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ボンクラ360魂クロスカルチャーゲームブログ 

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【Dead Island Definitive Collection】地獄のソーシャルディスタンス

   ↑  2020/07/12 (日)  カテゴリー: XBOX ONE
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いよいよやって来た夏!
しかし長いこと生きてきて、ここまで気分が晴れない夏というのも他にはない。
梅雨前線はいつまでもぐずぐずと停滞し、そして再び都内で感染拡大の予兆を見せているCOVID-19。
海も、フェスも、野球場も、花火も、お祭りも望めない夏が、ここまで気の乗らない季節であったとは。
せめてサマーリゾートをゲームの中だけでもと約10年ぶりに訪れたのは、南太平洋のリゾートアイランド、バノイ島。
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ここではコロナの脅威とは無縁だ。ビーチに繰り出した人々は大いに浮かれ、夏の日差しに火照ったお姉ちゃんたちは、向こうから全力ダッシュで積極的に濃厚接触を求めてくる。
灼熱の太陽、青い海、白い砂浜、この世の楽園とはまさにこのことか。
もっともこのリゾートアイランド、コロナどころではない感染症が島中に蔓延しちゃっているのが玉に瑕なのだが……。
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ゾンビとはゲームプレイヤーが何の憚りもなく嗜虐的な暴力行為を振るえる大義名分を持った便利な存在。
その特性を生かしゼロ年代末から10年代にかけて、それまでのホラーの体裁すら放棄したゾンビ大殺戮ゲームが続々と登場したが、そんな悪趣味極まりない一連のゲームの中でも『Dead Island』は飛び抜けてバッドテイスト度が高い作品だった。
メインウエポンとなるのは銃ではなく鈍器や刃物。
シューティングというお題目に収まる銃撃と違って、撲殺や斬殺はゲームの中とは言え、そしていかに相手がゾンビとは言え、それなりに嫌な手応えを残す行為だ。
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そして『Dead Island』の斬撃は、『ソウルキャリバー』や『鬼武者』、さらに同じ悪趣味ゾンビ殺戮ゲーである『Dead Rising』にも辛うじてあったチャンバラ的スパスパ感とは無縁。
さらにタチの悪いことに四肢切断をゲームシステムに臆面もなく盛り込んでいる。
そこらに落ちている頻度が高い刃物はナタやマチェーテ、消化斧なんて類のもんばっかだ。それを振りかぶって間合いを取り、ゾンビの肩口めがけてずっばーんずぶずぶずぶ(決してすっぱーんなんて軽快な切れ味ではない)。
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返す刀で今度は反対側の腕をずっばーんずぶずぶずぶ。両腕を失ってもこっちに迫ることをやめないゾンビ。ああ、じゃあ今度は脚だ脚!
例えバーチャルとは言えこんなことばかり繰り返していたら、人間として確実にダメになっていく。
そして人をダメにすることがソファーとリゾートの役目ならば、このバノイ島は極上のリゾートアイランドってことだ。
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これ見よがしな残虐描写、救いのない展開、貧乏人蔑視、原住民差別など、これでもかと盛り込まれているバッドテイストは、映画に置き換えるとルチオ・フルチ作品などに共通するものがある。
そして南の島とゾンビの組み合わせときたら、暑さでたっぷりと腐乱しまくったゾンビが大挙登場の「サンゲリア」だ。
『Dead Island』に出てくるゾンビも南国だけに、他のゾンビゲーム以上に腐乱度が高そうなイメージだ。
ただでさえ薄着の上に灼熱の太陽で焦がされまくった動く腐肉。それがこの現世代機向けリマスターバージョン『Dead Island Definitive Collection』では、より鮮明になって勢いよく濃厚接触を図ってくる。
突き放すために繰り出すYボタンキックと共に思わず出てくるのは「ソーシャルディスターーーーンス!」の絶叫だ。
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地獄と化したリゾートビーチ、貧民街、ジャングル、そしてラストの刑務所と、バッドテイスト系映画の舞台をつまみ食いしたかのような章立ても念が入っている。
発売された2011年当時ですら、その辟易するほどの品の悪さは際立っていたが、THQの倒産と共にそのまま過去のものになるかと思ったら、IPを買い上げられてこうしてしれっとカムバック。
気になるのは頓挫したかに思えた続編『Dead Island 2』だが、こちらもプロジェクト継続中の噂が一部であったりして、そのうちこれまたしれっと姿を表したりするかもしれない。

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2020/07/12 | Comment (0) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |

【Riot Act 2】荒れ果てた街への帰還

   ↑  2019/03/16 (土)  カテゴリー: XBOX 360
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地方出身者が、シャッター街だらけになった故郷に帰ってきたときの気分は、こんな感じなのだろうか。
かつて栄華を誇ったパシフィックシティも、今ではすっかり寂れ果ててしまっている。
グエラが手下と共に陣取っていたナイトクラブも今では廃墟と化し、麗しのバイオレッタ・サンチェスの住居だった高層マンションもスラムとなっている。
ムキムキ男アルバレスが筋トレに精を出していた高級スポーツジムも、プールの水も澱むか枯れ果て、ボロボロになったテニスコートは、まるでバブルが弾けた後、開発会社に見捨てられたリゾート地のようだ。
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この大都会が、こんな荒れ果てた街になってしまったワケをオレは知っている。
ここがこうなってしまったのは、ギャングたちが跋扈したせいでも、行政が腐敗したからでもない。
数年前、この街に秩序を取り戻し市民に平和と安寧をもたらすという建前の下に、無軌道無差別に暴れ狂った一人の改造人間の仕業だ。
その男の通称は"エージェント"。すなわち、このオレの前任者だ。
そして無辜の市民の犠牲と引き換えに達成されたギャング組織の壊滅と入れ替わりに訪れたのは、テロリストの跋扈と謎のウィルスによって蔓延したフリークと呼ばれる突然変異体の群れ。
エージェンシーのトップは原因をテロリストにあるとしているが、しかし警察の上級官僚がギャングやテロリストよりも信用ならない連中であることは、現実世界でも、そして何より前作無印『ライオットアクト』でも証明済みだ。
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「我々に予算と権限を与えなかったから、この街はこんな事態になってしまっただろ?」
そんないかにも官僚じみた理屈と共に、この街に再びエージェントが帰ってくることとなった。
パシフィックシティからセルというテロリスト組織を一掃し、突然変異で狂暴種化したミュータントの根源を絶つため。
そして実際のところは、警察官僚の猟犬となることを引き換えに手に入れた権限で、治安を回復する建前のもと、前任者を上回る無軌道な暴れっぷりを極めるために。
この街のあらゆる生きとし生ける者を自由にもてあそべる。それがエージェントであるオレに与えられた権限なのだ。
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『ライオットアクト2』は、あなたが本当に『ライオットアクト』というゲームが好きだったのかどうかを試される、試金石のようなゲームだ。
『ライオットアクト』は、ほぼ完璧に近いデザインを施された箱庭の中に、アテもなく投げ出されるゲーム。
前作『ライオットアクト』には、三大ギャングの幹部たちを片っ端から仕留めて行くという、辛うじてストーリーらしきものが付随した便宜的な目標が与えられたりした。
だけどそれは、なんの目的も無しにプレイヤーをほっぽり出すのは、さすがに忍びないと感じた開発者たちによる、極めて大雑把なガイドラインに過ぎない。
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そしてこの『ライオットアクト2』は、そんなガイドラインすらもさらに大雑把になった。
だけどこのゲームの本質には一切手が加えられていない。少なくとも開発側は余計なことは一切していない。
ほんのちょっと新たな趣向を加えただけだ。それが夜になると街を埋め尽くす異形のフリークスたち。
「さすがに一般市民を無差別に大量虐殺するのは気が引けるでしょ? だからぶち殺しまくっても後腐れがないような連中を、大盛りで用意しました」
いくら何でも盛りすぎだ、この野郎!
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プレイヤーを惑わすストーリーじみたものすらも省いた『ライオットアクト2』は、真のライオットアクトフリークに向けた、極めてピュアなライオットアクト。
気ままに飛び回り、好き勝手に車を転がし、そこにビルがあるからよじ登り、死体を遠投し、豆まきのように群衆目がけてグレネードをばらまき、人の神経をわざと逆撫でしてくるナレーションに憤り、気が向いたらとってつけたようなミッションをこなし、ビルのてっぺんから夕日が沈むのを眺め、塔のてっぺんで朝日が昇るのを迎える。
そんな思いつくままの行動を、ぐだぐだぐだぐだと飽きるまで続ける至福は、しっかりと健在だ。
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初代とこの『ライオットアクト2』の大きな違いと言える部分は、ボスたちの存在なんかじゃない。
それは冒頭にも記した、荒廃した故郷に十数年ぶりに帰ってきたような寂寥感だ。そしてこれは『ライオットアクト2』の最大のチャームポイントだったりする。
どんなに荒れ果てようと、寂れようと、そこはあなたの愛する故郷だ。するべきことは山ほどある。そして、しなくていいことだって山ほどある。
だから、まずはとりあえず飛べ。そして跳ねろ。この街が活気と騒乱の日々を再び取り戻せるかどうかは、すべてエージェントの衝動任せな行動一つに懸かっているのだから。

