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ボンクラ360魂クロスカルチャーゲームブログ 

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【Deer Hunter 3D】カジュアルな鹿狩り

   ↑  2011/04/01 (金)  カテゴリー: iOS
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一口に狩猟ゲームと言っても、日本とそれ以外の国ではその意味するものが大きく変わってきますが、世界で一般に狩猟ゲームと言えば、鹿狩りや鳥撃ちなどの実在の狩猟をモチーフにしたゲームのことを指しますね。
起源を辿れば、ニンテンドーのダックハントや、エレメカの射的ゲームにまで遡れてしまう、この狩猟ゲーム。
その地位をPCゲームやビデオゲームの中で確たるものとした作品が、1997年にその第1作が発売されたDeer Hunterシリーズです。
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アウトドアグッズを背に野山を探索し、鹿の痕跡を探してはその跡をたどり、姿を確認すると風上から息を殺して接近しライフルや弓矢で仕留める。
過剰な刺激やドラマチックな展開も一切無いこの地味極まりないゲームは、発売されるやいなやPCゲームとしては空前のヒットを記録。
狩猟シムというジャンルをたちまちのうちに確立し、Cabela'sシリーズやTrophy Hunterシリーズと言った亜流を生み出すに至ったエポックメイキングな作品です。
北米での大ヒットの余勢を駆って、この日本でもシリーズ作がいくつか発売されましたが、狩猟という行為が一般的ではないこの国では、ちょっと変わったジャンルのゲームという扱いしかされず、一部の好事家の間だけで遊ばれるに留まってしまいました。
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97年からほぼ1年に1本のペースで発売されていた、狩猟ゲームの保守本流Deer Hunterシリーズでしたが、その余りにもマンネリな内容が飽きられたのか、03年以降は続編の登場ペースが、がたっと落ちてしまいました。
そして2008年に発売されたDeer Hunter Tournamentを最後に、PC版の方は全く音沙汰が無くなります。
しかし、Deer Hunterシリーズそのものの勢いが無くなってしまったわけではありません。
このシリーズはゼロ年代後半から、その主戦場をモバイルゲーム界隈に移動させていたのです。
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我々はどうしても狩猟ゲームのことを、マニアックでニッチな傍流FPSみたいなイメージで見てしまいますが、むしろあちらでの狩猟ゲームは、我々にとってのFish Eyesや村越正海の爆釣日本列島、或いは川のぬし釣りみたいな、カジュアルなホビーゲーム的なポジションに居るのかもしれません。
そんな、アメリカ人にとっては日常のレジャーのゲーム化である狩猟ゲームと、カジュアル色の強いモバイルゲームは、意外と相性が良いのでしょうか。
Deer Hunterを追って、Cabela'sにTrophy Hunter。そして参入ハードルが低いのをいいことに、雨後の筍の如く登場した新規タイトルたちで、モバイルゲームやiPhoneアプリ界隈は、たちまちのうちに狩猟ゲームだらけになってしまいました。
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このDeer Hunter 3Dは、Deer HunterシリーズのiPhoneアプリ参入第1弾。しかしその内容は、過去のPC版Deer Hunterの面影もないくらい、極端にカジュアル化されたものになっています。
探索パートでは地図状の見下ろし画面をなぞって移動。適当にうろうろしていれば、そのうち鹿の足跡を容易く見つけることができるでしょう。
そして足跡に追いつけば、射撃パートに移行。目の前には、こちらに気付かず呑気に立ち尽くす鹿の姿があるはずです。慌てず騒がず、落ち着いて照準を合わせて鹿を射止めましょう。
手ぶれで定まらない照準が、多少の歯応えを与えてくれますが、基本的にはほとんど射的の感覚です。
ほとんど身じろぎしない鹿の首筋を、ライフルから放たれた銃弾が貫き、おめでとう、トロフィー獲得!
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……あても無しに野山をさまよい歩き、鹿の姿どころか痕跡すらも見つけることができず、猟銃片手に半べそかいていたPC版のシビアさは一体何だったのかと思いたくなるくらい、苦労のくの字もない殿様狩猟っぷりです。
まぁ射的ゲームと割り切れば、それなりに面白くはあるんですけれど、あのDeer Hunterの名を冠したゲームが、ここまでカジュアルなものになってしまうのは、ちょっぴり疑問に思えてきます。
もっともそんな疑問をアメリカ人たちにぶつけても、「いやあ、鹿さえ撃てれば何だっていいんだよ」なんて割り切った答えが返ってきそうですけれども。

この記事に含まれるtag : 狩猟 

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2011/04/01 | Comment (0) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |

【Deer Avenger 4: The Rednecks Strike Back】

   ↑  2011/04/02 (土)  カテゴリー: PCゲーム
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いかに勇壮な美辞麗句で取り繕うと、やはりレジャーとしての狩猟は、おのれの悦楽のために生き物の命を弄ぶ行為には変わりません。
良心のあるものならば、例えゲームの中であろうと、地面に斃れ伏した鹿の悲しげな眼に、思わず目を背けてしまうはずです。
もしそんな心がこれっぽっちも残っていないのなら、バンボー怒りの銃弾は、きっとあなたに襲いかかることでしょう。
狩るものと狩られるもの。この二つの立場は未来永劫変わらないであろうと信じている、極楽気分のディアハンターたち。
そんなハンターたちに父を殺された牡鹿のバンボーは、下劣で傲慢な人間ハンターたちへの復讐を開始するのです。
「いつまでもこっちが狩られる立場だと思ったら、大間違いだぜ!」
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Deer Hunterと書かれたタイトルの、Hunterの部分を上からわざわざAvengerと描き潰す。
そんな凝ったタイトルロゴを冠したDeer Avengerシリーズは、Deer Hunterシリーズの大ヒットで狩猟ゲームブームに沸くPCゲーム界に、冷や水をぶっかけるが如く登場したパロディシリーズなのです。
このDeer Avenger 4: The Rednecks Strike Backは、2001年に発売された、このシリーズの今のところの最新作。
20世紀末に登場したシリーズ第1作のDeer Avengerや、その続編Deer Avenger 2: Deer in the Cityは、横方向に任意スクロールするガンシューティングゲーム風味の作品で、ゲームの構造そのものまでもDeer Hunterをパロってるとは言い難かったのですが、このDeer Avenger 4は、広大なフィールドの中を行動するサードパーソンシューターに変貌を遂げています。
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野山や雪原を探索して、焚き火跡や、トイレットペーパーの残骸などの痕跡を追い、人間を追い詰めてこれを仕留める。
そんな逆Deer Hunterの構造が、4作目に於いてやっと確立されたことになります。いかに1から3が、鹿と人間の立場を入れ替えただけという、一発ネタに頼っただけのゲームかがお分かり頂けるでしょう。
もっともそんな一発ネタ依存は、この4も似たり寄ったりで、ゲームの造りそのものは相変わらずアバウトでざっくりしたものなんですけど。
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Deer Hunterでは、鳴き声を模して鹿をおびき寄せる鹿笛というアイテムがありましたが、このDeer Avengerにも、それに該当するものがあります。
「わお! 見ろよ、あの姉ちゃんを! なんてぷりっとしたいいケツだ!」とか「このピックアップトラック、めちゃくちゃイカしてるな。お、キーが挿しっぱなしだぜ!」なんて人間の声マネで、間抜けなレッドネックのハンターたちをおびき寄せるアイテム。
これにつられてのこのこ姿を現したハンターたちに、容赦なく復讐の銃弾を叩き込んでやりましょう。もっとも人間たちは、生意気にも装備した狩猟用銃器で反撃してきます。そこから展開される銃撃戦は、前述のようにもの凄くアバウトでいい加減なんですけれど、ま、元々が一発ネタのゲームですから、その部分にどうこう言っても詮無いことでしょう。
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「首の後ろが赤ければ赤いほどいい獲物だ」とか「残念だな、もうレッスルマニアを観ることはできないぜ」などと、いちいち捨て台詞吐きまくりなバンボーのキャラクター造形は、否応なしにデューク・ニューケムさんを連想させます。
それもその筈。このDeer Avengerシリーズ第3作目のタイトルは、その名もDeer Avenger 3D。このDeer AvengerはDeer Hunterのみならず、Duke Nukemをもパロったシリーズであるのです。
そして本シリーズの最新作の名は、Duke Nukem ForeverをもじったDeer Avenger 5 However。
このタイトルは10年近く前に発表されたのですが、もちろんそれ以降、これを実際に作っているなどという噂は一切聞こえてきません。Foreverをうっかり本当に作っちゃった本家より徹底してますね!
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Deer Avengerシリーズには、さらにBass Avengerという姉妹作が存在し、こちらはタイトル通り、バスが釣り人に復讐する内容。
ビキニのトップスや缶ビールなどを水面に浮かべて、うっかり手を伸ばした間抜けな釣り人を水の中に引き摺り込む、これまた一発ネタなゲームだったりします。

<Windows 海外版>

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2011/04/02 | Comment (0) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |

映画【ROCK ME AMADEUS ~ファルコ 運命に翻弄されたスーパースター】

   ↑  2011/04/04 (月)  カテゴリー: 映画・DVD
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私が友人たちと催すカラオケ大会は、いつも大抵80年代ニューウェーブ中心の選曲になるんですが、そんな80年代のヒット曲の中にも、カラオケに根本的に向いていないような楽曲もあります。
その最右翼とも言えるのがファルコの大ヒット曲、"ロック・ミー・アマデウス"。
何せドイツ語ラップという我々の手に負えないシロモノですから、この曲がかかると本歌を放棄して「♪ アマデウス、アマデウス、アッマデウス」と、コーラス部分を歌う他はなくなってしまうのです。
こんな曲が、あの外国語の歌にはやたらと排他的なアメリカで、チャートの1位を記録してしまうスマッシュヒットとなったのですから、このファルコというオーストリア人ミュージシャンの、その人気の瞬間最大風速が、いかに凄まじいものであったかが、お分かり頂けるでしょう。

ただし、あまりにも"Rock Me Amadeus"一曲だけが突出しているため、この人にはどうしても一発屋のイメージがついて回ってしまいます。
そのファルコの伝記映画である『ROCK ME AMADEUS ~ファルコ 運命に翻弄されたスーパースター』を観ると、何よりもファルコ本人自身が、一発屋としてのイメージを誰よりも一番気にかけていた様子がうかがえます。
何せ「"Rock Me Amadeus"がプリンスを抜いて全米1位だぜ!」なんて、本来は歓喜すべき報を聞くやいなや、この人は「もうダメだぁ! 後は落ちて行くしかないんだぁ!」と、途端に鬱に入るのですから、周りからしてみれば、ホントに面倒臭い人です。
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「運命に翻弄された…」とサブタイトルにはありますが、実はこの人の音楽人生は、傍から見ればそれほど波瀾万丈のものではありません。
一発屋のイメージこそ強いですが、実は"Rock Me Amadeus"の後に発売されたアルバム"Emotional"は、彼の最高傑作と言ってもいいほどの完成度でしたし、それ以降も本国オーストラリアでは、一定の人気を維持していました。
しかし、言わばパチンコの確変みたいな"Rock Me Amadeus"の大ヒットの後では、以降の安定した地味な人気は、確変を確変と割り切れない本人にとっては、苦しみもがく状態が長期に渡って続いたようなものだったのでしょう。
後はお決まりのドラッグと酒への逃避。さらに人の気持ちをとことんないがしろにする性格も相まって、この人は自業自得的に、どんどんドツボにはまり込んで行きます。

その楽曲やステージングに垣間見える極端なナルシズムと、それに相反するかのような自信の決定的な欠如。
この二つの一見矛盾するかのような資質のせめぎ合いが、ファルコのミュージシャンの個性に反映されていたりもすれば、一方でその余りにも危うい足取りの人生にも繋がっていたのでしょう。
そして彼は異国の地であまりにもあっけない事故(この映画では自殺を示唆してるのかな?)により、40歳の若さでこの世を去ってしまいました。
ファルコと彼の独創的な音楽の関わりの描写が希薄など、彼のミュージシャンとしての側面の描かれ方には物足りない部分もありますが、その分、スーパースター・ファルコと常に表裏一体だったヨハン・ヘルツェルという一人のダメな男の、等身大の姿を描くことに比重が置かれた映画になっています。



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2011/04/04 | Comment (0) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |

【藤堂龍之介探偵日記 亜鉛の匣舟 ~相馬邸連続殺人事件~】

   ↑  2011/04/06 (水)  カテゴリー: ニンテンドーDS
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私が最初に藤堂龍之介シリーズに触れたのは、今からもう十数年前に出たWindows版黄金の羅針盤です。
そのオリジナルのPC-98版やX68版となると、さらに数年時代を遡るクラシックタイトルであり、Windows版はそれらの復刻的な意味合いを持っていました。
あれから十数年。オリジナルからだと二十年以上になるんでしょうか。まさか藤堂龍之介やJ.B.ハロルドがバリバリの現役でいようとは、思いもしませんでした。
そしてリバーヒルソフトが生んだ探偵の中では、唯一過去の人となってしまったミントン警部の立場がありませんよね。
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21世紀に入ってからの藤堂龍之介は、J.B.ハロルドと同様に、携帯電話アプリをその探偵活動の舞台としていました。
既に7編が配信されている携帯アプリ版藤堂龍之介シリーズですが、その中から唯一パッケージ化されているのが、携帯アプリ版では第2作、シリーズ通算では第4作にあたる、この亜鉛の匣舟~相馬邸連続殺人事件~です。
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推理アドベンチャーゲームというのは、往々にしてロジカルな推理ゲーム的な姿を求められがちですが、コマンド選択型が主流になって以降の推理ADVは、むしろインタラクティブに読み進めるミステリノベル的な色彩を強めて行きました。
その主流とも言えるのが、リバーヒルソフトの一連のミステリシリーズです。
リバーヒルソフト亡き後、藤堂やハロルドの権利がアルティに譲渡され携帯アプリを主戦場とするようになってからは、コマンド選択式という様式美をさらに割り切るようになり、ミステリ小説の亜流としての姿をより一層濃くします。
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このコマンド選択式の様式美を割り切れるかどうかで、このゲームに対する評価は大きく変わってくるのではないでしょうか。
私はこの様式の中で展開する、大正から昭和にかけての雰囲気や、シックなビジュアル。そして何よりも、コマンド選択の積み重ねによって、事件関係者たちの深いキャラクター造形や、そのバックグラウンド。そして事件との相関が少しずつ露わにされて行く過程に、大きな魅力を感じました。
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深い霧に包まれたかのように正体を見せない、屋敷の中の人物相関図。それが一見類型的な関係者たちの、深い真の姿が露わになるにつれて、徐々に霧が晴れるようにそれらが姿を現して行く。
そして霧が全て晴れた後に待っているのは、亜鉛色のように重たくどんよりとした真実なのです。
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ただオリジナルの携帯アプリほぼそのまま(グラフィックは多少リファインされている)の内容では、DSソフト標準価格帯の値段はかなり割高に感じられるかもしれません。
パッケージソフトとしてこの値段ならば、携帯アプリ版作2本分を1つのパッケージに収録するくらいが妥当なんじゃないでしょうか。
単体で1作ずつならば、以降のシリーズ作はDSiウェアでの配信を望みたいところですが、DSで今後のシリーズ展開がありそうな気配は、今のところちょっとありませんね。
プレイヤーにロジカルな謎解きを要求する部分は一切ないので、DS版オリジナル要素のメモ機能も、前作の琥珀色の遺言~西洋骨牌連続殺人事件~同様に、落書き以外には全く役に立ちませんでした。

この記事に含まれるtag : ミステリ 

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【名探偵スチールウッド】アイディアファクトリーの知られざる原点

   ↑  2011/04/07 (木)  カテゴリー: DVD-PG
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本日も『Are you Alice?』という新作タイトルが発売されましたが、ここ最近のオトメイトは、ほぼ隔週のペースでPSPから乙女ゲームをリリースしてますよね。
そのオトメイトレーベルを擁するのがアイディアファクトリー(以下IF)。
乙女ゲームの他に、一見さんお断りのファンタジーSRPGを看板に抱え、日本のゲーム界に於いて、一種独特の存在感を放っている会社です。
ほぼエロマンガに近い内容の『子羊捕獲ケーカク!』を、大胆にも家庭用機向けにゲーム化して、BLゲームの分野に踏み出したりもしましたが、この路線は『紫の焔』以降、ちょっと音沙汰がなくなってしまいました。
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萌えとA列車の悪魔合体である『リサと一緒に大陸横断 A列車で行こう』に、ワゴンの帝王『SAMURAI 7』。マジで空から飛び降りるだけだった『スカイサーファー』に、存在意義が全く不明なPS2用印刷ソフト、『まみむめもがちょのプリントアワー』。
さらにそのルーツを辿れば、PSで出た『厄 友情談疑』や、その続編の『厄痛 呪いのゲーム』など、なんとも香ばしいタイトルばかりがぼろぼろ出てくる同社のゲームですが、「他と同じことはやらない」というフロンティア精神だけは、何となく酌み取れなくもありません。
それもその筈。他のメーカーでは思いも付かないようなジャンルに打って出るIFのスピリットは、創業以来からの筋金入りのものだったのです。
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創業間もない頃のIFが参入したジャンル。それはフォトCDポートフォリオのゲームという他に類を見ないものでした。
フォトCDとは、1990年代半ばに一瞬だけ普及したデジタル写真集システム。再生プレイヤーさえあれば、高解像度の写真を音楽などと組み合わせてスライドショー表示できるCDソフトで、3DOやPC-FXなどは、デフォルトでこのフォトCDの再生環境を擁していました。
風景写真集やアイドルのグラビア写真集、そしてアダルト系のエロ写真集など、それなりの数の市販フォトCDソフトが発売されましたが、結局この規格は根付くことなくフェードアウトして行きます(今でも細々と残ってることは残っている)
まぁ要するに、ビデオCDと並んでマルチメディア幻想の徒花みたいな規格なんですが、しかし、こんな徒花規格に参入して、なおもそれを無理矢理ゲームにするなんて無茶をやらかしたのは、後にも先にもIFただ一社だけです。
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『マルスブレイド』、『炎の女麻雀師京子』 、『犬王 地球を救う』なんてあたりが、IFがリリースしたフォトCDゲームの主なタイトルですが(炎の女麻雀師京子は、麻雀の”何を切る?”問題集みたいなものなので、厳密にはゲームじゃないけど)、その中でも最も異色でゲーム度の高い作品が、この『名探偵スチールウッド』です。
現在オトメイトから発売されているPSPソフト、『原宿探偵学園スチールウッド』の名前の由来は、この『名探偵スチールウッド』にあったのですね。もっとも共通しているのは名前と探偵であることだけで、中身は全く関連性が無いですけれど。
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静止画像を連続表示することしかできないフォトCDでゲームを作るのは、結構無茶な話です。
そこでIFが目を付けたのが、ランダムドット。一見ノイズだらけの画面を、目の焦点をうまくぼかして見つめていると、そこに普通では見えない立体画像が浮かび上がってくる、ステレオグラム画像の一種です。
このランダムドット・ステレオグラム画像の中にヒントを隠し、これを現場写真や容疑者たちの行動を描いた静止画と連続して再生することによって、推理アドベンチャーゲームとしての体裁を整えようという、”アイディア工場”の名に恥じない独創的なシステムを盛り込んできました。
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まあ、詰まるところ、ランダムドット映像を、顔をしかめながらひたすら眺めているだけなので、それがゲームとして面白いかと言われると、ちょっと答えに窮するのですが、そんなアイデア一発勝負で、参入障壁の極端に低いフォトCDというフィールドを最大限に利用してやろうとする、新興ベンチャーの心意気だけは、大いに評価したいではありませんか。
この一連のIF製フォトCDゲーム、「3DOでそのまま遊べます」という売り文句で、なんかもの凄く妙な販路で売られていたことを憶えています。
ただ、あまりにもその存在がニッチであった為か、このアイディアファクトリーの原点とも言うべき作品群は、世間に全くと言っていいほど知られていません。
スティールウッドや犬王、マルスブレイドなどは、後のIF作品のキャラクター名などに流用されているので、IF側としては、全く無かったことにしたい過去というわけではなさそうですけどね。

<フォトCDソフト / 3DO、PC-FX、CD-i、Windows、Mac等で動作します>

この記事に含まれるtag : ミステリ 

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2011/04/07 | Comment (0) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |