に一度の風物詩、我が家6時間耐久レースの幕開けである。
ル・マン24時間耐久レースの中継は、その性質上、始めから終わりまで熱心に画面に見入るわけにはいかない。
その視聴スタイルは、自然と何かをしながらになりがちだが、インフォグラムのレースゲーム『ル・マン24アワーズ』の長時間モードを遊びながらというのは、その中でも最も気の利いた"ながら"のスタイルであろう。

テストドライブシリーズの一角(原題は『Test Drive Le Mans』)でもあるこのゲームが、その名を馳せるのは、やはり実際のル・マンと同様に24時間クルマをぶっ通しで走らせるモードの存在が大きいが、さすがに交代要員が居ない現実を前にしては、この24時間モードは、おいそれと手を出せるシロモノではない。
そんなわけで、我が家で毎年行われているのは、それに次ぐ長丁場の6時間モードだ。4分の1とはいえ、これだって実は相当なもんである。

長い直線とシケインだけで構成されて、割と変化に乏しいサルトサーキット。ここをドリキャスコントローラを握りしめて走ってみれば、向こうのテレビ画面に映る実際のル・マンドライバーたちの辛さやプレッシャー、そしてル・マンの怖さが、初めて身に染みて理解できることだろう。
こうも直線ばっかのサーキットを何時間もぐるぐるしてると、集中力も途切れがちになって、ついこう、うつらうつらと………、って、目の前にシケイン! あぶねえええええ!

サルトサーキットはホント危ないコースだ。長い直線につい調子ぶっこいていると、足下を掬うように急にシケインが現れる。
それでも最初の1時間あたりは、ダンロップシケインを抜けたら次は高速S字コーナーなどと、コースレイアウトを頭に叩き込めているからまだいい。
しかし2時間もそこをぶっ通しで走り続けていると、コースを体で覚えるなんて段階を通り越して、同じとこをぐるぐると回り続けた挙げ句に頭の中はバターと化して、もう何も考えられないようになってくる。
そして集中力が途切れた頃合いを見計らったかのように押し寄せてくる眠気。そんな状態に長い長い直線とシケインのコンボは、もう罠みたいなもんである。

これで抜きつ抜かれつのレース展開にでもなりさえすれば、多少は集中力も維持できるのだが、このゲームは序盤のうちは30分くらいかけてようやく順位を一つ上げたり下げたりし、中盤を過ぎるとその順位も完全に固定してしまうという、いかにも現実の耐久レースらしいバランスに仕上がってるときてる。
ここ2時間のあいだ、オレ以外のクルマの姿は、周回遅れのこちらをぶち抜いてくプロトカー勢しか見当たりません。他のGTカー勢は、一体どこを走ってるんでしょうか!?

車体ダメージやタイヤと燃料以外の消耗要素がないのは、このゲームに感じる数少ない不満だが、しかしそれも長時間モードを走ってみれば、さほどこだわるポイントではないことに気づく。
このゲームで耐久力を試されているのは、車体ではなくプレイヤーの精神力。クルマの部品の代わりに摩耗するのは、プレイヤーの集中力なのだから。
ゆったりと遷ろう時間。少しずつ夕陽に染まるサルトサーキット。ぽつぽつと照明やテールランプが灯りだし、やがて日没を迎える中で、地味に淡々とレースは続く。
テール・ツー・ノーズの攻防とも、1秒を争うピットワークとも無縁な、ただおのれのマシンを1分1秒でも長く堅実に進ませる耐久レースの果てに待っているゴールは、例え周回遅れを何回喰らおうとも格別のモノである。ル・マンでは、走り通すことこそが勝利なのだ。

発売から10数年が経過した今でも、耐久レースのゲーム化作品としては、もっとも成功したゲームの地位を守り続ける『ル・マン24アワーズ』。
日本ではPS2版とドリームキャスト版の二つが発売されているが、反発力の強い堅めのトリガーを、数時間にわたって延々と引き続けることを余儀なくされ、精神力のみならず指先の耐久力をも試されるドリキャス版の方が、ル・マンの姿をより一層、真に味合わせてくれることだろう。
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2013/06/23 | Comment (2) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |
古いレースゲームを遊んでいると、家庭用機に於ける車のゲームは、ドリームキャスト以前と以後で一つの区切りができているように感じる。
ドリームキャストより前のレースゲームは、今遊んでみると相当に辛い。それはビジュアルも要因の一つではあるんだけど、それよりも大きいのはデバイスの問題だ。
アクセルとブレーキの操作をそのまま再現できる左右トリガーキーの存在は、それくらい革命的だった。トリガーキーの恩恵をもっとも受けているジャンルは、シューターではなくレースゲームだ。

それもあってか、ドリームキャストはレースゲームの意外な宝庫となっている。
定番の『セガラリー2』に『F355チャレンジ』。消滅してしまったCARTを題材にした『スーパースピードレーシング』やUBIの密かな傑作『スピードデビル』。それからレースゲームではないけれど、『東京バス案内』なんかも、トリガーの存在があったからこそ成立したようなゲームだ。
日本では未発売に終わった作品にも、レースゲームは目白押しだ。『PGR』の前身『Metropolis Street Racer』にアクレイムの『Vanishing Point』、それからPitbull Syndicate時代の『Test Drive』シリーズ。
そしてこの『Demolition Racer: No Exit』も、そのPitbull Syndicateが手がけたレースゲームだ。

Pitbull Syndicate時代の『Test Drive』シリーズ(4~6、そしてPS2の無印Test Drive)は、良きにつけ悪しきにつけ、とにかく大味なところが特徴だったが、この『Demolition Racer: No Exit』は、『Test Drive』シリーズと違い、Pitbull Syndicateの大雑把な仕事が良い方向に作用した例だ。
何せライバル車をぶちかましたり、押しのけたり、ブーストダッシュで特攻かけたりしながら、アバウトにゴールを目指すデモリッションレースと、十数台の車が一斉にぶつけ合いバトルロイヤルを繰り広げるデモリッションダービー。大雑把の国から大雑把を広めに来たような大雑把レースモードの二本立てなのだから。

『Test Drive』シリーズでは、つい「もっと丁寧な仕事しろよ!」なんて文句が出てしまった、Pitbull Syndicate特有の、ぶつかる前からひしゃげているような車のフォルムも、デモリッションダービーが舞台ならば、それほど違和感はない。
『Test Drive 4』からずっと、がさつな男の手料理みたいなレースゲームを生み出してきたPitbull Syndicateは、この後にMidwayに吸収されてしまうのだが、そこでまた作り上げたのがヴィン・ディーゼルの『Wheelman』だったりするのだから、ホント呆れるくらい終始一貫した人たちである。
<海外版 / 日本のドリームキャスト本体では動作しません>
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2013/04/06 | Comment (0) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |
明けない夜はない。
それは彼女居ない歴=年齢の人や、度を越した暗黒期を迎えている横浜DeNAベイスターズファンみたいな、未来の見えない八方塞がりの日々を送る人々に、ほのかな希望をもたらす言葉だったりします。
日が沈んだら、やがては反対側から昇ってくる。それは永遠に不変な自然の摂理であるように思えるかもしれません。
しかし、そんな常識に反して、明けない夜というのは確かに存在するのです。
事実、ここ『Test Drive Unlimited 2』のイビサでは、もうかれこれ一週間近く、ずっと夜のままという異常事態が続いているのですから。

こうして空からぴくりとも動かないお月様を見上げて、もう何日目になるのでしょうか。
私がそれに気づいたのは、いつものように交通規則を守りながら、イビサタウンの街中を、たらたらと流していたときのこと。
イビサタウンの夜景や、闇に染まるイビサ港を横目に、ドライブを楽しんでいた私でしたが、やがて結構長々と走っているのに、夜が一向に明ける様子がないことに気がつきました。
訝しく思い、ポーズボタンを押して時計を確認してみると、時刻は午前0時ちょうど。

私もここに来て、もう長いことになりますから、『TDU2』の時間感覚というのは、もう体に染みついています。あれだけ走り回って、かなりの時間が経ったのに、まだ0時のままというのは、いくらなんでもおかしい。
それからまたしばらく走り回り、様子を見て再び時計をチェックすると、時刻は午前0時のまま。ちょっと、この世界、時間が止まっちゃってる!?

これはイビサだけの現象なのか。それを確認するために、空港からオアフに飛んでみると、オアフの空には沈みかけた太陽がまだありました。
よかった。オアフには、まだきちんと昼間が訪れるようだ。時刻を見ると夕方の18時。そろそろ夜の帳が訪れる時間帯です。
しかし、それからしばらくホノルルの市街を走り回っていても、一向に日が沈む気配がありません。再び時刻をチェックすると18時のまま。

オアフは永遠の昼。イビサは永遠の夜。一体どうなっちゃってるんでしょうか。
イビサのクラブ界隈に蠢くナイトピープルたちは、「永遠のオールナイトだぜ!」とアガってるかもしれませんが、延々と立ちっぱなしを強いられるパチャのドアマンにとっては、たまった話ではありません。
これはXBOX360版サーバーだけの現象なのでしょうか。それともPC版やPS3版にも、似たようなことが起こっているのでしょうか。
そしてこの事態に関して、ATARI及びEDENからの公式なコメントは、一切ありません。ちなみにTDU2の公式ツイッターアカウントは、今年の4月辺りを境に、まったく息をしていません。
もしかして我々はTDU1のようにサーバーが終了するその日まで、永遠にこの月明かりの下に、夜の虜囚として留め置かれていなくちゃならないんでしょうか。
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2012/11/11 | Comment (4) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |