FC2ブログ
 

ボンクラ360魂クロスカルチャーゲームブログ 

このページの記事目次 (tag: スポーツゲーム の検索結果)

total 9 pages  次のページ →  

【Toro】TORO ‐牛との戦い‐

   ↑  2021/01/04 (月)  カテゴリー: XBOX ONE
210104007.jpg
「牛が出てくるゲームは良ゲー」なんてフレーズを随分前から見かけるようになって、それがまた丑年なもんだからあちこちで再燃しているが、もちろんそうと限ったわけはなくて、中には「お前、これを遊んでからそのセリフをもう一回言ってみろ!」なんてゲームも当然あったりする。
オレは基本的に「クソゲー」「神ゲー」みたいな言葉を使うのが好きではないんだけど、この自称闘牛シミュレーター『Toro』は、「このクソゲーを作ったやつ、ただちにオレに5ドル返せ!」と、脊髄反射のセリフを吐かせた一作だ。
210104003.jpg
牛と人が対峙するスペイン伝統の闘牛も、最近ではかなり肩身の狭い存在になっていて、実際に禁止される地方も相次いでいるようだが、まあぶっちゃけあまり趣味の良い見世物ではないことだけは間違いない。
そんな伝統と倫理の間で揺れる闘牛士が、今のプレイヤーの仮りそめの姿だ。
どんな競技にも階級というものはある。闘牛士といえば刺繍で彩られた美しい衣装が思い浮かぶが、キャリアモードを歩み始めたばかりのプレイヤーはまだ質素な姿。牛と向かい合うフィールドも石垣で囲われただけの練習場みたいな場所だ。
210104002.jpg
しかし場所に関わらず対峙する相手が気の荒い牛である事実に変わりはない。
そんな危険な動物を前に布切れ一枚手にあくまで優雅に立つ闘牛士。ナイフのように鋭利な角と共に突進してくる500キロ超の巨体。
これをひらりと躱すのはタイミング良いボタン入力だ。適当な間合いでコマンド表通り左トリガー+Xボタン×2。
しかしボタンを押したにも関わらずオレの闘牛士はぴくりとも反応しない。
そこに容赦なく突っ込む牛。大変だ、血生臭い大惨事だ!
210104005.jpg
……なんてことは一切なく、牛に突っかけられた闘牛士はラグドール挙動でぐにゃりと崩れ落ちたあとは、しばらくしてまた何ごともなかったように無気力に立ち上がるのであった。
さらに突っ込む牛。ぴくりとも反応しないボタン入力。ぐにゃり。さらに突っ込む牛。ぴくりとも反応しないボタン入力。ぐにゃり。さらに突っ込む牛。ぴくりとも反応しないボタン入力。ぐにゃり。×6。
せめて闘牛士に体力ゲージみたいなものがあって、それがなくなればゲームオーバーになる仕様であったら、オレもこの不毛な繰り返しにケリをつけることができるのだが、それさえ望めないとは闘牛とはなんと無慈悲な競技なのだろうか。
210104004.jpg
なにしろ入力指示の表示はおろか、モーションや予備動作の類が一切無いのだから、牛を躱す技の入力タイミングを掴むことが一苦労どころの騒ぎではない。
こうして危険と隣り合わせの緊張感なんかカケラもない、諸行無常すら感じさせるカポーテを無駄に繰り返した後は、派手な銛を打ち込んで牛を弱らすパート、そしてクライマックスとなる牛に剣でトドメを差すテルシオ・デ・ムエルテと、一応闘牛のルーチンはなぞってはいるのだが、やることと言えばただの作業と化したQTE。
210104001.jpg
各々の動作やクライマックスでさえも、特別のアクションや演出の類はこれっぽっちも用意されておらず、一通りのイベントを終えたあとの無力感といったらハンパではない。
先のステージに進むたびに華美な衣装やより大きな会場がアンロックされるのだが、その程度の進捗では焼け石に水もいいとこである。
プレイしているうちに自分がどんどん無表情になっていくのが鏡を見ずとも手にとるように分かる、まるで動物愛護団体が闘牛の無益さを訴えるために作ったかのようなゲームだ。
幸いなことにXboxの国内ストアでは未発売だが、Playstation storeでは『TORO ‐牛との戦い‐』というやる気のない邦題でダウンロード版が販売中である。

この記事に含まれるtag : スポーツゲーム 

(記事編集) https://bonkura360.blog.fc2.com/blog-entry-2970.html

2021/01/04 | Comment (0) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |

【ペブルビーチ ゴルフリンクス スタドラーに挑戦】

   ↑  2019/11/25 (月)  カテゴリー: セガサターン
191125009.jpg
数日前にTwitterで局地的に盛り上がったタグ、#セガサターン25周年。
25周年って言葉にまずく頭がクラクラしてくる。いまの学生さんにとっては生まれる前、ぶっちゃけもう歴史上の出来事みたいなもんである。
じゃあ1994年って他に何があっただろうと振り返ってみると、グリーン・デイの"ドゥーキー"やシャンプーの"トラブル"がリリースされたていた。カート・コバーンが死んだのもこの年だ。ワオ! これ全部いまや歴史年表の話題!
191125008.jpg
それなのにいつまでの、やれサターンだプレステだと言ってる場合でもない気もするが、そう言えば先日書店に行ったときに、この時代の懐かしゲーム本が溢れていたのにちょっとびっくりした。
まあこれなんかは、その近くに平積みコーナーができていた高齢者運転免許認知機能チェック本と板子一枚なのであろう。ボケる前のオタクの最後の悪あがきみたいなもんだ。
191125001.jpg
MZ-700~3DOという特殊なハード遍歴を歩んできたせいか、オレはゲーム機の覇権とか市場での勝ち負けみたいな話題にホント関心がないのだけど、それでも当時のシェア争いが、ゲームハード史上でもっとも勝敗を問われた戦いであったとは理解している。
プレステとサターン、その力と勢いはこれまでのハード市場戦争でもっとも拮抗しているように(傍からは)見えた。
それくらい発売当初のセガサターンは勢いがあった。
3DOのソフトが売ってないかと訪れる先々で店頭に並ぶ、金のデザインに統一されたサターンの本体や周辺機器の箱のまばゆさときたら!
そんな羨望のまなざしをちょっと下のソフトコーナーに向けると、そこにはどういうわけだか布川敏和やスタドラーという謎のおっさんの顔が並んでいて、「あれ? この辺3DOとたいして変わらなくね?」と、ちょっぴり安心するのであった。
191125003.jpg
村越正海に井出洋介、坂東正明にジョン・マッデンなど、ゲーム界隈ではお馴染みな"そのジャンル限定では有名人だけど、世間ではちっとも一般的じゃない人"。
このソフトに名前を冠するクレイグ・スタドラーもゴルフの世界ではビッグネームなのだろうが、ジャンボ尾崎や岡本綾子ならまだしも、「挑戦」と言われても困惑するしかないネームバリューであることは確かだ。
サターンの初期ラインナップを飾る大切な作品に、なぜそんなスタドラーを前面に押し出したのかは謎だが(面白いことにこれの北米版は、そこまでスタドラーの存在がプッシュされてるわけではない)、実はオレにとっては『バーチャファイター』と一緒に購入した"サターンの最初のソフト"だったりする。
なんで買ったのかと言われれば、早々と値崩れしてめちゃくちゃ安かったという理由だけだが。
191125005.jpg
発売元はセガだが、『遥かなるオーガスタ』から始まるT&Eソフトの3Dゴルフシミュレーションシリーズのラインナップ。
このシリーズ、舞台となるゴルフ場を変えながら他機種に渡って派手に展開していたので、お馴染みの人も相当多いだろう。
シリーズ過去作との大きな違いはゴルファーとキャディーが実写取り込みになっていること。
そして実は3DOのロンチタイトルだった『ペブルビーチの波濤』とほぼ同内容だったりする。違いはスタドラーのフィーチャーだ。
191125004.jpg
そんなわけでオレのサターン発売当初のイメージは、金に統一されたパッケージデザインの強烈なイメージ、そして『バーチャ』と布川敏和とこのスタドラー。
ふっくんとスタドラーに多少の不安を覚えながらも、この段階でのセガサターンは、セガ党でない人間にも「ひょっとして今回はイケるんじゃないの!?」と錯覚させるだけの勢いがあったのだった。

この記事に含まれるtag : スポーツゲーム 

(記事編集) https://bonkura360.blog.fc2.com/blog-entry-2849.html

2019/11/25 | Comment (0) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |

【Mike Tyson Boxing】タイソン暗黒時代

   ↑  2019/04/06 (土)  カテゴリー: PS1
190406002.jpg
マイク・タイソン、任天堂と『パンチアウト!!』に物申す!
Nintendo Switch Onlineのファミコンタイトルに新たに加わる『パンチアウト!!』に対して、元統一ヘビー級チャンピオン、マイク・タイソンが「オレがいねえじゃねーか!」とTwitter上で軽口を飛ばして、ちょっと話題になっている。
『パンチアウト!!』と言えばマイク・タイソン。そんな常識も過去のものとなって久しいが、しかし当時のタイソンには、後乗せで著名人キャラを看板に据える、任天堂らしからぬ力業も充分許せてしまえるくらいの知名度と強さと輝きがあったのだ。
190406003.jpg
ファミコンソフト『マイクタイソン・パンチアウト!!』が登場した前後は間違いなくタイソンの全盛期。
マービス・フレージャーやミッチ・グリーンをボコり倒していた頃から、マイケル・スピンクス相手の統一王座防衛戦にかけての時期だ。
その期間、僅か2年弱。一時代を築いた印象が強いボクサーにしては、あまりに短い全盛期かもしれない。
190406005.jpg
ファミコン=NES時代の終わりと共にタイソンの黄金時代も終焉を迎え、スーパーファミコンやメガドライブ期のボクシングゲームのタイトルを飾るボクサーは、そのタイソンに土をつけたジェームス・ダグラスやイベンダー・ホリフィールド。ジョージ・フォアマンやリディック・ボウらになった。
その間のタイソンと言えばビジネス絡みや私生活でトラブルが続き、挙げ句の果てにレイプ騒ぎでムショにぶち込まれる始末。
そして時代がPSやサターンなどのCD-ROM機に移ると同時に出所したタイソンはヘビー級戦線の最前線にカムバック。
190406004.jpg
ところがそこでかつての統一チャンピオンがやらかしたことと言えば、ホリフィールドの耳を食い千切ったり、フランソワ・ボタにアームロックをかけて、ブチ切れたボタとラウンドが終わっても殴り合いを続けたり、オーリン・ノリスをラウンド終了を告げるゴングが鳴った後にぶん殴っちゃったりと、もうむちゃくちゃの限り。
そんな遂にリングの上にまで大混乱を持ち込んだタイソンと契約してゲームを一本作ろうと思ったCodemastersには、タイソン時代が再び来るという甘い目算があったのだろうか。
190406007.jpg
『マイクタイソン・パンチアウト!!』から13年後。タイソン暗黒時代の真っ只中にプレステで登場したのが、この『Mike Tyson Boxing』。
登場するタイソンときたら、暗黒時代を象徴するかのような邪悪なオーラを放っている。
目なんか完全に飛んじゃっているじゃん! もし夜道でこんな人に出会したら、オレは即座にパンツ以外の着ているもの全部と有り金を差し出して土下座してるね!
タイソン以外のボクサーはすべて架空のオリジナルボクサー。そしてそのいずれもが、タイソンに負けず劣らない暗黒な香りを身に纏っている。
どいつもこいつもフェイタリティで相手の脊髄を引っこ抜いても、ちっともおかしくないような連中ばかりだ。
190406008.jpg
PS1時代特有の薄暗くドロッとしたポリゴンビジュアルが、暗黒の雰囲気をさらに強調する。
邦題をつけるならば『マイク・タイソンの暗黒地下ボクシング』なんてあたりが相応しいような、やたらとダークなボクシングゲーム。
しかし肝心の試合に移ると、画面は真上からの見下ろし視点に移行し、まるでATARI2600版『Boxing』のような原始ボクシングゲームに先祖返りしてしまうのであった。おい、これって2000年に作られたゲームのはずだろ!?
ゲーム創成期に逆戻りしたかのような質素なボクシングゲームだが、タイソンのパラメーターだけはズバ抜けて強いので、これで並み居る悪党ヅラの連中を、片っ端からバービックやスピンクスみたいな目に遭わせてやれるのが、このゲームの唯一のセールスポイントと言えるかもしれない。

<北米版 / 日本のPS本体では動作しません>

この記事に含まれるtag : スポーツゲーム 

(記事編集) https://bonkura360.blog.fc2.com/blog-entry-2822.html

2019/04/06 | Comment (0) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |

【Blitz The League】極道アメリカンフットボール

   ↑  2018/02/13 (火)  カテゴリー: XBOX 360
180213002.jpg
統括する団体からの認可を受けられないのは、プロスポーツを扱うゲームにとってかなり致命的なことだ。
いにしえには「くわわ」だの「おみあい」でみんな納得していたが、どこかが許諾を獲ってきて実名を使い出すとそうもいかなくなる。
そのうち名前どころかチームカラーに準じた色を使うのも差し障りが出てくる時代となってきた。
フットボールはアメリカ人にとって最大の娯楽。自然アメフトを扱ったゲームは、どこのメーカーにとってもドル箱の存在となる。
今はなきMidwayの『NFL Blitz』シリーズもその一つ。初代PSの頃から定期的にシリーズ作を送り出し、それは同社の屋台骨を支えてきた。
180213006.jpg
しかしMidwayと言えば、あの『Mortal Kombat』の張本人。
いくら実在のプロスポーツを扱うと言っても、あそこが素直にゲーム化するわけがない。
フィーチャーしたのは現実離れしたスーパープレーやプロレス技同然のラフプレー。早い話がエクストリームな『超人ウルトラベースボール』みたいなもんである。
スゴいことにMidwayは、ホッケー、野球、サッカー、バスケなど、自社のスポーツゲームのほぼすべてを、この路線で突っ走った(サッカーものの『Red Card』は国内PS2でも発売された)。
そしてプロレスのデスマッチが際限なく過激化するように、『Blitz』もシリーズを追うごとにエクストリームの度合いを強めてゆく。
180213004.jpg
そして当時の最新鋭機Xbox 360の発売と共に満を持して登場したのは本作『Blitz The League』。
しかし表現力の向上と共にさらに過剰となった、フェイタリティもどきの負傷シーンや、選手たちがことあるごとに吐きまくるF-Wordの数々に堪忍袋の緒がついにブチ切れたNFLは、Midwayにライセンスを発行しないことを通達。
ライセンスが命綱とも言えるアメフトゲームに降って沸いたこの事態に、Midwayは窮地に立たされるが、まぁ自業自得っちゃあその通りである。
180213005.jpg
架空のリーグ、選手を余儀なくされたMidwayは、二人の元NFLプレイヤーをこのゲームの看板に据えてきた。
ビル・ロマノフスキーとローレンス・テイラー。テイラーはWWEレッスルマニアのリングでバンバン・ビガロと闘ったことで、プロレスマニアにもその存在を知られているだろう。
そしてロマノフスキー。アダム・サンドラー版の「ロンゲスト・ヤード」で、看守チームの一角を勤めていた男だ(看守チームの他のメンバーはストーンコールドにケビン・ナッシュ。ちなみに囚人チームの主な面子はサンドラーにクリス・ロック、そしてボブ・サップ。オレなら看守チームの勝ちに千ドル賭けるね!)。
180213003.jpg
さらにこのロマノフスキーは、あの荒くれ人間の宝庫であるNFLに於いて、一、二を争うほどの気性の荒さで知られた生粋のミーンマシーン。
分かりやすく言うと張本勲と星野仙一をメインに据えた野球ゲームみたいなものだ。もっともLTとロマノフスキーの前では、あの二人ですら愛らしいパグ犬に見えてくるかもしれないが。
チュートリアルではLT自らが四文字言葉を連発してゲームの基本を優しく(?)ガイド。もうこの時点でプレイヤーは、海兵隊に無理矢理配属された新兵のような気分になってくる。
そしていざ試合に移ると、相手チームのレシーバーをとっ捕まえれば、ダメ押しとばかりにジャーマンスープレックス。
ハードヒットの末に選手が負傷すれば、そこに嫌がらせのように挿入される骨折のリアルタイムレントゲン写真。
180213007.jpg
そしてことあるごとに入る、F-Wordを撒き散らしての挑発や恫喝のムービー。
こんなもんを実在の選手でやられたら堪ったもんじゃない。NFLのライセンスをめぐる判断も、そりゃ妥当だろう。
そんなわけでスポーツゲームとしては前代未聞のマチュア指定と相成った『Blitz The League』。
2008年には続編の『Blitz The LeagueⅡ』もリリースされたが、やりたい放題が祟ったのか、やがてMidway自体が倒産の憂き目に追い込まれる。
そしてこのシリーズの知的所有権を受け継いだのは、よりによってアメフトゲームで最大のライバルであったEA。
EAはかつての競合相手を『マッデンNFL』とは一線を画したアーケードライクな別路線と位置づけ、ぬかりなくNFLのライセンスを獲った上で配信専用タイトル『NFL Blitz』として送り出したのであった。

<国内版未発売>

この記事に含まれるtag : スポーツゲーム ミッドウェイ 

(記事編集) https://bonkura360.blog.fc2.com/blog-entry-2744.html

2018/02/13 | Comment (2) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |

【ゴルフナビゲーター Vol.1 ~カレドニアンゴルフクラブ~ ~総武カントリークラブ 総武コース~】

   ↑  2016/05/27 (金)  カテゴリー: PS2
160527006.jpg
"今日のテンションを決める大切な1番ミドルホール。真ん中に待ち構えるバンカーがくせ者に見えるが、むしろこれを避けようとする意識が働くと、右のラフに打ち込んでしまう。それはオレが昨夜さんざんやらかしたから身に沁みている。
取引先もやはりこのバンカーが気になるようだ。フェアウェイの右を狙おうとしている。
マズい。しかし部長のあんぽんたんはそんなことを気にもせずに、どうでもいい天気の話に終始している。空が晴れたのはお前の手柄じゃねえ。
やはりここはオレがどうにかするしかない。素振りとイメージショットを繰り返す取引先の斜め後ろに近づいたオレは、さりげなくこう呟いた。
「ティーショットはあのバンカーに入れるつもりで打ったほうがいいかもしれませんね」
160527004.jpg
きょとんと振り返る取引先に、オレはさらに続ける。
「あのバンカー、近いように見えますが意外と距離があります。ちょうど手前に落ちますから、セカンドショットは最短距離でピンを直接狙えますよ。バンカーの右を狙うと、かえってドツボにはまってしまいます」
半信半疑の様子で打った取引先のティーショットは、オレの目論見通りバンカー手前のフェアウェイをしっかりと捉えた。
ボールに向かって移動する間、打って変わって関心した様子の取引先が口を開いた。
「君、このコースに詳しいね。まさかここの会員なのかい?」
「い、いえ、たまたま……、たまたまちょっと知っていたもんですから……」
そう取り繕いながら、オレは心のなかでこんな酔狂なソフトを出してくれたスパイクに感謝するのであった。
160527001.jpg
どんな場合においても実地で確認するのはとても重要なことだ。
ナポレオンやヒトラーだって、事前に一度でも冬のロシアを訪れていれば、「お前ら、あの熊公をちょっと懲らしめてこい」などと気軽に言い出すこともなかっただろう。
それぞれの地形が戦略的な意味合いを持つゴルフ場などは、実地の確認が大切な最たるものだろう。
それを怠ってキャディーなんかをアテをしていると、まったく関係のない孫の話を延々とされて収まりがつかなくなる。
やはり頼りにするのは自分しかない。しかしゴルフ場の下見というのは、増水時の田んぼの様子のように気軽に行けるものではない。
160527003.jpg
だがゼロ年代の国民機PS2とこのソフトがあれば、もうその心配は必要ない。
実在コースを再現したソフトは過去にもたくさんあったが、それらはみんなゴルフゲームの体裁をとったもの。
今度行くコースの下見気分でゲームにまったく慣れていないお父さんが手を出せば、目押しショットがまったくできなくて我が子にバカにされるのがオチだろう。
でもこの『ゴルフナビゲーター』なら、そんな心配は無用だ。
160527002.jpg
これは従来のゴルフゲームとは一線を画した、コース実践の予習を目的としたシミュレータ。タイミング目押しの要素も一応は残っているが、これはいつでもオンオフできる。
ゴルフゲームでは誰もがプロ並みのドライバーを放つ飛ばし屋だが、ここでは実際の飛距離や球クセを偽らずに入力しよう。
後はショットごとのデータ値調整で、このソフトが"当日のあなたのショット"を、しっかりと予行演習してくれるのだ。
それを活かすか活かさないかは、当日のあなた次第である。
160527005.jpg
フリーウォークモードでは、クラブハウスの外観まで再現されたコースを、好みのアングルから自在にチェック。
ここまで用意周到に予習を重ねれば、もう本番を恐れる必要はない。唯一の問題は、オレの人生においてカレドニアンゴルフクラブと総武カントリークラブを訪れる可能性が皆無に等しいことくらいだろう。
PS2の総ユーザーのうちから、実際にゴルフをプレイする人間。そこからさらにカレドニアンか総武カントリーを日常的に利用する人間と、対象を徹底的に絞りきったコンセプトが、どの程度まで商売になったのかは、ほんのちょっぴり興味のあるところであるが、ともかくこの実在コースを二つずつ収録した『ゴルフナビゲーター』シリーズ、都合四作がこの世に出たのであった。

この記事に含まれるtag : スポーツゲーム 

(記事編集) https://bonkura360.blog.fc2.com/blog-entry-2502.html

2016/05/27 | Comment (0) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |
申し訳ありません。 お探しの記事は現在、この ユーザーtag (Keyword) を設定していない可能性があります。 右の検索BOXで 再度用語を短めに入力していただくと記事が見つかる場合があります。