<Xbox one互換対応タイトル>

*関連記事
【Riot Act】無責任なアスレチックランド

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2019/03/16 | Comment (0) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |

【The Crew 2】サウンドトラックはジョー・ストラマー

   ↑  2019/01/25 (金)  カテゴリー: XBOX ONE
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<♪ 先住民の保護区を売り飛ばした連中 一杯ひっかけにでも行くんだろう
  オレもいつものビールを飲んだら出ていくぜ ニューオーリンズに行けば何かがあるだろう>

Spotifyが音楽生活の主軸となって、意外なことにオレにアルバム単位で音楽を聴く習慣が戻ってきた。
CDとMP3プレイヤーが折衷していた時代は、どうしてもCDは音源を取り込むための素材だった。
プレイヤーの容量の制限などもあって、外部に持ち出す音楽はアルバムから選別した曲ばかりとなっていた。プレイリストといえば聞こえがいいが、早い話がつまみ食いみたいなもんだろう。
世に出る音楽がアルバムという単位で取り扱われ消費されるようになったのは、それほど古い話ではないし不変なものでもない。
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音楽のマーケットがデジタル化されるにつれて、アルバムという括り、概念は消滅していくんじゃないかと予測していた人もいた。オレもそう思っていたクチだ。
しかしこの世のあらゆる音楽を平慣らしするSpotifyにどっぷり漬かっていく中で、アルバムという単位はオレの中で再び存在感を大きくしている。
アルバムこそはもっとも明解でもっとも興味深いプレイリストなのだ。
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Spotifyはアルバムを呼び出すのも容易だ。レコード棚とにらめっこして一枚をチョイスし、それをターンテーブルに載っける作業も、それなりに楽しいものだったけど、CD時代にはそのテンションもだいぶ落ちてしまっていた。
目的のないゲームの中を彷徨うとき、そのバックグラウンドミュージックも、カスタムサントラ機能時代のつまみ食いシャッフルからアルバム単位へと変わっていったのも、その容易さゆえだろう。
<♪ ランパート・ストリートでこれから運試し さあバイユーの王様のお出ましだ>
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ジョー・ストラマー、……という人物にもちょっと説明が必要になってくるかもしれないが、ここではできる限り省く。
音楽史に残るパンクロックグループ、ザ・クラッシュを率い、2002年に心臓疾患でこの世から去ってしまったレジェンドだ。
もっともクラッシュの終焉はそんなに芳しいものではなかった。それまでのキャリアをぶち壊すような大愚作を最後にバンドは自然消滅。
その後ストラマーは映画に曲を提供したり気まぐれに出演したりと、浪人生活としか例えようのないキャリア生活を長く過ごすことになる。
"Earthquake Weather"は、そんな浪人期にリリースされた彼の唯一の正規ソロアルバムだ。
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セカンドキャリアとなるJoe Strummer & The Mescalerosの雛形ともなる作品だが、その構想はまだまとまりを欠き、何よりも宙ぶらりんだった彼のポジションを代弁したかのように熱量に乏しいアルバムだった。
批評的にも商業的も大惨敗を喫したこの作品によって、ジョーはまたしばらくの逼塞を余儀なくされる。
オレも当時はまだ彼にクラッシュの幻影を求めていたこともあって受け止め方に困ったけど、しかし時を経て改めて聴いてみると、意外にすんなりと入ってくる。
肩の力の抜け具合、リラックスした楽曲、そしてロードムービーのサウンドトラック的な質感。
アレン・ギンズバーグ風のドキュメンタリー感溢れる歌詞は彼の大きな特徴のひとつだが、ここではそれが何気ないアメリカの風景を傍観者のように描写している。
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<♪ 誰もがお前を複写したがる グランドキャニオンのハングライダー
  コニーアイランドは真っ暗け チャーリー・パーカーとシボレー>

発売当時は持て余したこのアルバムも、今では『The Crew 2』の最高のサウンドトラックとして機能している。
ジョー・ストラマーのアメリカ周遊記をバックに巡る、デトロイト、フロリダ、ニューオーリンズ、サンフランシスコ、そしてニューヨーク。
嵐のように時代を駆け抜けた男が、その情熱の空白期に作ったアルバム。間違っても傑作ではない。彼の溢れんばかりの才能からすると凡庸な一枚かもしれない。
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だけど"Earthquake Weather"と『The Crew 2』の旅情の組み合わせは、いささかクサいけどオレをジム・ジャームッシュ映画の登場人物みたいな気分にさせてくれる。
当時は冗長に感じた50分近いこのアルバムの長さも、とりとめもないクルマの旅には程よいボリュームだ。
西海岸から東海岸へ、『The Crew 2』で寄り道を重ねながら辿り着くには、ちょうどいい長さじゃないか。
<♪ 州境まで199カウント スカースデールには時間ぴったりに着くはずさ
  靴を磨くにも10セントかかるのは知ってるだろ?
 お前の心の痛みを癒せたら オレたちの人生なにか変わるかな>

 

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2019/01/25 | Comment (0) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |

【Grand Theft Auto Ⅴ】運命の交差点

   ↑  2019/01/08 (火)  カテゴリー: XBOX ONE
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正月早々『Grand Theft Auto Ⅴ』をXbox One版で再プレイ中。
今回は主人公のどん詰まり三人組に加えて『GTA Online』のマイキャラクターもスウィッチングしながら同時進行でプレイしているのだが、それによってより強く感じたのが『サウンドノベル 街 -machi-』との近似性だ。
複数の主人公を切り替えながら進行できるからだけではない。
ゲームの真の主人公は、無数の人々の生活と人生の容れ物となった巨大な街そのもので、表面的な主人公たちは、その容れ物の中身から特別にピックアップされた存在だ。
主人公たち以外の(ストーリー上では)脇役や、オンラインでこの街に根を下ろす世界中のすっとこどっこいプレイヤーや、街を歩くたくさんのモブキャラクターたち。
それぞれにこの街の中で人生や役割があり、プレイヤーはそれぞれの運命の管制官として機能する。
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『Grand Theft Auto Ⅲ』以降、GTAシリーズの主人公はずっと街だった。
バイスシティ、リバティーシティ、そしてロス・サントス。これらの舞台にまるで住民票をおいていたかのような郷愁を覚える人も多いだろう。
街は生き物だ。そしてその中には細胞のように無数の人々の営みが包み込まれている。
マイケル、フランクリン、トレバーだけじゃない。レスター、バリー、ラズロウ、パッキー、ソーンヒル夫人、ストーリーに深く絡む奴らから、プレイヤーによってはまったくすれ違うことなく終わるランダムイベントのキャラクター。
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街角でスマホ片手に佇む人々にブレイン郡の真っ昼間から飲んだくれてる無気力な連中。あなたがおまわりから逃げるときにうっかり撥ねてしまった不運な通行人まで。
ベンチで黄昏れているやつは、たった今ライフベンダーからレイオフを言い渡されたばかりかもしれないし、バインウッドに豪邸を構えるセレブだって、実は投機の失敗で人生の後始末を考えている瞬間かもしれない。
社会に怨念を抱く足の不自由な頭脳犯罪者、反体制気取りのマザコン葉っぱ野郎、宇宙と交信している若者にクソの役にも立たないセラピスト。ああ、そしてもちろん家庭に問題を抱えた中年元犯罪者に至るまで。
生死にいささか不平等があるにせよ、それはみんな等しくこのろくでもない街で生きる人々だ。
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そしてそれぞれとすれ違うも運命なら轢き殺すのも運命。
そんな人々のちょっとした縁の絡み合いの中には、『GTA Online』で登場するオレやあなたの分身だって当然含まれる。
素寒貧のオレが「この中のモノを全部かっ攫えたら」と妄想しながら前を通り過ぎる宝石店は、数時間前にフランクリンとマイケルが叩いた場所だ。
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キャラクターチェンジ時に、いったんロス・サントス一帯を上空から見下ろす画面に移動し、そこから当該キャラクターにズームインする過程は、そんな街で蠢く人々のささいな縁のほつれあいを象徴するような演出だろう。
ロス・サントス。星のような数の人々の日常や非日常やトラブルやハプニング、野望に欲望をパッケージングした巨大な生き物。
街のあちらではマイケルがバカ息子に振り回され、ビバリーはカメラ片手にゴミ箱の中に潜み、IAAとFIBは今日もまた罪もない民間人を拷問し、そしてオレは素寒貧の鬱屈を、たまたま通りがかったそこらのドライバーに八つ当たりしている。
どこかで絡み合うのも縁ならば、そのまますれ違うのもこれまた運命だ。

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2019/01/08 | Comment (0) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |

【The Crew 2】アメリカンプロレスを巡る旅

   ↑  2018/12/29 (土)  カテゴリー: XBOX ONE
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ニューヨークとワシントンの次に覚えたアメリカの都市名。それはアマリロだった。
テキサス州の北にぴょこっと飛び出したところにある街。普通に暮らしている日本人なら、まず縁がない場所だろうが、プロレス雑誌を貪るように読んでいたガキにとっては特別な響きを持つ地名なのだ。
アマリロ。そこは人懐っこく陽気なテキサンばかりが暮らす街。
そして街外れにはファンク一家の牧場があり、愛馬にまたがったテリー・ファンクが底抜けの笑顔と共に出迎えてくれる。
牧場の脇ではテッド・デビアスとディック・スレーターが忙しそうに干し草を積み下ろしし、家の中ではジャンボ鶴田とスタン・ハンセンが日本から送られてきたインスタントラーメンを仲良く分けあっているのだ。
ファンタジーなんかではない。それは間違いなくアマリロの現実の風景だ。ゴングや週刊ファイトが今まで嘘をついたことがあっただろうか。
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小学生の頃のオレは妙にアメリカの地名に詳しいガキだった。
ミネアポリス、ダラス、セントルイス、カンザスシティ、デトロイト、メンフィス、サンアントニオ。小学校で習うはずもないアメリカの都市名をすらすらと諳んじることができた。
もちろんそれらについての知識が偏りに偏っていることは言うまでもない。
ミネアポリスの帝王はバーン・ガニアでダラスを仕切っているのは"鉄の爪"フリッツ・フォン・エリック。メンフィスは流血を厭わない荒っぽい風土でセントルイスは世界最高峰のプロレス組織の総本山。それ以外のことはまったく知らないが、なんの不都合があるだろうか。
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『The Crew 2』はプロレスゲームだ。
なんてことを言うと「何を言ってるんだお前は」などとツッコミが入りそうだが、プロレス者にとっては何もリングの中の事象だけがプロレスではない。
マサ斎藤、ザ・グレート・カブキ、ミスター・サクラダ(ケンドー・ナガサキ)といったアメリカを根城としていたレスラー。
彼らのインタビューや自伝などで頻繁に出てくるのが、アメリカにおける移動の過酷さやそのよもやま話。
次の会場がある都市までの長い長い道のりを、試合後の疲れた身体で自らハンドルを握り踏破する。
時には(あるいはしょっちゅう)酒やXXXをかっ喰らいながら運転したり、戯れに道端の標識やサボテンめがけてピストルを乱射したり、そんな狼藉で長時間移動の気を紛らわせながら次の街まで辿り着く。そこで待っているのは真新しい観客と見飽きた対戦相手。
『The Crew 2』はそんな一匹狼レスラーたちのライフスタイルをなぞることができるゲームでもあるのだ。これがプロレスゲームでなくてなんだと言うのであろうか。
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「フロリダは景気が良いし移動も楽だぜ」
マサさんはそう言って鍾馗さまのような表情を崩し笑っていたが、ぶっちゃけそんなことはない。マイアミからジャクソンビルまで、あるいはタンパまで、車を走らせればそれなりの時間はかかる。
今日の目的地はタンパ。
この地区における有力な興行地の一つだが、プロレス的にはもっと重要な意味を持つ街だ。
ここは"プロレスの神様"カール・ゴッチが終の棲家を構えた街。郊外の一軒家で、人を平気で食い殺しそうな猛犬と共ににこやかな顔のゴッチさんの姿を、プロレス雑誌のグラビアで見たことのある人は多いだろう。
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タンパの街外れにそれっぽい一軒家を探して外からゴッチさんに黙礼し、次にアクセルを踏み込んで向かうのはテキサス州ダラス。
WWF(現WWE)の全米侵攻前、アメリカンプロレスにまだテリトリー制が辛うじて残っていた頃。エリックランドの異名を持つこの街はエリック兄弟やフリーバーズ、カブキにジャイアント・キマラといったドル箱レスラーたちが一堂に会する黄金テリトリーだった。
「ダラスは稼げる」
カブキさんの一言を当てにしてのテリトリー移動だ。もちろんタンパからダラスまで長い移動になることだろう。
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ダラスでうまく行かなかったら、ジェリー・ローラーがスーパースターとして君臨するテネシー、AWAエリア、セントラルステーツ地区。
オレの脳内で1980年代後半で時を止めたアメリカには、まだまだ無数のプロレスローカルエリアが息づいている。
移動距離は長いが道は必ずどこにでも繋がっている。
『The Crew 2』。それは古き良きテリトリー制の残るアメリカンプロレスを巡礼するジャーニーゲームでもあるのだ。

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2018/12/29 | Comment (0) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |
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